これにてゴールデンウィーク最後です。後半は今日だけイベントだった。
青砥在住のMK先輩に道案内していただいた。
駅を降りると、いきなり寅さんブロンズ像が。先輩いわく、
「寅さん死んでから、町はだいぶ変わったんだよ。こんなのができちゃったり…」
。他にも、店屋が綺麗になったり、と。まあ時代は流れるものだな…
帝釈天までのとおりを歩く。浅草の仲道みたいなもんだ。小物屋と食べ物やが交互に。うなぎ、天ぷら、草だんご、せんべい。小物は、記憶に残ってない。浅草のほうがバリエーション豊かだった気がする−−というか、「柴又はジャンルがしっかりしている」と褒めるべきかも。
いくつかの食べ物やは、オープン飯屋というか、戸などの無い店舗になっている。外側で持ち帰りの天ぷらなどを売っていて、そのオッチャンたちを書き分けて奥に行くと、テーブルがあって勝手に座って食べられる。縁日のときにある、パイプテントで組み立てたお店みたいだ。
行き(昼)に、川千屋でうなぎを食べた。味は、んーと、まあ70点くらいか。2000円もしたのになあ。先輩は天丼を。1口もらったら、薄味さっぱりで美味しかった。
帰りは、とらやで[焼き草もち]を食べた。草もちを焼いて、醤油で味付けて、刻み海苔をまぶす。味はほんわり醤油が香る程度のさっぱりしたもの。ダンゴは非常にやわらかかった。
前門の柱の守護動物は、4方とも獅子。木彫り無着色。欄にも細工彫りがあって、鳥やウサギが書かれていた。派手ではないが、かなり丁寧だ。門番は、銅像の金剛力士。まあ普通っす。
(余談:よーく考えると、帝釈天は誰を祭ってあるの? とうぜん帝釈天なんだけど、そうじゃなくて人間のお偉いさんとかいるのか???)
中に入る。佐藤蛾次郎はいなかったけど、《寅さん そっくりさん》がショーをしていた。それを尻目に、お香を浴びて、水掛観音を洗って、手と口を清めて、本殿へ。
参詣門の前に下駄箱があり、ここで履物を脱ぐ。−−山トレッキングで着てしまったので、紐解くのに一苦労(;_;)
参詣門の柱の守護動物は、正面が獅子、側面が象。−−想像の象、ひさびさに見た。鼻がしわらで牙が怖くて。すてき。−−門の看板相当部分には、彫り物の竜が。裏側からは、ちゃんと龍の背面が見えた。ご立派。
(余談:ここも彩色が無い。でも一部に丹塗りと白塗りが見えるから、やっぱり剥げたんだろうな。)
本殿の外側。欄の彫り物が綺麗だ。花鳥が中心。数は日光ほどではないが、細工は負けてないと思う。先輩いわく、「このへんの街道筋の職人を集めて造ったのが日光だから、系統は同じだと思う。」
だそうな。
内部の装飾は、欄のみ。ふすまや立て板はない。天井も絵は無い。
(余談:でも、天井に、すてきな西洋装飾のランプがあった。−−インド風なんだろうか?−−蓮型の本体(鉄?)から蔓形の腕が伸びていて、釣鐘形の傘(すりガラス)が4つほど固定されていた。この傘の中が光っている。すりガラスだけど、部分的に透明で、絵になっている。葡萄の実と葉だった。)
−−まずは欄を見物。
読経室の前には、紫の床布の空間がある。ここに、賽銭箱と「進入禁止」
柵がある。
数名が、紫の床布のところで座って拝んでいる。先輩もそこに座っている。私も近寄る。−−中の朱塗りの道具が気になる。失礼もしれないが、柵ギリギリまで近寄って、覗き込んだ。
覗ける品も綺麗だし、ロウソクのきらめきもいいし。複雑なリズムの法華経が納経されてるし。5分くらい、そのままボーっとしていた。かなり気分がよい。1人だったら30分以上ここにいたと思う。
本殿外部の彫り物細工に、観賞用手すりやイスや解説をつけて、ギャラリーとしてオープンしている。後述の庭鑑賞とセットで400円。−−ここの彫り物は、大正〜昭和4年のもの。新しい。それだけに綺麗だ。技術も立派だと思う。
1Fでは、壁には物語細工が、柱に守護動物が、欄には一般花鳥が彫られている。
柱の動物を、こんなに近くで見られるなんて、感動。角の柱は、外向きの2面だけでなく、斜め方向にも動物がいた。
斜め方向に龍が3体。上に向かって段々とサイズと長さが大きくなる。下のものは体をくねらして縮めており、上のものは体を伸ばして遠くまで出ている。最上部は、口から水(雲?)を吐いている。とてもダイナミックな配置だ。
−−とくに、胸の掘り込みが気に入った。筋肉つーか、龍蛇の横筋を肉感たっぷりに掘り込んでいます。
最上部には、小さな獏が配置されていた。
外向き2面は、下部に獅子がいて、その上に小さな龍が2匹いる。こちらの龍は、すべて体を丸めている(胸元までのみ見えている)。
壁の中間の柱には、獅子だけがいた。この獅子、基本的にはヒゲは丸まっているのだが、いくつかランダムな位置のもののヒゲがダラリと伸びていた。こういうタイプは、私は始めて見た。中には耳をたらしているヤツまでいて、すごく可愛かった。
(余談:朱雀がいないなあ。)
物語細工。非常に複雑な立体彫りになっている。「前面に人々がいて、中面に松が、後面に仏が、最背面に龍が…」のような。これも1枚掘り出しなんだろうか。人間の業とは思えない。
−−内容は、法華経のすばらしさを説くもの。解説を読むと、「法華経を収める人心のところには、仏の力で多宝塔が生えいずる。それをみて、人心はまた信仰を新たにするのであった。」
「病に倒れる人間も、偶然にでも法華経を聞くことがあれば、病解消し不老不死と化すだろう。」
みたいなもの。
欄には、花と、あと動物各種。うさぎ、寅、豚、鳥、龍などがいた。
階段を下りると、床下も見れる。こちらは、壁に四季の花鳥と動物、最下列(欄サイズ)はすべて亀だった。
柱が。階下だから、守護動物がアタマを出しているのではない。すべての柱に龍が巻きついていた。玉を握るものとそうでないもの、目つきの鋭いものとそうでないもの、外に顔を出すものやら上を見るものやら、ほんとに多彩。
基本的に、全身が彫られている。下半身というか、後ろ足よりも後ろの尾っぽまで、キッチリと。S字を幾重にも繰り返して複雑に折りたたまれたものもいれば、C字にして尾っぽを外に向けているのもいる。−−思い返すと、これまでに見た全身像は《空に浮いた状態のもの》ばかりだった気がする。これまた新しい発見だ。
階段部分の掘り込みは、[亀の甲羅を背負った豚か、ひどく矮小した馬のような生物]だった。わたしは初めて見る異生物だが、先輩は「池波正太郎の小説で、こういうのを見た気がする」
とのこと。
四季と亀は、綺麗だったけど、とくに言及する能力を持たないのでパス。
庭を歩くわけじゃなくて、客殿の廊下を歩いて庭園を眺めることが許される。
外回りは林になっている。クスやケヤキが多い茂り、ヒノキもあり、その他名の分からない樹木もある。その先は開けていて、多少のツバキやナンテンが。中央は池で、多きなコイが多数と、1匹だけカメを見つけた。あとは、石細工(灯篭など)がいくつか。
入れるのは廊下なんだけど、数箇所にイスが用意されている。今日は暖かかったし、ここでボーっとしたら幸せだと思う。
客殿の各部屋も覗けるようになっている。隣の部屋につながる壁の上部は、掘りぬきで鳳凰が描かれている。これが贅沢で素敵。また、なぜか内部にはシャンデリアが…
池のほうを覗くと、コイがよってくる。なにか音を立てたわけでも、投げて水面を揺らしたわけでもないのに。不思議だ。
そういえば、泳ぐカメを始めてみたかもしれない。−−大きなカメを池で見るときは、たいてい甲羅干ししてるもんなあ。
あたりまえだが、4本の手足を掻き分けて進むんだね。上下推進はアタマを舵として使う。横に回転するには一方のサイドだけを動かす。なんて合理的なんだ!
すごくよかったっす。彫り物レベル日光なみ。遠さは新宿から1時間。いいねえ、ここ。また行きます。
あ、そういえば。浅草と違って、外人さんが少ない。なんで?
柴又からの帰り道。 ネコ集会場にて、ふだん触らないネコと接触。 逃げないからそろそろと首もと撫ぜてみた。おお、受け入れてくれた。 しばらくゴリゴリやっていたら、ふと首をひねってきた。 なめるのかと思ったら、口を大きく開けてガブっとやってきた。 激しいスキンシップだ…
断片的だが…
大学かな? 大勢の前で《すみけんたろう》が公演をした。 単発ギャグみたいなことしてた。
その準備を、会社でしていた。 いつもイヤミいっているおっさんが、奥のほうで業者に名刺を渡しながら
「うちのすみが、オリンピックにでるそうで。 そのさいは、お世話になります」といっていた。H"に電話が入った。どうもデートの約束をしたらしい。 なぜか脳裏に顔が浮かぶ。 相手は、マメさんだった。 XXって町の[とうきゅう]で待ち合わせることになった。
公演の感想の手紙が届いた。 真っ黒な紙に白で書いてあった。
「すごいです! 感動しました」とかあったが、ラストは提案だった。「ここで笑いを取るためには、電話番号が03-00078XXでないと」
大学関係の山に行くために、電車に乗った。私は路線を間違え、よくわからない駅にきた。その駅を出たところで気が付いた。次の駅は終点だった。
終点に着いた瞬間、電話がかかってきたので、あわてて飛び降りた。 マメさんだ。
「実はXXには[とうきゅう]がいくつかあることに気が付いた。無事に会えるかしら。」
ふと周りを見ると、でかいノライヌとノラネコが闊歩している。 食われそうなイキオイ。あわてて、逆方向の電車に飛び乗った。
車掌が、ニヤニヤしながら、いう。
「お客さん、なんか忘れごとはないですか?」
「忘れごとねえ。それはいつものことだから。」
電車は進む。なぜかバスになっている。山道を走る。いっしょに乗っていたオッサンが、しきりに話し掛けてくる。酒くさいオッサンだ。私は適当に相槌をうつ。
はっと気づくと、ポケットに定期が無い。さっき降りたときに慌てて電話に出たから、そのときに忘れたみたい。
バスが、山の上のホテルにつく。そこで、逆方向行きのホームを探す。忘れ物問い合わせをしにいくと、なぜか高校のときの同級生がいて、直接私に定期とハンカチを手渡した。
彼は、私の講演にクレームをつける。
「あのオークションさ。パームの。開始値2万は高すぎだよ」
「やってみて、クレームがでたら、即さげようと思ってたんだけど」
「こういうときは、1万から始めるもんだよ」
うるさいなあ〜〜と思ってふと気が付くと、 いつも持っているデイバッグがない。てゆーか。おれ手ぶらだ。 なんもかんも忘れたらしい。 そんなにデートに気を取られていたのか。 自分に嫌悪感を覚える。
このへんで、目がさめた。7:00ごろ。 今日は燃えないゴミの日だから、ゴミを出して。 そんで寝直した。
内容は、昨日の行動をモロに反映している。関係ないのはデートの約束くらいだ。
しつこくゴールデンウィークなわけです。でも1日2日は仕事。
29日に気が付いたんだが、地下鉄社内の吊り広告の中央列が全部VAIOだ。そういう電車がいくつかあるのは珍しくないが、だが、「いつ乗っても」「どの路線に乗っても」というのは珍しいと思う。丸の内線・南北線・東急目黒線で確認。
ゴールデンウィーク中ずっと買ったのなら、すごい財力だと思う>SONY
(注:29日から5月5日まで、丸の内線は毎日全電車がVAIOだった。また、新宿地下街の壁広告もVAIO一色。あとCLIEもある。6日には通常に戻った。)
それでもゴールデンウィークなわけです。
ERKさんと同行。
ネコ系イラストレーターさんの私製美術館@奥沢。ほんとに小さい(8畳+3畳?)。行くのは2回目。
今回は、代表作CatChipsの歴史がわかる展示。七宝のアクセサリが実にかわいい。あと、見立てイラスト集がグーだった(シャツとしてのネコ、カゴとしてのネコ…)。
真ん中のスペースには、椅子とテーブルが。コーヒーメイカーとティーパック(紅茶と日本茶と中国茶)があり、自由に飲んでよい。いくつか絵本も置いてある。[じゃがいもパーティー(うろ覚え)]が良かった。
おみやげコーナー(というかグッズショップ)で、CatChipsのミケの陶器人形を発見。手のひらサイズ。1体1体それぞれ着色されていて、みな個性がある。かわいい…買いそうだ。−−だが、そのサイズのものは落として割るのが目に見えているので、小さいものを探した。そして見つけたのが、《ライトの紐の長さを変えますよ》紐についたミケだ。親指サイズ。これを購入。
はじめて室内インテリアのネコグッズを買った。いままで拒否してきたのに>ふぁんしーらいふ
昨日チキンランを見たので「チキンパイ食べたい」
と思ったが、そもそもメニューに無かった。ミートパイは打ち切れ。というわけで、私は[かぼちゃパイ]を、ERKさんは[ココアとクリームのパイ]を食べた。
しかし。あいかわらず美味い。さっくり食感の軽いパイ記事のなかに、濃いカボチャペーストが閉じ込められている。上に軽く生クリームが乗っている。部分を食べても、混ぜて食べても、どうやっても美味い。
今回気が付いたんだが、[ホタテパイ]というのがある。2000円。帆立貝のシェルをかたどったパイ。かなり大きい。中には、ホタテと野菜のクリームシチューが入っているそうな。食べたいな…
晩に、高円寺の焼き鳥屋[屯]にいった。今回で3度目。−−鳥皮、つくね、ササミ明太子、豚バラ、ホタテのベーコン巻を食べた。あと、玉ねぎスペシャル(まるごと煮)。
炭火の扱いの大変上手な店で、私は特に鳥皮が気に入っている。余分な脂を落とし、外をカリカリに仕上げ、でも噛むと中はジューシー。炭の香りがほのかに肉に移っていて、食欲を誘う。絶品の炭火テクだと思う。−−たぶん、金山[三福]のうなぎに匹敵する炭使い(??)。
だが、注文を入れてから出てくるまで、すごく時間がかかる。焼き鳥屋だとは思えないほどかかる。それもまあ、美味いから許す、というかお願いだから食べさせて。
お店も汚いし通路も狭いんだけどね〜
ゴールデンウィークなわけです、生意気にも。
前日に、愛知県知り合いML[TEBA]にて、神楽坂の[山長]の「黒うどんの味噌煮込み」がなかなか美味いという報告があった。Netで検索してみたら、名古屋店が新宿末広亭の近くにあると分かった。
休日なので、昼にさっそく行ってみた。ところが、店があるはずの場所に行っても、ビルはあるが店舗は無い。電話番号をコールしてみると「使われておりません」
。どうやら潰れたか引っ越したか…
しょうがないので、末広亭の真隣の[ブフテキ あづま]に入った。ビフテキと銘打ったビフテキは食べたことが無いので、よい機会だと思い。ショーケースにあった[ドライカレー コロコロステーキ載せ]が非常に美味しそうだったので、それの[optinで卵焼き乗せ]を注文。
正直なところ、ダメ洋食屋で肉が硬くて美味しくないと思ってました。ところが。美味しかった。
そのあと、近くの喫茶店[バルコニー]へ。入るのは4度目くらいかな。今日はロイヤルミルクティーを注文。筒型のポットにミルク煮出しの紅茶が入って出てきた。丸い陶器のポットじゃなくて、ガラスで中が透けて見えるヤツです。かなりビックリした。このお店は、美味しいだけでなく、いつも見目が楽しい。
都立美術館[アール=ヌーヴォー展 装飾美術の創造者たち]。4月21日〜7月8日。ポスターの宝飾トンボがすごく綺麗(ラリック作)。ゴールデンウィークだから人ごみを覚悟していったが、意外にすんなり入れた。
B1F前半は、木製の机やタンスと、ガラスのフラスコ。タンスの細工が綺麗だった。なぜか中国風の墨絵をそのまま写したような彫りもの細工が1つあって、不思議な雰囲気を醸し出していた。−−たしかにその時期にジャポネスク ブームとかがあったわけだが。
続いて、連続模様デザインのスケッチと実践。複雑な絡み合い紋様はケルトに似てます。
オーラスに、銀製の船皿があって、バカラ展のガラス製フルーツ皿を思い出した。細工はヌーヴォー期のほうが派手だけど、素材はヌーヴォー期のほうが地味ね。
B1F中盤は、実は記憶があいまいだが、壷や宝飾。
そのあと、象徴主義の作品に入る。ムンクが書いたヤク中毒っぽい女性の裸身像があって、タイトルが[マドンナ]。これは怖かった。あとのは、ドラキュラとか悪魔とかがモロに書いてあって、なーにが抽象や象徴なんだかダッセーという程度。
B1Fオーラスには、パリのmetropilitainの入り口をそのまんま持ってきて飾っている。−−照明を落として、背景を暗くして。そこに。黒鉄の柱とアーチが。それぞれにうねうね紋様が装飾してあるが、黒だから目立たないあたりが逆に心をこそぐる。背後の舞台照明が夜明けの青紫を投げかけるのに応えるように、柱の上のランプが赤く灯る(赤のガラス)。−−まるで[時計仕掛けのオレンジ]のような甘い退廃の香り。ずっと眺めていたい情景だった。
背景スペースには、ロートレックなどのポスターが張ってあった。作者名を忘れたが、黒猫のポスターが最高だった。
1F前半は、卓上ランプと宝飾。
ガレは、色ガラス自身の組み合わせて、植物や動物の紋様をつける。前に見た展示会ではまったく好きじゃなかったのだが、今回はかなり好きだ。トレードマークのキノコ傘も、今日は素敵に見えた。
中でも、不透明ガラスでボディを作って、ところどころに半透明の赤ガラスを埋め込んだものが良かった。とくにモチーフとなる動物はなく、ただたんに赤い穴が3つほどあるだけ。スムーズな透明赤ではなく、半透明で、かつ表面に波打ち加工がある。ここから漏れる光は、屈折が複雑で、かなり不思議な味わいが。
後半入り口は、野外造形。ラリックの[羽のある少女]が出迎えてくれる。羽のある少女というか、少女のある羽だと思うし、優雅というよりは糸に拘束されたように見える−−のは、いまの私の精神状態の反映に違いない。
スペースを設けて、演劇のロイ=フラー(名称うろ覚え)のビデオと、彼女に捧げられた像が展示されていた。ひらひらの衣装を使った[鳥](蝶??)のダンス。解説によると「アール=ヌーヴォーを体現した聖女」なんだが、ビデオを見る限りは、オバサンがヒラヒラ衣装を着て手をグルグルまわしているだけだぞ。安キャバレーで見ちゃいけないものを見てしまったっつーような感想を抱いた。
その後は、なんだっけ。忘れた。タペストリーとかかな。
2F前半は、あまり好きじゃない。木工だとマッキントッシュとか、絵だとミュシャ系。どちらも一般に人気なのは分かるが、私は好きじゃない。
2F後半は、1室すべてを使ってルイス=ティファニーだった! 別格だ! すげー綺麗!
ルイス=C=ティファニーは、宝石のティファニーの創業者の弟だっけ、そのひと。ガラス細工の天才。かつては名古屋の八事にティファニー美術館があり、そこでランプの数々を見て大感動した。テーマモチーフはトンボ。
最後の部屋に入ると、不透明青と透明青を組み合わせて作ったテーブルランプが。繰り返しパターンで、トンボの顔と羽が表現されている。このトンボの表情の気品はなんたることか! この澄んだ青の綺麗さはなんたることか! 語る言葉が無いくらい綺麗だ。ため息しかでない。
他にも、緑だけを組み合わせて作った室内ランプが素敵。モチーフは葉だと思う。形のそろっていないガラス片を複雑に組み合わせて、室内に不思議な影を投影している。
他の作品は、照明によって照らされて展示されているか、暗い中でボウッと光っているに過ぎない。でも、このティファニーのランプの展示は、それ自身の光が室内を照らし、それ自体の影を室内に投影している。作品自身が空間を支配している。−−こう思ったら、涙が出てきた。なんか嬉しかったんだもの。
美術展自身のみやげものは普通にはがきやポスターなんだが、それ以外に宝石やランプのレプリカがたくさん販売されていた。恐るべしアール=ヌーヴォー。
ちなみに、ランプ系は、写真ではぜんぜん綺麗じゃない。悔しい!
昼の山長の悲しみを晴らすべく、今度は三国一へ。こちらは、MLの情報を元に検索していたら、新たに発見した。場所はアルタのすぐ近く。脇を歌舞伎町のほうに1ブロック歩く。−−パンフによると、西口の新宿郵便局前にも1店、アイランドタワーにも1店あるようだ。
各地の名物うどんを再現しているらしく、面白げなメニューが多い。なぜか愛知名物は[味噌カツうどん]になっていたが…そんなもん、愛知で見たこと無いぜな。そのほかにも、[中国風 マーボー茄子うどん]もあったから、実は全然こだわってないのかもしれない。−−ちなみに[味噌煮込みうどん]は三河名物になっていた。
私は、[松坂名物 すき焼き鍋うどん]を注文。好きなのよ>すき焼きうどん。味としては平凡だけど、うどんはちゃんと煮込み用の麺を使っている。コシの強さは、新宿で食べた中では一番よいかも。具は、大きなネギと、少量の白滝、ハンペン。あと何が入ってたかな? −−卵が、生添えではなくて、中に落としてあって固まっていた。これは悲しい。
(余談:たんに美味しいだけなら、中野坂上の[尾張屋](非チェーン)がいい。麺は鍋焼きうどんでも普通のうどんだから、クタクタに煮えちゃうんだけど。)
アードマン+DreamWorksのクレイアニメーション。アードマン=[ウォレスとグルミット]。DreamWorks=スピルバーグ。
ネタは単純。(注:古典[大脱走]へのオマージュになっているそうだが、私は[大脱走]を知らない。)
主人公ジンジャーは、養鶏場のメンドリ。自由に憧れ、脱走を試みる。が、警備などが厳重で、うまくいかない。
そんなある日、空からオンドリが飛んできた! カレはロッキー。彼に飛び方を教われば、みなで逃げられるかもしれない。彼に頼み込み、特訓の日が続く。
ある日、養鶏場の女主人は、卵採取だけの商売に飽き、チキンパイ生成の機械を購入。ジンジャーらは、即座に逃げないとヤバイことを悟る。
だが、ロッキーは、実際には飛べなかった。サーカスの見世物として、飛ぶように見せかけられていただけだった。愕然とするジンジャーたち。
しかし彼女らは、しょげたままではいなかった。奮闘して自分たちで飛行機を作り、ソレに乗って羽ばたいていった。自由に向かって…
映像としての見所は3つ。つーか、それ以外は基本的にはみなでグチを言ったり飛ぶ訓練をしている。
パイ生成工程のなか、ときに避け、ときにつかまり、あわやというところで逃げ出す。その弾みで機械を壊してしまい、こんどは歯車に追いかけられたり、炉の扉から出られなくなったり…よくある冒険もののパロディが始まる。
映画として面白いかどうかは知らないが、ストップモーションなアニメファンとしては、これらのシーンの動きを見れただけで満足だ。
(余談)
字幕は戸田奈津子。−−独占企業なのか?
意訳が多いのはかまわないとして。holidayを「バカンス」
と訳すのはいかがなものか。
オーラスで、登場人物2人が「ニワトリが先か、卵が先か」議論をする。最後のセリフの翻訳は「そもそもの最初からやり直そうぜ」
になっていたが、英語は「なんとかfrom the chicken」
だった。これってオチを台無しにする訳では…といっても言語が違えばムリなのは分かる。責めるわけではない。