このオレンジの老婆は、私がもっとも敬愛している対象だ。これまで幾度となく撮影してきたが、今回ほど深く撮れたことはなかったかもしれない。いつもは薄暗い場所にいるが、今日は明るい通りにいることも幸いしただろう。ポーズ(座って毛づくろい)も関係しただろう。
その思慮深き表情も、物語る背中も、何もかもを私は愛す。−−2枚目、あまりに気に入ったので、撮影のままのデータで(1280px、270kb)。
ふとガラス戸から外を見ると、そこに大きなサバトラがいた。整った毛並み、豊かに長い尾っぽ、緑の首鈴。あきらかに飼われネコだ。最近たまにネコがドタバタしていると思っていたが、こいつだったのか。
−−経験上、少しでも音を立てると即座に逃げることが分かっているので、ガラス戸を閉めたままマニュアル撮影。2枚撮影後、戸際に近寄ると、それだけで彼は逃げてしまった。
散歩していると、小柄で白べース、尾っぽなど鯖で、目が薄青のネコを発見。某アパート前の花壇をチョロチョロしている。首輪あり。ここの飼い猫の模様。かなりビクつくネコのため、離れて少し撮影。
…していると、住民らしき女性が出てくる。カメラを構える私に向かって、目いっぱいの不審の視線。私も慣れているので、負けない。「すいませーん、ネコ撮影させていただいてましたぁ。かわいいですね、こちらのネコですか? ホームページに掲載したいのですが、よろしいでしょうか?」 ま、怪しいことには変わりないが、警察呼ばれることはないだろう。
きくと、今年春に子供が拾ってきちゃったそうな。「引き取ってください」とのこと。そいうわけにもいきませんが。
この女性がいるあいだは、ネコはリラックスして、かなり活発的に動き回っていた。速すぎて撮影不可(夕方なので、1秒くらいシャッターを開く)。
6匹ほど。ひさびさに大量。中央の滑り台で、小ネコが元気に遊んでいた。
道路わきには乾エサが撒かれている。誰がやるんだろう? スマートな白サバがハグハグと食べている。脇では、黒猫が丸まって寝ている。その奥に、サスのよさそうな椅子が捨ててある。車のシートか? 誰かが不法投棄したようだ。
食べ終わったスマート白サバは、黒の脇を通り抜けて、椅子の上に。それに気が付いた黒、追って椅子へ。2人で包まって寝ている。−−その裏では、太った白ヘチャネコがエサをもらいに寄ってきていた。
(余談:2匹とも表情の立ったキャラで、実に撮影しがいがあった。が、すでに日暮れのために感度ISO400でも1秒開かねばいかん。手持ちのためブレ大量。まいった。)
撮影の途中から、女子高生らしき2人がやってきて、反対側の遊具ではしゃぐ。先週も同じ時間に出くわした。
「ブランコって超サイコー!」「揺れるよねー!」
うーむ。そうかもしれんが。何を言っておるのやら。
彼女らを避けるように周囲を散歩。途中の塀の上にカラスの死骸を見つける。鳩が轢かれる姿はなんどか見ているが、塀の上は初めて。どういう状態だったのか。跳ねられた跡にギリギリまで逃げたのか、それともネコと喧嘩か?
グルっと回って公園に戻る。女子高生はいなくなっていたが、かわりに土方さんがなにやらの作業を始めていた。当然ネコも撤退済みなり。
猫写真020930も どうぞ。