「エラ+ベイシー」を買いに行ったはずが、全然違うものを買ってしまった…
全体にロック系の演奏で、僕の苦手なジャンルなんだが、メロディの美しさ、声やハーモニーの柔らかさ、アコースティックギターによるアルペジオなどの要因で、意外にもかなり気に入った。
BMP120くらいの16にのるロック。
ブリブリにディストーションをかけたうえにコーラスをかましたギターがリフを奏でる。白玉系を基礎にしながら、サビで子気味良い8のカッティングが入る。たったこれだけで、かなり心地よいバックトラックになっている。不思議だ。普段なら、こういうのは大嫌いなのに。(注:実際には、アコースティックギターのカッティングも鳴っている。ドラムとベースもね。)
このように書くと、ゴリゴリのロックみたいだが、歌はかなりメロディアスだ。 サビの「I know...」のコーラスからくる進行もステキ。そもそも、コードはサブドミナント−ドミナントのみを延々と繰り返すループ(トニックはEだが、一度もEに戻らない)。このへんが実に僕ごのみ。
レニクラみたいなファンク=ロックのチューン。サビがソリッドでいい。
Together we will live, together we will die.
書いてみて気付いたんだが、「キッパリとしたリズム」に「キッパリとしたメロ」がのって、キッパリとハモって「1小節くらいのキャッチーなサビを繰り返す」ってのは、もっともシンプルな「ロックの良さ」なんだろうなあ。
−−ずいぶん恥ずかしいことを書いてしまったが、普段ロックは全然聞かないもんで、新鮮だったんすよ。でも、普通のひとが聞いたら、彼の音楽は「当たり前すぎ」なんだろうか。
(余談)
イーグルアイチェリーは、ドンチェリーの息子、ニナチェリーの弟。はじめは俳優としてデビューしたが、音楽業界に移ってきた。
なんて経歴を聞かされていたので、僕ははじめ「才能のなかった野郎が、親のみならず家族の七光りで…」と思っていた。しかし、以前(1998年12月19日)にsingle[save tonight]を聞き、印象を変えた。なんだ、たんに音楽の才能があったんじゃん。だてに「サンタナのSUPER NATURALに参加」したわけじゃないな^-^
ちなみに、ルックスは「眼光のきっつい、痩せた男」。しかもヒゲだ。ヒゲ部メンバーだな。
Talking Headsを試聴。実は、まともに聞いたのは初めて。全てを気に入ったわけじゃないが、[Psyco you ]と[burning down the house ]は最高だ。実にツボにハマった。
(余談:なんと、私の愛する有頂天がモトネタにしているではないか! アルバムBecauseに入っている[Pipe ]は、[burning down the house ]のリフをそのまんま使っている。また、有頂天のテーマは「making no-sense」
で、ツアータイトルで「STOP Hand in Hand」
というのを出したこともある。)
Talking Headsは、デビット=バーン率いる「ニューウェイブ」バンド。でも、Devoみたいなのじゃなくて、初期のBlurみたいなカンジのニューウェイブ。ようは有頂天ですな。これ系の元祖らしい。−−といっても、実際の演奏ジャンル自体は幅広くて、パンク系もあり、ポップ系もあり、なぜかアフリカンやファンクまである。一時期ブライアン=イーノがプロデューサーで、実験ポップをやっていたこともある。
過去に何度かTalking Headsのアルバムを手に取ったことがあったが、あのサイケというかチンケなジャケット(顔を赤で塗りつぶしたヤツね)が嫌いで、「どうせくらだないパンクバンドだろう」と感じて聞かないようにしていた。1999年10月18日にTom jonesのアルバムで[burning down the house ]をカッコイイと感じて、それをtalking headsの曲だと知ったときは驚いた。
2000年4月28日より、渋谷パルコの映画館で、フィルムコンサート[talking heads--stop making heads]をやっている。試聴したのは、コレの同音源CDだ。うーむ。ひさびさに渋谷行くか…
Bjork参加のJazzアルバム(バンドは父??)。ラジオで(2)Luktar-Gvendur を聞いて、興味を持った。でも、とくに買う必要のないアルバムだったかもしれない。「ふつうのJazz」であって、とりたてて目玉はないからだ。
エラ=フィッツジェラルドを買うつもりでタワーレコードに行ったのに、代わりにこれを買った僕は、戦略を誤った… Bjork独特の不安定な歌唱(その不安定が魅惑的)は、ハマるときは良いんだが、気分によっては重過ぎる。
いつも試聴ばかりでごめんねー>新宿タワーレコード
有無を言わさないロック。歪みきったギターとベースによるゴリゴリのロック。歌も原則リズムを叩く。声はLouの一声のみ。リバーブもなし。重ねどりコーラスなどもってのほか。−−ひさびさに純粋ロックを聞いて感動した。アルバムTRANSFORMERは(walking on the wildside 以外は)嫌いだけど、これは好き。
御年57歳だっけ。もうオッサンだ。でも、なのに、カッコイイなあ。
僕はスミスを聞いたことがなかった。絶対好きじゃないと思ってたが、聞いてみて実際好きじゃなかった。ロキシー=ミュージック以来の拍子抜けだ。確認できてよかった^-^
ボサノバコーナーの試聴機に、ジョアン=ジルベルト「声とギター」と、その娘「ベスト」と、ソニアとが並んでいた。完成度の面ではジルベルト娘に軍配が上がるが、ソニアのほうがソソった。
ソニアのアルバムの1曲目「the sign 」(ace of baseの曲)、すんごく感動しました。レゲエ=ボサ風のゆったりしたアレンジにthe signは良く似合うし、ソニアのロリータボイスでかの名曲をささやかれると、もう急激に初恋気分(?????)です。−−うわあ、恥ずかしい。意味不明のタンゴを作ってしまった。
でも結局買わなかった。
(余談:ソニアのアルバムの帯に、「けだるいウィスパーボイス」と書かれていた。《ボサノバ→ウィスパーボイス→けだるい》ってのは、「腐った枕詞」だと思う。一度も内容聞いてないだろ>オビ書いた人間。−−だいいち、「けだるい」って誉め言葉か??)
「セックス 」につづいて、連続してシングルを出してきました。こんどはミドルテンポのファンキーバラード。多少はマシかもしれないが、でも全然ダメだね。ポップを捨ててカッコつけているかぎり、岡村の天才性は発揮できないと思う。
カップリングは「なごり雪 」。かなりキテレツなアレンジ。メロの絶対音残しながらモードを壊しておかしなコードを割り付けている。
ようはオカムラ君は実験してるわけだよ。それじゃあダメだ。−−なんで普通の音楽をやれなくなっちゃったんだろう。メロとキャッチーの天才だったのに。もったいない。
音楽は興味ないんですが、プロモビデオみてかわいいと思いました。まえの(長髪のころの)宇多田は「うわー、しょんべんくせーよ」と感じていたのに、短髪になったとたんに「あら、好みかも」だって。
ごめんなさい、最近私ヘンです。たぶん、短髪ならかなりの確率で「かわいいよー」と感じると思います。
曲やアレンジはよいと思うが、声が…
声変わりしちゃったら、ハンソンって存在価値ないよなあ。かわいそう。
J-waveのチャート番組「TOKIO HOT 100」にて、椎名林檎「虚言性 」が一位。j-wave12年の歴史で初の日本人一位が、なんと椎名林檎か…アルバム売り上げに抗しきれなかったんだなあ。
ちなみに、先日に先輩からその曲が収録されているアルバム[勝訴/ストリップ]を借りた。「虚言性 」と「罪と罰 」は楽しめたが、あとはダメだった。僕の守備範囲じゃない。残念ながら。
実は、音楽とは無関係の部分でつまづいてしまった。それなりの年齢の女性だと思っていたら22歳だったので、ショックがでかかった。インディーズ時代のクレジットを使っていて(「格好良い電子ベース」とか)、そういうギミックに気分を悪くした。どうもイカン。冷静になれなかった。
2週間前にCDシステム(決め打ちミニコンポ)のCD部分だけぶっ壊れた。代わりに何を買おうと迷ったが、結局ソニーのCD WalkManを購入。旧システムにライン接続でくっつけて使っている。
あわせて、ひさかたぶりにCDを購入。今回はチャラいのがおおい。
先行シングル(表題曲)は好きじゃなかったんだが、前のアルバム(HOOPLA)は大好きだし、今作も試聴したら2曲目がすんごくカッコ良かったので、買ってみた。
でも、結局つまらなかった。全体にフォーキーすぎる。もっとソリッドなSPEECHを聞きたい。なんか解散間際のRCみたいだ。
ラジオで聞いて気になっていた。オープニングからいきなりティンパニ。ロリ声の女性ボーカルがアニメっぽく(?)ねちっこく歌い継ぐ。かとおもえば、続くフレーズはバリトンのダミ声の男。企画ものギャグなんかなーと気になっていた。
現物をみた。なんつーか「パンクな4人組み(ひとりだけ女性)」ではないか^-^ 髪の毛を一角獣状態にしたヤツとか、ぴちぴちの革シャツとか^-^ お店の宣伝文句も「あのバニーガールが帰ってきた」だから、お笑い系なんだろうなあ。
記念でシングルだけ購入。
うわー、買ってしまったー。19歳アイドルだよーん。でも、アメリカ19歳って、ルックス生意気で、かわいくなーい! ともかく、ラジオで聞いて「歌上手くなるかも」と思ったので、期待票としてシングルだけ購入。
シングル「no distance left to run 」に収録されている。コーネリアスがやったmix。tenderのオリジナルは「牧歌的」だったんだが、コーネリアスはこれをぶち壊して、アクースティック風味ドラムンに仕立てている。
前にラジオで聞いて気に入っていたんだが、CDで聞いたらつまらなかった。残念。
クラフトワーク楽曲のラテンアレンジ集。かなりの傑作であることは間違いないが、アルバムはいらない。1曲でいいからシングルカットしてくれれば、それで満足。といっても絶対にシングルなんて切らないだろう。あの猛烈なチャ=チャ=チャはホンモノなんだから、ムリしてでもアルバムを買うべきか?
ちなみに、演奏だけでなく、ジャケットも傑作。単色のペタっとした塗りをベースに、メンバー数人がフリルふりふりのまっ黄っきの衣装を着て、みなでニコニコしながら楽器を握っている。ひとりだけタキシードがいて、やはり満面の笑みでマラカスを振っている。可笑しーい。
前に聞いたときも理解できなかったけど、今回も理解できず、やっぱり買わない。ただ、タワーレコードの試聴システムではあのアルバムをまともには再生できないことを理解した。ラジオで聞いた傑作バラード「same it on 」を再生させたのだが、驚いたことにベードラしか聞こえてこないのだ。フルテンにすると、割れきったベースまわりのうえに、ようやくボーカルがちょこっと聞こえてくる。悲しい。これでは判断できないよー。
2月22日深夜、唐突にCDプレイヤーが壊れた(;_;) しかたがないので、むかーしのテープを聞いている。手始めにRCサクセションに手を染めた。
中学のころ、RCが大好きだった。旧譜を腐るほど聞いた。ライブにもいった。しかし、リアルタイムの新作(marvy以降かな)はちっとも好きになれなかった。covers事件にはあきれるばかり。多くのメンバーが脱退したあとは、もう最低だった。高校・大学と年を経るにつれて自分の趣味に洋楽指向が強くなったので、RCは聞かなくなった。アルバムも売り払ったし、録音したテープもほとんど残っていない。
(余談:高校1年のとき、愛知県民だけど日比谷公会堂にも行った。現場では「メンバー募集」のビラが…いつのまにか、RCは3人に減っていた。)
残っていたものをつまみ食い状態で聞く。
以降はテープにはないが、思い出話として…
車はカバのように潰れていたし 町中が壊れた
それで君を呼んだのに 君の愛で間に合わせようとしたのに
誰かが僕のジャマをしても きっと君はいいこと思いつく
なんでもないことで僕を笑わせる 君が僕を知ってる
有名だけど嫌いな曲もいっぱいある。「トランジスタ=ラジオ」はかったるし、「雨あがりの夜空に」は(悪いんじゃないけど)あまりにも聞き飽きたし… 当時はありがたがって聞いてたけど、このへんはもう聞けない。
自分の意趣を再確認したら、何枚かCDを買おう。−−その前に、CDプレイヤー買わなきゃ(;_;)
一緒に出てきたので、憂歌団も聞いた。ライブアルバム(「生録 至福58分」だっけ?)からの抜き出しテープだ。けっこう小さいハコでの演奏らしく、リラックスしたムードがいいかんじ。「10$の恋」「シカゴ=バウンズ」が好き。「いやんなった」も大好き。落ち込んだら「いやんなった」歌おう。
いやんなった もうだめだ
だけど腐るのはやめとこう
いいことあるかも この俺だって
しっかし、歌上手いなあ。飄々(ひょうひょう)としているようで力強い。表現力豊か。「今日も働いて2000円!」をあんなにカッコよく叫べるなんて…うらやましいなあ。
キングクリムゾンのオフィシャルWebはないのかなー、と検索。レーベルのサイトでもいいんだけど。でも見つからない。日本のファンのページが見つかった。http://www01.u-page.so-net.ne.jp/wa2/abe-hiro/court.html。
邦題が違っているので驚いた。
21世紀のスキッツォイド・マン
別のところで見たら、「21世紀の精神分裂者」だった。がーん。
精神異常者は『ひっかかる』のか???
(余談)
なぜ探したのかというと、会社のとある新米パパの「親バカWeb」に載っていた愛息子の笑顔が「宮殿」っぽかったから…なんていうと、その新米パパに殺されるに違いない。
実際に宮殿のジャケを見直すと、ぜんぜん似てなかった。よかったね>パパ
買ったのは1998年12月。購入当時は、「1998年に一番目立ったアルバムだし、記念だよなあ」としか思ってなかったし、(「can't take my eyes off of you」以外は)全然好きじゃなかった。なぜかというと、ラップ系HipSongが暗くて曖昧で面白くなかったから。1998年夏のヒット曲「doo wop」がソレ系の代表曲。これらはあいからわず好きになれない。
でも、聞き込むうちに、歌もの(明確なメロディのあるもの、ソウル系)はかなり好きになった。(3)Ex-Factor、(4)To Zion、(15)can't take my eyes off of you、(16)(隠しトラックのためタイトル不明)が好き。1998年のR&B/Soulシーンでは異色の個性だと思うし、1999年以降のブラックポップシーンを規定したのも確かだ。
To Zionに関しては、歌詞や姿勢にかなり打たれる。母親が息子を称える賛歌。「私の誇り、私の喜び、それはあなたよ、ザイオン」−−ジョン=レノンの「beautiful boy」も似たような理由で好き。たぶん、僕のトラウマと憧れを完全に捉えているからだろう。家族ネタには相変わらず弱い。
購入当時にこの判断が下せなかったことを悔やむ。
僕はStevie Wonderを嫌いだ。彼のもつポップの方向が嫌いだ。your my sunshine of my lifeならば我慢できなくはないが、parttime loverは我慢できない。isn't she lovelyもソリが合わない。fireなんて大嫌いだ。音楽の質は高いとおもうが、嫌いなの!
しかし、彼の曲「superstitions(信仰)」がメッチャ有名で、普段のStevieからは想像できないくらいにファンキーな曲。このクラヴィネットのリフレインは、その後のクラヴィのお手本になったくらいの定番フレーズ。−−曲自体は嫌いなんだが、このリフには着目するし、そもそもStevieがこういう音楽もやるってこと自体が驚きだった。
ひょっとしたら、僕の知らないところで良い曲がいっぱいあるのかもしれない。
Stevie Wonderには伝説的な三部作アルバムがある(えーと、71年から73年か、72年から74年か)。上記superstitionsもこの中に含まれている。というわけで、三部作だけは全部聞いた。その結果、曲によって明確に「すんごく好き」のと「すんごく嫌い」に別れた。
(inner visionの分は前にも書いたと思うんだが、見つけられないので、また書き起こす。)
ジャケットがカッコイイ。民族衣装をまとい、荒野にたたずむひとりの男(Stevie本人?)の写真。
楽曲的には、もっとも趣味にあう。暗いファンクネスとソウルポップセンスの融合。原則として音楽は真っ黒だ。特に気に入ったのは次の3曲、というかそれ以外は要らない(superstitionsもいらない)。
Em? g-gg aga(3連) b--- ---- bcb(3連) aba(3連) g--- ggef ---b ---- ---- ggef ---b ----
もっとも天才肌な1枚。ジャケットは、あやしいイラスト。ヒゲのあやしい男が塔から外を覗いている。視線は光線^-^
いきなりプログレ/前衛ジャズな半音メロディから入る。にもかかわらずポップに聞こえるので、かなり度肝を抜かれる。すごい才能だ。
その後は、シンセ(moogかな)のリフを基調にしたちょいアップテンポなファンクネス味ソウル。リフも歌もメロディが素晴らしい。傑作だ。
歌詞も、なんつーかラリってて恐い。自己翻訳して要約する。
「高いんだ、高いんだけど、まだ空には届かない」
彼女は夢の女 TVで世つめのオバケを見てる なんておかしな光景だろう
「高いんだ、高いんだけど、まだ地面から離れていない」
彼女は自分自身の人生の女 チャンスを2倍にも3倍にも増やす でも美人じゃない
「高いんだ、高いんだ、もうすぐ空に届くよ」
彼女は過去の女 そのニュースなら今朝聞いたよ 彼女の知り合いは口を揃えて言った
「高すぎる、高すぎる」
ピアノとギターのアルペジオフレーズを基調にした、ミドルテンポのソウル(ちょっとフォーキーかも)。ドラムは無し。「歌」を聞かせる。
この曲をマーカス=ミラーが自分のアルバムで取り上げていて、それがむっちゃくちゃカッコいいんです。でも、このオリジナルを聞くと、「カッコよく聞こえたのは、もともとのメロディがいいからだ」と感じます。
ミドルテンポのファンクポップ。これまたエレピのお手本系。和音押しを基本にしたリフが、エフェクトで左右にゆれる。そのグルーヴにのって、かなり陽ビートを強調したドラムと歌が載る。
歌詞を読むと、黒人差別への怒りの歌。
Her brother's smart he's got more sense than many
His patience's long but soon he won't have any
To find a jobs is like a haystack needle
Cause where he lives they don't use colored poepleLiving just enough, just enough for the city...ohh, ohh!
2作良いのが続いたところ、総括のはずの3冊目が最低。全てがくらい曖昧音楽。ほめるところゼロ。なぜこれが同列になるのか理解できない。
(注:たぶん、本人が「これが三部作」とかいっているわけではなくて、評論家が(へたすると日本だけで)そう呼んでいるんだろう−−と思う。)
先日、仕事関係でデザイナー件DTP担当者に会った。そのときの会話で、彼は言った。
「休日はしっかり遊びます。でも、遊びの中には、デザイナー関係のクラブイベントに行くとか、そのときついでにイラストレーターとトモダチになっておくとか、そういうのも入ります。」
というわけで(?)、私は土曜日に新宿タワーレコードに行き、予想外にも1万円もの出費をしてきた。
クラシックのコーナーで、1台まるまるvalery gergiev(指揮者)の特集をやっていた。ストラヴィンスキー「火の鳥」があったので聞いてみたら、カッコイイ。とっかえひっかえ聞いてみると、チャイコスフキー「クルミ割り人形」がとてつもなくよい。
私はクラシック/モダンにはそれほど明るくないので、valery gergievが何者なのかはまったく分からない。けど、演奏を聞いても、試聴機の説明文を読んでも、まさに「感情表現溢れる力強い指揮者」だ。
サンプラーCD(各アルバムから1曲程度抜き出して構成したアピール用CD)に入っていた「イワン雷帝」の「at the polish court」がずば抜けてよい。ポップでラディカル。サンプラーCDは1000円。買ってしまった。
(余談:gergievには「ギルジエフ」とルビが振ってあった。ロシア系ですかね。そういえば、振っている曲もロシア系がほとんどだ。)
valery gergiev(with kirov orchestra)によるチャイコスフキー「クルミ割り人形」。子供向けのお話「クリスマスの夜にプレゼントの“クルミ割り人形”が“ネズミの王様”と対決」に曲を付けたのがタブロー1。タブロー2は中休み? タブロー3は純粋なダンスシーン。タブロー3は「第2幕」として設定されているので、物語的には切り離して考えたほうがよいのかも。
全般に気持ち良い。バレエのためか、派手で分かりやすい展開が多い。メロディが美しいし、演奏(音量もテンポも)の緩急の付けかたが大変強烈で気持ちいい。タブロー1では、the christmas tree(track2)、the presents of drosselmeyer(track5)がお気に入り。タブロー3では、異様に有名な「waltz of the flowers」(track19)が心地よい。実際、文句の無い名演だ。
ちなみに、この日の試聴機には、小澤征爾の振った「クルミ割り人形」も入っていた。比較してみると、小澤のほうがオーソドックスな感じ。感情表現が弱い。音の迫力(とくに低音)が足りない。オーケストラも違うし録音技術も違うだろうから音のほうはともかくとして、指揮者の解釈による違いの結果、印象に残るのはgergievのほうだ(と思う)。
(余談)
すごーーくどうでもいいことだが、今日の今日まで「クルミ割り人形」を「nutrocker」と綴るんだと信じていた。理由は…推して知るべし。
ソロ=バイオリニストlakatosのライブアルバム。タンゴ、ロシア民謡、ジプシー音楽(ラマ民族音楽といったほうがいいのかな?)、ジャズを演奏。
lakatosのバイオリンはとてもロマンチック。というかエロティック。むせ返らんばかりの感情表現。ヴィフラートの使いかた、音量の緩急、速引きフレーズセンス、大胆なオクターブ変化。これらのテクニックの使いかたが美味い。−−余談だが、容姿は「デブ+口髭」。
まだ聞き込んでいないのでちゃんと評価できないが、少なくとも(1)symphony "the bird in the dust"と(3)mama(ロシア民謡)は素晴らしい。
(追記2001年1月7日)けっきょく売り捨てた。
(余談)
lakatosを知ったのは、朝のj-waveにて大倉シンイチロウ(漢字不明)が流していたから。私は大倉氏を(ナビゲーターとして)嫌いだが、lakatosやブエナ=ビスタ=ソシアル=クラブを紹介してくれたことには感謝する。
初めてラジオで聞いたのは、1999年7月。old-1999-7.htmlにも書いたが、クイーンとボウイの共演という事実自体にかなり驚いた。ポップさも気に入ったので買おうと思いCDを探したけれども、見つからなかった。
1999年11月ごろ、同曲のremix版と思われるものがラジオでよくかかるようになった。第一印象は「オリジナルより軽薄」だったんだが、聞き込むうちにこの軽薄さ加減が気に入ってしまった。12月ごろ発売されたQueenのGreatest Hits III(共演集?)に収録されていた。なお、オリジナルはボウイの「singles」に収録されていた。でも、さすがにアルバムを買う気にはなれなかった。
2000年1月にようやくシングルカットされたので、購入。アメリカ仕様で2タイプ、ユーロ仕様で1タイプあった。そのうちにアメリカ2(ボヘミアンラプソディーが入っているやつ)を購入。
この曲を大雑把にまとめると、「両者の特徴を見事に融和させ、ちょこっとボウイよりにまとめた曲」だと(僕は)思う。
rah mix版は、オリジナルよりもちょっとアップテンポ。ドラムがクリアに調整されている。シンセがよりセクシーシンセに変身している。そして、間奏で声のサンプリングが踊る^-^ オープニングのフレディの「you say "newyork is dangerous"...」がヘンにゲイ-チック。パロディともとれるくらいに、すんごく「こやつら」っぽい。
何年ぶりかの新曲。シングルのみ。しかし駄作。タイトルの時点で「これはダメだろうなあ」と思ったが、聞いてみると実際ダメ。前アルバム「禁じられた生きがい」もまったく振るわなかったが、これまた振るわない。
いちおう書き止めておくと、演奏はファンク系。「靖幸」に入っていた「ほんとうの恋じゃない 穢れてる 僕のほうがいいじゃない」(タイトル思い出せん)系。でも、メロは全然違う。これっぽっちもメロディアスじゃない。ラップまでしている。メロが不自然。コトバの乗りも不自然。奇麗じゃない。
−−これじゃあ全然感じない。セクシーじゃない。
かつての天才岡村は、奇麗なメロとハーモニーを書き、ポップをやっていた。ところどころでヒネクレを前面に出したけど、基本をポップにとどめていた。ファンキー系でも必ずメロを持ってきた。
それに、自信たっぷりの歌詞。バカかと思うくらいに甘ったるい歌詞。たとえば、「だいすき」(アルバム「靖幸」)からちょこっと引用(うろ覚え)。
君が大好き あまーいチョコよりも 大好き あかーいワインより こんなに大事なことは そうはないよ 君が大好き あの海辺よりも 大好き あの星屑より おんなのこのために今日は歌うよ
オカムラのセクシーは、こういうところにあったはずだ。今なら及川ミッチー先生の独擅場だろうが、でも今のミッチーですら当時のオカムラにはかなわないと思う(もっとも、ルックスはカンペキに及川の勝ちだ^-^)。
今のオカムラなんて、「たった1度のキスで 中学生がテレクラにはまる」とか。これじゃあ全然感じないよー。間違ってるよ>オカムラ。川本真琴の新譜はキュートだと思うんだけどなあ(試聴しただけでクレジットみてないから、もうオカムラと切れていたりして)。
(余談)
空白の5年間のときのインタビューで、オカムラは「ブルセラとか援助交際とか、僕には信じられない」と発現していた。かなり苦悩していたみたいだった。
このころから、彼はもう何を誰に向けて歌えばいいのか分からなくなってしまったのかもしれない。
(これは買ってない)
喬木ブーによるビートルズのカバーアルバム。スティールギターとウクレレを前面に出したハワイアン風のアレンジ。かなり良くできていると思う。
はじめてラジオで聞いたとき(オブラディ=オブラダだった)、「ユッスー?? じゃないよな。だれだろ。大御所?」という感想を持った。リラックスした雰囲気のウクレレを基礎に、子気味よりパーカッションと絶妙なスティールが踊っている。ボーカルは、歌唱力は弱いが、いわいる「味のある」声。ボサノバの本家ジョアン=ジルベルトにチョコっとだけ似ていると思った。
−−これが「高木ブー」だと知って、かなりの衝撃を受けた。
(余談)
正月に実家に戻って、TV番組「love love 愛してる 24時間スペシャル」のラスト1時間を見ていた。ブーさんも出ていたのだが、やる気なさそうで、しかも今にも倒れそうだった。あんときゃあ「ブーさん死ぬんじゃないか」と感じた。
音楽すらにやる気ないのかと思ったが、CDを聞くとかなり気合が入っている。たんに24時間番組で疲れていただけのようだ。
(これは買ってない)
シングル。何年ぶりかの新曲。ドイツ万博の公式テーマソング。
ホワホワしたシンセのコードで16分を刻み、トリップ的なリズムでくるみ、そのうえにボコーダーかけまくりの「ロボット」ボイスが無感情に喋る。分厚いボコーダーコーラス+ディストーションで迫る来るその声は、「expo two thousants」としか言わない。すんごくオカシくて、快感。
ドラムトラックのセンスと録音の質を除くと、完全に「昔のままのクラフトワーク」だと思う。the mixのときは酷いとおもったが、これならいいんではないか。
(対比:電気グルーヴの新曲「nothing gonna change」は、あくまでも古きよきテクノを壊さないように注意しつつ洗練させている。)
参考までに。僕はヨーロッパ特急は嫌いで、コンピュータワールドは好き。他のアルバムは聞いていない。
同僚に、おふるのポータブルMDシステムをもらった。 初のデジタル録音編集体験。操作面では、頭やお尻のつじつま合わせがカンタンなんで感動。複数ミックスでのタイミングあわせもカンタン。さすがデジタル。音質的には、テープでいうヒスノイズが少ない。お手軽だ。かなり嬉しい。−−沢山あるテープをにバックアップしていこうと思っている。
(注:アナログ経由でCDからMDに落とすと、聞いてすぐ分かるくらいに音は劣化する。こんなに変わるもんだとは思わなかった。)
ところで、MDはメディアによって音が違うのだろうか。デジタルだからそんなわけはないんだが、なんか気になる。理論的には「MO/FD/ハードディスクのメーカーを代えたら、BMPが奇麗になるか、テキストファイルがきれいになるか」というのと同じだから、変わるわけがない。分かっていても気になる。
店頭でMDメディアをチェックすると、各社ともラインナップの説明で「音質が」とは一言もいいません。書いているのは次の項目が多い。
やっぱり音の違いはないんだな(当たり前ながら)。でも、素材による保存性の違いがでるかなあ。錆とか。
−−とかなんとかいいながら、嬉しいので各社のMDメディアを買い揃えている。コドモだ>自分
(余談:CDを整理してたら、スゴイものが出てきた。とあるCDは、湿気で盤面にホコリが付いていて、縁が侵食していて、内部の銀色の部分が剥げかかっていた。)
(追記1月16日:メディアによって音の違いはあるよー、というタレコミをいただいた。しかし、A/Dコンバータの性能による違いほどの差が出るかどうかは不明。)
MDへの移行の都合で、ひさびさに聞いてます。
ラブです。
家庭教師もグー。これ以降の堕落が信じられない(;_;)
うーん、コントラヴァーシーは買おう。Sign'o'Timesも買おう。Lovesexyは保留。1999のLady Cab Driverがカッコ良かった。昔はだるい曲だと思ったんだがなあ。
記憶では「Don't Trust Over 30」はカッコイイのだが、今聞くとそうでもない。
なんでCD売っちゃったんだろう。バカだなあ>高校時代の俺
あまりにカッコ良かったので、感想録を書くことにした。
有頂天にせよ空バカにせよ、なんでレコード売っちゃったんだろう。バカバカ>高校時代の俺
(1月10日追記)
カセットテープの場合は、テープの長さおよび直進性を利用者が意識しなければいけなかった。
MDだと、こんなこと気にしなくていい。「空き」は音としては再生されないし、ディスク上の連続性などユーザは気にしなくていい(OSサイドが調整する)。曲順は入れ替えられるし、トラックの分割や結合も自由自在。たとえば、途中の32小節をカットしたいと思えば、正しいタイミングで3つに分割して真ん中を消去したうえで再結合すればいい。−−やりすぎると情報断片化で面倒なことになるけど。
デジタル編集は、僕が高校生のころ(10年前)では夢のようだった。それがこんなに安価に手軽に。なんてシアワセなんだろう。
(余談:MDのOS体系って決められているのかな? ITRON系?)(補足:MD規格はOSにはタッチしないらしい。)
(余談)
ついでだから、逆方向にも言及。
コンパクトカセットの前は、テープはオープンリールだった。テープはむき出しで、それをリールに自分で掛けた。テープ自体をユーザが目で見た。それに比べれば、コンパクトカセットだって十分に簡略化されている。時代が違ったんだもの。
そういえば、テープで編集するなら、物理的にテープを切って、それを貼りつけるんだよねえ。僕はオープンリールを触ったこと無いので分からないけど、どういう気分なんだろう>ハサミ編集。まあ、コンパクトカセットを開けたことあるから、なんとなく分かるけど。
テープの前は、ワイヤーだったらしい(ソニー本を読んでいて知った)。ここになると、もう想像すらできない。