ほんとは皇居あたりを散歩するつもりだったんだが、小雨がぱらついてきたのでタワレコに変更。
試聴機でUS3を発見。JazzをAcidにしてHip/Houseとして演奏するグループ。アス=スリーと発音すると初めて知る。ずっとユーエス=スリーだと思ってた。
今作[ordinary day]と前作(cantaloopが入っているヤツ)の両方を聞けた。どちらもシングル曲は好きだが、それ以外は…、ってなかんじ。
最新シングル[get out]のみを購入。acid jazzを2stepで料理した逸品。猛烈に転がしまくるドラムのうえで、ジャズギターのリフとサックスソロと女性ボーカルが唸る! Bメロでは、女性ボーカルの早口メロディーがけっこう圧倒的。カッコイイ。
続いて、arrestedのbestを試聴。先月に続いて2度目。1曲目のpeople everydayがslyのeveryday peopleの再構成版だと気付いて、急に欲しくなった。他にのtennessee、revbolution、ease my mindあたりを聞いて納得。
−−mr wendalを聞いて気付いたのだが、ドラムの音場だけ抜き出して(アンサンブルとなじませない形で)ノン=リバーブで提示するこのループ、これはPrinceのPARADEと同じ音場だ。
その脇に、altantic時代のアレサのベストがある。(1)respectは永遠の名曲だ!
他にも強力なゴスペルやR&B満載なのだが、サビが不明瞭な≪雰囲気もの≫が多いのと、ジャケ写の顔のドギツサで購入には至らず。−−1380円だったから、シングルのつもりで買えばいいのに。だが、ジャケはイラストにしてくれないかなあ。
エアロを試聴。前に方南町の店で聞いたときはノリノリだったのに、今日はまったくノらない。あらためてタワーレコードの試聴機の音の悪さを実感。
daft punk [discovery]もチェック。松本レイジ画のジャケットは国内のみだとしって、一安心。さて、ヘッドフォンで聞くと、実に音が安っぽい。ラジオでは気に入っていたdigital loveは、mixが気に入らない。あのキュートなシンセフレーズのリフが、1音ごとにPAN位置をバラされている。これではハーモニーが融和しない。というわけで、評価マイナス。
PERL JAMのライブ版と思しきものが複数置いてあった。どれも真っ白のジャケットで、PERL JAMの名のほかは、都市名と演奏日だけが書かれている。タワーにあるってことはofficialなんだろう。思い切ったことしたなあ。
Jazzのフロアに上がる。マーカスミラーの新譜[M2なんとか]を試聴。ちょっと湿っぽすぎ。今回はいらない。
チックコリアのnew torioのアルバム[past, present & futures]を試聴。アコースティックのトリオ演奏。キレのよいブロックコードと畳み掛けるドラム+ベースが、ハイテンポで鋭角的な和音を繰り出す。ドラムの手数か多いのと、和音展開の複雑性が気持ちよい。アンサンブルの息のあいかたに感心。ただのハイテク見せつけではなくて、ちゃんと提示する音楽がある。−−数曲聞くと、硬軟取り混ぜバラエティー豊かに、全体に好印象のアルバムだ。
はじめてチックをカッコイイと思った。もともとreturn to foreverは大嫌いだし、今回試聴機に一緒に入っていた昔のアコースティック=トリオも好きじゃない。今回初めて趣味が合ったようだ。
classicのほうでいくつかBachを聞くが、とくに気に入るものはナシ。
ヘルムート=リリングのサンプラーで気に入った楽曲を、棚から漁る。triple concerto(bwv1044)、手ごろなアルバムがない。リヒターはイヤだもんなあ。イギリス組曲も、コレってのが見当たらない。グールドはあるが、4800円と高い! 音楽の捧げものは、目当てのクイケン兄弟再録音版が国内版1600円だったので、購入。ひょっとしたら洋盤はもっと安いかもしれないが、クイケンの解説文の翻訳が欲しいので。
(注:このブックレット、ダメだった。バッハとバツハが無秩序に混在。校正なにやってんだ。−−意味が通じない個所もあるが、ひょっとして誤訳なんだろうか。これなら英語訳を読んだほうがよかったかも。−−オリジナルはドイツ語ね。)
ギタリスト特集にて、charのメジャー1st[char]があった! shinin' you, shinin' meやらsmokyやら、名曲の原点がここに。−−もっとダメな演奏を想像していたんだが、1stからcharは上手かった。英語タイトルの曲はインストか英語詩だが、日本語タイトルのものは日本語。かげろうとか、ちょっと歌謡曲くさいのが混じってる。それはそれで面白いから可か。−−Q盤1500円。買うべきか?
サンタナの1stも入っていた。帯文句によると、「伝説のライブ ウッドストックで衝撃のデビューを飾った」
らしい。そうだっけ? そんな若いの? −−音楽は、なんかイマイチ。まだサンタナ臭さが足りないぞ。
とかしているうちに、イベントコーナーでなにかが開始した。アイドルかなんかかと思ったら、落語家さんが登場。林家のナントカさん。若手。落語CDを出したので、全国のレコード店でプロモ興行しているらしい。今日が最終日とのこと。一部を聞いたが、まあそれなりの感じだ。店内けっこうウケていた。
[no music no life]ポスター最新版は、宇多田ヒカルだった。顔をしかめて撮った写真に、本人がツノやシッポをイタズラ書き。「美音の生き血を、吸えっ!! 」
だそうな。かわいいなーと思って、己が老けたことを知る。
(追記)
来月の店内イベントで、《小瀧詠一》ってのがあった。ネタもの? 「オレは総天然ボケ」とか? (もちろん大滝詠一ネタ)
leonhardt指揮の古楽器派オールスターズ演奏、1976年録音。定番といわれているヤツで、その再販CDが2枚組みで2300円と安かった@新宿タワー。
本当はla petite bandeの全曲版(邦盤3200円)を買おうと思っていたのだが、邦盤のみの選り抜き版(2-5盤)が期間限定で1200円だったので、迷った。まとめて全曲聴きたいとはいえ、値段の魅惑が大きすぎる。
ふと定番のソレの店頭解説をみると、メンバーにkuijken兄弟(la petite bandeリーダー)もキッチリ入っているので、こちらにした。−−私はレオンハルト苦手なんだが…
(余談)
la petite bandeは、レコード会社の要請によってleonhardtがkuijken兄弟と語らって結成した楽団。その後はkuijken兄弟中心に発展。なぜかメンバーに日本人が多い。
ブランデンブルグ辺境卿から作曲要望があり、それまでに書いた協奏曲をまとめて再調整してから捧げた。6曲それぞれ独奏楽器もテーマも曲調もまったく違う。説として、Bachがその卿のもとへの就職活動として「俺はこんなに多彩に作曲できます!」
と提示したというものが有力。
第5番のイントロは超有名、なだけでなく、世界で最初のチェンバロ協奏曲でもある。ここで始めて≪弦楽とチェンバロが協奏する方法≫が示された。
(余談:Jazzでも、エリントンがピアノとバンドの両立方法を提示する前は、ピアノは独奏しかできなかった。音数多いし、音域広いし、音量大きいからね>ピアノ。)
ピッコロ=バイオリンとホルンのための協奏曲。#1で、4拍子の弦楽を基本にしているのに、ホルン2本が3連符のブロックコードを叩き付けている。協奏曲とは思えないテンションの高さ。そのうえでピッコロ=バイオリンが高音リードを流す。#3ではホルンがオーボエ風のリードをとり、バイオリンと絡む。
そういう面白さはともかくとして、この録音は、はっきり言って変な演奏だ。ホルンの音程が明らかにズレている。1/4くらいチューニングが低い。ナチュラル=ホルンって音程無段階だっけ? 音程合わせるのが難しいのかもしれないが、イライラするほどズレている。−−これでは旋律を評価するところまで行かない。
(余談:ちなみに、この曲だけ第4楽章がある。内部に演奏形態変形を伴なっているし8分もあるから、別曲の習作なのかもしれない。)
トランペットのための協奏曲。−−現代のトランペットは3つのスイッチ(信管つーの?)で音を操作するが、バロック=トランペットにはスイッチはない。このトランペットの演奏はすごく難しいらしい。しかもバロック時代はトランペット熟練者がたくさんいたから、そのソロを活かすための協奏曲の難度は相当のもので、現代トランペット奏者では付いていけない−−そうだ。
過去に(サンプラーCD [GLORIA]で)聴いたホグウットの演奏におけるトランペットは、かなり最低な響きを見せていた。音が入る部分で詰まり、伸ばす部分でたわみ、消える部分でズレる。高音部分のアルペジオなど、正気では聴いていられない。−−「2度とホグウッドなど聴くもんか」と思った。
だが、このCDの演奏も酷い。ホグウットよりは多少よいが、とにかく音程が不安定で、弦楽から不自然に外れる。−−磯山の本によると、1990年に奇跡的に上手いバロック=トランペット奏者が現れて業界を震撼させたそうだ。このCDの時期(1976年)だと、これが限界だったのかもしれない。
(余談:Webでの情報によると、la petite bandeの1994年の録音でもS.Kuijkenの納得する演奏にはならなかったため、代替としてホルンを用いたそうな。)
だが、メロディは奇麗だ。無理せずにオーボエで演奏して欲しい。
バイオリンとヴィオラのための合奏協奏曲(ソロなし)。低音と高音の2旋律がポリに絡み合う、実にBachらしい作品。#1はゆったりと、#3は高速に分散和音を聞かせる。#3はテクニックの見せどころだな。−−旋律がなす和音の膨らみかたが素晴らしい。曲として、一番好き。
なぜか#2はない。現場ではアドリブで独奏が行われたらしい。このCDでは、19秒の短い独奏が入っている。
バイオリンとリコーダーのための協奏曲。−−オリジナルはフラウト=トラベルゾ(バロック=フルート:木管)かもしれない。
#1ではリコーダーが愛らしいテーマをループ演奏するうえで、S.Kuijkenのバイオリンが暴れまくる。bpm94くらい(指示はallegro)の3拍子で、はじめは16分が、中番には32分や24分(16の3連)が連なる。イングウェイ レベルの猛演奏。圧倒されること間違いなし。−−テーマの美麗具合と、ソロへの感嘆具合は、これが1番だ。
#2はローテンポでリコーダーの響きを聞かす短調曲。奇麗だが、暗い。−−つーか第2楽章って そういうもんだな。
#3では、ヴァイオリンとリコーダーが旋律を絡ませ合う。支えるチェンバロの伴奏も見事だ。−−Bachの楽しみはポリフォニックであり、同じ音域の旋律がポリに絡むのを聴くとBachの偉大さに畏怖する。
(だが、このリコーダーも、高音になると多少シャープ気味…ではないかいな??)
チェンバロとフラウト=トラベルゾのための協奏曲。
#1は、テーマ部分(リトルネッロ)は弦楽付き合奏で、ソロ部分(エピソード)はフラウトがリードを取りチェンバロのみが伴奏する。短いリトルネッロ−エピソードを2度ほど演奏したあと、フラウトのソロが長めの来る。中盤でテーマを再現したあと、今度はチェンバロの完全独奏が入る。オーラスに華々しくテーマが再現される。−−これはJazzだねえ。
d.f.a.d. cdcbagfe c.d.a.d. e.a!
曲としては、このメインテーマが有名なんで、評論家のオススメ度が高い。でも、私が聞く限り、全体としてはタルい気がする。独奏部分が変に長すぎて、バランスがイマイチ。世界で最初のチェンバロ協奏曲だから、いかなBachでも方法論を確立するには至らなかったのだろうか。
演奏としては、このフラウトのソロは どうなのかなー。こんなに甘目の音と緩いフレージングで合っているのかしら。タイミングも ぬるい。Bachのイメージは、バシバシと叩き付ける短いフレーズなんだけど。−−それに、これも微妙に音程フラット気味な気がする。
さらにチェンバロは、録音が細すぎるかも。それとも、当時のバロック=チェンバロ復元は ここまで徹底して細かったのかな?
ヴィオラ、ビオラ=ダ=ガンバ、ヴァイオリン=チェロのための低音協奏曲。低音つーか中音ちゅーか。こういうアプローチは珍しいと思う。
特定のソロ楽器はいない−−ように聞こえる。その分、ポリフォニックなフレーズの絡み合いが奇麗で、Bachの技法がよく出ていると思う。
曲は奇麗だ。演奏はダメだ。木管系リードのコントロールが甘すぎる。音程もアクセントレーションも、徹底的に好みに合わない。
(余談)
このままでは、最大の感心点は、CDレーベルのデザインになってしまう。−−つや消しブラックに、シルバーと赤の文字。カッコイイ!
レコード会社がSEON-SONY Classicだけに、PlayStation用CDかと思ってしまった。
いまひとつ納得が行かないので、邦盤限定の選り抜き版のla petite bandeのほうも買ってきた。RCA RED SEAL BEST100シリーズのもので、2001年2月末まで1290円。no.2〜no.5と、violin concerto no.1(BWV1041)が入っている。
こちらのほうが格段に良い。木管の揺れも ほとんどない。バイオリンを含めて、フレーズのメリハリも音程コントロールもタイミングも、格段によい。さすがに20年の歳月を経たあとの再録だ。
チェンバロの太さも改善されている。−−弦楽の低音の出もよいから、これに関しては録音技術の問題なのかもしれない。
だが、no.2のトランペット(ホルン代替)だけは、他と同様に違和感たっぷりだ。こればっかりは、難しすぎるのかもしれない。
後悔が数点。
harmonia mundiのカタログ同梱で、なぜか1380円と安価@新宿タワーレコード。しかし、サンプラーではなくて正規のアルバム。再プレス廉価版なのかな???
箱刷り込みの宣伝文句によると、Manzeの評価は次のとおり(意訳)。
マンゼは、<とてつもない直感>と<即興演奏の自由>を備えたバロック=バイオリン弾きだ。
これがかなり的確な評価だ。彼は、適度な感情を込めたアドリブ付きで旋律を奏でる。フレーズをつなげないで 多少スタッカート気味に止めたりつなげたりする際の表現がエロティックで、なかなかイイ感じ。−−一方で、バックの弦楽は音がレガート気味(伸ばしっぱ)。
だが、武久+桐山の演奏 に比べると、攻撃的すぎるかもしれない。
Manzeの演奏は、じっくり味わうにはテンポが速すぎる。部分部分の感情表現は細やかだと思うが、気がついたときには流れていってしまう。また、一部では<アドリブしています>感が鼻につく。武久+桐山のものは、実際にはかなりのアレンジが入っていても、もっと自然に受け止められた。
ソロイストの力量としては、Manzeも桐山も、どちらもそれぞれの味わいで それぞれに凄い。だが、バンドリーダーとしてのManzeと武久を比べたら、わたしは武久のほうを好きだ。
礒山の本で「いくつかの楽曲は楽譜が残っていないため、現存する別楽器用の編曲楽譜から復刻された」
(大意)に書かれいたのだが、まさにそのとおりで、このCDの演奏はすべてチェンバロ協奏曲からの復刻だった。−−JazzやRockならば これを別曲にはクレジットしないのに。
全体として、独奏楽器が合奏のメイン楽器と同じなので、普通の <協奏曲のイメージ>に対する違和感を感じる。−−元曲がチェンバロの独唱だった部分を、ソロのバイオリンと伴奏の弦楽に分けて合奏させている。したがって、この印象は当然だと思うが…。
今作品中で唯一初聴の協奏曲。bookletによると、BWV1062からの復刻だという。
#1と#3が、短調の重さが厳しく出た、ハイテンポの激しい曲(ハイテンポなのはManzeの癖かもしれないが)。#2が、ソロ引き立てのローテンポ長調曲。全体に、ベースの引き立てかたに感心。うまいよ>Manze。
(いちおう2人の別のソロイストが弾いているのだが、聞き分けできない。合奏とソロ1とソロ2を区別できない。私の鍛練がたりないのかな?)
総体としては、他の協奏曲ほど好きじゃない。礒山雅はBWV1043をバイオリン協奏曲で最高峰と称しているが、私はBWV1041がいい。
桐山+武久と被る。彼らはチェンバロで低音を絞めて演奏し、私を感動させた。サンプラーCD [GLORIA]のPinnockの演奏は、低音が効いてなくて、私をガッカリさせた。一方、Manzeは、低音を弦楽で強めにアピールしている。あらたな味わいで、嬉しい。
だが、テンポが速すぎるのが気になる。先ほども書いたが、微細な官能を込めたフレージングをしても、味わう間もなく過ぎ去ってしまう。これでは惜しい。
#3の旋律に関しては、Manzeのほうが心地よい。
(bookletによると、BWV1058の復刻だそうな。)
武久のチェンバロ版(BWV1054)で大変感動した楽曲。当然だがチェンバロと違ってバイオリンは基本的に単音で、かつメロディが強く聞こえる。武久のテイクよりも旋律の粒立ちがよく、楽曲の印象はかなり異なる。
武久がソロonブレイクを聞かせていた部分([aaaa aaaa a!])を、Mazeはハイテンポにサクっと通り過ぎてしまう−−まるでイングウェイ=マルムスティーンのような印象。−−もっとも、武久の場合はチェンバロだからブレイクが映えるが、Manzeはバイオリンなので伴奏と融合させたほうが奇麗だ。これはナイス判断。
だが、バッキングの演奏のブロックコードなどが微妙にレガート気味、あるいは自然減衰に任せ気味。もっと歯切れ良くスパっと止めたほうがカッコよいのではないか?
FABIO BIONDIのCD では[for violin and oboe(BWV1060)]として解釈されていた。これも楽譜は[2台のチェンバロ]しか残っていない。
#1のテーマ(リトルネッロ)は、のっけから<1.5小節の合奏−0.5小節のソロonブレイク>が配置されている。
g.c.e.d. g.cdeded| c.defga- a.d. (a.d.)
スケールはCmで、最後のdのみDフラとして記載
BIONDIのものだと、弦楽合奏がきっちりブレイクしたうえで、オーボエがソロを弾く。効果満点。だが、(これまで書いたとおり)Manzeの演奏だと、このソロonブレイクが完全に死んでしまう。同じ楽器が旋律を追いかけても、面白味は少ない。−−ちなみに2 harpsicordの演奏も聞いたことがあるが、感想は同じ。
また、Manzeはテンポが速いわりには、旋律が微妙にダレて聞こえる。よーく聞き比べてみると、(先ほども同じ感想を持ったが)弦楽伴奏の音の制御が甘い気がする。全体にレガート気味。BIONDIがピチカートで伴奏する部分も、Manzeは弓弾きにしている。
−−Manzeは全体に音のストップを掛けない解釈にしているわけだ。その結果、#1と#2は、繊細さでBIONDIの勝ち。一方、#3は圧倒的なパワーでManzeの勝ち。
じっくり鑑賞しようとすると、やはりManzeの演奏はハイテンポすぎる気がする。BWV1041の#3のラストのブレイク部分など、ブレイクしたのかどうかも分からないくらいに短い。ここまでやると、情緒がなさ過ぎると感じる。
個人的には趣味が合わないが、フレージングは面白い。ヘヴィメタなみの高速演奏のままで これだけ細やかな歌わせかたになるのは凄いと思う。すくなくとも、1380円で買えるならば、聴かないのは損だ。
philippe herrewegheの[Mass in B minor + Magnificat]を購入。同時期に小澤の振ったヤツと両方が試聴機に入っており、小澤のほうはまったく気に入らなかったんだが、こちらは試聴してけっこうイケたので購買。
だが、家で聴くと、ほとんど納得できない内容であった。ロ短調とマニフィカトの両方を同じ理由で納得できなかったので、楽曲よりも演奏者および編曲者の問題かもしれない。
duet曲なのにソプラノとアルトがずっと同一旋律でハモっていたり、一方が通奏低音(ベースライン)とハモっていたり、ただの分散和音だったりする。奇麗だが、Bachにしては安易だ。
Bachであれば、常にメロディが(器楽も含めて)最低で2つ、ふだんは3つ、多ければ6つくらいが同時進行していて、それぞれが独立でいて、相互に引き立てあい、ごくたまにのみハモるはずだ。多数ある場合は、通奏低音や分散和音を担当するメロディもあるが、それもnot≪曲を通してずっと≫but≪たまにそういう担当をする≫だ。
何人で歌ってる? 多人数に聞こえる。音が甘くなる。−−実際は何人で歌うのが正しい?
私はsigiswald kuijkenの「Bachの演奏では、各旋律に1人がふさわしい」
というポリシーが好きだ。
盛り上がり部分でティンパニやシンバルが入って来るが、それはBachの指示か? 私はこれまで一度もティンパニどころか膜打楽器が入る演奏すら聞いたことがない。
Bachの音楽は、旋律自体がリズムを孕んでいて、リズム強弱も旋律演奏自体が見せるものだ。膜打楽器で旋律を強調するような安易な方法は、Bachには似つかわしくない。
というわけで、楽曲の判断は、別の演奏家のよい演奏を聞くまで保留とする。
2000年8月に買ったドイツ版サンプラーCD。grammonpohonレーベルの各CDからの名演よりぬき集だ。2000年はBach死後250年なので、Bachの新譜や全集がたくさんでた。このようなサンプラーものも複数あった。
聞き返すととてもよいので、感想を書き記す。−−これで1050円とは驚き。まだ新宿タワーレコードで売っているので、興味がある人はお早めに。唯一の難点は、記載がドイツ語オンリーだということ。
(余談:2001年1月に買ったBACH2000(TELDECレーベル)のサンプラーは、実に酷かった。アーノンクール、レオンハルト、コープマン、というビッグネームの演奏が入っているのだが、ぜんぶテンポ遅いし演奏平坦で単純MIDIを聴いてるみたい。意外だー。性に合わない。)
ミサ曲ロ短調より、gloria in exelsis deoとEt in terra pax(もともとメドレー)。邦題はなんだろう、「天の父に栄光あれ」ってとこか。
sir georg solti指揮、chicago symphony orchestra。テンポが遅くて演奏がたるい(やっぱりティンパニ入ってる…)。やはり、symphony orchestra自体が(大人数であるがゆえに)Bachに向いてない。−−それでも響きは奇麗だ。ベストな演奏ではないが、旋律自体が奇麗だから救われている。
マタイ受難曲より、so ist mein jesus num gefangen。sir john eliot gardinier指揮。
イントロは、器楽中心のおとなしい演奏。2本の旋律が絡みながら静かに進む。4分を越えたところで急に曲調が変わって、複数のボーカルと器楽が1つの旋律+通奏低音を激しく演奏する。圧倒的。
−−Bachのいつもの意味象徴でいくと、前半が四拍子だから≪地の音楽≫で、後半が三拍子(つーか6か?)の≪天の音楽≫だ。
狩りのカンタータより。magdalena kozenaのソプラノ。ローテンポのアリア。
曲と演奏が素晴らしい。テーマを演奏する高音楽器がきれい(何だろう??? ピッコロかな)。この器楽旋律とボーカルが、まったく別に同時進行するのに感動。一度もユニゾンしないままなのに、みごとに補完しあって1つの音楽を作る。
−−旋律としては、いままで聴いたBachで一番好きかもしれない。
結婚カンタータより。
ミドルテンポのワルツ。ソプラノ(shristine schafer)とオーボエが絡み合う。(5)と同様に、それぞれの旋律が別進行しながらの音場を見せる。チェンバロが伴奏を担当(通奏低音とブロックコードと分散和音)。これも かなり奇麗だ。
すごいpop作曲家だと思う>Bach
前者は、管弦楽組曲第3番よりG線上のアリア、karl munchinger指揮。後者は有名なコラールで「主よ、人の望みの喜びよ」、munchinger bach-orchesterをkarl richiter指揮。
あえて明示しておこう。とてつもなく つまらない>両巨頭の演奏。テンポが極端に遅くて、旋律がくそマジメで、遊びがない。これがいわゆる≪ロマン派風に歪められたBach≫だ。
(余談:ドイツ語は連語をくっつけて書くの?>orchestersuite=orchestral suite。)
試聴+ラジオ感想
ラジオで聴いて、感動した。かなりpopなボーカルrock。dudeにangelを混ぜたみたい^-^ ドラムがかなりエアロっぽい。好きだ。−−もともとエアロは好きだが。
そんなエアロ好きな私でも、ハルマゲドンのテーマは許せなかった。曲は良い。スティーブン=タイラーの声もよい。でも、バンド演奏しないなら、ソロ名義で出せよ>タイラー
今回のjadedでも、ますますタイラーの声の張りとコーラスが良くなっている。ジョーのギターが弱った気がするが、私は許す。
(好きなわりには、タイラーとペリー以外の名前を知らない…ごめん)
アルバムは3月7日発売だっけ?
さきほどrockin' onでインタビューを読んだ。写真も、言っている内容も、すべてカッコイイ。セクシーだぜ。
ラジオで聞くbeautiful dayが最高。バリトン男性とソプラノ女性の掛け合いがいいし、メロ奇麗だし、なによりもバッキングのシンセフレーズがハイセンス。
アルバムとしては、個人的にはbeautiful day以外は、悪くはないが趣味じゃない。昔から上手いけど、購買したいとは感じないんだよなあ>F.P.M.
最新シングル、サビラスの「here we are」
って部分が、10cc [not in love]まんまだ。lady madonnaは、リフとサビラスがbeatles [money]だったし。−−クレジットしない引用はパクリだぜ。
count basieは、swing系big bandの雄で、duke elingtonと並ぶ大御所。ベイシー楽団には、作曲や編曲をこなす人員が多い。ちなみに、クインシー=ジョーンズは60年代のベイシー楽団出身。
このアルバムは1955-56のスタジオ録音で、後期ベイシー楽団の代表作。ジャケットで、初老のおばあさんと2人で笑顔を交わしていて、これがキュート。−−赤い花はどちらからのプレゼントだろう???
(注:50年初頭にいったんミニコンボになったため、それを境にして前期・後期と言われる。)
どの曲も分かりやすいswing。基本的にメロディが明確で美しい。様々な楽器が交代しながらリードを担当しつつ、ときにソロ+バックとして、ときに重厚なハーモニー合奏として、的確に展開していく。アドリブ部分も用意されているが短めで、原則はオーケストレーションの妙を味わうようになっている。
どの曲も問題なく良質だが、あえて個人的な好みも書き記す。
当時のマンボブームにあやかった楽曲。あまりマンボに詳しくないから許せるのかもしれないが、パロディっぽいJazz Mamboとして楽しく聴ける。
(余談:邦題の再考を請う)
私が買ったのは、verveの邦盤。タイトルはすべて《英語の音をカタカナで記したもの》になっている。
かねてから思っていたが、この手の邦題付けには意味がない。それどころか、この版では弊害すら出ている。
buddy rich は、白人swingドラマーの最高峰といわれている。このアルバムは、1967年のlive。
どこを取っても演奏力が高い。アンサンブルの乱れが少ない。ノったときに入って来るbuddyのフィルは圧倒的。技量問題なし。
(余談:個人的には、盛り上げる部分でトロンボーンがスライドで3音くらいをつないで移動するのが、気に入らない。動かしすぎ。)
だが、微妙に曲が弱い。明確なメロディがなくてリズム強調だけの楽曲が多い。こういう曲はテーマ部が短くて、すぐにアドリブ合戦に移行する。そうなると、先のテーマがアドリブのバックトラックとして再現・展開される。こうなってしまえばカッコよいのだが、それでも きっちりとしたテーマメロディが欲しいなーと感じる。−−いってしまえば、パッと聴いたときの掴みが弱く感じる。
全体に納得のハイ クオリティにも関わらず、このアルバムには「これが好き!」という曲がない。どこを聴いても上手くて心地よいにもかかわらず、「とくにこの曲!」とはならない。なぜなんだろう−−まだ聴きこなしていないのか?
カンタータとは、声楽を含む楽曲集。基本的には何かを賛美するために歌う(んだと思う)。業界の分類上、教会カンタータと世俗カンタータに分かれる。
すごく端的に言ってしまえば、毎週日曜日の教会での小ミサで使う。聖書からお説教のお題目を1つ決め、それを歌詞(テクスト、テキスト)に用いて曲を作る。これが教会カンタータ。
バッハの時代、音楽家は芸術家ではなくて職業職人で、《優れた音楽家》=「依頼されたテーマ・テクストにあった楽曲を、如何に的確に、かつ期日までに作れるか」が大事だった。当時カンタータの使いまわしは嫌がられ、バッハは各お題目のカンタータを5年分きっちりと作った。−−5年もたてば、さすがに再演も許されるらしい。
それ以外のものすべて。当時の貴族の誕生日や葬式のためのカンタータや、もっと土地の(notキリスト教の)お祭りのための音楽。
バッハは、貴族に捧げるカンタータも人民のためのカンタータも、多数作曲した。人民のほうでは、コーヒー=カンタータ(BWV211)や農民カンタータ(BWV212)が有名。バッハはコーヒー大好きだったそうな。
一般的には、7曲程度のセットで20分〜30分の演奏となる。たぶん、今も昔も変わらず、普通の人が絶えられる《連続した作品の時間》が30分なのだろう。−−社会学・心理学の授業で、TV番組で15分おきにCMが入る理由として習った。
新宿HMVの試聴機にて惚れぬいて購買。ボーカルの立ちがよい。器楽も含めて個々の旋律がくっきり立つように演奏されていて、Bachのポリフォニーの気持ち良さがよく出ている。どの曲も、バスの独唱を除いて、すべてお気に入り。−−これ系を批評するボキャブラリを持たないので、評価はナシ。バスが合わないのは、個人的な趣味だと思う。
楽曲cantata BWV9、94、187はデタラメに3曲集められたわけではなくて、すべて「Trinity(三位一体祭???)から数えてx日目の日曜日のミサ」
というテクストになっていた。
付属のbookletによると、la petite bandeのリーダーsigiswald kuijkenはバロック=ヴァイオリンの大家であるようだ。「Bachの演奏では、各旋律に1人がふさわしい」
というポリシーがあるらしく、合掌部隊も含めて重奏はナシ。その結果、上記のとおり個々の旋律がくっきり立つ結果になったのかもしれない。−−もちろん、必然的に個人の力量がそれぞれ高くないとキッツイだろう。
(余談:後に買ったロ短調ミサの演奏は、総計12人ほどの合唱のもの。こうなると、響きは残るが旋律がぼやけてしまう。)
この時代には、曲名という概念はない。あるのは、演奏の指示「aria(duetto soprano/alto)」や歌い出しの歌詞「Es ist das Heli uns kommen her」だけだ。カンタータ番号すら、後生に別人が付けたものに過ぎない。
なぜ曲名がないかというと、《祭事などから独立した音楽》=《音楽だけの音楽》はまだ存在しなかったからだ。−−先ほども書いたが、音楽家は芸術家ではなく職人であり、音楽家が表現するのは《与えられた主題への回答》だ。演奏される場がミサで、演奏の目的が「トリニティ後3周目の日曜日の説教のため」であれば、そこに曲名など要らない。
時代が変わってルネサンスや市民革命を経て初めて、「自分の思想や感情を芸術で表現する」といった発想が生まれ、音楽も作品となった。−−作品には製作者が名を与えてしかるべきだ。
(注:というような知識は、礒山雅(1990)【J.S.バッハ】講談社現代新書1025から得た。)
アレステッドは、speechが所属するhip hopグループ。90年代頭に大ヒットソングtennesseを出した。
そのアレステッドの7年ぶりのアルバム。
演奏は内容は(speechだから当然だが)間違いなく良質。ループはシンセかギターかどちらかが主役(曲によって交代)で、だいたい2〜4小節を基調としてループする。トラック自体カッコよいが、基本的にはリズムを出すことに始終しており、rapのほうを全面に出している。−−個人的にはシンセが出ているほうが好み。
良質なのだが、全体に暗すぎる。リズムのテクニックを駆使した結果、歌(rap)がリズムに飲まれた感じ?????
私も作曲したり演奏を作ったりする。その際の経験で述べると、リズムトラックをカッコよくしようとすると、次の落とし穴に陥る。−−僭越ながら、今回のアレステッドも(程度の差はあれ)この穴に落ちている気がする。−−1998HOOPLAはリズムとメロディの両立が凄かったのに。
全体として質は高い。だが、それだけでは心に残る音楽にはならない。
トラック最高! 使われているシンセのアタックの不思議な柔らかさに興奮。speechら独特の歌うrapも奇麗に乗っているし、サビもメロもしっかりしている。
リリースの長いエレピを使った白玉中心オケで、swing16beatの13でだけ短いブロックが来るのが実にファンキー。テンポ84くらいか? ギリギリで遅すぎず、重さがよい感じ。
サビは、「チュッパチャップス」
のスクラッチがジャマに感じるが、強く印象に残る。女性ボーカルによるメロディのほうがしっかりしているので、全体としては安心して聴ける。
演奏がsimpleすぎるし曲もたいしたことないのだが、そのうえで暴れるボーカルへのボコーダーアレンジの絶妙さと、カウンターで入るシンセメロ(あるいは潰しまくったギター)のスライドによる音程変化が心地よい。
(追記8月12日:これSlyのカバーだった。Slyのと聞き比べると、なんとなく意図がわかる。Hipを70年代に持ち込んで、ヘヴィーネスを追求したんだろう。)
日本のみのボーナストラック。
このテイクは、演奏は簡素でテンポも遅い。パッとしない雰囲気だが、キーボードリフ(およびユニゾンするボーカル)が奇麗だ。−−もっとテンポを上げて音数を増やして賑やかにしたら、一気にヒットチューンになりそうだ。−−だが、このローテンポのテイクにおけるバスドラ連打も面白いなあ^-^
新宿Towerで1050円だったので購入。Picture CD仕様で、ブックレットが全く無いタイプ。
内容は文句無し! 私はこのあたりのR&B(sam cooke直系の王道)にはまったく逆らえない。−−タイトなドラムとベースがしっかりとリズムを刻み、男性ボーカルがシャウトを交えながら感情豊かに歌い上げる。サックス部隊がブリバリとカウンターメロディを指し込む。ギターの軽やかなカッティングやピアノの控えめなブロックコードが、裏方として味を添える。−−どの曲も基本は同じで、それでいてマンネリではなく、バリエーション豊かに王道を突き進む。
sam & daveの声は、ダミ声系だが、比較的細い。smorky robinsonは細さを活かしてメロウな悩みを表現したが、このコンビは徹底的に軽やかに明るい。−−このCDの後半ではclassic soulカバーセットが続く。ここで(13)summertimeを披露しておいるが、やはりどうしても明るくて、さすがに違和感を感じる。その一方、(11)CUPIDは最高の出来。sam cookeの8beatなpop soulを、彼らはfunkyな16beatに仕立ててみせた。これだけ根っから明るいというのも才能だと思う。
(豆知識)
中学校の音楽の授業かなにかで、ブルースを哀歌と習った記憶がある。手もとの旺文社の国語辞典(昭和46年版)を見ても、「四分の四拍子の舞踏曲。黒人音楽から起こり、哀調が濃い」
とある。
だが、黒人本家のbluesは、これとはまったく違うものだ。テンポも四分の四じゃないし、基本的に陽気だ。muddy watersのmannish boyみたいに恐怖すら覚えるテンションの演奏はあるけど、でも哀愁じゃない。
哀愁漂っちゃうのは、日本独自のブルースだろう。淡谷のり子とか。−−あれはなぜブルースと呼ばれちゃったんだろう?
XTC [skylarking]は、最初の印象は「印象に残らない」、数度目の印象は「思ったよりよい」、最終感想は「つまらない」だった。奇麗だが、それだけ。1曲全体を通して感心できるのは、(5)ballet for a rainy dayのみ。俺にはtodd rundgrenのアレンジは合わないのだろうか…
アンディはこのアルバム(つーかトッド)を好きでないらしいが、その気持ちも分からんでもない。日本人愛好家の評価は高いはずなんだが… なんにせよ、私には合わなかった。
土曜日、昼食と洗濯を済ませた後、15:00ごろ新宿HMV高島屋へ。試聴機を渡り歩いていると、arrested developmentの新譜[the heroes of the harvest]が置かれていた。活動再開したのは知っていたが、アルバムが出たことは知らなかった。驚いて、ヘッドフォンを手に取る。−−濃密なバッキングのうえに、リズムは軽快だが響きが重いrapが乗る。あいかわらずspeechらしい音楽だ。
…と聴いている脇で、1人の黒人女性がアルバム宣伝用ポップを指差して笑っている。(私はヘッドフォンをしているので聞こえないが)友人を呼んだらしく、さらに1人の黒人女性と子供2人、日本人女性1人と子供1人がやってきた。子供もポップやCDジャケットを見てはしゃいでいる。
「なんだろう、アレステッドを一家で好きなのかな? アメリカン日本とでは楽しみかたが違って、こういう場でも皆ではしゃぐものなのかな? お子さんが聴きたがっているし、とりあえず試聴機を譲ろう。」
と思ってヘッドフォンを外すと、一行のうちの日本人女性が私に言った。
「SPEECHの奥さんなんです」
えええーっ!? ビックリ。私は奥さんの顔なんか知らないし、そもそも外人の見分けはつかない。
女性「SPEECHは好き?」
すみ「もちろん。アレステッドが出てることは知らなかったけど、彼のソロは全部持ってます。」
女性「いま、みなで来日してるんです。今晩、○○でライブなんですよ」
すみ「最新には疎くて… (驚きのあまり)えーと、本当なんですか? じゃあ、彼らがお子さん?」
女性「(微笑みながら)ええ、ホント^-^ (と、試聴を始めた息子さんに向かって)あら、この曲はお気に入り?(in english)」
お子さんはまだ小さくて、私の腰くらいまでしかない。でも元気に店内をはしゃいでいる。ルックスは、1998 hooplaの内ジャケットで見たのと同じ。私を担いでも彼らにとくはないし、たぶん本当なんだろう。
「じゃあね」と挨拶し、一向は店内の別の場所に行った。SPEECHの奥さんは、店内デモされていたDVDのジェラシック パークをしばらく見ていた。子供たちは、グリーンのスライム=ジェルを持って遊んでいる。−−私は、アレステッドを試聴しなおしながら、それを見ていた。