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これでスピッツを【三日月ロック】まで感想コンプリート。買ったのはだいぶ前。
1曲目から、恐ろしくハードでゴリゴリの音のギターリフが出てきて驚く。アルバム全体に、ハードさ・骨太さ と ポップ・美メロが同居している。恐ろしき完成度。
いったんこの境地に達しておきながら、それを捨てて、[空も飛べるはず][ロビンソン]などのチャラチャラした路線に変わって、大ヒットを勝ち取ってみせた。恐ろしき商売人根性。−−商業音楽家として、最大級の敬服に値する。当人たちは、アーティストとして ものすごく辛い道を選んだと思うのだ。
「すかんち」みたいだ。そして美メロ。美サビ。
「マリー(マリー)」の掛け合いが綺麗。
「僕のペニスケースは 人のとは ちょっと違う」などと言い出す。ヘンタイ。しかも6小節展開。なんだこりゃと思いつつ、サビからintroのキメ再現(ベンチャーズのドゥクドゥクまで含む)の再現への流れは、どうしようもなくポップ。脳をやられる1曲。
アウトテイク集。インディーズ時代の[おっぱい]まで収録。ライナーを読んでいない(レンタル)なので詳細不明なのだが、ひょっとしたらデモ曲集と呼んだほうがいいのかもしれない。
(訂正:教えていただいた。B面集だそうな。)
アレンジは全体に簡素というか手抜きというか、リズムに合わせてギターをジャカジャカやっただけの程度が多い。私は あまり満足できない。
その中で。[03 スピカ]が、例外的に、圧倒的に光る。単純なアレンジなのにリズムが力強くて、メロも直線的でいて(単純そうでいて)しかけがあり、強く印象に残る。
無粋だが、サビ頭を採譜する。してみると、サビは長7度を配置した、スレスレで美にも醜にも転ぶところで立ち回っていると分かる(1・2小節目はb、3・4小節目はe)。−−シロウトさんがカラオケで歌うと、この長7度が歌いにくくて困るのではなかろうか。
C(M7)Em7 E7 Am efgb --cb |--cb -a.g FM7 Am/e Dm79 G7 face --fe |--fe -d.d Em7 Am C7 dddd -efg |---c ..ac FM7 B♭ G7 f-e- dc.b♭ |---- b---
この微妙で不安定なメロを、綺麗なコーラスと単純なギターカッティングで包み込み、力強く美しい響きで表現している。
(私の大雑把な理論は「音楽が快楽を与える原則は、トニックとスケールに対して音場を これでもかと不安定にして、そこから帰結して安定に戻ること」
。まさにそれに沿って作ってくれたかのような作りだ。)
実はこの曲は【一期一会】で椎名林檎がカバーしており、ラジオのオンエアが激しかった。林檎版は、イントロはオルゴール的なキラキラアレンジでローテンポにしており、サビからドラムが入ってテンポアップ…というふうにしている。先にこっちを聞いたので「面白いアレンジだ」
と感心したものだが、オリジナルの 飾らないパワーに接したあとは、「小細工だな」
と思ってしまう。
シンプルは強い。シンプルで強い。
10th【三日月ロック】 |9th【隼】(ハヤブサ) |mini【花鳥風月】より[スピカ] |8th【フェイクファー】 |7th【インディゴ地平線】より[チェリー] |6th【ハチミツ】
【色色衣】は、アルバムを持っているひとには無価値なsingle集だと思う。11th【スーベニア】は個人的にまったく気に入らなかったので、店頭視聴のみ。
1st【スピッツ】より[うめぼし] |2nd【名前をつけてやる】 |mini【オーロラになれなかったひとのために】 |3rd【惑星のかけら】 |5th【空の飛び方】
4th【Crispy!】は聞いたけど気に入らないので未記述
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まんだらけ+ブクオフでマンガ売却。ダンボール1箱、40冊くらいで5700円。なかなか優秀。
今日は中野フジヤでFA*85/1.4EDがAB-品5万円を発見。激烈にお得。でももう写真を撮らない可能性が高いのでスルー。ものすごく後悔。
外箱(紙の化粧箱)なし、帯なし。1350円。@阿佐ヶ谷ブクオフ。思わず回収。
(いまみたら、今日のamazonにはもっとお得なのがあったが、まあよし。マーケットプレイスは送料が高すぎるので気に入らないのだ。)
本作は、【靖幸】と【家庭教師】の間に出されたベスト版。同じくその間に出されたsingle[peach time]の唯一の収録アルバムでもある。
愛情示すには ある程度がむしゃらさが重要です
肝心なのは今 ほらお前のカウントがなくちゃ! 1・2・3!なんで僕らが生まれたのか 絶対 きっと
オンナノコだけ知っている
なんで僕らが泣き出すのか 絶対 きっと
オンナノコだけ知っている
ほら もうじきさ 苦い青春にgood bye
この時期にふさわしく、音楽はポップかつダンサブル。歌詞は見栄っ張りと愛嬌にあふれる。名曲だ。これを回収できたことを嬉しく思う。
本作には、初期シングルの[dog days][shining](君がスキだよ)も収録。
バージョン違いでは、[Lion Heart]のHollywood Version(ちょっと豪華オケ)も収録。peach timeのremixも。
[聖書]は、残念ながらalbum版がそのまま入っている。この曲は、single→同収録remix→album版(brand new horns!)と3段階に進化したとうのに。
[out of blue]は、オジリナル版とは叫び「フォーー!」
の位置が違う。なぜ変えたのかは知らぬが、この変更版(4の位置)よりオリジナル版(3.5)のほうがリズミカルで好きだ。
あと、どこかのsingleのB面で[out of blue]のライブ版があった気がするのだが、それは収録されていない。勘違いかもしれない。
(余談:本作発表以降だが、[あの娘ぼくが〜]のB面[ホームシックVer.]は、ローテンポ+アコギ1本によるまったくの別テイクで、名演奏。[ターザンボーイ]か[パラシュートガール]のB面は[イケナイコトカイ]のliveだった。この2つはいまだアルバム未収録。−−全集には入ったのか?)
ジャケ裏は、prince【lovesexy】を意識したのか、ヌードに十字架onlyの靖幸のバストアップ写真。これでは さぶ だ。
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岡村について書こうとしたら、たぶん単位がKBで収まらないと思う。時間も無限に掛かる。ので、表面だけ。−−これで13kb。校正も切りが無いので、これで放置。
「帰国子女」という情報もみたが、確認できず)
渡辺美里のレコーディング時に、待合室で踊っていたところをスカウトされる(と聞いた:ソース不明)。
というわけで、シンガーソングライターダンサーになった(C)どんなことしてほしいの僕に。
[out of blue][check out love][water bed]は永遠に不滅です。
[water bed]のPrince Methodぶりはすごいと思う。それ以外は、けっこうふつうの80年代ポップ。
[19][いじわる][どうかしてるよ][うちあわせ][不良少女][イケナイコトカイ]は永遠に不滅です。
リアルタイム当時の私は「岡村は3rdの靖幸が出発点」
と思っていたが、今聞くと 2ndで十分すぎるほど開花している。ポップとダンスとダークの融和の快楽、あるいは混ざらずに並べることでの快楽。岡村得意のエロ語りもすでに導入されている(が、ちょっとテレが見える)。
[いじわる]のPrince Methodぶりはすさまじい。具体的には(1)頭ビートにベースなし (2)ベースは3〜4のみにネチョっと (3)2小節に1回のみハンドクラップ (4)[.... .... X--X ....|.... X--X .... ....]のリフ など。間奏部のドラムは[hausequake]まんま引用だ。
本作では外部プロデューサーがいる。そのおかげか、エグさがありつつも、素直なポップアレンジとして聞きやすく優れている。
名バラード[イケナイコトカイ]は、何度流れてきても、つい いっしょになって感情をこめて歌ってしまう。こんなに大事なことはそうはないよ(C)ラブタンバリン。
高校生当時。同級生のオンナノコがこんなことを言っていた。
「シティーハンターのテーマが入っているから買ったら、騙された!」
同じく、その曲(Super Girl)をシティーハンターで聞いたうちの母は、こんなことを言った。
「この歌詞、いいたいことがちっともわからない。ヘンな歌!」
ダーリン、21で仕送りもらってる!(C)Super Girl
全曲・全演奏が非常にレベルが高く、個性も豊かで、おろそかな気持ちでは記述できない。
「青春しなくちゃマズイだろう」。
「このバラ持って、TVの男たちのように 告白タイムを見つけ出したい」。
「brand new horn!」以降のアレンジは絶妙。
「しーはー!」の子供合唱団のスキャットで始まる。超ポップ。
「オンナノコのために今日は歌うよ」。
「大人になるまえに まず立派なる 子供になろうよ」。ミッドテンポ。口サンプリングドラム
「こんこんこん」。マリンバの不思議なリフ。全編で響き渡る合いの手ギター。ポップ。
「ゆうべ見たのさ 電車の中でマンガを読む 親父くらいのひとを/あぁ、ダサイんじゃないのかなあ」−−ごめんなさい、日本の風紀の乱れは それどころじゃ済まなくなってしまいました。
「岡村って気持ち悪いよねー」から始まる。Prince[controversy]パロか。
「絶対!」などの合唱がハデで好き。
「いつも 大人たちに 振られ続けてた/パパとママの涙など見たくなかった」
「雨がしとしとと降り続けている/そんな気持ち 君だけは そっと分かって」
「僕ら誰もいない教室の 机に書いてある意味の無い落書きさ」。
本作から自分プロデュース。
本作から、岡村ハートが導入される。
アルバムが違うが。[peach time]でのウッドブロックの「こかっ こかっ こかっ」
のディレイは、Prince[dance on]のコピーだわ。いま初めて気が付いた。
→早熟
当時の音楽誌すべてが大絶賛したといっても過言ではない。衝撃作。論文が1つ書けるほど。
「ねぇ 職場のとなりの席がバカなセクハラ上司で キミを撫ぜたら殴るの?」
「だって重要なことなら だれかれ問わずにファッション×2」
「どうなっちゃってんだよ? 人生がんばってんだよ。一生懸命って素敵そうじゃん!」。この声の素晴らしいこと。聞けば分かるが、彼はすべての怠惰を優しく受け入れ、乗り越えるのだ。
「ベイベエ、週刊誌が俺について書いてることは全部嘘だぜ!」などのおかしな語り(Prince[controversy]パロ)とギターソロ、コーラスなどが複雑に絡み合う。アドリブ部もキメ打ち合奏部も、ともにクオリティが高い。
「がんばってみるよ 優勝できなかったスポーツマンみたいに ちっちゃな根性みにつけたい」という部分は 本当に美しい。
「送金だって30万も毎月じゃパパかわいそう」。でも、それでいいのだ。その全体の違和感が、この曲のフリーク性をあげている。と思う。
ホーンやベース(上手い!)などの例外部分を除くと、すべてが岡村自身による演奏。そのせいか、打ち込みベースは妙に簡素すぎたりする。
半年後くらいにリリース。アレンジ・曲としては[カルアミルク]の焼き直しみたいな曲。ドラムはPrince[alphabet st.]をコピっている。
その1年後くらい。超ポップ。「天真爛漫なガッツポーズ見せた あのオンナノコが来てない」
の部分のイキオイのあるコーラスのよさ、「キミの弁当箱 ほうばんなきゃ 部活でもがんばれない」
という自分勝手な歌詞、いろいろとハイクオリティ。
ただし。この曲は構造がおかしい。メロの基本パートが5つもあるのだ。普通は多くて3つで、増やすとしたら中間部分などに変化を持たすために応用パート入れる(応用パートはリフレインしない)。なのに、本作は基本が5つ。正直なところ、ポップ音楽として構造が成立しているとは言いがたい。複雑すぎるのだ。
このへんも、天才が悩んで悩んだ結果のフリーク作品だとして、singleとしては受け入れられた。ターザンボーイと対(boy and girl)で、なにかのストーリーが生まれそうでもあった。アルバムでのポップな昇華が期待できた。
カップリングは[イケナイコトカイ]のlive。エンディングの「my girl」
のボーカル上昇がスタジオ版より1段階高く、7+3度まで上がる。
【家庭教師】5年の間をあけて、アルバム【禁じられた生きがい】が ようやく出る−−が、期待したようなポップと狂気の融合はここにはなく、混乱した岡村が見えるだけ。複雑すぎるダンス音楽。不安定なだけで美しくないメロ。エグいだけでエロくない歌詞。私の好きな岡村は死んだ。
このあと、彼はさらに潜伏してしまう。
ロッキンオンの電話インタビューによると:
「ブルセラでパンツ売っちゃうとか、そういうのに衝撃を受けて、こんなんじゃいけないと思って、どうやったら思いが伝わるのか分からなくなっちゃって」。
−−そうなのだ、エロを歌う彼は、世界でいちばん真摯に愛を信じていたのだ。
(ごめんなさい、日本のモラル崩壊はそれどころじゃすまなくなりました。)
Webで読んだ記事だが。小室哲也のラジオにゲストで呼ばれて、こんな病的なことを話したそうだ。
岡村「ねえ小室さん、ディスコで踊ってて、オンナノコが声を掛けてきて、“よし、キミならデビューOK、だからホテル行こう”なんてことあるんですか?」
どうでもいい余談だが、ロッキンオンで、民生か誰かのインタビューにて。
「スタジオの廊下をフラフラしてたら、すごい豪華な打ち込み機材がゴミに出されてんの。見たら札が付いてて、“岡村靖幸”って。これ見たときは興奮したね。」
その後、2年に1度くらい なんとかsingleを出すが、ポップのかけらも無い音楽ばかりがリリースされていった。
さらに8年くらい潜伏したのだろうか。single[モン・シロ]、アルバム[Me-imi]など出るも、傾向は同じ。
そして2005年。彼は大麻吸引の現行犯で逮捕される。しかも渋谷のタワレコのトイレで。2度目の逮捕だそうで、実刑が出た−−もう「本当に大事なキスを販売」
(C)(E)naしてくれるひとは 本当にどこにもいなくなってしまった。
私に岡村を教えてくれた高校時代の友人がくれた。
「なにすんだ」と怒り、取り返す。歌に戻ると、また岡村1人で踊り狂う。
「ねえ、遊びに行こうよ」などとモーションを掛けるが、岡村は座り込んで何もしない。
意図不明の青春映画。音楽は絡んでこない。ので、purple rainを意識したわけでもなさそう。金山和彦が助演。女優は忘れた。
1つ、車で海に向かうシーンかなにかで、岡村がギターをジャカジャカやりながら「電車でんしゃイエーイ!」
と騒ぐシーンがある。あえていえば、これが未発表曲か。ちなみに、いいメロ・いい叫びだったりする。
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レギュラー(あるある探検隊)が、ある番組で韓国料理店に行ったとき、こんなふうに自己紹介をしていた。
西川くん「アイム Japanese イ・ビョンボン。ヒーイズ Japanese ペ・ヨンジュン」
松本くん「…アナタノコトガ ドゥキダカラ。」
西川くんの唐突の無鉄砲な自己紹介に、これだけのボケをかました、その松本くんの芸人根性に乾杯。
番組は、土曜日にやっているフジテレビ[バニラ気分]のなかの1コーナー、[値引き探検隊](12:50〜13:10)。各商店街自慢のご飯を、たとえばオムライス900円を、ガツンと200円まで値下げさせる、そのイキオイある交渉がけっこう好き。
昼飯を食べに行く居酒屋(やすらぎ)がこの番組を流していて、このコーナーだけ好きになっている。
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