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電子書籍・デジタル配信について書き出したが、量が膨大なうえに、裏付けURL確認が大変で、しかも自分の知識が絶対的に足りないので、完成しそうにない。公開したとしても、前に著作権について書いたときのように、反省して消すかもしれない。
最終的には、「誰か[スタイルシートWebデザイン]を電子書籍にしてみませんか」
ちうだけなんすけどね。もし電子書籍の制作ノウハウを試してみたいけどコンテンツを持っていないひとがいたら、提供します、という。
先に書けるものを。ほとんどが かつて はてなブックマークに書いたことですが。
→US AppleのiPadのVideoの項:Buy or rent a movie on the go.
前にも書きましたが、なぜ日本のメディアはiPadの目玉が電子書籍であるかのように書くのだろう? Appleの公式サイトにあるとおり、「ウェブ、メール、写真、ビデオを体験する最高の方法」
。iBookは別に目玉ではない。
それよりも、タイトルどおりなのだが、アメリカiTunes Storeでは映画・TV番組が購入・レンタルできる。となると、日本で考えるよりも、iPadは数倍楽しみでのあるハードウェアな気がする。見たいときに映画が見える。しかも720p。ちょうどいいじゃないか。→2009年3月23日に書いた地デジ・SD・HDの解説
→翻訳記事:僕がiPadを返品した理由。これでも、「寝る前に映画を見たくなったら」
というシークエンスが紹介されている。
なんで日本では映画・TVの配信を展開できないんだろう。
(http://ja.wikipedia.org/wiki/FairPlayによると、FairPlayが比較的緩いDRMだから、逆に日本の権利団体が嫌がっているそうです。ただしこの情報の事実確認はしてません。)
もちろん、iTunes Storeじゃなくてもいいですよ、ビデオ オン デマンド(死語)で。not WMP縛り(WindowsMediaPlayer)で−−最近はSilverlightでうまいこと実現できるようです。→TV5MONDEの例
(うちのWMPは、いろいろイジっているうちにDRM格納情報を私が壊してしまったようで、WMP DRMを利用するWeb動画サービスは私は一切みられない。GyaoもYahoo動画もバンダイチャンネルも。Silverlightに移行して見られるようになると嬉しい。)
そんなこと言っても、アニメ・ドラマとタイアップの曲のシングル発売ですら放送終了間際(もう新鮮味がないころ)が普通だし、しかも「着うた先行ダウンロード」
っじゃん? 媒体としてのCDを売らないよう工夫しているとしか思えない。
(オリコンはいまのところ音楽配信を売り上げに計上していない。ただし、その着うた配信も下り坂という話もある。→痛いニュース:「CDだけじゃなく、音楽配信まで売れなくなった!」
…原因は「違法ダウンロードのせい」
と音楽業界が怒り)
[けいおん!]CDがオリコン1位を取ったのは、アニメ人気もさることながら、ちゃんとアニメ放送前半までに、すなわち盛り上がっている時期にCDシングルを売ったり、オリジナルイラスト付きのブックレットを用意したりと、ちゃんとビジネスを工夫しているからだと思う。楽曲・演奏のデキもいいし。→2010年5月3日日記
(追記:ep10での挿入歌も、同月中に速攻発売。→[TVアニメ『けいおん!!』、DEATH DEVILの「ラヴ」
がワイルドに登場!])
いや、それはたんにすでに人気歌手ではないのでは。
記事にはiPadのことまで出てくるが、iPadやamazonの前に、コンビニで週刊誌・マンガ雑誌が買えるようになった段階で、もう街書店はかなりの打撃で、小さいとこから潰れてる。いま始まったことじゃない。15年レベル。
これに「営業努力が足りない」
などとコメントするのは多少は正しいかもしれないが、昭和の段階で大型スーパーの出店によって個人の八百屋・精肉屋などが潰れたように、個人ではどうしようもできないこともある。
個人的には街書店は好きなので、がんばってほしい。といっても、愛知の自分チの近所はチェーンの大型書店しかないのだが。杉並区のときは、小さな街書店だけど品揃えがマニアックな店があって、楽しんでました。
おっしゃるとおりで、書店の在庫は無限ではないから、まず本の選定からが書店の提案。そして面挿しや平台、ポップなどで工夫する。やはり一定以上の面積がないと、書店も辛いだろうな。
繰り返しになるが、そういう棚面積自体が小さい街書店の経営は、定期購読される週刊誌・マンガ雑誌に頼るところが多いので、個人の八百屋etcと同じく、どうしても厳しいだろうなあ。
けいおん2期ep08で、「もしもしカメよ」
(うさぎとかめ)が流れた。それでふと思い立ってググってみたら、そのけいおんに絡んでだが、こういう答弁がたくさんみられた。
→yahoo!知恵袋[「ウサギと亀」
の歌詞を教えてください!! 「もしもし亀よ〜」
って歌いだしの曲で...]
著作権法の問題で、一定以上の歌詞を掲載することは禁じられていますので、下記サイトでご確認下さい。
誘導されたサイトは、JASRACの許可を取っているサイト。ほかの答弁でも似たような感じだった。
冷静になってほしい。古い童謡だ。作詞の石原和三郎氏は1922年没。作曲の納所弁次郎氏は1931年没。どちらも著作権は切れている。
そういうこと(死後50年で切れるということ)も、ふつうのひとは知らないのかもしれない。「一般の皆にとっては、著作権はなにか怖いものかのかな」
と感じた。
(余談:そのWikipediaで知ったのだが、[桃太郎]も同じ作曲家。言われてみると曲風が同じだ。)
機転だなあ。
ちなみに、「お客様は神様です」
は三波春夫氏なわけだが、その公式サイトにある解説→[「お客様は神様です」
について]
「歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払って、心をまっさらにしなければ完璧な藝をお見せすることはできないのです。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。だからお客様は絶対者、神様なのです」
しかし、このフレーズが真意と離れて使われる時には、例えば買い物客が「お金を払う客なんだからもっと丁寧にしなさいよ。お客様は神様でしょ?」と、いう感じ。店員さんは「お客様は神様です、って言うからって、お客は何をしたって良いっていうんですか?」という具合。
俗に言う“クレーマー”の恰好の言いわけ、言い分になってしまっているようです。
これは知らなかった。一人歩きしたほうの意味で捉えていた。
日記をずっと読んでくれてるかたはご存知のとおり、わたしは東京時代に台湾料理に目覚めた。大陸中華との違いを知って、ものすごく好きになった。たんつーめんおいしい。焼きビーフンおいしい。ニイハオと新台北に栄光あれ。
が、愛知にある台湾料理屋に行くと、台湾ラーメン(愛知限定料理:激辛ラーメン)が出てきそうで怖い。→Wikipedia:台湾ラーメン
ちなみに本家は味仙だそうですが、真偽のほどはわかりません。
[calender]
ふええ、本文テキストだけで57KBいった。もっとまとめる努力をしなさい>自分
すげー長いうえに、根本的に無知な人間が書いているので、間違いがいっぱいあるかと思います。前にエンドユーザー向け著作権やMAD解釈について書こうとして断念して削除したように、あとあと削除するかもしれません。ごめんなさい。
(いちおう出版社に1998年〜2005年に勤務してました。元編集者です。PC専門書です。文芸やマンガの経験はありません。もう5年も前の話になります。)(現在は鬱病で自宅療養中。現場知識は2005年で止まっています。また、お金もないので、人柱的にいろんなものを買って試すこともできません。)
リンク集代わりに:わたしの はてなブックマークの電子書籍の項
注:個人的には「デジタル書籍」
のほうが好きなのですが、「電子書籍」
で定着しているので従います。−−だってmp3のこと「電子音楽」
って言わないじゃん。「電子音楽」
だとエレクトロみたいな。
んで、わたしの常ですが、過去から振り返ります。
「元年」か? −−ケータイコミック、電子辞書という前例・成功例
今年になって、KindleとiPadが揃ったからか、やたら「電子書籍元年」
という言われ方をする。たとえば→[本田雅一:電子出版元年を考える上で必要なこと]。ちなみに記事自体はいい記事です。
だが、冷静に振り返ってみると、mohonoさんの[「成功」
とは何か(定義の問題)]で指摘されているとおり、ケータイコミック、ケータイ向け小説、そして電子辞書はとっくに定着している。とくに電子辞書の幅広い年齢層への普及は無視してはいけないだろう。
(余談だが、mohonoさんはマイクロソフトでVisual Studio のプロダクトマネージャだったそうで。2009年退職。→プロフィール)
(理由は分からないが、音楽配信を考えるときも、ケータイ着うたが無視されがち。ガラゲーは除外して考えるクセがあるのだろうか。あるいは翻訳ベースの記事が多いから、かな?)
iPhoneでも、日本発売当初(2年前)から、[沈黙の艦隊]をはじめ、多くのマンガがアプリとして配信されている。AppStoreには(すくなくともOS3.0から=1年前から)[ブック]のカテゴリがあって、洋書和書含めて多数の書籍が存在する。
こちらに、すでに立ち上がっている配信サービスのまとめがある。→[国内で展開している電子書籍サービスのまとめ](個人さん)
なぜ今年を「元年」
としたがるのか、そこがちょっと分からない。
PC用も、すでに充実している。とくにマンガ。eBookJapanとDMMを見てもらうと、そのラインナップの多さに、少なくとも私は驚いた。もちろんヌケはいろいろあるのだが。
(iTMSでも、不思議なヌケはたくさんある。beatlesがなかったり、ZappaだとメジャーレーベルおよびRyko時代がズッポリ抜けてたり、Princeだとワーナー時代は廉価でぜんぶあるのに個人レーベルになってからはなかったり。このへんは、どうもレーベル単位じゃなくてアーティスト単位の契約の都合かと推察される。)
値段は、紙の単行本と同じか、ちょっと安い程度。eBookJapanのほうが安いが、DMMのほうが新刊が早い−−ただし私が観測した範囲に限るので、間違っているかもしれない。
eBookJapanは専用ソフトをインストールする形態。DMMは本自体がexeになっていて、読むときにシリアルキーを入れる(DMMは1つ試した)。→でもDMMビューアーというのもあるので、形態は複数なのかもしれない。
(読みやすいかと言うと、うちの1280x768の小さな画面では読みにくかった。)
eBookJapanは、iPhone/iPadにも対応している。ただし、けっこうな数の版元がMobile版では読めないように制限を掛けている。このへんは過渡期だなあ、と思う。版元も尻の穴が小さいぜ。
→[活字だけじゃない! iPadでマンガを読んでみた](ITMedia)
(Webコミックでは、[クラブサンデー]や[ガンガンonline]など、版元自らやってるものもある。クラブサンデーは本誌連載のマンガも一部ある。)
小説だと、電子書店パピレスがある。ただ、こちらはラインナップがまだまだ。SFは壊滅的。ラノベでも、電撃文庫がなかったり。角川がたった2冊しかなかったり。ハルヒとかは読めないのが現状。電撃が抜けているので、[俺の妹がこんなに可愛いわけがない][嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん]といった人気作も読めない。[ブギーポップ]も読めない。惜しい。
([iPadですぐに6,500冊超の電子書籍が読める!パピレスが業界最大規模のiPadサイトを開始](japan.internet.com)という記事があるので、逆にいえばたった6,500冊しかないようだ。)
あと1つ、電子文庫パブリ。ラインナップはこちらのほうが多いかな?
個人的に驚いたのは、impressがPC書を一部PDF販売していること。
記事では「出版社側の対応の遅れ」
とか「拒否反応」
みたいなことが書かれたりしますが、やってるところはすでにやってるのです。とくにマンガは凄いです。−−過渡期、切磋琢磨中。
(事実として、わたしが過去にいた版元さんも、2003年時点ですでにやりたがってましたから。PC専門版元だから本自体の賞味期限が短いのも積極的だった理由の1つかと思いますが。)
(実のところ、出版社にとって一番困るのは、在庫リスクだ。保管する倉庫代がバカにならない。そのうえ、絶版にしたら裁断代がかかる。)(電子書籍だと、この倉庫代・裁断代が発生しないうえに、ロングテールが狙える。出版社にとって、そう悪い話ではない。−−ただ、別のインフラ代が発生するので、あまりノーテンキに「安くなる」
という話じゃない。)
「元年」ではあるのか
ただ、今年立ち上げになったプラットフォームが多いことは事実だ。→『電子書籍を考える出版社の会』 →阪急 →紀伊国屋 →ダイヤモンド単行本 →ダイヤモンド雑誌 →ソフトバンク“ビューン” →講談社。探せばもっとあるだろう。ちなみにダイヤモンドが一番評判がいい。
(余談だが、『電子書籍を考える出版社の会』にDNPが噛んでないのが不思議。DNPはDNPでなんかやるのかな。なんもせんとは思えない。)
AppStoreのブックカテゴリには、上記ダイヤモンドの[高田純次 適当日記][もしドラ][京極夏彦 死ねばいいいのに]だけでなく、[ドラッガー 時代を超える名言][O型 自分の説明書]など書店で売れている本もあるし、「Twitter」
と検索してみたら[iPhoneとツイッターはなぜ成功したのか][ツイッター生活のススメ]など、面白いかどうかはともかく、いま売っている本のiPhone版が出てくる。−−まあたしかに2010年出版だな。すいません>誰となく。ただ、iTunes Storeって過去の作品を探しにくいのです。非常に。
記事によっては、「iPad版ニューヨークタイムズの記事内動画が動いた! 感動した!」
「デジタル版ならではの機能が求められているのでは」
というのがある。→[電子雑誌はPDFじゃダメなんだよ!〜iPadから見えるコンテンツの未来・その2〜](元コピーライター・境治)
でも、たぶんそんなのは3日で飽きる。ブクマや2chでの反応も、大方は「昔マルチメディアCD-ROMというのを流行らそうとしてだな…」
「いや、それだったらWebでFlashのがいいんでないの」
という感じだ。→[WiredとAdobeのアレに思うこと](個人さん)
(集英社が[VOMIC]にて、自社の人気マンガの紙芝居的動画にプロ声優のセリフ読みをつけた試みをしているが、これけっこうすぐ飽きた。でも本誌連載のもので展開しているのは凄いと思う。)
ぶっちゃけたところ、いま電子書籍に求められているのは、シンプルに“紙で売っている本のデジタル版の提供”だと思う。
[i文庫HD]の「ページをめくるときに、ちゃんと裏が見える」
というUI表現は、とても評判がいい。求められているのはそっちの方向、すなわち読書の体験が再現できることだと思う。→[iPadにマンガを入れてみた](たけくまメモ) →[電子書籍ビジネスとフォーマットのオープン化と](life is beautiful) →[待ってたぜ! 自分で裁断してScanSnapでPDFにした雑誌と書籍をi文庫HDを使ってiPadで読む!] →[i文庫HDに自作漫画を入れてみました](マンガ家 野間美由紀さん)
「本棚減らしたい」
「デジタルだと安くなるんでしょ?」
現在、電子書籍を期待するユーザーは、大きく2つに分けられると感じる。非常におおざっぱなくくりだが…しかも明確な根拠はなくて、ただの印象ですが…
「ビブリオマニアだけど、本棚が満杯で減らしたい」層→後述の“自炊”するような層
「デジタルだと安くなるんでしょ?」と誤解して期待している層
(この中間層の、いってみれば“普通のひと”は、ネットであんまり反応しないので、関心具合が分からない。とくに興味なく、ふつうに紙の本を買っているかもしれない。)
後者の中には、「紙の本は手元に残るので、この値段」
「デジタルは実態がないし、印刷代や流通代が安くなるんでしょ?」
と楽観的に考えている…というに感じる。
(「Webコンテンツはタダだと思っている」
議論は無数にあるのでリンク省略。自分自身も、iTMSで音楽を買うようになった今でも、「現物が手元に残るもののほうがお金を支払いやすい」
気分はまだ抜けない。有料会員制Webにはほとんど手を出さない。)
考察は次のiPhone版サンデーに続く。
→[「少年サンデー for iPhone」
で名作を配信 iPad版も準備中](ITMedia)
[うる星やつら][うしおととら]などの古い作品しかなく、値段も紙の本といっしょ。
(余談だが、個人的には[うしおととら]すらすでに「懐かしい」
作品になっていることに驚いた。)
案の定評判が悪い。→[痛いニュース:“コミック1巻、450円” 「コナン」
「うる星やつら」
など…小学館、「週刊少年サンデー」
iPhoneアプリ]。「高すぎる」
「本が古過ぎる」
「ならブックオフで105円で買うわ」
「デジタルのうまみはどこに行った」
「iPhone以外で読めないものに金払えるか」
という意見が大勢。
この反応は、2つのユーザー層のうち、「デジタルだと安くなるんでしょ?」
派のほうが大勢を占めている結果だと私は思う。
今回のiPhoneサンデーは、マーケティングが失敗している例だと思う。
「製造コスト、想定部数、そこから付けられる値段、ユーザーが払える値段。それらの折り合いが付くか」
を調査するのがマーケの基本。−−たとえば、“制作費と予想部数から計算して定価が2000円になる本”の企画で、その読者層が「980円しか出せない」
と言うなら、その企画はビジネスとして間違っているのでボツだ。
個人的に思うに、週刊少年サンデー本誌の配信であったなら、本誌と同値段でも、ここまでの悪評価は出ないと思う。
「古過ぎる」という批判に対応
「現物が残らない」派も、これなら許容しやすい
このほうが戦略としてアグレッシブなうえに、話題性も高いと思う。どうすかね>小学館さん。
(上記のとおり、[クラブサンデー]で本誌連載のマンガも一部あるんだから、ぜんぜん構わないと思うのだが。)
ただ、雑誌の値段は、広告料と大量印刷によって廉価を実現しているので、電子出版のときに同じ値段でペイするのかどうかは分からない。ごめん。
ちょっと電子書籍から外れるが、「Webで無料で見れるものに、ユーザーがお金を払うのか」
という問題について。
「Webマンガとして無料で掲載して、そのあと有料単行本にする」
というビジネスモデルで成功している事例。
[ヒャッコ][にゃんこい!]など、ここからアニメ化された作品もある。−−[ポリフェニカ]はアニメが先のようなので、数に入れていいかは保留。
わたしの大好きな同人作家さんの[殆ど死んでいる]さん(通称:ほとんさん)は、マンガをすべて印刷可能な大きなサイズでWebに載せている。新作をWebに載せて、たまったら同人誌として売る。それで氏は、ちゃんと本を売っている。−−わたしも、「このひとにお金を払いたい」
「手元に本を残したい」
と思って本を買う。
(ほとんさんは、[コードギアス]や[ガンダム00]などのシリアスなものからコメディを生み出すのに長けている。丁寧に描いたときの絵の美麗さは素晴らしいし、たまに載せる鉛筆ネームのようなものの脱力感もかわいい。)
こんな大きなサイズのひとは珍しいだけで、同人作家さんの大半は、自分のイラストやマンガをWebを掲載している。pixivなど見てもらってもいい。−−ただ、たいていは売る本はWebとは違う内容にする。
(これで「同人誌は儲かる」
という誤解を助長させてしまうと困るので、念のため。−−氏だって同人だけで食べてるわけじゃなくて、ほかに仕事があるかもしれません。売上高は私には分かりません。)
ニコニコ動画で「振り込めない詐欺」
なんて言葉ができたように、実際にはエンドユーザーは「見たうえで、自分がいいと思ったものには ちゃんとお代を払いたい」
という気持ちがあると思ってよいと思う。
わたしの嫌いな某 有名活動家が“コンテンツ業界は
と言っているのは正しいと思う。「まずは知ってもらう、興味を持ってもらう」
のが一番大事で、その先にお金を払いたい人は払ってくださいというのが正しい姿だと僕は思っている”
もともと本は書店で立ち読みしたあとに買う・買わないを判断できるわけで、Web立ち読みは版元自らやるべきだと思う(調べたら実際やってた)。解像度低いものや、抜き出し部分ページでもかまわない。「amazonなかみ検索」
に任せるのではなく。
追記:講談社は、雑誌ごとに単行本立ち読みがありました。→BeLove →少年マガジン。小学館もあります。→一例。集英社も抜き読みやってます。 →ジャンプオンライン。技術評論社さんもありますね、読めないけど。→[デジタル一眼レフ ベストショットの撮り方教えます]。ほかにもたくさんあると思います。
私の妄想にすぎないが、低解像度の無料版がWebにあって、別途 高品質・高解像度で有料の紙の本なり電子書籍があるのが望ましいと思う。
(その場合は、その電子書籍にDRMがかかっていてもいいと思う。カジュアル・クラッキング対策で、後述の「緩いDRM」
を。)(紙の解像度は高いよ!)
とくにマンガに関しては、中学・高校生あたりが、「ケータイのカメラで撮影→ZIPで固めてWebに置く or ニコニコ・youtubeやP2Pで流出」
ということを非常に気軽にスナック感覚でやってしまっている。→個人さんの日記[zipで漫画タダ読みが肯定されている光景に薄ら寒さを感じたという話] →[発売前の「週刊少年ジャンプ」
などを撮影してYouTubeで公開していた中学生を逮捕] →個人さん[神と崇められた末に]
電子書籍にすると、スクリーンキャプチャ撮ることで、上記のZIP配信がよりかんたんにできてしまう。−−もっとも、その程度の品質で満足できるひとは、もとより電子書籍も本も買ってくれないような気はする。
同様に、少年少女たちは「違法な無料着うたサイトなどを作り、利用している」
という悲しい実態もある。それが一般的なユーザーの事例になるのかどうかは、私には残念ながら分からない。
「“違法物ダウンロード”の違法化」
改正が通ったころ、2chで少年少女たちが「タダでダウンロードできていた着うたが有料になるのは酷い」
などといっていたものがあったんだが、自分のブクマからは見つけられなかった。→ケータイフィルタリングのときのITmediaの記事「非公式サイト見れなくなって歌(着うた)とかメロ(着メロ)も金払わないと取れないのが一番うざい。」
(16歳男子) →EUの例(ITMedia) →ちょっと違うが、高校生のCD回し貸しの例:有村さん。クラス内貸し回しくらいは別にかまわんと思うが、ネットの場合、いきなり世界中だからねえ…
(「“違法物ダウンロード”の違法化」
と書いたのは、「ダウンロード違法化」
と言う表現によって、ふつうの正当なダウンロードまで違法かのように思い込むバカをポツポツ見かけたから。−−2009年5月21日、西田ひかるが合法にUS iTunesから映画をダウンロードした旨をWeb日記に書いたら、噛み付いたバカがいた。その日記は現在は削除されている。→[西田ひかるが、スラムドッグ・ミリオネアをダウンロードして観てた、という話:インターネットの裏側を探しましょ - CNET Japan]のブクマ)
(さらに余談だが、C|NETは読者が自由に投稿できるblogを、C|NETの記事と同じデザインで表示している。なので、本記事と区別が付かず、ただの読者記事をC|NETの記事だと思い込んで信頼してしまう人がたまにいる。C|NETは考えをあらためたほうがいいと思う…)
というわけで、なんらかのカジュアル・クラッキング対策は欲しい。−−上記のとおり、「Web立ち読み」
などが実現したうえでの話だが。
某 有名活動家は同じインタビューで、「音楽では、最初DRMだったが、結果non DRMに落ち着いた」
「その流れから学ばずに、電子書籍がDRMをかけようとしていることは残念」
(大意)と発言している。−−ちなみに実際には「アホかって思いますよ」
と書いてある。
だが、個人的には音楽のケースと書籍では事情が違いすぎると思う。理想がnon DRMだとしても、だ。
音楽CDは、PCで簡単に自分でリッピングできる。CD/DVDドライブにつっこんで、あとはソフトで全自動で曲名まで取得できて、non DRMのmp3なりaacなりが作れる。−−なので、DRMの音楽を「バカらしい」
と感じて不思議がない。
ところが書籍は、いわいる“自炊”と呼ばれる作業、断裁→スキャン→PDF化、という、お金も時間もかかる方法でしか作れない。手間が違いすぎる。この状況自体は、5年たっても改善されないだろう。PCには本への直接の接続インターフェースはないから。→[動画と写真で確認する――裁断&スキャンのコツ(裁断編)](ITMedia) →[漫画自炊派の人は結局蔵書減ってるの?](個人さん)
(音楽CDでも、10年前は、まずwavでリッピングし、自分でmp3変換し、自分で曲名IDタグを入れ…という作業が必要だった。それでも“自炊”よりは楽だ。)
コンテンツ提供側としては、カジュアル・クラッキングを避けるために、なんらかのDRMを掛けたいと思うのは自然だ。そして、“自炊”は大変だ。となると、non DRMでも妥協・許容される可能性は高いと思う。
次の項目で書くが、DRMにはキツいものも緩いものもある。それが緩いもので落ち着いてくれれば、別にブースカいうことではないと思う。−−そういう検討を同氏は「時間がかかりすぎる」
と言っている。まあ、そのとおりですけども。
(あとでも書くが、地デジのようなむやみに厳しいDRMと、実態の分からないB-CASみたいなものは困る。あと、経済産業・総務・文部科学の3省がヘンなことを言い出していて、それだとまさに「時間がかかりすぎる」
うえに、たぶんろくな結果にならない。)
なお、現状として、上記のとおりDMMで買ってみたが、別に酷いDRMはかかっていない。exeだからWindowsでしか見れないことと、パスワードを要求されるだけ。ファイルとしてのコピーロックなどはかかっていない。−−そんなに心配する状況にはなっていない。
(なので、パスワードを書いたテキストをつけてZIPにしてまわしてしまえば、それですり抜けられてしまう。まあ、購入者ID入ってるみたいだけど。)
先ほど挙げた[海外でのPDF出版]でも、「それぞれごとにユーザー名が入る」
という、DRMではない心理的対策を使っている。
事実、DVDやBlu-rayだってDRMがかかっているが、それに酷い反発はない。−−もちろん、どっちみちぶっこ抜くひとはぶっこ抜くが、それはそれ。困るのはそっちじゃなくて、カジュアル・クラッキングのほう。
着うた・着ボイスだってDRMがかかっているが、十分浸透している。−−これも、後述するとおり“違法着うたサイト”とか無数にありますが。
(余談:[大好きな音楽を着うたフルで買い込んだ人が、機種変で「全部捨てざるを得ない」
と知った時のキモチはどんなものだろうか。誰がそのキモチを解ってくれるのだろうか?]坂本龍一「今の若い子は携帯電話で音楽を聴くけれど、機種を変更するときに、それまでダウンロードした音楽を一緒に捨ててしまうそうですね。 機種間でデータを移行できないということもあるのでしょうが、捨ててしまってそれを顧みないのが習慣になってしまっているのかも知れません。」
)
(ところが、ついさっき知ったのだが、au LISMOは着うたデータをPCに保存・再生できるそうだ。→[au LISMO]。DoCoMo/ソフトバンクはどうなんでしょ。)
ちなみに、同インタビューで同氏は「著作権ではなくビジネスモデルの問題」
と言っている。それはおっしゃるとおりです。
(注:わたしが某氏を嫌っているだけで、某氏のほうが音楽業界のことも出版のこともいろいろ考えていて、同氏の意見のほうが有用だろうと思います。念のため。わたしはただのシロウトでロートルですから。)
ひとくちにDRMといっても、キツさはさまざまだ。緩い例として、AppleのDRMであるFairPlayを挙げる。
地デジDRM(CPRM|CGMS-D/CGMS-A)の「HDDからのデータ移動すらままらならない」
と比べれば、十分許容できると個人的には思う。−−悪い点は、AppleがサードパーティにFairPlayをライセンスしてないことくらいだ。
まあもっとも、いまは洋楽の大半はiTunes Plus(non DRM)に移行したし、邦楽の一部もPlusになってるけど。
(前に[地デジ自体はいいものですよ]と書いたが、それとは別に、地デジのDRMは酷すぎると思う。上記リンク(2007年)のあとPC用地デジが許可されたが、制限は冗談じゃないくらい厳しく、HDCP対応DVIかHDMIがないとHD出せない。アナログ経由のリッピングを防ぐため。)(この制限、Blu-rayも同じだった。それはイヤだなあ。→[自作PCでのBlu-rayビデオ鑑賞環境を検証する](impress))
逆に、キツすぎる例を出せば、小説電子書籍なのに本文文字がコピペできないとか、そういうのは私もイヤだ。iTunes Storeも同様にコピペできないようにロックされているが、そういう仕様は止めていただきたい。−−部分引用して感想・評論を書いたりしたいじゃないか。…という話は、上記の私が嫌いな評論家のインタビューでも話題になっている。
(まあ、文字がコピペできない例は、文字データじゃなくて画像になってる可能性もあるが。)
うまい落としどころが見つかることを望む。
→[暇人\(^o^)/速報 : また、日本のIT産業がガラパゴス化確定かよw 電子書籍の著作権も集中管理か - ライブドアブログ]
いや地デジみたいなキツすぎるDRM出されても困るし、だいたい版元と流通があればできることに、別の権利団体ができる意味がよくわからない。それはやめて欲しい。
(ちなみに、このスレッドの投稿でも、マンガのZIP投稿の現状について触れられている。)
ただ、詳しいひとのコメントによると、「ただしソースは日経。 http://www.soumu.go.jp/main_content/000071341.pdf の第2章2.1でしょ。どう読んだらそうなるの? 電子書籍に関する日経の記事はちょっとおかしいと思う。」
とのこと(worrisさん)。→[同記事のブックマークコメント]
→[電子書籍:著作権、課題先送り 「管理法」
意見割れ−−政府懇](毎日新聞)
こちらによると、実際に協議したのは「電子化の仕様の共通化」
であるらしい。それならいいわな。
注目の著作権を巡っては意見の集約ができず、結論を先送りし、業界関係者による協議で、1年以内に結論を出すことになった。
いままでどおり版元が個別にやればいいと個人的には思う。音楽と違い、TVへの包括契約みたいなことはないんだし。−−いや、マンガ喫茶とかにやるのかな?
また、図書館による電子書籍の貸し出しに関するルール作りでは、有料の貸し出しなどが検討されたがまとまらなかった。著作者らには「紙の本でもベストセラーが多数貸し出され、出版への影響は小さくない」との不満が根強いためだ。
わたし自身は、「エンドユーザーの自炊が難しいなら、図書館が率先して電子化したらいい」
と思う。貸し出しの件は、紙だろうと電子書籍だろうと変わらない。
(追記)
→[総務省|「デジタル・ネットワーク社会における出版物の利活用の推進に関する懇談会」
報告の公表]
まとめ:海外の事例の検討。国会図書館を[知のインフラ]へ。フォーマット乱立への懸念。海外発信の検討。日本語組版の特殊性。検索の重要性。紙との両立。家族内共有など。課金システムと、不正利用への対策。書店での電子販売の検討。
けっこうまともだった。ひとあんしん。
BOOKSCANとスキャポンがある。すでに「私的複製においてグレー」
ということで、各所でさんざん議論されていいる。
だが、それ以前に。[ウラゲツ☆ブログ:本のスキャン代行について]さんから孫引き:
「現状では、ブックスキャンに依頼された本は著作者の同意を得ているものとしてスキャンしています。」
「お客様からお送り頂いた書籍は、著作者の許可を得ていると判断し処理をします。」
事実上、エンドユーザーが自分で著作者(注:正しくは著作権者:この場合は出版権者である版元・出版社)から許可を取るのはムリだろう。そもそも この条項を知らずに依頼してしまった場合、エンドユーザーが詐称したことになってしまう。これは酷いEULA(end user license agreement:利用規約)だと思う。
現状では、スキャン代行はグレー、というか危ない。
次のような話もある。→[ASCIIデジタル:業界関係者から歓迎の声も――スキャン代行は「悪」
なのか]
岩松 業界関係者、特に雑誌制作者からは、むしろ歓迎のメールが届いたりしています。
“それが真実だとしたら”だが、それならば、版元・出版社自身が「PDF入りCD-ROM付き版」
を100円プラスで販売したほうがいいのではないか。DTPソフトのQuarkやInDesignからPDFを生成するのはかんたんだ。
(ちなみにCDプレス+貼り付け(手作業)のコストによる定価増は100円だから、実際はプラス200円か。)
(余談:なお、PDFを作るのはかんたんだが、処理時間はけっこうかかる。今年3月までいた編プロでオペレーターさんから聞いたのだが、「InDesignでのPDF化は、PostScript印刷と同じくらい時間がかかる」
。自分はもっと手軽に瞬時にできるものだと思い込んでいた。−−まあマスター作る時間の話であって、本の付録を作る話には関係ないが。)
繰りかえすが、DTPソフトのQuarkやInDesignからPDFを生成するのはかんたんだ。
だが、PCはともかく、KindleやiPadのPDF再現性てどの程度なのだろう。フォント埋め込みは対応してるんだろうか。
フォントが変わったり、文字間隔・行間隔がちょっと変わるだけでも、本の読みやすさは大きく変わる。ブックデザインはけっこう神経質なもので、ノウハウの蓄積だ。それが崩れるなら紙の本のほうが圧倒的に有利だし、逆説的に言えば、読みにくいものに紙の本と同じ値段は払えない。
これは、“文字がデータ化されたPDF”の話であって、“文字を含む全体を画像として作ったPDF”では当然レイアウトは崩れない。ただ、“文字がデータ化されたPDF”じゃないと、本文をコピペして感想を書いたりできない。−−二律背反。
あるいは、デバイスごとにデザインの再最適化が必要なのかもしれない。
iPhoneは持ってるが、でかいPDFの閲覧は論外。緊急時には助かる、ていど。
iPhoneやケータイ向けの電子書籍の場合、iPhoneサイズに最適化したデザイン・DTPをやりなおさなければならない。実際、ケータイコミックは専用の業者がデータの作り直しをしている。これはけっこうなコストだ。−−ここからも、単純な「デジタルは安くなるんでしょ?」
は幻想だと分かって欲しい。
「本の売り上げがあがるのか」という件
→[電子化したら、本当に本を買って読むのか? iPad登場後のデジタルコンテンツ・エコノミーを考える](enterprise zine)
「新規の読者が付くのか」
という意味合いなら、完全に想定違いだと思う。「既存の購買者のうちのある程度がデジタル版を欲しがっている」
が正しいだろう。
というより、「紙だから買わないけど、デジタルだから買うことにした」
なんて人はいないだろう。
販売総数は、たぶん変わらない。保存用にデジタル版を買い足すひとが多少いる程度だと思う−−本でも“こなた買い”するひとはそれなりにいるけど、それが気軽になる程度。
ちなみに、こんだけ書いておいて、実を言うとわたし個人は「紙の本で読んで、手元に残したい」
派。本棚に所蔵が並ぶのは嬉しいものだ。
(本棚には限界があるので、マンガ喫茶で大量にマンガ雑誌を読むようにしている。→2010年5月22日日記に、読んでいる雑誌を挙げた。自分で買うのは、一部のラノベ、神林長平など一部のSF、竹本泉など一部のマンガなど。あまり大量ではない。)
そういう意味では、ネットでけっこうな嘲笑を浴びた[出版会局長「日本人は紙質や装丁にこだわりがあるから電子書籍は成功しない」
]も、表現が悪いだけで、まんざら間違いではないかもしれないかもしれない。「現物の本が欲しい」
という意味で。−−「紙質」
などについては後述する。もちろん、結論部分の「だから電子書籍は成功しない」
はおかしい。
(実際、PC専門書の出版社勤務時代、Web記事や500円学研PC本に対抗するために、「装丁や手触りにまでこだわるべきか」
という議論はしました。所蔵する喜びを増やすため。)
「電子出版で著者が自ら発行できるようになり、出版社の中抜き・役割は終わるか?」
みたいな記事もたまに読む。まあ、あまり大多数の意見・記事ではない。−−なので、「この人はいったい誰と戦っているんだ?」
系のお話になりますが。
→「桜坂洋が書くデビルマン」
収録 作家発・出版社なしのiPad/iPhone電子書籍「AiR」
発売(ITMedia)
「もはや出版社でなくても本が出せる。書き手が集まり、面白いことができれば」――作家や漫画家など個人が集まって企画・執筆・編集したiPhone/iPad向けオリジナル電子書籍「AiR」(エア)の先行配信が6月17日にスタートした。
「生協の白石さん」の編集を手掛けた堀田純司さんが編集を担当。デザインはナカノケンさんが担当した。
(非常に余談だが、IT戦士・岡田有花氏が寄稿していることをコレで知った。→[iOS4 - 現在使用中のiPhone 3GSが新品同様に] →[AiR HD iTunes Store]。偉くなったもんだ。)
冷静に見れば、たんに「自費出版・同人誌を作った」
という話。それは紙でもできるし、プロのひとがやったのも初めてではない。
たとえば、あきまんさん(ストリートファイターのキャラデザ、コードギアスのナイトメアデザイン、一部のガンダムのモビルスーツデザインなど)は「ふゆまん」
を毎年の冬コミケで売ってる。高河ゆんは同人あがりだが、デビュー(30年前?)したあとも、現在でも現役で同人活動している。よしながふみ も。なるしまゆり も。
野間美由紀さんは、単行本の巻末付録書下ろしをWeb公開した(2010年6月25日)。当然版元の許可は出ているだろう。版元だって、別に作家を縛り付けているわけじゃない。→[Miyuki's Diary:短編漫画を配信します]
海外の商業音楽の世界だと、一定以上のレベルに達したアーティストが、レーベルの中抜きや口出しを嫌って、自分自身のための個人レーベル(インディペントレーベル)を立ち上げて配給する例はたくさんある。beatlesのAppleレーベルが有名。PrinceもNPGレーベルを、Frank ZappaもZappaレーベルを立ち上げた。
(日本では「インディーズ」
というとアマチュア・nonプロデビューのものなので、なぜか言葉が逆ですね。)
日本でも、Charの江戸屋とか。平沢進氏のような例もある。→[MP3音楽配信を開始した「P-MODEL」
の平沢進氏に聞く]1999年
(余談だが、氏の“
は名言だと思う。)「じゃあ違法MP3についてはどうですか」
とも聞かれるんですが、それは、モラルの問題であってビジネスの問題とごっちゃにするとややこしくなる。”
だから、出版でも、とくに文芸なら個人レーベルの時代が来てもおかしくないと思うですよ。編集者の助力が必要なかったり、すでに自分でイラスト装丁などのコネクションを持っているだろうから。−−「編集者の仕事」
の解説は後述します。
それは出版社にとって脅威かというと、もちろん脅威だが、いま始まったことではない。電子書籍を特別視する話ではない。
出版ではないが、もやしもんの石川さんや絶対可憐チルドレンの椎名さんが、ペン入れ模様をustearm配信したり。−−これは、デジタルでマンガを描いているひとは、プロでもけっこうやってますな。秋葉凪人さんとか。
ニコニコでも、[描いてみた]としてPainterやSAIの工程を見せるひとはいっぱいいる。[演奏してみた][唄ってみた]も。プロも投稿していて[先生、仕事してください][先生なにやってるんですか]なんてのもある。
Internet普及以降、個人が直接情報発信できる手段は増え続けていて、それらはつねに出版社にとっては脅威だったり、またはチャンスだったり。
ちょっと前、2000年ごろも、ご老人・引退団塊をターゲットに「自分史」
出版がブームになったのは記憶に新しい。青丹社のように、それを補助することをビジネスにしている出版社もある。
出版社を通さなくても、印刷所に持ち込めば、お金さえ払えば印刷してくれる。そうでないと同人誌など作れない。→[同人誌+印刷でググった結果]
(ちなみに、コミケの歴史は1975年から→Wikipedia:コミックマーケット。)
音楽でも、わたしが高校生のとき(20年前だ)、1枚からのCD-R CDDA焼きサービスがあった。1枚1万円くらい。わたしは高校卒業記念に1枚作った。友達に聞かせただけだけど。−−もちろん、いまなら自分のPCでかんたんに作れる。
LP/EP塩ビ時代でも、自主制作というか、いわいる「インディーズ」
音楽は大量にある。有頂天、ウィラード、ラフィンノーズ、スターリン、YBO2、じゃがたら、あぶらだこ、枚挙にいとまはない。−−いま書いたのは1970〜1980年代の“日本のパンク”でインディーズからメジャーデビューしたアーティストだが、ほかにもいくらでもいる。
「版元(出版社・音楽レーベル)を通さないで個人が直接…」
というのは、別にいま始まったことじゃない。
PC/Internetの普及で、制作そのものも楽になったし、流通も楽になった。わたしも自作音楽をWebにおいている。→ks1234_1234
(「おいている」
だけではプロモートができないが、最近ならニコニコでプロモート→自サイトへ誘導、といったこともできる。)
紙の自費出版では、Webを使った補助サービスも前からある。たとえば、[はてなダイアリーブック、1600円から](2004年1月16日発表)
(電子書籍に関しては、つい最近ペパボが始めた→[「本を書いてみませんか?」
――ブログ感覚で電子書籍を作成・販売 ペパボ「パブー」
])
そもそも、大量の個人・プロが、Webに雑文・日記を書いたり小説を書いたりマンガを載せたりしている。マンガ家さん、役者、声優、プロ記者、挙げだしたら切りがない。−−真鍋かをりブログがものめずらしかった時代はとうに過ぎ去った。→例:[神のみぞ知るセカイ]若木民喜さん →声優の阿澄佳奈さん
別に電子出版を特別視する必要はない。紙だろうと、Web作品だろうと、とっくの昔にやってるひとはたくさんいる。
UGC(user generated contents)の盛り上がりは、とくに改めて書く必要はないだろう。3DCGなども、最近は驚くほどクオリティが高い。まあ偶然最近みた1例→[【MMD】プリキュアのおねえちゃんに憧れて‐ニコニコ動画(9)]。アニメでも新海誠さんのような例もある。
では、出版社や音楽レーベルの役割はなにかというと。
−−クオリティとプロモートだ。個人では限界のあるクオリティ制御を、プロの力でフォローするのが仕事。
出版社は、本作りのノウハウを持った編集者がいて、質の良いデザイナーさん・イラスト屋さん・カメラマンさんなどとのコネクションを持っていて、さらに書店流通の窓口を持っている。−−まあ、プロモートに関しては、出版社はあまり力を持っていない。
音楽でも、レコーディングの質、mixの質、マスタリングの質と、プロの持っているノウハウは一段違う。たとえば→[音楽業界の裏方(レコーディングエンデジニア)だけど何か質問ある?]
(私は自分で演奏・mixしているわけだが、各楽器の音が埋もれないように左右の定位を決めたり、音の左右幅(ステレオ幅…なんて言うんだろ?)を決めるノウハウを持っているわけではないので、たいしたmixはできない。プロの作品をヘッドフォンで聞いて「ああ、こうするのかな?」
と想像してマネてみるが、同じことができるはずはない。)
[AiR HD iTunes Store]のユーザーレビューによると、「本のサイズがA4アスペクトで、iPadだと上下に余白ができて、変な感じ」
だそうだ。−−あと、ソフトの使い勝手は評判悪い。このへんのクオリティが、結局はネックではなかろうか。
(A4アスペクトなのは、あとで紙で出す予定があるのかな?)
技術書・ビジネス書は、企画が編集者発案であることが多い。編集者が企画を作り、「このテーマなら売れる」
「この作者なら書ける」
とマッチングをはかり、依頼する。
そして、(これは作者発案であっても同じだが)作者が創作している途中でチェックを入れ、客観的な感想を述べたり訂正意見を出したりして「読者が読みたいものになっているか」
「テーマに沿っているか」
「作者の味が出ているか」
をコントロールする。−−このへんは、少年ジャンプ連載中の[バクマン。]を読んでください。それが一番わかりやすい。
脱稿後も、編集者が手直しをする。文芸だとあまりしないが、技術書はかなりやる。単純ミスの訂正は当然ながら、一部の表現の噛み砕き、文順の入れ替え、段落のまとめなおし、etc。→テクニカルライティングの一例:読点
([まるごとPalm!]を出したとき、パーム航空の機長さんが、「自分の文章が、プロの手によってプロの文章に変身していて、とても嬉しい」
と日記に書いてくれた。そのときは編集者冥利を感じた。まあ実際は、わたしはたいした手直しはしてなくて、本文デザイナーさんのデザインがうまかった側面が大きいです。)
そのあとも、「どんな本文デザインが適切か」
「どこに図版がいるか」
「どのイラストレーターさんなら挿絵イメージに合うか」
「この本なら誰にカバーデザイン・装丁をお願いするのがベストか」
などを検討し、それぞれに発注する。
ブックデザインもノウハウの塊。−−紙面版面に対して「余白をどれくらい取るか」
「フォントを何にするか」
「文字サイズをどうするか」
「文字の間隔をどうするか」
「行の間隔をどうするか」
「見出しと本文をどう差別化するか」
「コラムなどの部品要素をどう飾り付けるか」
など。これらがちょっとでも違うと、受ける印象が変わる。
デザインは重要で、難しい本なのにかんたんそうに印象つけることすらできる。同様に、たいした内容でない本をさも重厚なように印象つけることもできる。
−−これをデザイナーさんが具現化できるように、「この本はこういう意図があるので、こういう方針でデザインしてください」
と、イメージを仕様として発注するのも編集者の仕事。
(なお、文字間隔は書籍全体で一定ではなく、各ページを試し印刷したゲラにて、「ここは4分詰め、ここは4分アケ」
などと細かく例外指定をして、読みやすさを確保させます。)
こういう役割なので、媒体がWeb作品だろうと電子書籍だろうと、編集者やデザイナーの仕事はなくならない。−−もちろん、WebにはWeb用の別のノウハウは必要だが。
(余談だが、Webしか知らないデザイナーさんで、印刷の色分解・分版などを知らない人がいて、紙の書籍を頼んだら とんでもないデータで納品された経験がある。分版に際するヌキ・ノセとかが設定されてなくて、分版したらトラブルだらけになった。)
なので、電子書籍の時代になっても、出版社の役割は変わらない。変わるのは、媒体と流通形態だけ。
(となると、流通業者(ニッパンやトーハン)のほうが困るかも。)(でも、新聞がほぼ全文Webで読める時代になっても紙の新聞がなくならないように、紙の本もなくなるわけではあるまい。まあ、減る可能性は高い。自分も新聞読んでないし。)
ただ、出版社のビジネス規模が小さくなる可能性は、いくらでもある。−−というか、Webが一般的になった2000年くらいから、とっくに小さくなり始めている。
1つめ:電子書籍用に流通経路を新しく作らなければならないなら、出版社と編集プロダクション、あるいはWeb専門ニュースメディアでも、どこでもスタートラインは同じことになる。
2つめ:個人の力がより強くなる可能性はいくらでもある。
紙の場合だって、フリーランス個人でも優秀な編集者はいる。そもそもデザイナーさんやイラストレーターさんは、フリーランスのほうが多い。
旧来は個人同士の人脈を集めるのが大変なので、出版社という分かりやすいところにコネクションが集約された。−−「ここまでに集約したコネクションがすでにある」
という意味で、出版社に強みがあることは変わらないけれど。
しかし、いまは個人が、[伽藍とバザール]的というか ニコニコUGCで見られるように、共有したりコラボしあったりするケースが珍しくない。“コネクションを作る”ことができれば、個人同士でもクオリティは上げられる。
そんな時代なので、出版社が持っているノウハウも、柔軟に積極的に、そういうコラボに提供していく時代かもしれないなあ、とは思う。
(辞めちゃった人間が偉そうに書くのもヘンですが。でもまだ在籍していた2005年でも、社内のみなさん相当痛感してましたよ。)
それはそうとう極論で。インフラ代やら交渉力やら、またノウハウの蓄積やらで、個人の限界があることは変わらないと思う。チャンスは増えると思うけど。
ごく単純にできるなら、拙著[スタイルシートWebデザイン]HTML版をePUBにしてみようと思ったのだが。
んー。かんたんにePUBを作れるソフトはあっても、デザインどうするのかよく分からない。また、HTML+CSSをそのままePUBに変換するサービスとかはないみたい。
よろしければ、どなたか「電子書籍のノウハウを試してみたいが、とくに一定量のコンテンツを持ってないため、できずに困っている」
ようなかたがいたら、ePUB化 あるいはKindle/iPad/iPhone最適化を行ってみてくださいませんか。−−メールで連絡ください。
いつもどおり、わたしからはギャランティーは払えません。それでよろしければ。
(たとえば、iPad/iPhone向けをアプリにして、115円くらいでAppStoreで配信して、そのアガリをフィーにあてていただいて結構です。もっとも、12年前の、すでに役割を終えた古い本なので、たいして売れないと思いますが。)
ちなみに、Goole書籍検索には、拙著はない。孤児作品(絶版作品)を救うのが目的の1つじゃなかったのかねえ…→Google書籍検索[スタイルシートWebデザイン]
紙の利点。上記の細かい組版を印刷するノウハウの蓄積。
目の疲れなさ。コントラスト比。白がどこまでも白く、黒がどこまでも黒いこと。−−まあ、今は1:1000の液晶とかもあるので、このへんは技術革新で超えられる。電子ペーパーなら区別は付かない。
網点印刷で蓄積されたノウハウによる表現の豊かさ。圧倒的な解像度。−−マンガのスクリーントーンなどの文化はこれに最適化されている。
(セッター(印刷機)による網点印刷における解像度の高さ(線数)と、ふつうのプリンターや液晶のdpiとの違いに関しては、koss氏が昔日記に書いたものが詳しい。→[デジタル画像の単位について[dpi、ppi、lpiの関係]])
コーティング。ふつうはカバーでしかやらないが、光沢ピカピカのコーティング(グロスPP)なのかマットのコーティングなのかだけで、本の印象は大きく変わる。同じタイトルロゴとイラストが入っているカバーでも、光沢グロスPPのほうがポップに見えるし、マットのほうが大人びて見える。
紙質。やわらかい紙から硬い紙まで。厚みもさまざま。手触りの違い。色の乗りかたなど、紙によってぜんぜん違う。ソフトな印象を出したいときに選ぶ紙と、高級感を出したいときに選ぶ紙は違う。
たとえば、グラビアに使うアート紙は写真の再現にはいいが、文字を読ませるために使うと反射がピカピカと強すぎて目に痛い。なので、アサヒカメラなどはそうとう気を使って、写真も文字の両方が読みやすい紙を使っているし、前半の写真だけの部分と後半の文字だけの部分では紙を変えている。
(余談:本は本棚に挿されるもので、ふだんは背しか見ない。となると、ある程度の厚みが必要で、ページ数が少ないときは厚い紙を、多すぎるときは薄い紙を使って調整する。ただ、厚すぎる紙はめくりにくいので(子供絵本とか)、ほどよい程度が必要。薄すぎると、破れやすかったり、裏映りしたり。)
(辞書に使う紙は、あんなに薄いのに裏写りしない、とても優秀な紙です。もちろん値段も高い。−−それで普通の本を作ると薄くなりすぎるので、万能ではない。)
和紙っぽい混ざりものがある紙もある。そういう紙をカバーや見返しに使うことで、本の雰囲気を変えられる。
紙によって白度も違う。たとえば軽いアイボリーのものもある。本文であえて白度を下げることで、これまた受ける印象が変わる。
(というわけで、上述の[出版会局長「日本人は紙質や装丁にこだわりがあるから電子書籍は成功しない」
]は嘲笑されているが、実際のところ紙の書籍は、編集者・装丁家によって最適な紙が選ばれ、それを読者は受け取っているわけです。紙が不適切だと、下手をすれば「この本は読みにくい、というか読めない」
ということになります。−−だからといって、「電子書籍は成功しない」
という結論はおかしいですが。)
特色。たとえば、メタル系の色は特殊インクで、実際に金属が混ざったものを使う。例として、[鋼の錬金術師]のロゴ周りはメタルインクだ。メタルインクを使うと、見る角度で光りかたが変わり、高級な印象を受ける。−−これは液晶や電子ペーパーでは原理的に不可能。
特色の別の例。たとえば写真集などでは、黒インクを複数色用意して混ぜ合わせ、濃厚な階調を出すことがある。基本的には、光沢の黒とマットの黒。−−アラーキーの白黒写真集では黒だけで4種類使ったそうな。
カバー印刷では、色ムラが出て欲しくない箇所のベタ塗りを特色指定するケースが多い。それで仕上がりが安定する。
再現できる色範囲が広い。−−いまのところ液晶では、RGBの一部をカバーするsRGBがようやく普及したところ。
(もちろん、技術革新で可能になるかもしれない。RGB+Yという4Cの液晶はすでに登場している。→[なぜ4原色なのか? シャープ「AQUOS クアトロン」
を読み解く ])
現物を所有する喜び。
自分でメモを書き込める。−−これはソフトウェア的にすでに対応されてますが、しかし手書きの文字が呼び覚ます記憶と、入力された文字から受ける印象は、かなり違う。手書きのよさはなくならないと思う。
“紙の本”の利点。カバー裏や、カバーをはがした表紙に、オマケのマンガなどを付けられる、という遊びができる。背表紙により連巻イラストが作れる。ページのスミにパラパラマンガを印刷するような遊びができる。−−まあ、電子書籍はデジタルなりの違う遊びができそうですが。
いらなくなったら中古屋に売れる。−−いまんところデータは音楽でも売れないからねえ。Apple Storeのものは、「誰かにプレゼント」
機能があるけど。
んー、それくらいかねえ。
(正直なところ、編集者などやっていただけあって、私は紙の本が大好きなんですわ。印刷されたインクの匂いとかも好きだし。−−青焼きやるときの酢酸の香りも大好きだった。)
CDでも、ブックレットの充実など、データ配信ではできないことを実現できる。付加価値化。
CDの場合は、それら特典が付いた現物CDと、廉価なデータのみの配信と、棲み分けができている気がする。→[けいおん!]の例
(私はすでにiTMSでしか音楽を買わなくなっている。楽だから。PCにdenonアンプつないで再生環境作り上げてあるし。CD入れ替えるの面倒くさい。)
電子書籍の場合は、値段が安くできるのかどうかわからないので、どう棲み分けるのかはこれからの課題。
記事中に出てくるように、Kindleなどの電子ペーパーに表示された文字は、紙に印刷されたものと区別がつかない。2000年ごろCEATEC会場でE Ink電子ペーパーを見て以来、わたしは本当にその凄さに心酔している。→TOPPANによるE Inkの解説
日本でもSONYが[LIBRIe]で製品化したことがある。店頭でみたが、最初紙のモックと間違えたくらい、何度でも書くが、印刷された紙と区別が付かない。−−ただ、販売が2004年と早すぎたためか、ほとんど売れず、話題にもならず、黒歴史っぽくなってしまっている。→2004年4月29日日記
今日書いた日記は、電子書籍(ああデジタルブックって書きたい)をiPadやPCなど液晶で見るケースを想定している。が。正直なところ、「液晶で見るなら、電子書籍という面倒な形態をとらなくて、ただのWebマンガやWebニュースで十分」
と思う自分がいる。
だが、電子ペーパーは違う。ほんとうに違う。こればっかりは、実物を見ていただかないと伝わらないのが悔しい。→[「SID 2010」
リポート:フルカラー電子ペーパーの夜明け] →[カラー電子ペーパーのすごさを、やっと理解(動画)] →2ch[【E Ink】電子ペーパー端末15【3qi】]
(iPadでも、大勢のかたが同じことを言います。「使ってみないと、その凄さが分からない」
。自分はまだ触っていないので分からない。)
電子ペーパーで電子ブックを読むなら、ほんとうに世界が変わる。これは断言したい。
いまのところ有名どころはKindleだけで、現状 日本語書籍がないので強みがないが、それはそのうち変わると思う。実際、海外には端末も複数ある。iREX、Nookなど。ソニーも2009年にもまた出してる。
なので、実際のところ、ほんとの電子書籍「元年」
は、「電子ペーパー普及後じゃないかなー」
と思う。−−上記で「マンガとかはすでにいっぱいある」
と書いたのと矛盾するようだけど。
電子ペーパーの弱点は、描画速度が遅い点。1ページを表示するのに、ゆっくりゆっくり、描いているのが見える@2004年LIBRIeで確認。
このへんは、段階的に進歩・解決すると思う。液晶だって、昔は信じられないくらいゆっくりの描画速度だったのだ。KindleをTVなどで見る限り、読書にも実用的な程度に改善されている(ごめん、実物は触ったことない)。
[calender]
この日付はサンデー関係にしよう。少女マンガの感想はまた後日。
もうやんカレーにて。うしおととらの30巻を手に取り読む。
ちょうど母と再会するシーン。「あたまをなぜていいかしら」
で泣く。
白面の復活、その描画の迫力に圧倒される。 形状がシンプルでも、ここまで怖さが出せるのは、 その目と行動原理がすさまじくリアルだからだろう。
そのまま31巻。うしおと親しい報道マンが、逃げようとするカメラマンを叱るシーン。男気にしびれる。
「ここで俺達が逃げてはいけないんだ。ここで俺達が絶望して逃げたしたら、 ほんとうに日本中がパニックになってしまう。」
32巻。槍の破片の作用で、ようやくみなが うしおに関する記憶を取り戻すシーン。ここは何度読んでも泣ける。24巻くらいで、白面のものが人民の記憶を封じた。そこからの長い孤独が、いまここで晴れる。
ここまで読んで、最終巻33巻を読まないわけにはいかない。ジャガイモ食べすぎで重たくなった腹をかかえつつ、まんが図書館(という名のマンガ喫茶)へ移動。
とらの復帰、おまもりさまの決断、その他もろもろ。すばらしいね。
藤田氏は、1巻の時点でこんな構想があったわけがなく、
かなりを後付で足しながら書いている。
でも、このようにちゃんと伏線を折りたたみ、終結させられる。
33巻でモノノケの長老が「うしおよ、お前達の長い旅は無駄ではなかったのだ」
と宣言するが、
読者としてもその思いを非常に濃くする。
[うしおととら]は傑作の部類に数えていい少年マンガです。
[からくりサーカス]は破綻が大きいが、話のデカさが気持ちいいので許してしまう。
連載当初から好きだったが、とくに何も書いてなかったな。
概略:地獄から、たくさんの「魂」が逃げ出してしまった! 悪魔らが回収に地上に出て、協力者を探す。ドジな下級悪魔エルシィが選んだ相手は、なんと「恋愛ゲームにしか興味がなく、そして恋愛ゲーム攻略の神様」だった。
その神様・桂木桂馬が、現実で少女たちに取り付いた「駆け魂」
を追い出すために、彼女たちを恋愛的に「攻略」
する。−−その「現実をゲームとして攻略していく」
という視点がとても面白い。
あと、攻略後、少女たちは、取り付かれていたあいだの恋愛の記憶をすべて失ってしまう。それも切なくていい。
まあ、おおざっぱにはそんなかんじ。
桂馬の「現実なんてクソゲーだ!」
発言は名言だと思う。
アニメ1期が終わったころだと思うが、突然本誌が過去回想編に入った。天王寺アテネ=アーたん編。これまでも端々で伏線的にハヤテの幼少期の話がちりばめられていたのだが、それをまとめて紹介するかんじ。
とても暗く、悲しく、そして美しい。これまでの軽いノリのハヤテ本編とは一線を画す内容。両親の外道なしうち、ハヤテの苦労、そして、徹底的に美しいアーたん。厳しくやさしいアーたん。−−連載時のカラーイラストのまばゆいばかりの美しさ!
(単行本で読んだのかインタビューで読んだのか忘れたが、畑先生自ら「この過去編は、物語が始まったときから組み込まれていたもので、ハヤテに欠かせないものです」
と語っている。たぶん、アニメの人気が凄かったので、ある程度の「作者の描きたいこと」
を書かせてもらえる自由を得たのだと思う。)
解説はしない。紹介もしない。ただ、メモ。
「地上の知人しか写らない水鏡」に、マリアさんが映った。マリアさんには“孤児で、本当の名前も誕生日も分からない”という設定があるのだが、やはり天王寺家なのだろうか。そのことは今後なにかに使われるのか?
過去編が終わって、またしばらく日常編があって、そしてミコノス島への旅行になる。
その現在軸にアーたんが出てきたとき、心底しびれた。「アーたんの存在をハヤテが知るのが、ヒナギクのなにげない一言から」
というのも、マンガの展開としてとても巧かった。
アーたんと宝玉にまつわるハヤテの苦悩を、ナギが「お前を苦しめているのはこれか? なら、こんなものはこうだ!」
と壊してしまう。その宝玉は三千院家の遺産相続権を象徴するもので、だからこそハヤテがナギのために守り続けていたのだが、ナギ自身があっさりと壊してしまう。
「これまではお金が私を守ってくれた。これからは、ハヤテ、お前が守ってくれればいい。」
このシーンは、個人的に大好き。美しかった。
アーたんの呪い・束縛が解けたあと、アーたんが自ら身を引くのも美しかった。よくできた逸話です。
余談だが、ワタル編でのこのセリフも好きだ。こういうところ、畑先生のうまさだ。
「なにいってんだ。テレ東とTokyoMXが映らない国に住むつもりはないよ!」
あの各人の旅行編では、いままで描いていなかった各家族の逸話とか、キャラの立ち居地の再確認とか、いろいろあってgoodでした。
ヒナギクと西沢さんのそれぞれの決意も美しかった。−−さっきから「美しかった」
連発だな>自分。ボキャブラリー貧困だな。
上記の[神のみ][ハヤテ]のほかには、[結界師][史上最強の弟子 ケンイチ][絶対可憐チルドレン]かねえ。安定して楽しめる。
[オニデレ]も面白いが、最近は読んだり読まなかったり。
1年前まで連載してた[魔王 JUVENILE REMIX]は最高に面白かった。気が向いたら いつかなんか書こう。
これはブクマからの転機なので、ちょっと古い話になるが。
どちらもイラストがヨシタケシンスケさんだ。いまGoogleと仕事してるらしい。大きなクライアント捕まえたな。
ヨシタケさんは、ナイロン100℃の舞台[テクノベイビー−アルジャーノン第2の冒険−](1999)で衣装・舞台装置で協力していて、偶然知る。劇場のロビーには氏の[カブリモノシリーズ]の実物があり、迫力に圧倒された。−−作品は公式Webで見られるので、ぜひ覗いてみてください。
そのあと興味を持って調べると、1999年当時、すでに個人Webを持っていた。[このごろシリーズ]として1コマイラストが掲載されていて、ほのぼのしてかわいい。カブリモノが醸し出す狂気とは正反対で、とても興味が沸いた。
自費出版を数点出している。問い合わせると、まだ在庫がある模様。即座に…ではなくて数年後、お金に余裕ができたあとだが、購入した。
商業出版でも出している。[しかもフタが無い][やっぱり今日でした]。基本的には[このごろシリーズ]の新作。失礼ながらブックオフで購入さてていただいた。
(余談:[しかもフタが無い]購入当時の2004年3月は、鬱病発病当時ジャストだ。ひさびさに前後の日記を読んだら、その暗さに自分で驚いた。なお、公開していないローカルの日記はもっと暗い。)
そんなヨシタケさんが、いまGoogleと仕事をしている、というのは、個人的にとても嬉しい。
それはね、僕が"真性"ヲタだからだよ!さ、昨日録っといた"聖痕のクェイサー"観ようっと
この地位・立場にいるひとが、オタのカミングアウト。そしてチョイスが[聖痕のクェイサー]。相対的にディープオタが楽しむ、かなり暗い話。この説得力はすごい。−−レボレボかっこいい!
そうかー、だてに[ガンダムseed]の主題歌歌ったり、最近だと[darker than black][soul eater][戦国BASARA]の主題歌歌ったりしてるわけじゃないんだねー。
他の日でも、サッカー観戦しながら「レッツパーリー!」
とかつぶいやいたり。レボレボ男前です。
[calender]
今日はiPhone4発売日+[ラブプラス+]発売日+選挙公示+[素直になれなくて]最終回+NEW XBox360発売日でした。
iTunes9.2の謳い文句に「iOS4.0でのシンクロが早くなる」
とあったが、真実だった。−−あいかわらず「160xエラー」
は出るので、iREBで回避。
「復旧計算」とやらに2分(iOS4.0で復元シークエンスが大幅に変わった)
これまでは倍はかかっていた。たしかに早くなった。
どの作業でも、iPhone側に常にプログレスバーが出るようになったので安心感高い。−−OS2.xのときはバーなし、3.xでバー登場もFW update時のみ。
特筆点:HOME画面のアイコン配列、ちゃんと記憶して復元してくれた。OS4.0にてようやく実現か。でもありがとう>Apple
おおおおおお。OS2.0で起動4秒だったアプリ→OS3.0で起動3秒に改善→OS4.0で2秒に改善。Appleがんばったな。
Sleepからの復帰、OS3.xまでは微妙なタイムラグ(0.8秒ほど)があったんだが、それが0.3秒くらいまで縮まった。ストレス減った。助かる。
iOS4.0がリリースされたあとに出たまとめ。くわしい。→[iOS4のTIPSまとめ:iPhone 3G Wiki Blog]
Apple公式に書かれていたこと:
あとから判明したこと:
「アルバム」と
「撮影地」などのタブなし
なんでよ? 無印3Gはもう死ぬの? マルチタスクは負荷高いから分かるけど、OS3.xでもバッテリーパーセント見送りなの理由が分からなかったし、OS4.0での縦横回転ロックはなにごとよ?
なお、ゴニョゴニョによって、マルチタスク・ホーム壁紙・バッテリー表示はオンにできる。
ゴニョゴニョ実施。完了。はじめてredsn0wでノートラブルで一発でいけた。
いくつかの組み合わせで確認したが、上記の「素だと3秒→2秒に速くなった!」
は、壁紙onにて「3秒→3秒で変化なし、RAM具合によっては4秒」
、マルチタスクonにて「3秒→5秒と悪化」
になる。まあ、無理やりやってんだから、仕方あるまい。
(正確には「Fast App Switch」
らしいが、長いので略す。あと、Task Managerに至っては名称が不明なので、暫定的にこう記す。)
マルチタスクは、非FastSwitch対応のアプリでもバックグラウンド待機になっちゃってる模様。TaskManagerに、起動した全アプリが登場する。−−3GSでも同様らしいので、JBで無理やりonにしたためではなさそう。
非対応アプリは、ふつうのアプリ再起動と同じだけ時間がかかる。意味がない。
JBアプリ[Remove Recents]を入れた。これで、FastSwitch非対応アプリがTask Managerから消える。
Apple謹製ソフトはすべてFastSwitch対応。TaskManagerからだと、変化アニメーション付きで0.5秒で切り替わる。
とはいえ、[時計](アラーム)や[電卓]がFastSwitchしても何も嬉しくない。RAMの無駄だ、こちとら無印3G、128MBしかないのだ。Backgrounderにて強制offオフ。
(なお、TaskManagerで[時計]をオフにしても、アラームは指定時間にちゃんと鳴る。[電話]をオフにしても、ちゃんと待ちうけできている。TaskManagerは、あくまでFastSwitchなどマルチタスク部分のみの終了であるようだ。)
そして、意外なことに、このOS4.0のマルチタスク、あまりRAMくわない。それはすごい。−−Twitterで識者に聞いたが、「Backgrounderはアプリの全メモリをRAMに置くが、FastSwitchは必要な箇所のみRAMに置くようになっているため」
だそうだ。さすがにOSで対応しただけのことはある。
ただ、6月24日時点で探して見つけられた限り、OS4.0FastSwitch対応アプリは、[公式Twitter for iPhone][Tweeting]の2つだけ。WWDC2010キーノートで大々的にデモしていたSkypeは、いまだUpdateなし。−−まあ、そのへんはのんびり待つがよいわね。
Appleのこれまでのデモだと、「マルチタスクを使うには、ダブルタップホームでTaskManagerを起動しないといけない」
みたいに見えたが、実際は、普通に起動して普通にHOMEに戻っても、ちゃんと駐在している。HOMEから再起動すれば、ちゃんとFastSwitchする。
TaskManagerでのアプリ終了は「アイコン長押し」
。HOMEでのアプリ削除と同様、プルプルになって、削除バーが出る。−−分かりにくいUIだな!
(これ、自分では気づかず、[iOS4 - 現在使用中のiPhone 3GSが新品同様に]で知った。)
jobsは4月のOS4.0プレビューイベントでの質疑応答で「終了操作は必要ない、そんなUIは間違っている」
と息巻いていたが、あれはなんだったんだろう。→[iPhone OS 4.0開発者プレビューイベントまとめ] →Apple USにある公式動画
まあ、JBerじゃない人も、MailやSafariを自分で気楽に終了させられるようになったわけで、それ自体はいいことだと思う。
(余談)
「iPhoneの操作は直感的で、説明書は要らない」
は絶対に嘘だ。−−ちなみに、言っているのは一部のApple信者や記事にすぎず、Apple自身はそんなことを言っていない。
たとえば、OS3.0でアプリを強制終了する方法。→[FAQ重い - iPhone 3G Wiki*:] アプリ複数起動を止める(アプリの強制終了)]
「アプリが起動している状態で、(略)電源オフのスライダが現れても電源オフにせず(ここで「スリープ/スリープ解除」ボタンから指を離し)、次にホームボタンを約6秒間長押しして終了する。」
んなこと分かるわけねー!
同様にiPadでも「子供でも老人でも使える」
という主張が多いが、同様にそんなことあるわけないし(PC/MacでiTunes使えないと使えないマシンなのだから)、やっぱりApple自身はそんなことは言っていない。
SpringBoardが奪うRAM量が標準20MB→14MBと減っている。Appleがんばったな。
ダブルタップホームでiPodコントーラーが出なくなったの、操作性悪い気がする。[設定]からホームボタン動作の項目がしれっと消えているね、まあしょうがないか。
→modmyi:The Official iOS 4.0 Compatibility List!
[Backgrounder]は、24日時点では「firmware<<4.0となっている」
とエラーが出て、インストールできない。6/26のupdateで対応した。これで勝てる!
[Activator]は入るが、割り当てにアプリを指定しようとするとSafeMode行き。SleepButtonやBackGrounderオフは割り当てられる。まあ、更新待ち。
日本語入力、そうとう賢くなった。というか、今までバカだったなあ。OS3.xまでは、ほぼ全文字入力しないとまともな候補がでなかったが、OS4.0では2文字くらいですんなり候補が出る。
そして、「確定後の次の候補」
が前よりも圧倒的に賢い。
なにより、自分の入力履歴を覚えてくれてる。3.xまでは、覚えたり覚えなかったりして、よく法則が分からなかった。
わたしは寝るときにiPhone+スピーカーで音楽かけて寝てる。まあ標準8時間。
OS3.xだと100%→50%まで減っているところ、OS4.0だと100→70%。ふだん使いでも、バッテリーの持ちもたしかによくなった模様。Appleがんばった。
(無印3Gでマルチタスクonにしてるにもかかわらず、圧倒的に違う。これはすごい。)
redsn0wでゴニョゴニョした無印3Gの場合、写真アプリからはホーム画面は選べない。[設定]−[壁紙]から選ぶ。
壁紙なしにする方法が分からない。
iOS4.0の縦横回転ロック、ようやく分かった。Task Managerの標準位置の1つ左にある。すげーわかりにくいインターフェースだな。なぜそこに配置する。
(ちなみにそこにiPodコントローラーもあった。すげー無理やりくさい配置だ。)
マルチタスク機能の中に縦横回転ロックをいれちゃったから、無印3Gは素だと非対応だったわけね。なにやってんだか>Apple
場所は分かりにくいが、JB[iNoRotate]と異なり、好きなタイミングでon/offできるため、「ふだんはoffで、写真を見たいときだけon」
などできる。便利だ。
iOS4.0のメモ帳、起動するとネットワーク接続してる合図がでるんだが、どういう仕様変更?
これの模様 →「MobileMeなどのIMAPアカウントを使っている場合は、ワイヤレスでのシンクもできます。」
[設定]にメモ帳の項目はないのだが、[メール/連絡帳/カレンダー]のなかにあった。−−なら、そこに[メモ帳]てつけとかないとマズいだろう>Apple
確認した。たしかに自分のGmailあてに、マンガ喫茶で書いてたメモが、memoってタグでメール送信されてる。自分からのメールは通知こないから、気が付かなかった。
うわ。設定でGmailへのメモ送信をオフにしたら、オンのときに書いたメモがローカルから消えた…どういう仕様だ>Apple
そのついでに判明したのだが、Gmailアカウント標準でカレンダーの同期に対応してた。進歩したな。−−いままではExchange経由でgsyncを使っていた。ちなみにGoogle Contactとは、iTunes経由で同期できる。
ネットで報告に上がっている写真非最適化の問題は起こらなかったが、一部のカメラ撮影写真が消えた。法則不明。
(とうか、「OS4.0用に最適化されていないため、らしい」
という根拠が分からない。iPhone4は画面サイズが変わったが、無印3Gも3GSもいっしょじゃないか。)
3GSのひとには、「勝手にアクセシビリティ設定がオンになって、突如表示が変わって焦った」
てひともいた。
上記の写真の不具合も、3GSのひとの話。
私はiPhoneのキーボードをフリックのみにしているんですが、iOS4.0でも「突如かってに英語キーと日本語QWERTYと絵文字がオンになる」
バグは健在なり。
そして、キーボードの設定画面の仕様が根本的に変えられていて、最初かなり戸惑った。−−英語キーがQWERTYだけじゃなくDOVORKなど配列選べるようになった都合なんだとは思いますが。
→iOS4のTIPSまとめ:iPhone 3G Wiki Blog
3Gパケット利用の禁止:[設定]−[一般]−[ネットワーク]に[モバイルデータ通信]という項目が新設されています。(略)電話やSMSは受けられますが3G経由のパケット通信だけを停止できます。
前は[3G全体をオフに]しかなかったので、電話もSMSもいっしょにダメになっていた。
ためした。たしかに動作する。あと、これをオフにしていても、i.softbankの通知は届く。−−やった、これでパケットけちり生活がモアベターになる!
(わたしは自宅療養中なので、基本的に自宅Wi-fi。野外では、たまにTwitterに投稿する以外、オフラインのアプリとSMSしか使わない。これでやると、iPhoneであってもパケット定額2段階の最低金額で収まる。)
(ちなみにふつうに使えば、2日あればパケット定額の上限などかんたんに越える。iPhoneはパケット食いだ。孫さんが嘆いているのも伊達じゃない。)
iOS4.0に時刻あわせがようやく付いた。NTPかどうかは不明。調整間隔も不明。[設定]−[一般]−[日付と時刻]
これまではNTPすらJBしないといけなかったのよねえ。
OS3.xのときは「MMSだけオフにする」
機能があった。ソフトバンクのMMSはSPAMの温床なので、わたしはオフにしていた。ところが、OS4.0でこの機能が消えた。いま確認したが、オフにしたままファームアップした私は、完全にMMS受け取れなくなっている模様。
まあ困りはしないんだが、その仕様変更はどうなのかね>Appleさま
(…これはゴニョゴニョのバグだったようで、redsn0w_win_0.9.5b5-5で直った。失礼しました。)
標準でのフォントの表示が微妙に違う。0.5ptほど落として、行間あけるようになったかな?
地図の表示スタイルが変わった。遅くなったが、綺麗になった。
あと、勘違いの範囲かもしれないが、iPodの低音が多少マシになった気がする。
なにげにロックスクリーンに曜日表示が変わった。まえは「6月1日 火曜日」
だったのが「6月1日(火曜日)」
に変わった。前→http://ks123412.web.fc2.com/ch/2009-08a.html#10_t2
iBooks、無印3Gだと重っ 遅っ 使い物にならない。
iOS4.0では、iTunesと同期すると、iPod(MobileMusicPlayer)のプロセスが起動する。逆にOS3.xまでは、起動中のiPodプロセスが終了していた。なんでこんな細かいこと変えたんだろう?
日本語入力の圧倒的な改善と、バッテリーの驚異的な改善。この2つだけで、OS4.0にしない理由はない。
24日〜28日とイジった結果、けっきょくマルチタスクoff+ホーム壁紙offにして、早さを確保してJBした。BackGrounderとiNoRotateで生きていく。
いちおうこのまま無印3Gでいるつもりです。
iPhone4のひとは、これまでよりもさらにケース必須ですな。
[calender]
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