【自己顕示録】


2002年5月


05/31

/めし:仕事納品で忙しい最中/

5月31日 14:00

昼飯をポエム=ド=メリーで食べる。ちと足りないので、追加でチーズスフレを頼み、セットの紅茶といっしょにいただく。うまい。

が、スフレちうたらメレンゲ焼きお菓子ではないのか? と調べたら、ベイクドチーズケーキのタイプでタルトタイプとスフレタイプと言い分けるのが普通のようだ。知らんかった。

5月29日 18:00 コンビニオヤツ

気分転換に。

OHAYOのがほんとにビターだから、チョコもつけた。


しかし、たかの友梨ブランドのおやつねえ。

ユーリ

どうぞ 僕は君からもらう。

5月28日 21:30 果実園

食事:イカと明太子のスパゲティ。

今日はセットのフルーツがメロン・マンゴー・スイカ。メロンが小ぶり。今までであればこういうときは完熟最高のメロンが味わえたのだが、今日は中熟程度。あと一歩欲しかった。−−一度上位を知ってしまうと、舌は贅沢になりますなあ。−−スイカは今年初めて。スッキリと流れる甘さで幸せ。

ショーウィンドウには、各種のケーキと並んで、プラの容器に入ったプリンが見える。あまりに美味そうなので注文。マンゴープリン。ちゃんとデコレートされてからサーブされた。お皿にプラ容器を載せ、その上に生マンゴーのミニ切り身を満載し、飾りで生クリーム。中央には巨峰が1粒。−−展示のまま出てくると思ったので、かなり感動。

味はとても深い。うまく表現できないが…。生マンゴーの熟した柔らかさと甘さが深い。これとマンゴープリンではダブりすぎるんではないかと思ったが、プリンの食感は柔らかいとはいえまったく別の感触だし(なんと書けばいいのかねえ)、味は微妙に酸味が出ていて、まったく別の味わい。

(プリン部分は味の凝縮が強いので、生クリームの味が消し飛んでしまう。分離して味わうようにした。単独の生クリームは嫌味の無いまろやかさ。しあわせ。)

ほんとは単品プリン350円を食べるつもりだったが、「お茶がセットでつきますよ、750円です」と誘われたので、つい乗ってしまった(紅茶単品は600円)。ここのお茶は渋みがかなりキツい。いままではミルクによく合うと思って飲んでいたが、熟フルーツにはもっと合うのだとようやく理解した。


帰り、[かめくん]4章の半分あたりまで読む。かめくんが冬眠に入る。記憶の断片のようなものや、夢のようなものを見る。読んでいて涙があふれる。悲しい。切ない。寂しい。

5月28日 13:30 949(串九)

チキンステーキ しょうゆマヨネーズのソース

こってりジャンキー。せっかくチキンのあっさり脂なのに。ふとりそーう。でも美味い。ジャンクにはジャンクの味わいが。

ドリンク各種150円。グレープフルーツしぼりを飲もうか悩み、「どうせオヤツタイムになんか飲みたくなるから、そのときまでガマンしよう」と断念。 会計時、レジのねーちゃんからチケットを貰う。ランチ時ドリンク無料券。そういえば前回も貰った。使えばよかったなあ。

5月27日 13:30 味楽庵

今日はひと作業終わらしてからニュースなど見る。夕方まで微妙に忙しい。


(余談:表のカンバンにはあるのに、中のメニューには無い、というかメニューぜんぜん違うので直してください>お母さん)

甘辛定食

メインは、豚肉とコチジャンを絡め焼き。懐かしい味だなーなんだろーと考えていて、食べ終わりに合点がついた。これは《こてっちゃん》の味だ。こてっちゃんはホルモンだが、これは豚ロース。

キムチ、今日は白身魚だった。だから厳密にはキムチという名前じゃないはずなので、お母さんに聞いてみた。

「これはタラなの。甘鱈だと思って買ったら塩でしめてあったから、思いつきでこうしてまとめたのよ。おいしい?」

おいしいです。表面の辛味も美味しい。魚身が口の中でバラバラと解ける感触も美味しい。染み出すほのかな煮汁みたいなものも美味しい。そうかー、これは偶然の産物なのか。もったいないな、こんなに美味いのに。


帰りにJR駅ビルhilltop gardenに寄り、china cafe KAYUにて「黒ゴマとバナナのジュース」を買って持ち帰り。うーん…果実園のバナナジュースと比べては可哀相か…

5月26日 20:00 寂しいぜコンビニ飯

今日は夕方から雨。ときに激しく雷まで。夕立として過ぎ去ったかと思いきや、またぶり返して雨。雨なので外出する気概ナシ。気力というか気概。破棄。なし。会社の入っているビルの1Fのコンビニで済ます。

お弁当の中身:

これに、エースコック[スープはるさめ]をつけて食べる。
暖めますか。はいお願いします。それからお箸もつけてください。

ものの味は、悲嘆するほどはまずくない。合計金額546円だし。 でも、オフィスで1人でプラカップからスープをすするっつーこのシチュエーションが実にまずい。自宅だったらもっとまずいだろうな。

傘くらいさせばいいんだが、今日は会社据え置きの小さな折りたたみ傘しか持ってないからイヤなんだよぅ。


ところで、上記の文章には一部に[かめくん]の文体テクニックを模倣したものが含まれています。賛同していただけますか? 

5月26日 13:30 手打ちうどん こんぴら茶屋

休日出勤。平日は込んでいて入れないので試した。 それなりに美味いではないか。

冷たいうどん 山菜

深くない平皿で、濃い目のタレで出た。名古屋でいう「ころ」です。ひさびさに食べた。甘いタレで出汁風味が濃くて美味い。が甘すぎる感があるので大根おろしを解いて混ぜる。「当店自慢」とある京都の七味も軽く混ぜた。

メニューは表裏に分かれていて、表に「冷たいうどん」やご飯系、裏に「温かいうどん」。食べている途中に気が付いたが、裏に「冷たい天ぷらうどん」が。なぁんだ、あるじゃん>天おろし。分かっていたらコレ食べたのになあ。

平日は夜23時までやってる。休日でも21時まで。嬉しいな。また行こう。


googleで検索すると、これを讃岐系と呼ぶひとがいた(12)。うーーん、それは違うよ。

/観察雑記:オカマ:JR山手線STOP/

*お茶の水駅聖橋口から一番近い中華*

(5月31日夜)

お茶の水にある編プロさんでしばらく作業。朦朧。会話しながらしょっちゅう単語を間違える。「えーと、このコラム、じゃない目次ですが…」 このあと会社に戻るつもりだったが、もう仕事にならんと判明し、帰宅路に。ゲラ束400ppも持ち帰るつもりだったが、今日の私では途中でゲラを紛失しそうなので預けたままにする。

その足で適当に中華屋へ。炒飯と餃子。特に美味くは無いが、不味くないのでラッキーか。餃子の皮は美味いほうかも。

隣の席では、30代と50代のおっさん2人が談義中。この30代のほうがオカマくさいナヨナヨ細身。会話のツマは「金ちゃん」なる知り合い男性がこの50代のおっさんに岡惚れという話。その金ちゃんから50代のケータイに電話が。30代奪い取り、「今晩だけは私のものだから」などといって切る。

*JR山手線STOP*

(5月31日 02:30)

30日は8時ごろからJR山手線が止まる。代々木で火事。24時ごろようやく動き出した。もっとも私は仕事忙しいのがピークで、もともと泊まる予定だったので被害ナシ。とはいえ、ああいうお祭りに巻き込まれたほうが楽しかったかも。

作業するつもりだったが、今週はずっと睡眠不足で脳みその周りが悪く、昨日は10時ごろから進行率非常にわるし。朦朧。でもいまは最終決断をたくさん下さないといけない。たいへん。でも泊まっても作業できなさそうな予感。

いまの会社のビルからは、JR目黒駅が見える。ずっと電車が駅構内に停まっていたのは丸見え。ヒトの流れが輸送バスに動くのも、ふだんの倍以上タクシーがいるのも見える。電車が無くなった1:30以降でも、タクシーの量(動いているのも待っているのも)は十分すぎるほど多い。

夜の2時に切りがついたので、タクシーで帰る。運転手さんに聞いてみたが、こういうときでも別に会社/組合から「出てこい!」とは言われないそうだ。儲けたいヤツは自主的に動く。と。

わたしはこのまま3日(月曜日)まで非常事態継続。

*JR目黒駅火事?*

(5月27日 21:30)

帰り、JR目黒駅。hilltop側入り口に消防車が横付け。隊員が駅構内に走っていった。たしかに回りは焦げ臭い。でも火は見えない。

5分ほど待ってみたが、それ以降は何も起こらず。電車もよゆうで走ってました。


05/25

/ハインライン[夏への扉]/

ロバート=A=ハインライン著(1957) 福島正実訳(1979)

ハヤカワ文庫SF(SF345)

(see also:読中感想

*総論*

非常に面白い。読んで損はしない。猫好きならば、読まないと損をする。

ジャンルはSFということになるだろうが、SFという意識ではなくて、優れたnovellとしてひとに薦めたい。科学的な仮定世界や未来描画を期待するのではなくて、いきいきとした人間描画や語り口を楽しんでもらうように。

*話の展開の上手さ*

ハインラインの話の展開(並べかた)の上手さに感心。一例として、時間軸移動の2重性を上げたい。そのためにあらすじを書く。

冒頭(1970年):
状況がわからないまま、主人公ダニーは自暴自棄。そして彼はコールドスリープで未来に行くことを思いつく。彼は文化女中器社の株を持っているし総合的に裕福そうだが、そもそもその文化女中器社がナンなのかは語られない。(読者にとっての謎)
回想:
過去から現在に話を進めつつ、次のものを明らかにする。(1)ダニーの応用発明家としての実力、(2)製品の魅力、(3)文化女中器社の価値、(4)人間関係の破綻。(これで読者の謎は解消)
現在(1970年):
ダニーもちまえのマヌケっぷりにより、自分が望んだのとは違う状態でコールドスリープへ。
未来が現在に(2001年):
麗しき2001年の世界の興隆! これらの機械を作ったことになっている“ダニーと同姓同名の人間”の謎がダニーを悩ませる。そのとき、軍事機密で守られた“タイムマシン理論”にひょっこり出会う。(読者にも主人公にも謎)
過去である1970年へ:
自分自身が、かつてなしえなかったことを行い、それを残す。これで2001年のつじつまは合う。
現在である2001年へ:
ハッピーエンド。

それぞれのパートで語られる情景描写や心情描写そのものも もちろん魅惑的。それをさらに面白く機能させるために、謎を導入する。そして、「いまから種明かししますよー」と読み手に分かりやすく提示しつつ、物語が展開する。この安心感。なおかつ、分かることが増えるごとに幅・深みが増す。よくできている。

その謎解決の部分で、ハインラインは物語の時間を過去に進める(戻るのではなく進める。物語のタイムラインを書くとループが2つある。その途中で《現在》軸が移動しているから、かつて現在だった時刻が過去として現れる。かつて未来だった時刻へ“現在として”戻ることになる。−−この時間移動の類似かつ異相の2重性の妙は、実際に読んで味わって欲しい。

*あえて細かい点をあげると*

気に入らない点が無いわけではない。

また、科学的な仮定の面では、(たとえば)2度のコールドスリープに耐えられるほど人間は上手くできていると仮定してよいものか、など気になる面もある。もっともこれは、小説を面白くする部分と科学的にする部分の境目のデリケートな問題なので、評価を下げるものではない。それに、実際に2002年に生きるものとしてのエゴも混ざっているだろうし。

−−この物語が書かれたのは1956年。最初の舞台は1970年で、冷凍睡眠後(ハイバネーション)に目覚めるのは2000年。−−読んでいる間は、こんなことは気にならないほど面白い。けど、振り返って感想を書く段では、十分に意識しないとね。

個人的には、未来像のうち「奇怪に見える服」とか「このまま行くと未来は服をまとわないのが必然」(大意)みたいな未来描画は安っぽくて好きじゃない。また、アシモフもよく書くが、食事が「人工栽培イーストによる代用肉」てのも、逆に想像力が貧困な印章を受ける。

(余談:イースト問題は別記)

ただし、今あげた点は、実際のところかなり瑣末だ。本論であるロボット・人間共存像(ロボットは空気みたいなもの)は望ましい未来だし、ダニーの発明が主婦生活の改善に根ざしている点は いまだ新しい。こちらはもう、手放しに素晴らしいと思う。

(念のために:本書は、ずいぶん都合よく偶然が重なるし、つごうよく科学が発達する。それを肯んじえない読者は、本書に向いていない。そもそも、主人公はほんとに情けない分からず屋だし。)


(余談)揚げ足取り的なツッコミなんですが…

レオナルド=ダ=ヴィンチのヴィンチは地名なんで、作品中の名前遊びの1つは前提違いです。

もちろん、私のこの知識のほうが間違っている可能性もありますんであしからず。

(それはそれとして。1997年の自分の文章が恥ずかしくてしょうがない…)



05/24

/雑記:とてちてた:我思う、ゆえに神あり/

*とてちてた*

とてちてた。

私はなぜか、チビ太がオデンを持って走ってゆく絵が目に浮かぶ。足音の擬音が「トテチテター」。でも意味はわからない。知人に聞いて回ると、童謡[おもちゃのチャチャチャ]の歌詞に出てくることが分かった。でも由来はわからない。

ふとgoogleで調べてみると、童謡の周辺(第2回)という文章を発見。これによると、トテチテタは戦時中の進軍ラッパの教育で使われた簡便音名で、タンギングと音階を同時に速習させるための工夫だそうな。

すると、ひょっとすると、実際の赤塚マンガで、「突撃! 進め! トテチテター」と書いてあった可能性もあるわけだな>自分の記憶。

(以上はgroove workspaceでRNDさんらと会話しているうちに調べがついた。)

知らなかったが、野坂昭夫氏が作詞なんですね>おもちゃのチャチャチャ。

*平衡100度*

(5月22日 15:30)

会社使っているポットは、現在の水温がでる。いまみたら100度になっていた。そんなばかな。沸騰平衡だなんて、危険じゃないか。

ちなみに普段は92〜98度を指してます。

*東京怖いよね*

(5月22日 9:45)

JR山手線で、新宿−代々木−原宿といった段階で、 修学旅行らしい女子中学生(だと思う)が降りていった。

「東京こわいねー」
「うん、電車こわいねー」

そうです。東京のラッシュは怖いのです。

半そで、真っ白のシャツ、おさげ髪かポニーテール。健康そうな丸い頬。 できればそれを失わずに大人になってください。

*我思う、ゆえに神あり*

(5月19日 10:30)

NTTデータのラジオCM。財布を落とした青年が交番に来る。運良くそこには財布が。でも、「警官は本人証明ができていない」の一点張りで返してくれない。「写真と顔、同じじゃないですか」「整形したかもしれない」「住所も生年月日もいえますよ」「あらかじめ調査したかもしれない」

警官「では、自分が自分であることを証明してください」
青年「わ、我思う、ゆえに我あり」
警官「それは自分の言葉じゃないですね」

昔[困ります、ファインマンさん]で知ったのだが、「我思う、ゆえに我あり」の論文の結論は、「したがって神は実在する」だ。あれは自我証明の文句ではなく、神意証明の文句であるそうな。恋人のアーリーンがファインマンに「この論理展開は正しいの?」と相談し、ファインマンは「でたらめだよ」と切り捨てた。

というわけで、この警官は実に正しい対処をした。青年は自分を証明していない。


(余談)

CMの趣旨は、「信頼できるデータ管理やセキュリティー管理が必要ならば、NTTデータにご相談ください」

j-waveで聞くかぎり、NTTグループが使っている広告代理店はいつも悪意ジョークCMを作るようだ。あんまり気分よくない。

他の例。

先輩「おまえ、そういうPDAとかに頼っちゃダメだよ」
後輩「便利ですよ」
先輩「おっことしたら どうすんだ」
後輩「PCにバックアップがありますから」
先輩「PC盗まれたら」
後輩「データセンターにバックアップしてますから」
先輩「そのデータなんとかに隕石が落ちたら」
後輩「NTTデータのデータセンターは、世界中にミラーリングされてますから」

ナレーター、NTTデータのよさを説く。

先輩「地球が崩壊したら? 宇宙が消滅したら?」
後輩「…まいりましたよ」


/コロラド バウンズでの不思議な事態/

高校時代の友人のTiSiとのできごと。

*九州料理 居酒屋 かおちゃん@新宿*

(5月24日 20:00)

本当は手羽先を食べに宝の蔵に行きたかったが、給料日の金曜日にそれはムリだった。かおちゃんにたどり着いたとき、偶然ちょうど2人が食べ終わったトコで、すんなり入れてラッキー。

わたしは梅酒ロック。TiSiはアルコール飲めないのでコーラ。近況報告、雑談、仕事の景気などなど。飲まない2人なので、腹がくちたところで喫茶店に移動。20時入店で21:30にはおいとま。2人で5800円。儲からん客でゴメンなさい。

ところで、梅酒飲んで喋っていたときは非常に高揚する感じだったが、焼きおにぎりの際に烏龍茶を飲んだら、いっきに全体の熱が冷めた。気分まで醒めぎみ。すごい効果だな。

*コロラド バウンズ*

(5月24日 21:45)

TiSiがスターバックスがよいというので、新宿西口ヨドバシのほうのスタバに移動@9:30。だが満席で、俺がその客層を気に入らなかったので移動。対面の喫茶店は空いていて雰囲気もgoodだが、10時で締まるというので断念。

そこで、その隣のコロラド バウンズへ。B1Fへくだる店。店外スピーカーからもBGMが流れていて、クールなbop jazzが聞こえる。雰囲気悪くなし。コロラドといえばドトールチェーンの中ランク喫茶店で、その証左の看板「おいしいコーヒー」が黄色く光っている。だが、その脇にも別の看板があり、「カラオケあります」「pub time」「電気ブランあります」。あやしい。

店内に入ると、そこは場末のカラオケスナック。爺婆の団体10人がにこやかに談笑。みなそろいの服を着ているのが怪しげ。そのわきでは、派手な格好のママさんに接待されるサラリーマン2人組。こっちはエロの香りが激しい。その脇でわれわれは座る。メニューを見ると、コーヒー、アイスコーヒー、アイスティー、オレンジジュース(どれも900円)…それ以外はぜんぶ酒。「table charge 500円」。これでコロラドの看板も出せるんだから、チェーン規約どうなってんだか。でもまあ、夜の新宿でこの値段で時間をつぶせるんだったら、そうボってはいないほうだろう。

爺婆の団体が帰ると、サラリーマン2人組は奥に移動。ママさんがレーザーディスクのカラオケをon。演歌を歌い始める。「うわあ、とんでもない店内変身だなぁ…」と感心していたら、それも1曲で終わりで、またJazzのBGMに戻る。

そうこうするうちに、別の2人組が。こっちは老齢の狡猾そうな男2人。コーヒーを飲みながら、なにやら大きな契約の話をして、すぐ帰った。この会話中は、マスターが意図的にBGM音量を大きくしていた。

その直後には20歳くらいの若僧3人組。席につくなり3人めいめいにケータイでメールチェック。しばらくすると、ホスト風の男がスーツのオバサン2人を引き連れて入ってくる。

おもろい店だ。


帰りがけ、TiSiがマスターに「お水ください」と注文するので、私はちと焦った。これ系の店で、コーヒー1杯飲んだだけで1時間居座っておいて、あげくに水の無心はどうよ。やっぱ礼儀として烏龍茶とか頼んで金追加しないとナンだろ。てな話をTiSiに伝えるが、ピンと来ていない様子。おれは水で500円取られてもしょうがないと思っていたが、意外にも無料だった(頼んでから5分しないと水が出ないという冷遇は受けたが)。しかも席料も取られないまま、コーヒー代のみで表に出れた。逆に拍子抜け。

TiSi、外でようやく気づく。「あれ、ここコロラドじゃないんだね。なんだ、このpub timeって。ああ、だからケンチャンはお水頼んじゃダメとかいったのか。」ぜんぜんわかってなかったらしい。

/めし:あわ雪豆腐:味処みたけ/

5月25日 13:30 備前屋 あわ雪豆腐

Net通販で購入)

豆乳のふんわりババロア  さっぱり粒餡ソース少量がけ

ほのかな甘味の豆乳が、ふるふるぷわぷわのババロア/プリンに。スプーンで挿しとり口に入れると、舌のうえでほどけて消える。残るは香りと味わい。これは美味い。おもわず人に勧めたくなる。

「ほれほれ、ええから食うてみ。な、な、うまかろうもん?」

個人的には餡のソースはなくてもいいかもしれない。今度食べるときは、添え付けの半分だけ使うことにしよう。

5月24日 13:00 赤まんま

日替わり定食

辛というより牛の旨み甘味たっぷりだと思ったのだが、味噌汁(温かい刺激)を飲むと舌がピリっとするので、やっぱり牛の味付けに辛い成分は含まれているんだな。

デザート杏仁豆腐が100円なので頼んでみる。出てきたのは、大学生協で食べていたような、いかにも大量生産のもの。たいして美味しくない。失敗。

それにしても、ひさびさにキューブ寒天な杏仁豆腐を食べた。私が気に入っている中華屋のはどれもアーモンドミルクプリン系の杏仁豆腐で、ボウル皿にたぷんと入って出てくる。あまり固まらないので、キューブには切らない。どっちのタイプが真のオーソドックスなんだろう。

なんにせよ、食べ過ぎ。お腹いっぱい。眠い。

5月23日 16:30 to the herb

ソニーから戻った後。気力を使って疲れたので、目黒アトレのto the herbでオヤツ。[ホームメイドスフレ]のバロン。

日本語名スフレで、英語名がpudding。実際に出たのはワッフルだった。カスタードクリームと生クリームをワッフル生地で挟んだもの。それにバニラアイスを添えて、ココアパウダーと砂糖パウダーでお化粧。見た目は甘ったるそうだけど、押さえてあって平気だった。バニラが実は味が足りないんだけれども、このパッキングだと味が薄くて正解なのかも。

セットで紅茶を頼める。驚いたことに、ダージリンとアールグレイから選べる。こういうセットでは珍しいと思う。お茶はポットで出てくるが、きっちり1杯分しか入ってなかった。ならば注いでから持ってきてくれればいいのにな。

5月22日 13:30 中華料理 シェシェ(謝謝のことらしい)

1500円取るだけあって、素材good。イカは歯ごたえあって、でもスムーズに噛み切れる。エビはもう溢れ出るエキスに感心。−−わたしいっつも同じ評価のしかたしてますね。グルメ雑誌のライターにはなれないな。

お店は、中華の構えではない。暗めの室内。椅子はふかふか、かつ刺繍入り。仕切りのガラスは透明で、その上に掘り込みで葡萄のかざり。角には色付き透明ガラスの水差しあり。たぶん、前はドイツワインのレストランかなにかで、それが潰れた後に買い取ったのだろう。

こんなキレイな店構えだし、値段も高いが、おばちゃんは気さく。味もいい。

5月21日 13:00 味処 みたけ

目当てのパスタ屋が満席だったので、こちらへ。権ノ助坂から雅叙園のほうに少し入ったところ。割烹屋のランチ、1200円。今日は地鶏焼き定食を食す。高いところでなら のんびりできるかな、と。

結果。大正解。給仕の応対も作り手の仕事も、みな丁寧。座ったカウンターの隣でお茶を入れていたのだが、葉から出すための急須と、注いで回るための急須を、わざわざ分けて用意している(注ぎかえる)。作り手は、小鉢に小物を移すだけでも、周りについた露を丁寧にふき取ったあとにお客用盆に載せる。−−ランチだと、こういうのにはめったにお目にかかれない。


食事後、隣のビルのB1Fに、何料理かすらわからないレストランあり。ドイツ語かイタリア語かしらんが、看板がまったく読めない。diner3000Yen〜は分かったが、dejuner 1500円のはランチでいいのか??? (spellはうろおぼえ)


05/19

/観察雑記:がんばる/

*少年だけに見えるもの*

(5月18日 13:30)

昼飯からの帰り道。横断歩道脇にて、親子連れ。父。少年(私のひざくらいまでしかない小さな子供)。

少年「まだ渡れないの?」
父「赤信号だからね」
少年「はやく赤なんてなくなっちゃえ!

信号が青になると、少年は走って渡っていった。そこまで待ち遠しい何かがあるのか?

*がんばる*

(5月18日 9:45)

休日出勤、新宿駅で山手線に乗ってすぐ。目の前の女性。20歳くらい、ぽちゃ、茶パツ、頭はよくはなさそう。 A6サイズmemoに懸命に付けている。それが丸見え。

「お客さんを待たせてしまった。反省。 次からは、きずいたらすぐに声を出すなど対応しよう。」

反省するのは感心。 そんな子のメモをのぞき見る自分に不感心。 あまつさえ、心の中で「きく だよ」と校正したのも不感心。−−気づく。築く。

*朝の山手線内 新宿to渋谷*

(5月14日 10:00)

身長160cmくらいのスレンダーな(トランジスターな)美女。 茶パツ あごのラインがスマート。 モスグリーンの簡易なコンパニオンスーツ。

身長180cmくらいのサーファー系の男。 筋肉質というより、ちょっとポチャ? 金髪日焼け Tシャツにジャケット。

女は喋る。

「今月あと10指名がとれれば、XX賞ってことで特別褒章でるって。 でも、〆20日だから、あと5日じゃんねえ。どうなるだろう。 昨日、社長が私に“客来るから”って時間外まで待機させたのよね。 ひどいオッサンな客だったけど、まあ社長も知ってたわけじゃないみたい。 ただの電話予約客。 5日でどうなるかなあ。」

電車が渋谷に止まる。

女が男に向かってそっと手を出す。手をつなごうという恋人らしいしぐさ。 男は何も言わず、女の胸に手を当てて揉む(平滑な胸だが)。

「ちょっとー、手を添える位置が違うんじゃなーい?」

男、無視して揉みつづける。

女、むっとした表情で男の腕を噛もうとする。がぶ。

男、笑いながら手をどけ、電車を降りる。

/その他の雑記:備前屋《たお》:マイナスイオン:イースト〜エーテル/

*体内時計*

(5月18日 11:00)

体外でも時刻む!…体内時計をつかさどる脳内細胞(yomiuri)

*父の小さな夢*

(5月19日)

うちの父は酒が弱く、缶ビール1杯で出来上がります。わたしも似たようなもの。

そんな父が10年くらい前、月に1度以上のペースで言ったこと。

「俺の小さな夢はな、健太郎。健太郎とは一緒に酒を飲めるようになり、誠(弟)とは一緒に演奏できるようになることだ。」

ちうわけで就職したあとの帰省時は、(家で酒飲むのはどうも好きじゃないんだが)自主的に父に付き合ってビールを飲む。

ところが、正月に「とーさんが昔話した小さな夢ってのを覚えているか?」と、この話を父にしてやったら、綺麗さっぱり忘れてやがった。こら、ちゃんと喜べ>とーさん

*夢:仁義か猫か:備前屋《たお》*

(5月14日)

備前屋の本社を尋ねる。 私の常で、不思議なことにいつも敷地裏口から入ってしまう。 広い社屋。庭を歩いてぐるっと回って入り口へ。 社屋中はお菓子博物館。黒い棚。不思議な製造機械。 広いブースに私1人。音はまったくならない。

当代とえもん殿にご挨拶申し上げねば。 と思うのだが、私は先方の顔をしらぬ。 長身細身のメガネのおじ様(monsterのホッペさんみたい)がいて、 彼かと思うのだが、声をかける勇気が無い。

大きなガラス戸から庭に出る。 暗い室内と違い、明るさに目がくらむ。 庭園。池に鯉が泳ぐ。 ふと端を見ると、車の屋根にネコが1匹。オレンジ色のネコが丸まって寝ている。 タイヤの脇にも2匹。白黒。 私がそちらに近づくと、その脇の事務室に、 さきほどの とえもん殿らしきかたが立っている。 私は とえもん殿とネコとどちらを選ぶか迷い、 結局先にネコと戯れることにした。

この前日、注文した《たお》が届いた。午後4時に会社で食す。実は《あわ雪》自体が始めて。不思議な食感とほのかな甘味苦味。お茶とよく合う。私が3粒食べ、あとは手に持って同僚を徘徊。好評。

全体に「見た目のイメージよりも甘くなく安心」という意見。 外から見ると甘そうだけど、実はそうでもない。これが《たお》か。

しかし、あの食感はなんと表現すればいいのやら。 ババロアのような、柔らかいようでいてしっかりしていて、もちろん硬くない。 溶けるようでいて溶けず、留まるようでいて流れる。 ふしぎな食べ物だ。

*魔法使いサリーでの逸話*

(5月16日 13:35)

同居のガギんちょ(ガブだったか?)の魔法のいたずらで、サリーが風邪を引く。 よっちゃん心配する。

よっちゃん「どしてまた風邪なんか」
サリー「ガブが魔法でいたずらして」
よっちゃん「魔法??」
サリー「ああ、その、魔法瓶でいたずらして、お湯じゃなくて冷水を入れたの」

それで風邪ひくとは思えんが…

*大人気の「マイナスイオン」、実は有害?*

(5月16日 13:35 from NaraoKeen氏)

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2002_05/3t2002051101.html

この単語、実は科学用語にない和製英語で、何を指すのか、ナゾの物質なのだ。家電製品のイオン発生器からは、体に悪い物質が出ている可能性まで指摘され…。

胸のすく思い。前に自分でも書いたが、それよりも格段に分かりやすい文章だ。専門家の重みは違う。

*イースト〜エーテル*

(5月16日 13:35 )

このZAKZAKの記事は、groove workspaceでの対話から出た。大意を引用。

私「なぜハインラインやアシモフは、未来の合成foodとしてイースト食品を書くの?」
toy1氏「それはエーテル・クロレラ・タキオンらと同じ」
私「ああ、文化住宅や電気ブランと同じですか」
NaraoKeenさん「コレも資格ありですか?」

もっとも、いつの時代にも、こういう魅惑的な造語は必要なんだと思う。愚衆政治というとイメージ悪いが、民衆知的レベルは急には上がらないから。

といっても、商売するほうには最低限のモラルは欲しい。ケータイとか、あんまり女子高生や子供をターゲットにして高い金を取ってはイカンと思うす。…って、何をいまさら>自分


05/18

/めし:味楽庵:回し寿司 活/

忙しいのでネタを練る時間なし。飯報告ばっか。

5月18日 20:15大昌飯店

鶏肉から揚げ 甘辛旨みソース。あと半ラーメン。ほんとはライス(1人前)も付くが、それだと食いすぎなので辞退。

ここはたいして美味いわけではないが、なぜか気に入っている。大量だからかな。それとも、作っているのが目の前で見れるからかな。

−−メインのとっちゃんは、ほんとに休むまもなく次から次へ料理を作る。大きな中華なべが2つしかなく、一品作るたびに竹の茶筅みたいなものでガシガシ洗うのが面白い。しかし火力すごいよなー。焼き餃子の鍋に目いっぱい入れたお水があっというまに蒸発してなくなる。派手。

5月17日 14:00 味楽庵 本格韓国家庭料理

はじめて入った。

きれいな店内、20人くらい入るフロア、でもお母さんが1人で切り盛りしている。「すいませーん」と声を掛けるが、お母さんは厨房で石焼ビビンパを調理するので手いっぱい。気づいてもくれない。多少の不安を覚えつつ、かってに席に座る。2分ほどしてお水を貰った。だが、つっけどんではなく暖かい言葉付き。日本語あやしいコリアンさんにもかかわらず、これは素晴らしいことだと思った。

店外メニューで「甘辛定食…豚肉と野菜をコチジャンで炒めたもの」というのに目を止めて入ったのだが、店内メニューにはない。あれれ。しょうがないので焼肉定食を頼む。5分ほどまってようやく出てくる。はじめはロースとキムチのみ。七輪がセットされたあと、サンチュ、ナムル、スープ、ご飯。

最初にキムチをつまみ、その段階で感心。店売りの漬け過ぎの酸っぱいものではなく、適度な深さの辛さで、旨みがちゃんと残っている。ウチの父親が一時期韓国系のバーでオルガンを弾いていたのだが、そのときに店員からもらったキムチと同じ系統の味。つまりは本当に家庭のキムチの味。−−ナムルは、菜っ葉、モヤシ、あと辛味つけの根菜。この根菜は辛すぎた。

ロースは、つけダレ+刻みネギ+掏りニンニクつき。火力が弱くてなかなか焼けないが、炭で非常にしっかりと余分な脂が落ちていくのが目に見えて分かる。タレに絡めて口に入れると、舌のうえで溶けて崩れた。見事な脂配分。サシじゃない普通のロースに見えるのに。−−つけダレなしでも味は十分。サンチュに付いている酸っぱいドレッシングと絡めてもgood。

スープは、ダイコンとネギと牛スジのスープ。さっぱりでも深い味。これは牛骨ですか、そうですね。美味しい。かなり感動。

目黒で焼肉は4件目。一番美味いと思う。美味さで味楽庵、安さで旦火か。

(余談:肉が7割無くなったところで、ご飯が切れた。ご飯ハーフおかわり…と思ったが、太るのを懸念して諦めた。が、いま腹が減って目が回る。たぶん3時にはパンをかじりに出てゆく。俺はバカだ。)


レジにて。お母さんが言う。

「今日はじめて? また来てね。夜は、Internetで来ると安いのよ」

グルメぴあクーポンを使うと安いという意味だった。

なお、甘辛定食は言えば食べられるとのこと。

5月16日 13:30 甚兵衛

ランチ天丼。吸い物とミカン付きで1000円。子えび3本、ふき、あじ、さつまいも。

追加でイカを注文。そして合計金額は2100円に。えーと。

5月16日 18:00 回し寿司 活@目黒アトレ

美登利寿司がやっている回転すし

平日休日問わず、毎日すごい待ち行列。「そんなにしてまで食いたいもんかいな」とずっと疑問だった。今日、夕方5:30に猛烈に腹が減って早飯することにし、いまなら入れると思い寄った。運良く入れたが、次のヒトからは待ちだった。

(余談:今日は著者さんにゲラを送らなければいけない。5時(宅急便立ち寄りの最終)ギリギリまで休みナシで用意してた。ほうほうのてい。)

きれいな店内(新店舗だから当然か)。お皿は1皿100円−130円−150円−200円がノーマルで、このほかにお勧め系得ネタで300円〜500円がある。生ウニやアンキモが500円だった。お皿の色と模様もきれい。ベタ塗りではなくて、鉱石っぽい不規則模様になっている。

まずは、見た目に目立っていた焼き魚寿司を選ぶ(130円)。サバなのかな? 皮目の鮮やかな切り身。じっくり焦げ目をつけて焼いてある。口に入れると墨の香ばしい風味が広がる。表面に脂がジュワっと染み出ているのもgoodで、美味い。声を出して唸ろうかと思った。行列つくり気分もよくわかる。

味噌汁系を頼む。“ちゃんこ汁”という名。みりんの効いた豚汁で、豚じゃなくてシャケの切り身が入っている。甘め。ダイコン・コンニャク・ニンジンといった普通のものがしっかり美味い。

その後、サーモン・ほたて・エンガワと食べる(130円each)。たしかに美味いが、焼き魚ほどの感動は無い。文句はまったく無いが、最初のが美味すぎた。

小腹が空いただけだけの状態で出てきたから、もうお腹いっぱい。最後に1皿なにか食べようと思ったが、どうしても決められなかったので、おもいきっておはぎを食べる(100円)。これは不味かった。ざまぁみろという感じだ。あんなに美味い寿司ばっかり食ってたら、こちとら生活なりたたないんだよ! 昼に天麩羅で1100円ぼったくられたしなァ。


(余談)

ネタを頼みたい場合、握り手に直接注文してもよいが、あまり許されなさそうな雰囲気。添えつけのペラ紙に注文一覧を書いて渡すのが公式手続き。なお、店員のきれいなお姉ちゃんは全部中国人で日本語があやうい。おばちゃんが日本人なので、こちらに頼むとよろし。

さらに余談だが、となりにはお子さんとお母さんが座った。お子さんは、箸を使わず手で寿司を食う。粋だねえ。けっこう何でも食べさせていたが、「あのウニ食べたい」「ウニは高いのよ(500円)」にはグっときた。素直ないいお母さんだ。そのかわりに大甘エビ(400円)は注文していたが。


5月14日 13:30 せでるはな

昼は[せでるはな]。外から見ると営業しているかどうか不明。2Fにあがった入り口にドラが置いてあり、「これを鳴らして呼んでください」とある。びっくりした。が、ドアを開けたらお母さんが出迎えてくれた。日本語も通じる。

ナシゴレン(800円)。油がちとベチャっとしすぎか? 辛味が無いのでどうしたもんかと思っていたら、あとから真っ赤なペーストを持ったお皿が出てきた。サティとかにつけるヤツですな。これを塗り込んだら、かなり美味しくなった。−−ビビンパにコチジャンを入れて混ぜるがごとく。

デザートと紅茶がランチ100円eachとのことなので追加。マンゴーとパイナプルのプディング(かな?)、ちょっと化学の味がするあたりが本場っぽい。ダージリンは、少し薄めで飲みやすい口当たり。

店内BGMは向こうの軽音楽。演奏は電子オルガンと、それ付属のリズムボックスと、non effectのギターのみ。歌は女性ボーカルが1人。この安っぽさこそアジアンポップ。うちのオヤジも仕事でこういうのよくやってました。(私もオケを作らされたことがある。)

(余談:私はずっとorgan jazzを敬遠していたのだが、その理由がようやくわかった。このアジアンポップ体験で、「organをjazzに使う」ことを想像できなくなっていたのだ。)

店内はかなり暗い部屋。木彫りの人形や金物の神様像多数。微妙な異世界。なぜか、美形少女の肖像の油絵が3点あり、うち1点は裸婦。たぶん若き日の店長であろう。

客は、私が入ったときは日本人カップル1組。これがいなくなった後にアジアンカップル+赤ちゃん。私がでる直前に日本人1人。こんな感じで常時2人くらいか。−−あまり客入れるつもりはなさそうだなあ。


05/12

/夏への扉 読中感想/

(5月7日 22:15)

まだ3章4章を読んでいて、ようやく“文化女中器”と“窓拭きウィリー”の開発過程を読んだ段階だが…

*全体*

冒頭からここまで、完全に趣味に合い、かつ面白いと感じている。この聖域に 勇気を振り絞って飛び込んでみたら、この快楽。なんと幸せなことか!

最初の猫とダニーとのやりとり、猫の動作の描画もgoodならば、猫が「この寒い家のどこかに“夏への扉”があるはずだ」と主張してやまなかったり、ボストンバックに隠れて主人に付いていってジンジャーエールを飲んだり…キュートすぎる。

その後の、文化女中器を作るくだり。ダニーの着目とビジネス理論にも敬服。−−あえて大意を引用。

「電化・自動化の余地が残っているのは、家庭だ。だが、家庭の主婦は、電化された家など臨んでいない。彼女らはたんに、廉価で文句もいわずに働く女中が欲しいだけだ。いまだ自分が奴隷女中を雇える身分だと信じてやまないのだから。どうして誰も作らなかったのだろう?」

この物語が書かれたのは1956年。最初の舞台は1970年で、冷凍睡眠後(ハイバネーション)に目覚めるのは2000年。−−その物語を、私がいま2002年に読んでいる。このシチュエーションだけでも十分ワンダー。それにしても、内容がいまだに十分すぎるほど未来なのはどういうことだ!

*描画方針*

ここまで読んでいて、この作家さんは比較的に絵を想像しやすいヒトだなぁと感じる。猫の描画にせよ文化女中器の動作にせよ、動映像化したものをやすやすを目に浮かべられる。

神林やアシモフみたいな映像化不可能な言葉と論理の世界もいいが、こういうものもたまにはいいものだなあ。

*翻訳*

また、翻訳の端々に、微妙に時代がかった表現があるのも小気味いい。古すぎると困るが、この程度は逆に雰囲気というものだろう。 (福島正美 訳 邦版は1979年発刊)

文章中に、単語に対する注記が埋め込まれているのも親切。 やりすぎると“おせっかい”なのだろうが、 文化の違いから来る前提不足を補うには、これが賢いだろう。 要望を出すなら、 最初のページの「護民官ペトロニウス」「ピート」、 どちらかに関連説明の注が欲しかったな。 日本人には欧米のニックネーム体系は理解しがたいのだから。

*ネコ*

(5月11日 17:15)

コールドスリープから醒め、担当医と会話をしたあたりまで読んだ。

ジェントリィ家でダニーが(クスリによって)無反応状態にされたとき、ピート(猫)は短く悲しく鳴く。この描画に流涙を禁じ得ない。“猫が人間を気遣う”なんて、並大抵の信頼関係では発生しないし、並大抵の状況では発生しないのだから。

もちろん、この感涙は、ハインライン(作者)の筆力なくしてはありえない。彼は猫の行動原理を理解しており、それをしっかり書ききっている。もし、かのシーンでピートが短絡に鳴いたならば、ただの1シーンとして通り過ぎてしまうだろう。しかしハインラインは、ピートがどのように行動してダニーの状態を悟ったのか、実に丁寧に記述している。その行動順序が現実の猫に合い等しいからこそ、ピートが鳴くことで読み手の感情が揺さぶられる。繰り返すが、“猫が人間を気遣う”なんて、並大抵の信頼関係では発生しないし、並大抵の状況では発生しないのだから。

けだし猫好きの人間はあまねく本書を読むべし。


05/06

/めし:甚兵衛:果実園/

*甚兵衛*

休日出勤。多少でも巧いものが食べたいなーと思い、ランチ定食1500円の天ぷら屋に入る。これが当たり。品数も多く、味もよし。エビ3本、ナス、蓮根、アジ、ししとう、かぼちゃ、そして貝柱。塩をもらってそれで食す。

エビは、目の前の水槽で泳いでいたものをその場で取り上げて調理する。そのおかげか、身に甘味が多い。小ぶりながらも3本はお得。

貝柱は、大きなものが1つ(小柱掻き揚げではない)。帆立なんだと思う。姿を噛み割ると、中から濃縮された旨みエキスがじゅわっと。正直かなり感動した。

お味噌汁は、あっさりめ赤だしに柚子とワケギと冬瓜のさっぱり具。−−美味しいのでお変わりしたら、200円追加で取られた…。

平日でもランチ1500円だから、そうめったには来れないが、ともかく美味くてよかった。

*果実園*

すっかりお気に入りNo.1。

ドリア=チェコ

キノコのドリアで、こんがり焼けた表面の下に半熟タマゴが入っている。濃厚なホワイトソースと卵黄が混ざって美味。

(それにしても、タマゴがなんで固まらないのか不思議。表面ってバーナーとかでサっと焦がせるものなんだろうか。)

メロン

普段は添えフルーツのメロンが異様に大きいのだが、ある日は小さかった。そのかわり、見るからに熟して甘そう。実際のところ、この柔らかさ、この香り高さ、この甘味…

どうやら私は今日はじめて完熟メロンを食べたようだ。こんなに美味いとは思わなかった。

バナナジュース

牛乳で割ってあるはずなんだが…ストローで吸うのが辛いくらい重い。想像を絶するほど濃いバナナ。これまた濃厚で美味い。

どうも、いままで飲んでいたのはバナナ入りのミルクに過ぎなかったようだ。

*超雑記*
5月8日 15:45

(そちらスジのかたはすでにご存知なんでしょうが…)

今日、同僚のot氏が「最近イモリを飼ってます」という。名はモリスン。ジム=モリスンが「自分はリザードだ」と言っていたためだという。そのot曰く。

もちろん、イモリはリザード(トカゲ)じゃないって分かってるんですけどね。イモリはゲコーですから。

あ、そうなのか。Mozillaのgeckoてそういう意味なのか。いままでしらなんだ。

5月8日 14:30

ダイアログで遊ぼう!(発見@たーさんHenkutsu

ダイアログを使ったジョーク。面白い。

作品一覧は、左下ペインの下のほうに。link:作者たち一覧

5月1日

みずほ関係小ネタ。

4月30日は山と言われていた。実際、(1)端末ダウンして触らせてもらえない状態 (2)他社端末までダウン(BANCSネットワークに影響が出たようだ) というとんでもない事態で、とても平穏無事とはいえない結果。

30日夜、みずほ店舗から出てきたエンジニアが携帯電話で会話していた。

たしかに、端末では症状が発生している。でも、端末みたって原因はわかんないよ。

翌日の5月1日、新聞各社は「みずほ、講座トラブルなし。乗り越えた。」と報道した。そりゃ、端末動いてないんだから出納トラブルは起こるわけないわな。


05/05

GW後半は、土日以外は仕事でございます(涙)

/クレヨンしんちゃん [アッパレ!戦国大合戦] /

4月26日〜5月10日、東宝系。クレヨンしんちゃん映画10作目。だいたい1時間30分。

link:映画オフィシャルクレヨンしんちゃんデータベース あらすじ

去年の[オトナ帝国の逆襲]に続いて2度目の映画鑑賞。今回は子供の日に、ちゃんと子供といっしょに見た@新宿伊勢丹脇のスカラ2号館。ただし、最悪の事態は避けるため、初回の10時版に行く。

今回も前評判が高い。が、私は今回は魔法にはかからなかった。感心して感動して観ていたが、1度も泣かなかった(揺さぶられなかった)

*題材*

戦国時代もの。当時の風習、言い回し、生活、身分制度、合戦などを丁寧に書く。1つのテーマとして、主君の娘と侍の恋がある。

物語を重くしすぎないための狂言使いとして、しんのすけ一家が使われる。

*感心するべき点*

ともかく描画が丁寧。絵そのもの、戦国の生活、キャラクター付けにいたるまで、どこもかしこも丁寧。かつ品がよい。

たとえば合戦。うっとおしいほどジリジリと迫る肉兵戦を書く。宣戦布告はこうなり、丘の上に部隊はこう配置され、長槍部隊がこう動き、こういう間合いで槍同士がぶつかって前線を作り、その脇で足軽早掛けがこう動き、背後では馬に乗った武将がこう声を掛け… 1つ1つの動きの重みにドキドキする。

(追記:最初の軽い戦いの後、又兵衛曰く「どうせやつら、稲でも奪いにきたのだろう」。その後の本合戦の合間で《稲切り》が行われて、切られたほうが心底怒る。よい描写だなと感心した。)

武将同士の戦いでは、名乗りあいから馬の使い方、勝敗後の節度と敬意ある人間関係など、凛とした日本人を見る。−−考えてみると、いわいる悪役(性格の悪い役)が全編で1人しか登場しない。これもまた気分がよいところだ。

登場人物の性格付けも、みな素晴らしい。殿は進歩的で明瞭だし、姫はその娘らしく品位あるまま親しみを身に付けている。又兵衛の男気あふれる侍魂もパーフェクトに近い。セリフの言い回しから立ち振る舞いまで、最後まで矛盾なく真摯に描かれる。

(声優の質の高さも圧巻。繰り返すが、ひさびさに凛とした日本人をみる。)

姫の表現は、ほんとうに素敵だ。低い声と無骨な物言いながら、奥にある品位がひしひしと伝わる。《礼節を重んじるも解放的》の見事な結実。又兵衛への恋心を隠しつつ匂わせる表現、しんのすけらへの愛情ある振る舞い、兵糧攻めで下女とまじって握り飯を作るシーンなど、演出も巧い。とくに、又兵衛が夜戦に出たあとの乳母との掛け合いは最高だ。

又兵衛も、己の恋と身分に悩みつつ、一度も暴走せずに己の(ぶ)を守る。なんのために命を張るべきか、何を守るべきかをわきまえている。あれだけ勇猛でありながら、実は最後まで一度も激さなかった。

この作品の最大の鑑賞点は、この節度ある生活の中での、節度ある2人の純愛だろう。−−互いの気持ちを理解しつつ、でも直接は口にせず、つねに姫と侍の距離を持ち、でも幼馴染の親しみを忘れない。互いに媚びず、互いに恨まず、互いを尊敬しあう。互いのために自主的に身を投げ出しつつも、なにも見返りを求めない。

−−自分にはそれはムリだし、時代的にもムリだからこそ、それをこのように視覚化されたことを存分に喜びたい。見ていても、けして恥ずかしい気持ちにはならず、心底からの感動がよぎる。(この物言いは唐沢俊一氏が書いたものだが)近年まれに見るほど見事に書かれた純愛表現だ。

*映像的に気になる点*

1点のみ。画面のCG加工。ガスや雲はいいのだが、水がダメだ。

オープニングから現れる、あの湖畔。周りの景色が湖面に薄緑に映りこんで非常に綺麗。こういう色を出せるのはCGさまさまだと思う。静止画としてはパーフェクト。

だが、水面(みなも)に波が立つと、とたんに世界を崩す。タワミと光の表現は美麗だが、そこだけ《ただのCG》になってしまい、周りと融和しない。

うまく融和しない理由は、たぶん2つ。(1)クレヨンしんちゃんの絵柄を無視した効果になっている。 (2)現実の波は、あんなに均一な波ではない。

*物語的に気になる点*

話が短すぎると思う。個々のシーンは素晴らしいし、どの登場人物も好きだが、でも心底の感情を移入するまで至らない。又兵衛が死んでも、その死の唐突さをいぶかしむばかりで、悲しむところにいかない。

この《短さ》は、クレしん漫画(原作のほう)の特徴ではある。−−TVで15分から30分かけて描いてあるものを、原作ではたった6pや8pで済ませている。物語の足が非常に早く、間の情景を読み手がかなり膨らませないと話についていけない。

だが、そんな足ばやなものでは、この映画のしっとり感は表現しきれないと私は感じた。短い。

…と思うが、それはオトナの感想なのかも。子供のテンポで見れば、あの長さがちょうどよいのかなぁ。それ以上の緊張には耐えられないかもしれないし。

*余談*

子供には、入館時にオモチャが配られる。ポケットピカチュウサイズのもの。名前がわからぬが、《中は水で満たされていて、ボタンを押すと空気圧で水流が出来る。その水流で輪っかを飛ばして、バーに入れるヤツ》だ。なつかしー。20年ぶりくらいに見た。−−今の子供も、こういうオモチャを説明無く一瞬で遊べるのだな。

子供たち、当然ながら良く笑う。一部、「どうしてそこで笑うの?」と疑問になるシーンもあった。たとえば、合戦の様子を見に駆けつけた しんのすけを追って、ヒロシが慌てて転んだり戦火でおののくシーン。流れが自然なので、お笑い要素は感じなかったが… 一方、最後の合戦に車で乗り付けるシーンは、やっぱ笑うところだと思うけど。

なお、エンディングテーマはダンス★マン。綺麗なメロをファルセットでふんわり歌い、グランドビートで重く支える。おしゃれ。タイトルが[ニ中のファンタジー−−体育授業をオサボリする娘編−−]だからEWFだと思うんだけど、まったく別のメロに聞こえた。騒音のせいか?

*余談2*

無関係だが、行きの電車の中の子供が面白かった。ポールに手を当てて足を固定した状態で、腰を猛スピードで左右に振る。口にするのは[おさかな天国]替え歌。

片目 片目 片目! 片目を食べると…(手を目に当てて)なくなっちゃったぁ…

シュール。パーフェクト。こうして見ると、KERAの劇が面白いのは、KERAがいつまでも子供だからか。

/急須とウサギ/

*Hawkins*

そのあと唐突に思い立ち、荻窪の西友に行く。靴売り場にHawkinsが充実している。−−Hawkinsなど新宿の靴屋でもいくらでも買えるが、客も多いし店員もウザいし…で荻窪へ。

大学時代からずっとHawkinsのTravellerを履いているので、足があれの形になってしまっている。今回はTraveller ICE-tech(8980円)。氷上でも滑らない加工だそうな。一生氷上探検などしないのだが… 

ついでに、1500円売り捨てのスニーカーも買う。魔が差して、麻のジャケットも買ってしまった(3900円)。安物買い。先週伊勢丹で高いシャツ(12800円)を買ったので、へんな反動が…

*上の階*

「(GWイベントで)3000以上お買い上げにつき、くじ引きができます」ということで、抽選会場(7F)へ。6枚引いて、ぜんぶ末等。烏龍茶巻と麦茶パックをもらう。

そのあと上から順に降りて観る。小ホームセンター並みのジャンル充実で感心。釘やドアノブが多種類あって面白い。

5Fで、家庭向け販売の茶器(湯飲みと急須)の特集がある。粗焼きの土もの、透明ガラスの急須、電子レンジOKの急須や湯のみなど。形状や色がさまざまで面白い。会社置き用に1つ、安くてかわいいのを購入。あと、ウサギの箸置きも、つい。

帰りにルミネB1Fで、柏餅がふと目に入る。今日は子供の日だったと思い至り、1つ購入@追分だんご本舗。

/めし:ポエム ド メリー/

*目黒小情報*

(5月1日 14:00)

ホーム ド メアリーでランチ。ポークソテーのシャリアピン ソース。

(余談:いまgoolgleで検索するまで「シャンピリアン」だと思っていたYO!)

ソテー、焼き具合が美味しい。この焦げ目、この味の染み込みかた。そしてソース。美味いよぅ。ひさびさに心底うまいランチを食べた。−−私は生まれてこのかた牛のステーキを美味いと思ったことが1度しかないのだが、鳥と豚は好き。

量が足りなかったので、ライスおかわり(フル1皿)。ランチセット(880円)で紅茶がついてくるので、追加でミニチョコを2つ(ココア クリームとブルベリー クリーム:それぞれ40円)。しめて税込み1008円。安い!

(余談:どう検索しても、ホーム ド メアリーのWebが出てこない。有名な生チョコ屋のはずなので、私が店名を間違えて覚えている可能性あり。なんせ、カタカナ倒置は得意だから。)


(追記)

ポエム ド メリーでした。







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