【自己顕示録】


2000年8月


8/28

8/20-16:45(27410:68360)、8/27-23:00(27625:68980)。

/アシモフ雑学:フレミング、ニュートン/

アシモフの科学エッセイ<9>「未知のX」にて知った雑学。

また、ニュートンの業績に関して今まで何も知らなかったことに気付いた。

余談:なんかの化粧品の宣伝で、キャラとしてニュートンが出てくる。「私は万有引力の法則を発見しました。平たく言えば、“全てのものは、落っこちる!”という法則です。でも、100年たった今、それを撤回します。この口紅は、落ちない!」という他愛も無い宣伝。他愛も無いんだが、ちょうどよいきっかけなので、上記を書き止めた。)


8/25

/四大文明展−エジプト/

トト 国立博物館「四大文明展−エジプト」を観てきた。

神様(+王)の石像はそれなりに面白かったが、それだけかな? これまでに観たエジプト系展示会と比べて何かが傑出しているわけではないのが残念。

*印象に残ったシーン*

エジプトの王は、大きな飾りのある帽子・冠を被る。やたら縦に長かったり、不思議な流線形だったり。へんな付け髭も付けるし(髭はツタンカーメンでおなじみ)。女王は月をモチーフにした鏡系の飾りをアタマに付ける。

通りすがりの大学生風のアンチャンらが、こんな会話をしていた。

「うわー、宇宙人みたい」

何千年も前から、人間の創造力はたいして進歩していないのかもしれない。

*不満*

子供が多すぎで鑑賞に堪えない。うるさいぞ。また、NHKが仕込んだビデオが各所で再生されているのもうるさい。

また、子供向けイベントとして、表慶館を利用してクイズと立体模型展示が用意されていた。が、ここにあるパネルの説明がトンデモで、嫌だった。

ピラミッドにある数字のふしぎ

おいおい、メートルできっちり測って、ピラミッド(のどれ?)の高さはいくつだ? その「100万分の1」にするためには、どの単位で切り捨てしないとダメなんだ?


8/24

/悪夢:昆虫支配/

むっちゃくちゃ恐かったんだが、あまりの怖さに忘れてしまった。ひさびさの純粋ホラーだ。

引けないよ! と思っていたら、目が覚めた。


8/19

/悪夢:入場できない/

某社にて打ち合わせ。同僚を何人か連れて行く(が、実際には大学時代の同級生だった)。同僚は撮影担当。

高いビル。会場はどこだっけ?8Fだ、ということで皆でエレベーターにのる。ここでじーーーーっと待つが、何も起きない。どうも7Fの間違いだったようだ。降りる。

が、1Fで著者と待ち合わせていたことを思い出した。皆を待たせて、ぼく一人慌てて1Fへ。

1Fでは、著者さんKTYMTTYがとっくに待っていた(本来は丸っこいヒトなんだが、ちょっと角張っていて、漫画に出てくるヤクザみたいだった)。彼に手引きされて、さきほどとは違うエレベーターで7Fへ。しまった。これでは彼らと落ち合えない。

7Fを出ると、そこは高級レストランのようになっていた。著者はパスのようなものを見せ、中に入る。しかし、ぼくはパスを持っていない。受付のオバチャンに事情や自分の所属を話すが、ぜんぜんとりあってもらえない。今日の取材先のメーカーのお偉いさんの名前を出して呼んでもらおうと思ったが、彼らは来ていないらしい。焦る。おかしい。

中を覗くと、著者さんKTYMと、その友人の大御所プログラマーYMDが楽しそうに談話している。やばい、俺も入り込まなきゃ。それに、裏っかわに同僚を待たせている。まずいまずい。

焦ってウロチョロしながら対策を練っていると、給仕が寄ってきて、いきなり羽交い締めにされた。「おまえはウロチョロして怪しい」 理由を話すと、手を放してくれ、なんとか僕を中に入れようとしてくれた。が、うまく行かなかったらしい。お詫びなのか、ぼくを給仕場に案内してくれた。中では、数人のコックが料理を作っている。みな気の良い人ばかり。僕に、まかない料理とワインをサーブしてくれた。美味しい。

ふと外を見ると、すでに取材は終わったもよう。やばい。僕は裏口に廻り、同僚とともに1Fに移動。

あらためて著者KTYMと合流。同僚は会社に戻し、ぼくと著者の2人で打ち合わせのために別ビルへ。

そのビルの地下では美術展が開催されていた。僕はトイレに行ったんだが、そのトイレは地下にしかなかった。

トイレは個室。大きなドアを開けると、また中にはドアが。2重ロックだ。両方に鍵がある。厳重なんだな。

洋式トイレのある部屋の壁は、木目調・濃い茶色で落ち着いた感じ。鏡や手すりの縁の金細工が光って美しい。この部屋の中、ぼくは洋式トイレにかがみ、頭を壁にもられるようにしながら、今日一日を反省した。

ここで目が覚めた。今日は土曜日。打ち合わせは次の月曜日。なんて不安な^-^

僕の夢はフルカラー、だけどサイレンス。


8/18

8/14-0:00(27175:67825)、8/18-20:30(27360:68240)。

/稲荷・あげ・キツネ 考察/

稲荷について、KBRJR(宗教学出身)に手伝ってもらって、ちと調べた。

注意:素人が勝手に調べただけなので、信憑性はない。)

*稲荷とは*

一般的な記述として、http://www.nifty.ne.jp/forum/ffortune/anex/topic/inari.htmがまとまっている。が、全てを信じてはいけない。ここにある「キツネとアブラアゲの関係」は、まったく信憑性を持っていない。

まず、この間「稲荷の神様=ダキニ天」とレポートしたが、どうやら間違いのようだ。ただ、豊川稲荷はダキニ天を抱いているらしい。豊饒の神様であることはOK。名前は、降誕時に稲穂が実ったという伝説から来ている。スサノオウの子供のひとり?

:ダキニ説を出したのは、ERKさん。普段から正月に豊川稲荷に行っているので、そこで仕入れてきた知識だと思えば合点がいく。)

*稲荷信仰の位置*

KBR曰く、稲荷信仰が一般化したのは、江戸時代以降と、かなり最近。空海さんの思想が波及するときに、いっしょに伝播したらしい。中部中心の信仰。−−というか、実は神道自体が中部中心なんだそうな。

僕は愛知出身で、お寺よりも神社をいっぱい知っているし、ほとんどすべての神社にはお稲荷さんの祠(ほこら)が併設されているのを見ている。これは東京では一般的ではない。

*稲荷とキツネ、キツネとアゲ*

キツネと稲荷の関係を明確に裏付ける記述はみあたらない。たんに山間信仰の一環としてもともとキツネが信仰されていて、あとで稲荷とくっついたのかもしれない。

キツネとアゲの間には、動物本体としては何の関係もない。

*いなり稲荷の発祥*

http://www.sala.or.jp/~yamahiko/sushi.htmより、 いなり寿司について。

天保年間、江戸中期で名古屋(東海地方)が 発祥といわれており、「五穀豊穣」や「豊年祈願」に米俵を奉納したのですが、当時は、お米が大変貴重なものだったので、代わりに庶民がキツネの好物のあぶらげに「おから」を詰めて米俵に似せて、お供えしたのが始まりではないかといわれております。 稲荷信仰と深い関わりがあったという事です。

「キツネの好物のあぶらげ」とあるが、それは無視して読んだほうがいい。たんなる事実として、天保のころ、東海(空海の地方)にて いなり寿司が生まれたことのみがポイント。

KBR曰く、民間信仰全般に、米俵系を奉納するのは普通。それが名古屋で偶然アゲに入れられ(たぶん、形状を整えるのが楽だったんだろう)、当時の流行の稲荷信仰と結びついて、いっしょに地方に伝播したと考えたほうがよい。

検証。

というわけで、東海発祥説は 体感として納得できる。

*キツネうどんの発祥*

http://meshsv07.tk.mesh.ad.jp/osaka/mechauma/mecha05a.htmより、キツネうどんについて。

「松葉家」さんは明治26(1893)年創業。宇佐美辰一さんは2代目にあたる。 寿司屋で修業した先代が、サービス品として稲荷寿司に使う甘く炊いたあげをうどんに入れたのきっかけ。最初はサービス品だったが、好評で、1か月後、商売繁盛の神さん、お稲荷さんにひっかけて「キツネうどん」としてメニューに入れたとか。

キツネうどんはすごく新しい。明治、場所は大坂。すでに近代の記録なので、信用するとする。ここで、あくまでもアゲは「 いなり寿司」であって「キツネの好物」ではないことに着目。

名古屋でも大阪でも、もともと うどん や そば といっしょに いなり寿司を食べる習慣がある。「これを一遍にいれてしまった」という形態が発生しても不思議ではない。−−ちなみに、東京では ソバといっしょにお寿司を食べる習慣はない。それどころか、そばに具を入れることすら嫌う風潮があるそうな。

名称が「稲荷うどん」のほうが自然な気がするが、もし稲荷の使いとしてキツネが定着していれば、「キツネうどん」でも不思議はない。ただ、いつ稲荷とキツネが結びついたのか、いまのところ不明。

大阪には、アゲの入ったうどんを「たぬき」と称する一派がある。理由は調べられなかったが、ひょっとすると商標の問題かもしれない。キツネは上記の松葉屋さんが押さえていて、他店は使えなかったのかもしれない。−−ちなみに、「たぬき」でアゲをさすことがあるという事実は、愛知では有名だったが、東京では知られていなかった。

キツネもタヌキも「人を化かす」んで似たようなものだ、という説もある。キツネうどん自体、「本来別のものを一緒にして食べる、という、人を食ったような製品」だという説明も成り立つか? あとから「キツネうどん=いなり寿司=稲荷ってのはキツネ信仰のか」と結びついた可能性もあるのだろうか?

*結論*

「稲荷+アゲ」と「アゲ→キツネ(うどん)」の関係は判明した。また、発生順所も押さえられた。だが、いつ「キツネと稲荷」が結びついたのかは不明。

(類推)「キツネ(動物)とアゲ」の関係だが、「稲荷信仰」+「 いなり寿司(あげ)」→「キツネうどん」から逆流して、「キツネ(動物)はアゲが好き」という民間解釈として発生したものと類推できる。


8/16

/セキュリティーホールっつーよりはお笑い/

Netscapeのセキュリティホールはそれほど大きくない(ZdNet)より。

特殊なWebページを作成することにより,「Netscape 4.7」またはそれ以前のバージョンのブラウザをWebサーバに変えることができるというものだ。

それ…なにをどういおうと、すごいバグだと思う。セキュリティ=ポリシーのないJavaなんて、存在優位性ゼロじゃん。なんでSUNはAOL/NetscapeにJava互換性テストを強いないの? MS以外はなにやってもいいのか?

一方、Netscapeの脆弱性 では、電総研の高木さん(JavaハウスML主催でもある)が、批判を投げかけている。高木さんのいっていることのほうがまっとうだ。

/植物は生き物じゃないのか?/

レタスの服で菜食呼びかけるモデルのアディティさん(asahi.com)より。

「日本人は魚が好きだけど」と尋ねると、「肉よりはいいでしょうが、生き物を殺すのは悲しい」。

同様のことは、多くのベジタリアンが発する。じゃあ、なんで植物を殺して食べるのはよいのだろう? 

同僚KBRJRによると、「ベジタリアンだけじゃなくて、白人はけっこう こういうこというよ」とのこと。彼は宗教学科出身。ひょっとして、キリスト教義では植物は生き物(神の生産物)じゃないのかな、と尋ねてみたが、「専門は新興宗教だから、知らない」とのこと。残念。

なんにせよ、「動物を殺すのはかわいそうだから」というネガティブ思想で植物を食べて欲しくないなあ。

(想定反論:「植物は再生が効くから良いんだ」といわれたら、「あんたら、生物学を根本的に知らないのか? 動物だって子供を産むだろう」と答える。)←うーん、これじゃあ俺の底の浅さを露呈しているだけだな。


(9月16日追記)

アシモフの科学エッセイ<11>「素粒子のモンスター」p160によると、 やはり旧約聖書では植物を生物とは認めていない。というか、生物=動物と考えているようだ。



8/14

8/8-21:30(27030:67430)、8/10-17:15(27105:67600)、8/14-0:00(27175:67825)。

金曜日にラーメン博物館にて《まるパ》の取材。日曜日はVB本のため出勤。Webに手を入れる時間がなかった。

去年みたlife is beautifulも、そろそろ忘れそうだから、スジを書かないと。神々自身。エドワード=シザーハンズ。テクノベイビー。鏡の中の鏡。

/pobox inlineの魅惑/

poboxinline版に移行。仕様の変更点で気に入らない点がいくつかあるが、それでも新機能のほうが「未来」がある。

未来
気に入らない点

過去の辞書は、ヘッダー以外は全部テキスト。これをテキストディタで開き、中身を手動で新辞書にある程度移行してみた。が、phrasedicを移行させる意欲は湧かない。

いろいろと文句はあるが、よく考えたらそれは「文句」じゃなくて「変更希望点」だった。増井さんにメールしよっと。


8/12

/「アンチXX」に期待を掛けるな/

ご存知のとおり、私は(Winにて)Netscape社製品をキライだ。The Network Manager: Netscapeの悲惨なMacサポート(MacWire)では、ライターがうまくまとめてくれた。

電子メール機能用のNetscapeのAppleScriptサポートはあまりにひどく,全然ない方がよいほどだ。

CSS対応も酷い。実はHTML pharseもメチャクチャ。/pは判断しないわ、/TDとか/THがないとバグるは…

Netscapeは単にMicrosoftでないという理由で成功できない。Microsoftでないことだけが唯一の存在理由なら,Netscapeは成功するに値しない。

僕の思い込みによれば、「アンチは本物にはなれない」は真実だ。

IEはNetscape Navigatorを駆逐したが、IEはアンチNetscape Navigatorじゃなくて「netscapeキラー」だった。OSとともに配布という利点も見逃せないが、ちゃんと魅惑的な機能を提供してる(パクリもあるけど)。当時は「netscapeじゃない製品を使いたい」なんてヒトはいなかったんだから、これは企業努力(弾圧含む)の成果だ。頑張ってるじゃん。悪でも。

一方、後期のNetscapeは、頑張ってないよなあ。まさにアンチMSっつーだけで大目に見られているようなもんだ。

Javaも、SUNの悪どさによって揉めてばっかりでうまく進んでないけど、アンチMSだから大目に見られている気がしてならない。ほんとは そろそろ 大紛糾があってもおかしくないんでないか? いつまでたってもVMは早くならない。仕様は決まらない。標準化されない。−−たとえば、Jiniが進んでなくてBluetoothが(いちおう)進んでいるつー事態を見れば、SUNのヘタクソさは明らかじゃん。

Palmは頑張っている。PalmはもともとアンチMSじゃなくて、製品の魅力で地力を固めた。いっぽう、MSのPocketPCはアンチPalmがミエミエで、成功していない。やっぱり「アンチ」に根差したものは成功しないんじゃないか。


8/11

/校長土下座問題 追記/

全部産経新聞Web8月11日。

よかった。まともだ。

余談:内容の性質柄か、この記事を取り上げていた有名新聞Webは産経だけだね。朝日と読売と毎日には載ってなかった。見逃しただけかもしれんが。)

8/9

7/30-23:15(26650:66575)、7/31-14:00(26710:66660)、8/3-23:30(26830:66980)、8/6-23:00(26880:67190)。

/文体模写/

コミュニティサイト《2ちゃんねる》にて、面白いものを発見。発起人がカフカの「変身」の最初のフレーズを提示。これをもとに、「この文芸作家が書いたらどうなるか」を投稿する。マジメな文体模写から一発ネタまで、玉石混交で転がってます。

僕はぜんぜん知らなかったが、「文体模写」は、文学部の大学生なら授業で普通にやることなんだそうな。


8/7

今日まで休暇。

/花の命を長くする/

大学時代の後輩のI10UMKさんと富春シウマイ館で昼食。お仕事の話を聞く。植物の品種改良をやっているそうな。

入社1年目にして、いきなりビックなプロジェクトをまかされてしまいました。××という花(名称失念)を改良します。この花はカスミソウによくにた花で、あわい紫色がキレイです。でも、切ると2日も持たないんです。この花を、とくに保存剤などを使わなくても、もうちょっと長く持たせるように、改良します。エチレン系のレセプターをうんぬん(失念)して、なんとなく目処は立ちました。

この花は、もともと今の会社の目玉商品らしくて、今年偶然に科研みたいなものの予算が降りたので、改良に踏み切ったんだそうです。1年で成果論文を出さないといけません。なんかまるで大学のままみたい。当然1年では本当の成果はでないけど、ちゃんと次が見えるところまで進めたいと考えています。

がんばってね>YMKちゃん。

/Juvenile/

0008juvenile.htmlとして独立させました。

*予告編*

8/5

/歌川広重展/

東海銀行 ギャラリー広重@銀座。なんと無料。狭いながらも質の高い展示。雰囲気もよし。

刷り師による実演あり。刷っているのはホンモノの広重。15分版を重ねる。100枚を一度に処理するようにして、15版やるには1週間掛かるそうな。−−この刷り師さん、聞いたらなんでも教えてくれる。親切で好感触。けっこう話好きなんだろう。

ちなみに、江戸時代の「1刷り」の単位は200枚。−−江戸時代の版木だと、4刷りを経たら、彫り跡が悪くなったりして、だんだんと線が出なくなる。ちゃんと金を取れる作品に仕上がらない。だから、金を掛けられないため、5刷り目以降は極端に色合いなどが悪くなる(手を抜く)のが普通だそうだ。実例も見せてもらった。

自分で体験するコーナーもある。こちらは、練習用に書かれたカッパさん。3分版。カッパ=キザクラ系だが、もうちょっとキュート。−−小学生がひとり来ていた。学校の先生にこの展示を教えられて、「ぜひ刷りを自分でもやってみたい」と思った、とのこと。

出入り口には、和紙の[しおり]が用意されていて、自分でスタンプを押すようになっている。東海銀行の印と、広重の印と、2つを押す。−−このうち広重のスタンプだけを押して帰ろうとすると、係員さんが「こちらのスタンプもぜひ」と薦める^-^

用語の解説を見ていて、「版下」という単語に出くわす。原画師が彫り師に渡す下絵の最終稿のことだ。−−私の本職は編集者で、今でもフィルム焼き付け前段階の印刷のことを「版下」と呼ぶ。その源流を発見した。

/三宅一生展/

MOT@木場。

「仕掛け」込みの展示がかなりキュート。

途中で、パリコレの模様を納めたビデオを映写している室がある。面白いんだが、画質がすごく悪い。わざとだとしたら、あまりよい趣味じゃないと思う。

パリコレなどでモデルさんが「布を外すと四角くなります」「この四角の布をこうすると服の一部になります」とデモしているのを見ると、底辺に『着物』(和服の意味)を感じる。−−と思っていたら、「四角の布を極力切らずに加工して服にしたてるのは、日本の伝統だ」とERKさんが教えてくれた。このあたりは三宅一生のこだわりの1つでもあるようで、上述の作成工程ムービーでも「極力切らない」ことを確認できる。


8/4

/きらく と だいふく/

イラストレーターのYOUさん宅にお邪魔して、飼い猫の『きらく』くんと『「だいふく』ちゃんにお会いしてきた。職権濫用だ。

YOUさんは、impress「YOUちゃんの PCギョーカイほげほげツアー」で知った。そのなかで、山田達司さん(英語版PalmOSを日本語化するソフトウェア「J-OS」を開発した)のイラストを書いている。「ぜひ《まるごとPalm!》でも」と声を掛けたのだが、スケジュールの都合で実現していない。

仕事が実現していないにもかかわらず、2人とも愛知県出身ということで意気投合。第一対面は私用で、「飼い猫見せてください」だった。公私混同も はなはだしいぞ>私

上京していたERKさんをつれて、まずはお土産の買い出し。人間用のものはさておき、猫用のオモチャを模索。臭い系・転がり系とくらべてみたが、やはり羽根・ねこじゃらし系が無難と判断。ガチョウの羽のオモチャを購入。

現場では、挨拶もそこそこに、えんえんと猫と遊ぶ。実際には、YOUさんのNORIさんが、新たなオモチャ+前からあるオモチャで猫を操るのを、楽しみながら見ていた。羽根やネズミのオモチャを、ピクピクと、ソヨソヨと、趣向も様々に動かす。猫は、獲物に狙いを定めたり、飛びついたり、踊ったりと、なかなかに猛烈な反応を示してくれた。NORIさんの扱いがお上手だ。

羽根は人気だったらしく、『きらく』が飛びついてかじりまくった。初日にして紐はすでに切れ掛けている。YOUさん曰く、「オモチャ冥利につきるニャ」。

ああ、なんだか知らないけど、今日は奴隷が2人も増えていて、僕は幸せニャ
(きらく談、YOUさん翻訳)

『きらく』は7ヶ月のオス。白黒。好奇心たっぷりで、つねに分かりやすい反応を返してくれる。一方、『だいふく』は2歳のメス。みごとに真っ白。オモチャは一人占めしたいタイプらしく、自分が遊んでいたオモチャでも『きらく』が横取りしようと近寄ってくると、その瞬間に興味を失ってしまう。おすましな『だいふく』。でも、その冷静な『だいふく』がオモチャに我を忘れる瞬間を見るのが楽しい。−−ちなみに どちらもスコティッシュホールド。ふたりともしっぽが長いので驚いた。さすが家猫。

『だいふく』はスレンダー美人だが、『きらく』はちとデブッちょ。『きらく』の元の名前は『ブヒブヒ』だという。

違うニャ違うニャ、僕はデブじゃないニャ。ちょっと毛がモフモフしているだけだニャ
(きらく談、YOUさん翻訳)

こんなことをして1時間30分を過ごした。

余談:マンガ本棚に杉浦茂が6冊あったのが印象的だった。)

余談:その途中のJRの駅にて、ポケモンスタンプラリーに遭遇。手もとの適当な紙にスタンプを押した。これってルール違反かな? ^-^)

/エミール=ガレのガラス展/

サントリー美術館@赤坂見附。

エミール=ガレといえば、アールヌーボーを代表するガラス細工作家のひとり。もうひとつの大家ルイス=ティファニーとともに大御所。

展示品は、花瓶など装飾用の不透明ガラス細工が中心。基本的に絵付けで、カッティングも多少はあるが、ほとんどが不透明ガラスを盛って画にしたものだ。素材としては、トンボとキノコ、そして葉っぱがメイン。彼は幼少のころに立派な植物図鑑を見て感動し、その影響が後年まで残っているそうだ。

キレイなんだが、どうも僕は不透明ガラス細工は趣味じゃないようだ。わざわざリアルにトンボや葉をガラスで作られても、なぜかぜんぜん感動できない。

余談:おかしいな、同系統であるはずのティファニーは大好きなんだが。もっとも、ティファニーは「図案化」した図が多いので、リアル系のガレとは違うといえば違う。)

展示の後半では、ランプもあった。内から光が透けて見えるランプ作品は、比較的好きだ。

余談:そういえば、ティファニーの作品の多くはランプだったな。ランプになっていれば、不透明ガラスでも光の作用が楽しめる。僕は自分勝手にこういうものを求めているようだ。)

余談:ちなみに、ティファニー美術館は、かつては名古屋の八事にありました。いまは引っ越して、ええと…)

/日枝神社/

@赤坂。

道をちゃんと把握していなかったので、隣のお稲荷さんへ辿り着いてしまった。ここには猿田彦(など3神)が祭られていた。

本殿の神社に移動しようとしたら、すでに宮司さんが閉めようとしていた。「あれ、もうオシマイですか」と声を掛けたら、中に入れてくれた。どうも、6時に閉まるところ、5:59に滑り込んだようだ。−−ギリギリで入ったにもかかわらず、きちんと神水で手を洗うは、2礼2柏1礼を守るは、柱の装飾はチェックするは、入り口の門守をチェックするはで、迷惑な参拝客だったに違いない。

門守だが、表には武将、裏には猿神。彫りの立派な猿だった。暗くて彩色を確認できなかったのが残念。−−この猿は実際に猿であって、猿田彦ではない。猿田彦はテング系だからね。

余談:出口の(正確には入り口の)看板によると、日枝=比叡山だそうな。とはいっても、僕は「比叡はこういう宗派で…」というのはぜんぜん把握していない。こんだけ寺社仏閣を好きなのだから、もうちっと勉強してもよいような気もするが…)

/お稲荷さんとは/

稲荷寿司とはいうがキツネ寿司とはいわない。キツネうどんとはいうが、稲荷うどんとはいわない。なぜだ。そもそもキツネは揚げを食べるのか? それとも伝説か?

キツネはお稲荷さんの「お遣い」であって、お稲荷さん本人じゃない。お稲荷様はダキニ天。豊饒の女神。オリジナルの従者はジャッカルで、日本に伝来したときにキツネが当てられたらしい。−−ERKさん談。

だがしかし、なぜ「油揚げ」なのかは不明。誰か知らないかな?

/浅草寺のタヌキ/

移動中の営団地下鉄にはってあったポスターの逸話が面白い。浅草寺の付属の堂について。

浅草寺近くの森が切り開かれたとき、タヌキ82体が棲家を失った。このうちいくつかは、寺の掃除などをしている家に住みついた。

そうこうするうちに、タヌキは家の娘に憑りついてしまった。「近所のお偉いさんとお話してくる」と言い放ち、娘は出かける。不審に思った両親があとを付けてみたところ、畑でしばらくブツブツ言っていたかと思うと、そば屋にいってソバを20杯も平らげてしまった。

「こりゃあ わけのわからねえことに なったぞ」

両親は住職に相談。住職が夢の中でタヌキと相談し、浅草寺の観音様を守る役目をタヌキにあたえ、一件落着。

「82体」という具体性、「20杯平らげる」という脈絡の無さ、そして「こりゃあ わけのわからねえ ことになったぞ」という述懐。シュールだ。すばらしい。


8/2

/食い過ぎも ほどほどに/

私は大食いだ。太ってはいないので気付かない人もいるかもしれないが、毎日昼に1.5人前は食べている。

本日、会社近くの「じょじょえん」なる焼き肉やさんで、ご飯大盛りでランチを発注した。さらに、途中でご飯のお代わりを要求した。

あわててフロアマネージャーが飛んできた。

「もうしわけございません。大盛りのご飯、少なかったでしょうか? 当店は、本来は大盛りもお代わりも代金をいただくのですが、今回はお代わり代金をサービスいたしますので、お納めください。」

…いや、たんに僕が大食いなんだと思うが…

/雑記:愛知で爆発事故/

おわ、愛知県で爆発事故が! 武豊での爆発。産経新聞Webによると、2km離れた民家でもガラスが割れたらしい。地元の人間に聞いたところ、20km離れた大府でも音が聞こえたらしい。(注:20kmだっけ? もっとだっけ?)

7トンの火薬の爆発。こりゃあ難儀だ。

(注:URLの大部分はリンク切れだとは思う)






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