とあるアパート前に常駐。あるいは隣の駐車場。人に慣れている。近寄ると、ダミごえで小さく弱く「しゃーーーっ」っとつぶやき、姿勢を変える。しばらく見ていると、2〜3歩よってくる。首周りと額をなぜてやると喜ぶし、自ら撫ぜるように擦り付けてくる。手を休めると、指をなぜてくる。「もっとやれ」という合図だ。
毛並みも良いし、体格も良い。顔はへちゃむくれ。
自宅の部屋付きの庭にくる。もともと隣のおばあさん宅に良くきていた。4月ごろ庭の雑草を抜いて置いておいたところ、それが珍しくて遊びにきて、それ以来チョコチョコやってくる。迂闊に窓をあけっぱなしにしていると、部屋に入ってきてしまう。
だが。このネコは人に気を許さない。媚びて鳴いたりしない。触らせたりしない。毛並み悪い。ガリガリだ。
背中に傷があるみたい。どうしたのかなあ。
(追記)7月2日
朝起きると微妙に腐乱臭が漂っている。生ゴミなどを確認したが、とくにフタが開いていることはない。おかしいなあと思っていた。
出かけに窓を開けたら、庭の向こうの駐車場で、オバアサンが3人集まっていた。クロネコが転がっている。のらくろさんぼだ。新聞紙の上に転がされ、キンチョール=スプレーを吹きかけられていた。
ようやく悟った。のらくろさんぼが死んだのだ。
クロは、新聞紙に包まれ、紙袋に入れられた。おばあさんが、地面に塩を撒き、線香をあげている。−−さようなら、のらくろさんぼ。
方南町の集会場1。ノラネコのオアシス状態で、たいてい誰かがいる。毎日夕刻になると、このアパートのおばちゃんが餌をやっている。その他の時間でも、たぶん気の向いたヒトが餌をやっているだろう。
このクロネコは、いつも舌がチロっと出ている。口を閉じられないのか。
猫写真000812も どうぞ。