neko photo

●2003年01月19日(日)

コインランドリー町の間、例によっていろいろ撮影しようと闊歩…だが、すぐ近くの集会場1で足止めをくらって、ここだけで時間消費。

/舌チロ黒 特集@集会場1/

*ポートレイト*

最近ここにはあまりネコがいない。住んでいるひとが変わったのか、それとも4件隣が工事中でネコがイヤになったのか? オレンジどこいったのかなぁ。

今日はめずらしく舌チロ黒がいた。台の上に鎮座している。丁寧に毛づくろいなどして、機嫌よさそう。様子を伺いつつ、そっと近寄って撮影。いつもはすぐ消えるが、今日は珍しそうにこちらを見ている。高い位置の余裕か。

あいかわらず風邪のようで、ズーズーゼーゼーと呼吸が荒い。鼻水・ヨダレもちょっと見える。毛は荒れ放題だし、フケみたいなものが大量に見えるし(ノミか?)。−−私は黒猫好きなので、こいつには長生きして欲しい。

*マッサージ*

すこし手を出してコミュニケートを試みる。台の端っこに手を乗せる。反応なし。ということは、ネコの場合は許諾の証である。1歩2歩手を近づけても微動だにせず。これでもう事前処理はパーフェクト。ネコに手の動きを見える状態をキープしたまま(安心させるために必須)、そっと首筋を撫ぜてやる。

珍しい。黒がまったく嫌がらない。それどころか、気持ちよさそうに目をつぶっている。頭を手のほうに寄せてくる。右・左・上など、掻く方法を指定してくる。奇跡のようだ。

余談:採光モードを全体からスポットに変更、毛の艶差を追うようにする。その結果(PCで見るまで気がつかなかったが)トビすぎの写真ばかりになってしまった。黒猫は難しい。)

*ディープ*

そうこうするうちに、黒は首をもたげ、顔をこちらに向けて、呼ぶようにアピールする。あまりに珍しいので面食らいながらも、顔を寄せてやる。正面じゃなくて、耳をあわせるようにする。−−この状態でしばらく会話。風邪はどうだね。息が辛そうだね。10月くらいからずっとこうじゃないかね? −−黒がこちらに顔を寄せる。においを嗅いでいる。ほんと珍しい。

ほどほどにして私が元の姿勢に戻ると、黒は自ら台のヘリに寄る。トンと飛び降りて、ニャッと短く鳴く−−彼が鳴くのなんて、たぶん初めて聞いた。そのまま私の足元にまとわり付いてくる。額の腺を寄せ、背中をこすりつけ、においをつけている。なわばり宣言行為。所有物宣言行為。

嘘みたいだ。この黒とは2年以上向かい合っているが、こんなふうに身を寄せてきたのは初めてだ。風邪で弱りすぎたか、あるいは死を悟ったために事前に挨拶してくれているのではないかと不安になる。戸惑う気持ちを隠せぬまま、撮影を中止して両手で全身をマッサージしてやる。彼が指を舐める。つめたい。そしてヨダレで固まったヒゲまわりがチクチクと痛い。

足の周りをクルクルと回る。靴に乗って身を寄せる。手を止めると、頭を上に向け、不思議そうな表情で私を見る。そして額をズボンに摺り寄せる。−−かわいいではないか。なぜか一方の靴に3本まで足を乗せてきた。たぶん、いましゃがんだら彼は膝に乗ろうとするだろう。それをやらせてしまうと、たぶん情を覚えすぎて私が壊れるので、自省した。いまの生活サイクル上、ネコを飼うのは不可能なのだから。

15分〜20分ほど遊んだ後、彼の全身のフケを払うようにしつつ毛を整えてやり、去る。私が動くと、彼も付いてくる。さすがに集会場1から外へはこなかったが、後を見送ってくれた。

どうしよう。彼が死んだら、かつて“のらくろさんぽ”くんが死んだときより辛いのだろうか。

*リアル*

綺麗な写真を載せたが。実際には彼は病気の悲痛が表に出ており、とても辛そう。

かれはいつ全快するのだろう。ノラである限りムリなのだろうか。

/最近の集会場3(個人宅)/

前は2匹セットの白黒子猫だったわけですが。ある日を境にお兄さんのほうが見えなくなり。弟くんは日々入り口のところでネバっていましたが。

最近大きなトラジマと白黒が住み着いたようで。弟くんも消えました。弟くんには家族がたまに餌をやっていたようだが。消えてどう思っているころだろう。また、そのかわりに別のネコが来たことをどう捕らえるのだろう。−−野の掟だから、しょうがないのかな。


猫写真030111も どうぞ。

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