19:00〜21:00
近所の喫茶店《玲瓏》のママさんからチケットを無料でいただく。古楽器コンサート初体験。実は体調悪いが、無理やり行く。
中に入りハンプに目を通す。 1st violineが桐山建志氏。知らんかった。 非常な幸運を喜ぶ。
やっぱこれは生で聞いても てんでダメ。 バロック=トランペットが難しすぎるってのもあるが、 これに関しては原曲が実はダメなんじゃないかね。
今日気がついたが、第2楽章の通奏低音がいただけない。 あまりに通奏すぎる。 bachってのは通奏低音を否定し意識低音を生み出したひとであり、 いってみればベースラインの生みの親だ。
ということは、この作曲は初期過ぎてダメなのか、 正しい楽譜が伝わっていないか、 偽曲なんでないかね。 まあ、ブランデンブルグ=シリーズで偽曲ってのは さすがにありえないけど。
こいつはパーフェクト。ソロイストの技量も、バックとのバランスも、どれもこれもすばらしい。
曲幕に桐山さんがリードして皆でチューニングするのだが、 それだけで音場も姿勢もカッコいい。
第1楽章、リコーダーのソロ部での桐山対角メロが的確だし、 32部音符violineソロも桐山はなんなくこなした。 後半のテーマ再現時の装飾音アドリブも激しく、 実に桐山真骨頂。
(桐山ばっかり見ていて申し訳ないが、んでもファンなもんで。)
第2楽章は、ソロイスト3人が最前列から移動して祭壇上に行く。 この楽曲は1小節ごとにソロイストとオケがメロディー交換するので、 こういう位置配置演出が綺麗にハマる。 フルートのソロ部分、空き空間たっぷりの歌わせっぷりが見事。
第3楽章は、ソロイストを上部に残したまま、オケがテーマを演奏しはじめる。 3人はあくまでゆったりと最前列に戻る。 9小節目から桐山リードなんだが、 彼は歩きながら朗々とフレーズを奏でた。かっこいい! niceなパフォーマンスなり。
エンディング付近のソロでは、 32部音符のトリルによる激しいフレーズがある。 たとえばkuijikenはここで弦を叩くようにしてノイズを乗せる。 manzeは意外にも、ここでオケ含めて全てを小音にする。 今日の桐山は、強い弓さばきで激しくバイオリンを震わせていた。 さすがに叩くまではいかないが、十分に音色変化に富んだ演奏だった。 ここでの厳しい表情を見られたのは実にラッキーだった。
リコーダーの2人のうちの女性、非常に極端に体と頭を振る。 いちおう私は楽器が分かるので、 これがただのパフォーマンスじゃなくて演奏操作の一環で、 これによって音色が必要なように変化していることはわかるのだが、 それでも変な気分。自分に酔ってトリップしてるみたいだ。 −−非演奏家は、これをみてどう思うのだろう?
音であえて1つ難点を挙げるならば。 オケのうち弦部隊は桐山の後ろに配している。 この#4では、solo violineのカウンターメロだったりフーガ対を オケ弾くパートが多いのだが、 この配置だとその部分で音が変な風に混ざって気持ち悪い。 こりゃしょうがないのかな。
樋口さん(指揮者)による談話。 ギャグが滑りまくっていて、きいていて辛い。
オラトリオ#1を選んだ理由が「トランペットつながり」だそうで、 ちと不安を覚える。
20人コーラス。多すぎるな。
冒頭コラール、ティンパニとトランペットがうるさくてかなわん。 メロも好きじゃない。大仰なクラシックみたいだ。
この冒頭コラール以外は全体に粒そろいでgood。 とくに、テノール(高野二郎氏)のレチタティーヴォが素晴らしい。 メロもいいし歌もいい。このポップさはsingle cutしてもいいくらい。 掛け合いのチャンバロ(渡邊順正氏)もいい。 余談だが、クリスマス=オラトリオだけに、 「マリア」「ベツレヘム」「ナザレ」など一部の単語が聞き取れて、 それが逆に変な気分。
最終1つ前に、 演奏付きコラールとバス=レチタティーヴォの掛け合い曲があった。 こりゃ珍しい形態。スリリング。 こういう対比だと、20人コーラスも悪くないな。
演奏とは関係ないが、生のファゴットは初めて見た。でかいのう。
なんで楽章の間は拍手しないんだろ? ブラ#4-1での桐山ソロにブラーヴォを叫びたかったのだが。
なんでソロイストが引っ込むときは拍手するのに、 オケのみなさんには拍手しないんだろ?
なんでソロイストは いったん引っ込んでから、お約束もう一度出てくるんだろ?
しかも、そこでも拍手されただけで引っ込む。 お前らもプロのミュージシャンなら、 30秒のトッティでいいからサービスせえよ−−と思った。
テープスピード10%落とすのは、私もアナログMTRでやっていた。録音時は、速度が10%、キーが1音くらい下がる。元に戻して再生すると、声に艶が出る。
いまはデジタルMTRを使っているわけですが、そういうスピード調整ができないのでツライ。というか寂しい。
今朝j-waveでゲスト出演。[戦メリ]を生演奏。アコギ1本で、不思議なくらい広い音場を出す。フレーズのカバー域の意味ではなく、同時に演奏する音域。ベース・フレーズ・和音のすべてを1本で1人で同時演奏する。Michael Hedgesと似た芸風かと思うが、彼とは違うタイプのフレーズ+カッティング混ぜをしてみせる。日本人でこんなに若くてコレはすごいなぁ。一度生で見てみたい。
すこし奏法の説明もあった。左手でストンピングやひっかけをして、それだけでフレーズを弾く。空いた手でコードを押さえてカッティング。当然右手ハンマリングなども混ぜるだろうし。面白い。あとは胴叩きや弦叩きによるノイズもきれいに載せる。
考えてみると、手の力がすごく強いんだろうな。楽器が違うが、bootsyやgrahamも手・指がめちゃくちゃデカく、ベースの上で手を自由自在に這いまわしていた。やはりガタイもある程度よくないと。
11月04日(月)19:30 j-wave [groove line]
食事中、借り物のU2をいろいろ聞く。1998年以降のsingleは知っているし、好きだが、実はアルバムをちゃんと聞いたことは無かった。
joshua tree、最初から最後まで名作のオーラが漂う。−−たまに、自分の趣味と無関係にオーラを感じるものがある。このあいだはWINGSのmars and venusで感じた。たんに自分が好きな音楽というわけではなく、たんに有名で知っているというわけでもなく。たとえば、commodores[night shift]は、私は嫌いだが、実にオーラのある曲だ。
このあいだj-waveがU2特集をやっていて知ったのだが、U2は90年のbeforeとafterで意図的に別バンドに変化したそうだ。「いつまでもjoshuaで語られてはかなわん」ということなんだろう。そのU2の立場からしたら憤慨なんだろうが、私はachton babyもpopもダメだった。joshuaのほうが圧倒的に光って聞える。
借りただけではイカンので、今度ちゃんと買います。
11月04日(月)19:30 j-wave [groove line]
15:30ごろ、一休み。j-waveを付けたら、重苦しいストリングスと超スローのヘヴィービートのhiphopが流れていた。低く張り裂ける男性ボーカルが、社会への憂いを語る。現状の破滅的な問題に各種触れ、後半では再生の必要性に言及する。家庭を直し、教育を直し、ヒトの尊厳を…
なんとみごとなギャングスターグラム。日本人でもこういうのができるんだなーと感心。こっぱずかしいので私は好きじゃないが。でもトラックや声はすごいと思う。
そのまま聞いていると、アーティストはゲスト出演していて、対談となった。キングギドラwithゼブラ。これは映画の主題歌だという。曰く「ICE CUBEらアチラのアーティストが、社会系の映画に対してhip hopをどう活用したか、それを十分意識してアレンジした」とのこと。なるほど。
11月04日(月)19:30 j-wave [groove line]
ピストン西沢の強引mix DJで、ライムスター[肉体関係]に氷川きよし[ズンドコ節]がアテられている。この力技がたまらない。
[この木なんの木]にもブレイクビーツを綺麗にアテていた。このループかっこいい。キツめのノイズが16beatすべてに被っているあたりが好み。DJはやらないけど、こういうブレイクビーツ集を入手したら、ハマるんだろうなぁ>自分
後半開始して、doubleがなにか歌っている。そのサビ部分、ボーカルが4分音符くらい伸ばす部分に面白いエフェクトがある。少しずつ印象が強くなっていって、ケツでパッと消える。リバースのリバーブシンバルみたい。少しずつノイズ成分の乗せるのか、それともレゾナンスをイジるのかな。
(11月03日(日)16:00 新宿タワーレコード)
prince [purple rain]のDVDを探すが、ない。結局amazon.co.jpで買うことに。
ついでで視聴。ただ、bjork bestの洋版が届くまで購入はSTOP。店内はnirvanaのbestがヘビーローテーション。2曲掛けて、別に行って、2枚後にはまたnirvana。
[she is bad mama jama]のひと。アルバムは初めて見た。奇跡の再プレス。[シティーソウル]シリーズという謎の企画。
ジャケ:上半身裸のジーンズ黒人が、ただ1人にこやかに立っている。音楽:見事なディスコ! 美麗なソウル・ポップ・ファンクでいっぱい。[bad mama〜]のシンセベースが印象的な彼だが、生ベースも上手い。
アルバムがよくて、ちゃんとヒット曲もある。なのに彼はなぜ一発屋で終わってしまったのだろう。
(追記:2003年1月:邦版でよかった。あとから解説を読んでしったのだが、レビューを読んで知ったのだが、彼は新人なぞではなく10年目のプロだった。小ヒットはあるものの…という感じ。このとき組んだプロデューサが「いまどき」をパクりつつやるのが上手いヒトで、例の曲はタイミングの偶然が生んだ名作の模様。それ以後も類似作品は作れるが、ここまで時代にマッチした作は作れず…と。残念。)
universalに移籍したのね。アイドリアン=ブリュー健在。「2003年に出すアルバムへのプレリュード」
miniアルバム40分。たしか1999年にもこんなことやっていたはず。
帯に「フリップのいうヌーベル=メタルの片鱗がここに!」
とあるが、それは2曲目(表題曲)のことか。たしかにカッコイイ。ギターリフのmetalさ、ボーカルのパワー、転拍子の面白さ。見事なクリムゾン=メタルだと思う。しかし、REDにインダストリアル=ノイズを足しただけで、、新機軸じゃないと思う。…破壊感はNINに任せておけばいいのに。
曲名の半分がグレイアウトでクレジットされている。この楽曲はすべて環境音楽みたいなもの。無音をはさみながらシンセ=ボコーダーを繰り返す、とか。ラテン=パーカッションの嵐とか。あんま好きじゃない。
困るのは。[太陽と旋律パートIV](VIだったか?)が入っていることだ。もうそこにしがみつくのはやめようよ>フリップ先生
特筆:放題は「しょうがない」。収録曲に[mie gakure][shouganai]という日本語がある。日本にしがみつかないと、商売危ないのか… どうでもいいが、見え隠れはkakureだと思うが…
もうすぐbest版が出るのだが、先触れとして旧作が視聴期にあった。
この数ヶ月気になっていることがありまして。日本の女性ボーカルのR&B風楽曲で、サビあとのコーラスがモロにTLCのものがある。けどメロはぜんぜん違うので、クレジットを支払っていない限りはパクリ。
そのTCLのほうの原曲名を思い出せずに苦しんでいた。確認。[no scrub]。
そのテの日本の歌は普段は耳に入らないのだが、飲み屋やマンガ喫茶でたまに聞くと無性に気になる。前はjanetの[doesn't reaslly matter]のカバーが気になって困った。“モー娘。”のカバー版だと知ったときは心底驚いた。