【自己顕示録】


2002年3月 四谷ノスタルジー


03/23

/猫写真020321(四谷)/

猫写真020321(四谷)ちうことで。

/四谷三丁目ノスタルジー/

4月1日より会社が目黒に移転。 ラスト2週間、ランチを中心に食べ物思い出巡りを試みる。《行動圏》なので、住所的には三丁目以外もアリ、と。

*月曜日*

韓国家庭料理[妻家房]。1Fがキムチなどのショップで、2F以上が店舗。店長だかオーナーだかの女性料理人が《キムチの大家》としてしょっちゅうTVに出るので有名。

ランチは、ビビンパやプルコギの定食を食べられる。どれも安い。石焼ビビンパ(800円くらい)を食べる人が多いが、個人的には焼いていない[ビビンパ]のほうを好き。コチジャンを自分で足して、よーく混ぜて食べる。ナムルと卵の甘さの奥にほんのり辛みがでて美味。−−しかも580円なので、経済的に非常に助かる。

夜のメニューは、正直いって並。ただ、[チヂミ]は美味いと思う(仲間同意)。−−が、OGHR氏が最近大久保界隈のコリアンstreetをいろいろ試した結果、妻家房は並だそうな。

今日はビビンパを食べ、その後その後[香港厨房]でキームン茶を飲んだ。

香港厨房は小皿料理屋。コンセプトとして「いろんな種類の味を楽しんでほしい」と掲げている。種類が豊富で、1品300円くらい。細麺のソバ7種類(ハーフ盛りあり)、ご飯6種類、点心20ほど、お茶12種類、デザート5種類ほど(アルコールは飲まないので忘れた)。3皿+お茶で頼んでも1280円程度で済むので非常に嬉しい−−ランチセットあり(750円)。

料理はどれも平均して美味しい。[鶏肉とレタス細切りのソバ][高菜ジャコのご飯][ニラ入り蒸し餃子][ハムスイコー][海鮮ハルマキ]がお気に入り。

デザートでは[香港カステラ(マーラーカオ)]が絶品。カステラと称しているがイメージは蒸しケーキで、ふわふわの軽い食感。ほんのり甘いさっぱり味付け。生クリームを沿えて食べる。お茶に良くあう。

お茶はかなり美味しい。[紅烏龍茶](半熟葉のため、紅茶と烏龍茶の両方の特徴を持つ)が一番のお気に入り。あと[プーアル]も濃くて感心。独特のホコリ臭があるはずなのだが、上手に制御されていて、さっぱり飲みやすい。−−私はこの店の影響で、紅茶の葉も試すようになった。

余談だが、ヨツサンの駅近くには[香港食堂]というのがあるが、別の店。こちらは味はいまいちで、店員の態度が非常に悪い(中国人特有)。香港厨房はすごくよい。そういえば、妻家房も接客はイマイチだな。

*火曜日*

pas-a-pas。店内に映画や商品の綺麗なポスターが這ってあり、いつもフランスのラジオが流れている。入るときにちょっと気負うが、接客が暖かいので入ってしまえば平気。

美味しい洋食、選べるランチ。前菜・メイン・デザート・飲み物それぞれを4種類くらいから選べて1575円。品物はだいたい固定。わたしは[サーモンマリネのサラダ][金目鯛のポアレ]がお気に入り。

前菜:
[生ハムと白レバーのサラダ]に惹かれたが、体調の悪さを考えて[ニンジンの温ポタージュ]にする。甘味たっぷりのポタージュに、香りの良いパセリ(かな?)が浮いている。口に運ぶと、ところどころに粗挽きの胡椒もあるみたい。舌触りもバリエーション豊か。−−それにしても、なんでニンジンを嫌いな子供がいるのだろう。甘いのに。
メイン:
[帆立のポアレ]。表面を焦がした帆立は、旨みの凝縮体。切り分けて、バターソースをたくさん絡めて食べる。口の中で繊維がほぐれていく感触で、幸福に。
デザート:
[バナナのムース]。ショートケーキ状のスポンジの上に、バナナのムースとチョコムースで2層。このバナナムース、かなり酸っぱい。お皿には、カスタードソースとプルーン1つ。プルーンが柔らかくて甘くて美味しい。−−味・形状ともに、自分の予想とはまったく違うものだった。酸っぱいのはちょっとね。
ドリンク:
[紅茶](ストレート)。pas-a-pasのは酸味と香りがきつすぎて、あまり好きじゃない。

(余談)

ヨツサンではないが…

夜21:30に方南町[長島珈琲房]。明日(20日)で閉店なので、惜しみに行った。味はあいかわらず美味しい。−−長島さん本家の葡萄房はイタリアン=レストラントなんで、めったなことでは入らない。気軽な喫茶の珈琲房の存在は非常に嬉しかったのだが…

店内、常連とおぼしきオッチャンが4人。タクシーの運転手のようで、路上駐車の情報交換をしていた。常駐店員(マスター?)である180cm以上痩せ型長髪の50代男性を捕まえて、いろいろ話し込んでいた。どうも店員一同は「おつかれさま」ツアーでハワイ10連泊の模様。

20日夜23時ごろに店の前を通ったら、スタッフがあつまって話し合っていた。和やか。本家のシェフや店長もいる。まさに「お疲れ様でした」か。

5月には別の店舗として再スタートだそうな。待ってます。


*水曜日*

左門町 浅野屋そば店。つゆが濃い目。それが嬉しい。もんごういか天や小海老かき揚げのオソバが定番で、950円。−−夕方19時に閉まってしまうのが難点。

私が好きなのは鳥せいろ。鳥肉のブツ切りを香ばしく焼いたうえで濃いつゆに入れて出てくる(焼いた長ネギつき)。香ばしくて美味。780、鴨も美味いが、こちらは1000円くらい。

(注:他店で鳥せいろを頼むと、たいていは焼いていない。)

そのあと珈琲舎へ。小さな店内に、あやしげなアフリカ系グッズが満載。ママさん(おばあさん)が野生派で、年に1度以上アフリカへ飛ぶそうな。珈琲種類は10点以上。週代わりで1つ「おすすめ」が設定してあって、それが400円。ほかは500円。

今日は、私は何を思ったのか紅茶を頼んだ。マズいとはいわないが…(自己苦笑)。

*木曜日*

曙橋 和平飯店。私が一番お世話になった店。

ランチセットは10以上から選べる(うち3つが週変わり)。800円。それ以外にも、夜もOKの定食が6品(700円〜1000円)。味は、どれもまずます美味しい。[ザーサイ]が非常にうまいのだが、これは基本ができている証拠か。−−なお、お昼でもランチ以外の注文可能。

お勧めは、日替わりのなかでは[肉団子の煮込み]。定職の中では[ニラレバ]。ここのレバーは驚くほど柔らかくて、臭みがほとんどなく、旨みだけ凝縮されている。聞くと、スジを丁寧にとり、なんだったかの汁に長時間浸すのだそうな。ニラレバ感を覆される逸品。−−ただし、新宿御苑の支店で食べたら、まったく味が違った。本店曙橋で食べるべし。−−今日食べたのは[春雨と豚ひき肉の煮込み]。


本店(1号店)が、この曙橋。お母さんと旦那さん(か父親)上海から東京に来て、した働きのうえでオープン。上海の名店和平飯店の名前を無断で勝手に貰ったそうな。いまは支店もあり、新宿御苑、歌舞伎町、池袋、世田谷…だったかな? いま総料理長は世田谷にいる。

中国人のお店のサービスといえばそっけないのが普通だが、このお母さんは例外。いつも気さくに(かなり上手な日本語で)話し掛けてくれる。水を気にしたり、味を気にしたり。故郷の上海の話をきかせてくれたり。−−味の好みも覚えてくれる。私は辛いのが苦手なので、注文時に「これ辛いから、辛いの減らして食べる?」として調整してくれる。−−ただしお母さんは昼〜夕方しかいない。

(−−思い返せば。昔に某TUST本で私が落ち込みながらボーっとご飯を食べていたとき、お母さんが「元気なさそうだから、これサービス、食べて」と杏仁豆腐を出してくれた。それ以来のつきあいだ。)

今日、お別れの挨拶をしたら、泣かれてしまった。商売だから演技もあるのだろうが、嬉しいものだ。また来よう。−−現実として、フジテレビ移転後は曙橋にオフィスも減り、お客が減って大変なもよう。

*木曜日 3時*

休日出勤(春分の日)の自分を慰めるために、かってにティータイムを用意。社長ゴメン。

la vie douceへ。今日は[パピヨン](堀江オリジナル)を。モンブランサイズの小さな円形。スポンジ(クラッシュアーモンド入り)の上に苺のババロア。外に生クリーム層。−−手びねり風のシェイプが軽く付けてあり、これが《蝶の飛び跡》だそうな。−−上部に生苺(半切り)。350円。

このお店の生クリームはどれも立派にふわふわに泡立ててあって、下触りも味も美味。苺ババロアは軽く甘酸っぱく、マッチングよし。アーモンドを口の中に入れると、香ばしい香りが広がってグー。

店内には机が3つあって、いちおう中で給仕してもらえる。しかし、お皿にそのまま置くだけ(デコレートなし)。−−私は、会社に持ち帰るのもなんなので、店内で食べた。

紅茶、葉は選べない。特徴の無いハウスブレンド。休憩の透明ポットで出るのだが、全体にプラスティック製で心もとない。味は無特徴、薄い。どれだけ出しても、色も味も濃くならない。《ケーキの邪魔をしないお茶》を目指しているのだろうか。−−これで450円は高い気がする。

*金曜日*

punto puntiブランジェ浅野屋が経営のレストラン。たいていのものが、しっかり上品の味付けで美味しい。店内の趣(レンガや照明)もよいし、給仕の質が非常に高い。−−そのかわり、お客も質のよさげなひとが多いので、気おされる可能性あり。また、時間は昼でも1時間以上用意する必要がある。

ランチは(a)ワンプレート(1000円)、(b)前菜+パスタ+デセール+茶(1500円)、(c) b+肉or魚プレート(1800円)。パスタおよびプレートは、それぞれ2つから選べる。

どれを選んでも、浅野屋のパンの小切れが3タイプ出てくる(何が出るかは毎回違う)。このパンが非常に美味しいので、基本的にはそれだけで満足。−−小皿のオリーブオイルに付けて食べる。

前菜は、グリーンサラダか、魚介のサラダか、スープ。今日は[たっぷり野菜のスープ](ミネストローネ)。実は、グリーンサラダが凄く美味しい。緑菜とレタスとトマト、それにクルトン。ドレッシングと粉チーズ。なんの変哲も無い取り合わせなのに美味いのは、食材が新鮮だからだろうか?

パスタは、トマト系とオイル系が1つずつあるのが普通。今日は[マグロと小松菜](にんにくオイル系)を食べた。過去の名作は[豚肉とトマト]。トマトの甘味がここまで濃厚で、豚肉脂とのマッチングがよいとは思わなかった。いまのところ、トマト系でこれを越える旨みには出会っていない。

デザートは選べない。今日はティラミス。お茶とデザート、どちらも悪くないが、華やかさではpas-a-pasの勝ちかな。

03/29

/四谷三丁目ノスタルジー2/

*月曜日*

ピリエ=ド=ビストロ。【イタリア自動車】という看板のある雑貨屋の近く。地下1Fに降りるお店。−−レストランの看板が目立たないので、私はこちらのお店も「イタリア自動車」と呼んでいる。

googleで検索すると、お魚と自然野菜で有名だと分かる。ちっとも知らんかった。)

気軽なイタリア系創作料理。−−シェフがいかつい顔をしている(火傷跡つき)。給仕さんがやたら明るくてホストあがりみたいだし…初めて来た日は、スジのひとのシノギなのかと思った。

ランチは1種類で、前菜+スパゲティ+パン+コーヒー。メニューは数日ごとに変わる。店の外の看板で内容を確認し、納得してから入店すること。1050円。量は多めで、私はおなかいっぱいになる。1種類のパスタを食べていると味に飽きるものだが、その限界ギリギリの量を盛られている感じ。

前菜は90%固定。[鳥・ゴボウ・ニンジン・タマネギのサラダ、菜っ葉添え バンバンジー系胡麻風味]。食べ応えあるうえに美味しい。

パスタは、一番確率が高いのは[タラコクリームソース ブロッコリ入り]。ブロッコリが歯ごたえもよく、甘くて美味い。記憶では[厚切りベーコンのカルボナーラ]も、粗引き胡椒が利いていて美味かった。今日は[ベーコンとナスのトマトソース バジル添え]。

コーヒーは濃い目。

余談だが。ランチ時には「本日のセットのほうでよろしかったでしょうか?」と注文を取りに来る。ここで勇気をもってNoというと、いくつか代案をもらえるようだ。団体さんがオムレツを食べているのを見たことが何度かある。常連のみ許されるoptionなのかも。−−私は弱虫なので試していない。

*火曜日*

le bistrot d'Abe

フレンチ。味は悪くないが、量は少なめ。−−いい値段になるので、あまり行かない。イタリア自動車でメニューが好ましくないときに、こちらに変更するパターンが多い。

ランチは、(A)ディッシュ1つコースで1500円、(b)ディッシュ2つデザートも2つで2000円コース。料理は選べる。前菜3、魚2、肉2。

今日食べたのは、[サーモンのマリネ]と[若鶏とポテトとブロッコリーのパイ包み焼き マスタードソース]。パイにはオクラとエリンギのバターソテーが添えられていて、これが非常に美味しかった。

デザートは[チョコとバニラの2層ムース]。チョコがビターで美味い…デザートは会社近辺のレストランでは一番だと思う。紅茶はダージリンでちと薄め。


(余談)

隣の席の客、フランス語をしゃべる外人さん。夫婦+子供2人。旦那さんが少し日本語をしゃべれるが、あとは皆無。ギャルソンが、メニューの説明をフランス語でする。が、なぜか他の接客は日本語フランス語チャンポンだった。

子供が席でだらけたりイタズラしたりしている。しぐさは日本人と変わらないものだな。

旅行で着たなら、日本食を食べて欲しい気もする。が、1日に1度は自分たちの地方の料理を食べたいものかな?


*水曜日*

新味料理[京田]。わたしは牛タン屋さんだと思い込んでいたが、違うんだな。

ランチは、[牛タン塩焼き][牛タンシチュー][トン汁][本日のお魚]から選ぶ。どれも吸い物と小皿と麦飯つき。750円。安い。量多い。味濃厚。美味い。−−ランチなのに、なぜかオチョコで梅酒が出てくる。

牛タンだが、ここのは薄焼きでノーマルな塩コショウ。下にタマネギのマリネが敷いてあり、それと合わさって味に変化がつく。−−添えてある麦トロはごくノーマルなので、期待しないように。

タンシチューは赤ワインとデミの煮込み。ちと甘くてくどいかも。

トン汁。具沢山、甘い白味噌(みりん入りか)。とても好みにあう。−−トン汁定食でも吸い物付きなのはいかがなものか。汁だらけ。

*水曜日喫茶*

京田からの帰りに、[喫茶グレース]に寄る。四谷四丁目交差点を新宿側に5歩ほど歩いたところ。

メニューに記載されているのだが、ココアはバンホーテンを使用。「pure cacaoでちゃんと練って入れるとこんなに美味いのか!」と改めて感心。芳醇な香り、濃厚な味。ビターさをミルクで中和する幸せ。−−この味にお砂糖は必要ありません。

googleで検索しても、本家が出てこない。一番上のから辿って、van houten本家Web。)

ここは喫茶だが、食べ物もやっている。ランチはスパゲティ3品ライス3品から選べて、950円。ドリンク付き。普通の喫茶店の味。ちなみに、ミルクティーを頼むと、ランチセットであってもロイヤルで出てくる。感心。ただし、単品で紅茶を頼むとポットだが、ランチセットではカップになる。

*木曜日*

[居酒屋kiyakuyaはる]。曙橋駅近く。[あけぼのばし通り]入り口の本屋さんのところで右に折れる。とんかつ和光の対面、2F。なお、1Fは別の店なので注意。

5つくらいから選べるランチ、800円。焼き魚やコロッケ、煮付けが食べられる。気楽。味は丁寧。今日は[コロッケ+煮込みハンバーグ]という、なんつーか少年の夢みたいなものを食べた。デミ美味し。コロッケ軽くていい感じ。

デザートに自家製ゴマプリンがつく。ほんわり幸せ。

今日、隣に座ったのはパンクス風の20歳くらい若造。友人2人での会話のしゃべり方はすごいが、ご飯が出てくると「ありがとうございます!」「いただきます!」と礼儀正しい。さすが日本人。すばらしい。−−というか、スムーズに大学〜就職したやからよりも、よほど社会を分かっているのかもしれない。


そういえば、この近くの讃岐そばのお店、美味い。小さな立ち食い店。寡黙でハニカミ屋のおっさん厨房が好印象。「冷たいぶっかけ」でキノコと生卵で食べるのが好き。素で250円くらいで、ノセ1品60円くらい。量が足りないひとは、鮭ご飯を頼むとよい。

19時くらに「すいません、売り切れました」で閉店のため、なかなか縁が無い。残念だ。

*木曜日夜*

焼肉山星。ふつうの炭火焼肉屋。

特筆は、[石焼ガーリックライス]。石焼ビビンパの石鍋でガーリック炒めが出る。出てきた状態ではスライスにんにくなどが半生。その状態でも美味いし、ご飯表面がパリパリになったあとも美味い。

今日は、ハラミが異様に美味かった。サシ状態が霜降り系。ハラミでそんなこともあるんだな。

味とは無関係だが、BGM(有線)が50年〜70年のロック+ソウル名曲集+今の流行だった。事実上ノンジャンルといっていいのかな。ボブマーレー[no woman, no cry]の見知らぬライブ(orエディット)がかかったかと思えば、バックストリートボーイズがなよなよと掛かる。led zeppelin[your time is gonna come]が掛かったのには感動した。店内をオルガンが響き渡る…幸せ。

*金曜日*

宇な米(うなよね)@荒木町。わたしはウナギ大好きで、favariteは名古屋は金山の三福。東京でも名店というのを5つほど試したが、いまのところ宇な米がbest。(もっとも、まだまだ名店はあるはずなので、金と時間を作って試しに行かねば…)

荒木町は、いまは普通の飲み屋街だが、昔は遊郭だった。宇な米は、その遊郭に遊びに来るお偉いさんのためのウナギ仕出屋だったそうな。店舗売りを始めたのは昭和40年代。10人しか入らない店舗で、11時開店、19時には店を閉める。いまでもお客さんは接待ばかり。99%が領収書を切っている。−−私も最初は「領収書の宛名はいかがなさいますか」と訊かれた。

メニューにうな丼はなく、お重or単体のみ。一番安くて1800円。ウナギ以外にはお酒しかない。キッパリした態度。−−注文してから出てくるまでに20分はかかるので、その点を注意。

お重を開けると、芳醇な香りがフワっと広がる。幸せ。身に箸を入れると簡単に切れるのに、噛むときちんと歯ごたえがある。丁寧に炭火で焼いたウナギ。甘め濃厚のたれ。私は山椒を足しつつ食べる。

思い返せば、わたしは幼少のころ、「ウナギとは柔らかいものだ」と思っていた。だが実際には、立派なウナギは身が引き締まって、強い歯ごたえがある。歯を押し返すくらいにプリプリした弾力。もちろん柔らかいには柔らかいのだが、クタクタではいけない。身そのもの、焼き方、両方がよくないとこの感触は出ない。−−三福で1500円出せば、驚くほど引き締まったウナギを食べられる。安い!

東京はウナギを蒸すので、必然的にクタクタ系になるのかと思っていた。有名店を試しても柔らかすぎが多い。いまのところ、東京のbestは宇な米だ。

*今回は行けなかったお店*
大阪鮨 八竹(渋谷店のWeb

巾着タマゴ包みが自慢か。バッテラ、とくにアナゴが絶品。炭の香りが身に程よく移っていて、口の中が幸福に。

店内でも食べられるが、持ち帰り客のほうが多いみたい。「電話で注文したXXです〜」という客が多い。

ほんま

夜は創作料理+もんじゃのお店。昼は、いまはアジア料理。昔は牛タンだったり寿司だったり。大将の気分で、半年程度で変えている。

夜、もんじゃを自分で焼いてもいいのだが、頼むと店員さんが焼いてくれる。見ていると、手際のよさに驚く。オリジナルのもんじゃは駄菓子屋料理かもしれないが、食材と調理法を変えれば、かなり立派な味になるもんだ(当然か)。[明太子+チーズのもんじゃ]が好き。

昔はよく言ったのだが、相棒のKBRJRくんが会社を辞めたのと、店に人気が出て込むようになったので、もう半年以上いっていない。

ハイチ

ハイチ(という国)の料理+コーヒー。ハイチ大使館とつながりがあって、公認店みたいなものらしい。本店は新宿。支店もアルタなど多数。どれも1000円くらいで、コーヒー付き。

ドライカレーが自慢料理か。−−たまにドライカレーとカレーチャーハンが混同されることがあるが、ドライカレーとは非シチューのカレーのこと。−−タマネギやひき肉を炒めてカレーで味付けしてペースト状にしたものを、白いご飯に掛けて食べる。濃厚で美味い。

ほかには。ラグ=デ=ベフ(ビーフのラグー=シチュー)が甘め濃厚で美味い。ポアソ=シェクン(ヒラメのクリームコロッケ、ホワイトソースがけ)がさっぱり味で美味い。この2つがお気に入り。

コーヒーは、苦味系とも酸味系ともちょっと違う、微妙に変わった味わい。香りがさわやか。

大江戸

チェーンの回転寿司。1皿130円均一。安い! この値段の店の中では味は一番よい(と江戸っ子のKBRJR氏が言っていた)。エンガワも130円だからね。幸せ。

back in town

ライブハウス付き料理屋。昼は音楽系のドキュメンタリービデオみたいなのが流れている。料理はスパゲティのみ3種類日替わり。味は普通。音楽を聴いてのんびりできていいかんじ。

伊吹

曙橋の和食屋…なんだが、東南アジア系の料理も出す。自慢の品は、[牛スジの辛スープ]。ゼラチンたっぷりで栄養万点だそうな。50円足して生卵入りにして食べればマイルドになる。

ここのカキフライ、臭みが無くて非常にうまい。特製タルタルと絡めて食べるとさらに美味。

焼肉名門

昔よく行った。ハラミランチ750円。美味くは無いが、安い・量が多い・すぐ出てくる…というわけで気に入っていた。2001年に移転して、かつ狂牛病さわぎでランチがなくなってしまった。

焼肉くいどん

たまにしか行かないが…狂牛病さわぎ後、ランチが850円から750円に下がり、かつサービスが非常に良くなった。

*潰れたお店*
nu havn(ニューハウン)

洋食屋。おしゃべりで気のいい夫婦がやっている。1200円の日替わりでは、スープ、サラダ、ディッシュ、デザート、ドリンク。ミルクティーで頼むとロイヤルで出てくるので、実に気に入っていた。ソラマメやニンジンの冷スープが美味かったなあ。あと、ここのポアレはほんと美味かった。

この店はなんかしらんが不幸で、1998年に開店したと思ったら、3ヵ月後にシェフが交通事故で入院。半年後に再開したが、また半年で病気で入院。さらに半年後に復帰したときには、サポートシェフなどが消えて、ほんとに2人だけの営業になっていた。そのまま半年で消えた…

よこぶえ

和食屋料亭。質のよい品を居酒屋の値段で。大将曰く。

本当に美味い料理は2万円以上出さないと食べれない。ただ、そういう店は、器や雰囲気、それから接客など含めて2万円でやす。でも、出せる料理の幅を狭めて、あと器とかを我慢してもらえば、似たようなものは5000円でも出せるはずなんすよ。

ランチ980円の海鮮丼は無敵だった…マグロ中落ち、イクラ、ウニ、甘エビ、ホタテだったかな…ここで食べるイクラやウニほどの《旨み凝縮体》には、それ以降お目にかかっていません。

夜も週1くらいで行っていたなあ。松茸事件が心に残る。

でも、立地のせいか、値段を下げすぎたせいか、ついに潰れてしまった。合唱。大将もママさんも口下手だったからなあ。

太郎兵衛

2001年9月に見つけたお店。天ぷら屋。1品200円だったかな。ランチは800円。オヤジ系サラリーマンでいっぱい。

ここの漬物は、かぶらや白菜などの素材の甘味と、ツケのほのかな塩気が丁寧で、驚くほど美味い。天ぷらも、つゆじゃなくて、少しだけ塩をつけてやれば、それが一番うまいと思う。

理由はわからないが、2002年3月に潰れた。予告なしで店舗を空けなくなったので、不慮の事故かなにかかなぁ。







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