【自己顕示録】


2002年1月2日


海遊館

朝9:00発の近鉄に乗って海遊館へw/ erkさん。

*地下鉄にて*

おじいさんに道(駅名)を聞かれた。有名なタワーを挙げて「ここに行きたいのだが、お分かりになりますか」と聞かれたが、どうしようもない。丁寧に「名古屋から観光に来ただけなので、申し訳ありません」と返答。

そのあとしばらく話し込まれた。おじいさんはカメラが趣味で、そのタワーを撮影にいくのだそうな。晴れて空もきれいだし、いいかんじだろうなあ。

*入る前*

海遊館は[大阪港]駅から歩いて5分程度。施設となりの食事コーナーでかんたんに昼飯。カツカレー。意外にうまい。

おみくじがあった。100円。erkさんが海遊館チケットを当てる(2000円)。強運だ。−−しかし、おみくじなのに、なぜ懸賞つき?

*ペンギンパレード*

特別イベント。海遊館入り口あたりにペンギンが。パレードといっても、特に歩き回るわけではないようだ。

(補足:じゃなくて、私はパレード前に遭遇しただけのようだ。規定の時間になると、係員に先導されてポテポテと歩くそうな。)

*海遊館の構造的特徴*

入り口のアーチ水槽をくぐると、エレベーターでガツンと8Fへ。以降は、スロープの回転型通路を歩いて降りてゆく。

回る過程で、先ほどからみた水槽のを見ることになる。外で跳ねるイルカやラッコを見たあと、彼らが水中でどんなことをしているかチェックできるのだ。賢い仕組み。

*生理的異世界*

水族館は1年ぶりくらい。ひさびさに海産生命体の構成の違和感を味わう。奇怪だ。少年マガジンのraveのプルーら生物に限らず、ファンタジー系の怪物デッサンは海産に負うところが大きい。それどころか、負けているくらいだ。まさに「自然の想像力は、人間のそれをやすやすと凌駕する」だ(ファインマン)。

私が感じた奇怪の極めつけはクエだ。唇のぶあつさ、目の位置、体の模様、鼻というか顔の形の長さ。変だ。また、動きではカニ(タバラ)。star warsに出てくる砂漠用戦闘機みたいだ。イワシ(カタクチ)も、銀びかりといい、口をあけたときの頭のサイズの変化の大きさといい、その際に体の向こう側が見えることといい、不思議だ。

館内で見ている間は、その《変》を楽しめるし自然に受け入れられるのだが、撮った写真を見直したら気持ち悪くなった(涙)。−−まあ、室内撮影で手ブレが大きかったり、立体を平面に投影するテクが私に足りなかったりするせいもあるが。

*「おいしそう」*

動物園との違いは、観客がときおり「おいしそう」と感じる点だろう。イワシを見て。マグロを見て。アジを見て。声に出して「おいしそう」と言う。−−この反応は日本人特有だろう。外国だと、その国にあった「おいしそう」園があるのだろうなあ。

「おいしそう」のピークは、カニに現れる。が、前述のとおり、私はカニの行動の気持ち悪さのほうが気になった。底にいる魚を襲う異星物にしか見えない。−−それというのも、私はカニを嫌いだからだろう。

*ピックアップ(写真が撮れたところ)*

写真はうまくいった個所のみ。

ラッコ。すばやいよ。イラストなどで刷り込まれたほどはかわいくない(毛だらけだし長身だし)。イルカやアザラシはかわいいし動きもすごいが、早すぎるので写真は断念。−−右のはイグアナ?

ジベイザメ。でかい。巨大水槽をゆうゆうと回遊。多くの小魚を引き連れて。また、直下にはコバンザメをつけて(笑)。こうなるのも、ジンベイザメはプランクトン食だからだ(魚は襲われない)。−−デジカメの連射モードで撮った。いくつかを厳選で。

−−この水槽には、各種のエイやサメもいる。マンタ(イトマキエイ)はシェイプが綺麗だが、ここにいるのは尻尾が短かったため、普通のエイのほうが泳ぎが優雅だった。

企画展示[かわるもの]より。マンボウの幼生(プランクトン)。ぜんぜん違うじゃん。ハリセンボンが開いたところかよ。

−−なお、この展示ではカメレオンもいた。「周りに合わせて色を変えるという知識は間違い」と教わった。体温で色で色は変わるが、接触では変わらない(温度変化はともかく)。葉に緑のが、枝に土色のがいるのは確かだが、それぞれ別の種類のカメレオンだそうな。

オーラスは[ふあふあクラゲ館]。あーた、「ふあふあ」って… やわらかそうなイメージよりも、広がる足の動きが気になった。種類によって足はかなり変わる。これで餌をとるわけで、進化工夫が激しいのは当然。−−見る人々が「癒し系」とか言っていたが、ほんとにこれで癒されるか? かなり複雑でエキサイティングな動きをしているぞ。

エビがいなかったor気づかなかった。愛知県民としては遺憾。−−このせいか、私は葛西臨海水族館や池袋サンシャイン水族館のほうが楽しめた。

*たんけんくん*

館内のところどころにあるイラスト看板。−−ボケボケだ。気にせずフラッシュたけばよかった(海遊館は写真もフラッシュもOK)。

入り口で売っている探検ノートのキャラのようだ。外に「こたえあわせ」が置いてあった。

*みやげもの*

施設内には、はがきやクリアファイル、出版物など。普通。

隣接施設に、入場料を払わなくても入れるみやげコーナーがある。ぬいぐるみ、各種人形、グラス、ガラス細工、クッキー系、オルゴールなど様様。[くらげ くず餅]はいかがなものかと思いつつ、[くらげマシュマロ(チョコ入り)]を購入。

特筆すべきは、このコーナー入り口で売られていた風船だろう。よくイベント会場で配られるヤツで、ゴムじゃなくてプラのフィルムでできていて、棒がつけてあるヤツだ。けっこう長持ちするが、3ヶ月もすれば空気が抜ける。−−ところが、海遊館では《風船のエサ》と称してガスボンベも売っているではないか! すばらしい。


(余談)

幼女が1人「ママー ママー」と泣いていた。俺が「ママがいなくなったの?」と聞くが、泣く一方。店員を呼ぼうと考えていたら、即座に父親が飛んできた。

これでOK…と思ったのだが、まだ子供は泣く。「ママー ママー!」。やはりお母さんでないといけないものか。父親って寂しいのう。



(余談)

海遊館がある地名は天保山。といっても平地だ。なんと、明治だか昭和戦後だかの人口山で、標高は4.5mしかないそうだ。国土地理院認定の、日本最低標高の山だ。

うーん、山の定義っていったいなんだろう。






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