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about::zappaにあるZappa感想は1994年ごろ書いたもの。大学生なので金銭的余裕がなく、アルバムをコンプリートするために、1・2度聞いただけで聞いてあまり気に入らないものは売却して資金源にしたりしており、感想として正当ではない。それに当時はギターのすごさも音楽構造のすごさもあまり分かっていない。ライブのすごさも分かっていない。
なので書き直したい。
が、時間がない。だから放置中。
この数日 ひさびさにZappaを聞いているので、Album【Zoot】から少しだけ。
なんといっても邦題が美しい。私は歌詞は読まない(英語が分からない)のだが、SMの歌だそうです。
リリース順に。
このアルバム自体が珍しく、Zappaが複数の楽器を演奏して多重録音し、ドラムのボジオと2人で作ってしまった曲が多数ある(上記FZサイトで演奏者も分かる)。この版も、エレピまでZappaが弾いている…ことになっている。
ゆっくりしたユレの16分。Zappaにしては珍しいことだが、音数が極端に少ない。縦にも(和音方向にも)、横にも(演奏時間方向にも)。その隙間が印象的で、独特の緊張感をはらんでいる。
楽器構造としては、ふだんはベース・低弦ギター・ドラムしか鳴らない。ボーカルはZappa本人で、魅惑的な低音を響かせる−−つまり、基本的には低音とドラムしか鳴っていない。これは珍しい。
しかも、ベースは3小節半の長音(そのあとにアドリブ)、ドラムも4分でバスドラとスネアがドン……パン……と鳴るだけ。ごく弱くハイハット(クローズ)が入っている。この徹底した隙間の緊張感は、特徴の1つと言える。
その隙間を埋めるのが、低弦ギターだ。ギターは和音ではなく、低弦でカウンターリードを弾いている。序盤から、すべての歌の合間でこの低弦ソロが響いている。これは大きな特徴と言える。−−思い出せる中では、このような構造の演奏はこの1曲だけだ。
キャッチ部および ごくたまにのみ、エレピが鳴る。つつましく簡素なもの。−−このエレピは高音なので、やはり音の隙間が残る。それがたまらなくカッコいい。
《後の時代版》ではキャッチ部やサビでユニゾンのブレイクが入るが、オリジナル版にはそれがない。なので初めて聞いたときは構造がつかみにくいが、つかんだ後は この隙間だらけの緊張感がたまらなくなってくる−−私は好きだ。
曲は9'45''ととても長い。テンポが遅いこともあるが、たっぷりとギターソロが挟まれているためだ。−−もっとも、上述のとおり、低弦ギターがつねにリードを取っているので、曲全体がギターソロと言ってもいい。
ソロ部は、2本のギターが絡んでいくことになる。ソロ用は固めのディストーション、低弦は(書き忘れていたが)マイルド目のオーバードライブだ。もともとZappaはソロ時に中低音を多く使うこともあり、絡んでいく部分は緊張感が高い。
(Zappa全体の特徴だが、リード部でアドリブするのがリードプレイヤー1人ではなく、バンド全体がアドリブをする。ドラムもベースもキーボードもみなアドリブをする。)(といっても、フリージャズのようなことはなく、ヒーローであるソロイストの演奏に呼応する形だ。たとえば、ギターが細かいときにスネアロールで追随したり、あるいは逆にスネアが単純化してリズムを掴みやすくする。なので、長いソロでも飽きることがない。)
ボジオのドラムは、音数が少なくても力強く、聞いていて頼もしい。この緊張感はボジオならではだと思う。−−ソロ部は十分にフィルを入れているが、ほかと比べると抑え目。弱音の制御がうまいのが 本テイクの旨味と言える。
リリースから日が浅いので、方針がZoot版に近い。音数は少な目で、キャッチ部もエレピだ。ただし、ティンパニが追加される。
大きな違いはそれくらい。緊張感ただよう演奏で、好印象。
ソロ部は2段階に分かれる。
この《強さ》の変化が味わえる点で、とても好きなテイクだ。
曲の味わいとしては、私はこの硬いアレンジは好きではない。
ただ、ギターソロはよいものが多く、とくにon stage 1(1978年演奏)のテイクは、中盤の[rat tomago]テーマを聞かせるあたりのギターの響きのよさが抜群。
(アルバム【sheik yerbouti】の[rat tomago]は、1978年ライブの[拷問]のソロ部だけを切り出したもの。)
まったく異なるアレンジ。ブルース調のギターリフ、バスドラのみ4つ打ち。ビーフハートがしゃがり声で歌う。味わいあり。
インスト曲。
冒頭にちょっとしたアルベジオのキャッチがあったあとは、2小節単位の長音(白玉)ギターの和音展開を繰り返す。
というわけで、この曲にはいわいるメロディラインが存在しない。和音展開のみ。ここまで思い切った曲は、Zappaのなかでも珍しいと思う。
「では何を味わうのか」
といえば、その長音部分で、ギターのフィードバック音色変化を楽しむ。オリジナル版は、アコースティックの弦(上記FZサイトによるとハープ)による初期アタックと、あとからやってくるフィードバックによる音色変化の差が絶妙。
曲は4分。そのうちテーマが2分。あとはソロ。Zappaにしては珍しく、フェードアウトで終わってしまう。
これまた大人数演奏版に変化してしまう。
なので、オリジナルの肝である音色変化に乏しくて、ちっと寂しい。
だがしかし。dose humor版のギターソロ部の面白さと歪みギターの気持ちよさは抜群かつ絶妙。best band版はちょっと間が抜けているような。
on stage 3のテイクは、Zoot版よりも もっとテンポが遅く、フィードバックが絶妙で、かつドラムフィルも気持ちがよい。Zappaの全演奏から選んでも、ベストテイクの1つに数えられると私は思っている。
−−これが大阪での演奏だということに、日本人ファンとして誇りを持ちたい。
[calender]
6月にベーストラックを作ってから、忙しくてずっと寝かせてあったもの。それだけに、今回は完成度が高いと自負しています。
(11月22日にはステレオで再録音。「偶然にも今回はモノラルでもごまかせるたぐいの演奏だったのでいいが」
なんて書いたが、やっぱモノラルとステレオでは表現力がぜんぜん違う。)
RCA2ピンがなくてオーディオジャックしかないので、コードを買ってきてつないだ。それでようやく気が付いたが(実は買う前から不安はあったのだが)、このジャックはモノラルであった。
(RCA=白赤のケーブル。ビデオでもオーディオでもこれが基本。)(オーディオジャック=ヘッドフォンやマイクで使うもの。楽器をつなぐシールドケーブルは、これのモノラルを使うのが普通。)
XLRジャックというのもあって、プロ用マイクなどで使っているものなので、こっちならステレオなのかと考え、取り扱い説明書を読む。と、これもモノラルっぽい。
「ステレオ機材から録音したかったら、シールドを2本使ってつなげ」
がーん。QY-70にはLR分離した出力端子はなくて、ヘッドフォンステレオ出力しかない。てか、たいていのモノはそうだろう。microKORGだって…いやさすがにシンセにはあるか。
高校生の昔に探したときは、ステレオケーブルを左右のモノラルに分岐させるケーブルは存在しなかった。ステレオ2本には分岐できる。なので、ケーブルを半分挿しにしてLだけ(あるいはRだけ)拾うという裏技で対処したことがある。でも、いま試したがうまくいかない。これは困った。
というか、なんでこんなことで困らねばならぬのだ。録音機材だったら、ふつうRCA2ピンついてるだろう。改めて、zoomの設計思想に腹を立てる。
…といっても、買う前に確認しなかった自分が悪い。でもしかし。やっぱBOSS BR-864中古を探すか。
しょうがないので、今回はQY-70の演奏をモノラルで録音した。偶然にも今回はモノラルでもごまかせるたぐいの演奏だったのでいいが、次からどうすべ。
RCAピンをフォンジャックに変換するものがあるか、ヨドで尋ねてみるだなあ。
あと、BR-864をまじまじと見ていて、あらたに気が付いた欠点。
「マーカー」ボタンがない(どうして????)
マーカーとは、たとえばサビのあたまとかにマーキングをつけて、 ボタン一発でその場所へ飛ぶ機能です。 BR-8には当然あります。MRS-8にもあります。 (あってよかった。この勢いだと、MRS-8にはマーカーもなくても不思議がない。)
あと、前から気が付いていたけど。
(MRSは6本:5-6と7-8がステレオ専用トラック)
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書き忘れ。11月13日の時点で0000に戻る。4週目へ(3万枚終了)。
T33はいまだ6000番台だが、ほんとにそんだけした撮ってないか??
いつものことだが。愛知(名古屋)の人間は。
大学くらいで他県の人間と交流して初めて、いろいろショックをうけるわけです。味噌おでんとか、ドテとか手羽先とか。机をつるとか、そんなの。「喫茶店ではオマケが出る」
「映画は2本立て」
。
つい最近知った事実。
いまぐぐった→エルビー公式。全国区じゃないどころか、東海市じゃん加木屋じゃん白拍子じゃん。近所じゃん。
なんでよー。エルビーはヤルクトと同じくらいメジャーじゃないのかよう。しかも、製品一覧に、あの、theエルビー、すなわちヤクルトに相当する あのエルビー、おばちゃんがくばってくれるエルビーがないじゃないかよう。
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5月に「マスターテープをなくした」
と書いたが、10月に無事に出てきた。時間が取れたので、一部をwav化。mp3も公開した。
17のは よくできていまして。
GAN期な有頂天パンク。ハイテンポでのギターカッティングが元気げんき。珍しく歌詞で「俺」なんて言っております。
コラージュ風の、ノイズコア。セクションごとにテンポが大胆に変わり、それがテーマに合っていて、なかなかカッコよい。
実際には、beatles[revolution]のイントロのギターにしびれて作った、ただそれだけの曲です。
これは1stに入れたかどうか覚えがないですが、作曲を始めて2曲目くらいに作った曲です。再演奏、歪みギター2本版。ブルーハーツな。
珍しくピアノのみの演奏。ボーカル2本。他のが激しいので、特にかわいく感じます。
こういう3連ポップスは、ジャンルとしてはなんと呼ぶのでしょう。
知らないかたも、17thは聞いてみてください。ご存知のかたは、7thを懐かしんでください。
(余談:当時の機材)
えー。恥ずかしいのですが、21thの一部を公開しました。QY-10を買ってうれしくて、わけもなくテクノレイヴなんぞやっております。これっぽっちも自分の音楽ではありません。そのチグハグさ加減も含め、自分では懐かしかったので。
もともと公開していたものでは、20thから[S.O.S.]があります。これは名作(気狂い)。
ほぼすべて公開してあります。今回発掘したのは次のとおり。
[不完全な虚構]は、アウトテイクが2つ含まれます。
アコーディオン音色+早回しボーカル2本で、サーカスの呼子音楽をイメージ。テンポをふんだんに緩急つけて演奏。QY-10にはテンポトラックがないので、録音時に手動で指定した。なつかしい。
狂気あふれるボーカルで、それでいてかわいくて、お気に入り。
Princeの同名曲からサビだけ引用した。ボーカルの執拗な多重録音の実験。
テープにミックスダウンが残っていたのは偶然で、後半は途切れてしまっている。残念。
23pre【不完全な虚構】の音作りは、隙間とミニマルと不協和音を突き詰めた、自分の境地です。
いまは機械の性能が上がってしまって、こういう工夫をしなくなりました。その分 演奏に集中できるわけですが、なんというか テンションが違ってしまったとは思います。この独特の音作りは 再現できません。
この時期の音楽はすべて自信作ですので、お暇なかたはお聞きください。暗くて重い音楽が多いですけど。
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