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→LG Optimus GT540(Android2.1)で2週間 遊んでみた | →LG Optimus GT540にカスタムROMで2.2.1を入れた | →Android2.2.1の動作の紹介(OpenSwift - CyanogenMod) | →たぶんAndroid OS2.1/2.2.1のほうの話と思われるところ
機種依存部分と、基本の基本をこちらに。なお、まだ2週間しかイジってませんので、勘違いなどあるかも。
とにかく小さい! 私にとって、小さいは正義。−−世界一小さいケータイである708scを使いたいがためにソフトバンクに機種変更したほど。
なお、iPhone4は3.5inch、GT540は3inch。プラスティック筐体なので軽い。「3.5inchは、自分の手には横幅がちょっとデカイな」
と思っていた。3inchは実に扱いやすい。また、Appleのガラスと異なり、落とした場合の破損も少ないかと想像。−−あえて落とす実験は、さすがにしてない。
筐体が、上下左右とも、前後方面に丸みを帯びている。持ちやすいし、机の上に置いた状態からも取りやすい。−−ちょうどWorkPad c3(PalmV)に似たカーブだ。
(最初にiPhone4を買う気がしなかった最大の理由は、フラットデザインだから。自分には、ケースなしだと、机に置いた状態から持ち上げるのに苦労する。いまでも、無印3G用のケースをつけて丸みを確保してごまかしたまま。→2010-10-01)
物理ボタンがたくさんある。初期Androidの方針にのっとり、[HOME・通話・切る・メニュー・戻る]が前面に。左側に音量ボリュームが、右側に[検索][シャッター]がある。特に、カメラシャッターボタンがあるのは有利。画面タップによる撮影は、原理的に手振れを誘発するので。
個人的には、[切る](通話を切る、画面をスリープにする、長押しで電源オフ)が手元にあるのは、理に適っていると思う。
iPhoneでも、基本的には片手持ちで、入力操作の都合上 手は下に添えているはずだ。その状態では、iPhoneの右上のOffボタンは自分には微妙に遠い。−−あくまで「自分には」
。
(私はActivatorで[HOME長押し][SpringBaordのピンチイン・ピンチアウト]に画面スリープを割り当てている。ほんのちょっとのことだが、手を伸ばすより自分には楽。あくまで「自分には」
で、万人向けかどうかは知らない。)
最近のAndroidは、iPhoneにならって物理ボタンを減らす傾向にあるし、そもそもボタンの配列がまちまちで、議論になっています。
日本のキャリア縛りみたいにきつすぎるのもアレですが、「Homeは中央、左にメニュー、右に戻る」
くらい統一してもいいのになあ、とか思いますです。
有名どころのADW.Launcherに落ち着いた。決定打は「余分なアニメーションをナシ、あるいは速くできる」
。わたしはヌルヌルのアニメーションより、実用の体感速度が欲しいのだ。
現状でHOMEは5枚。下記のとおり。実際に使うのは3枚だけ。
また、画面の上下スライドに「プレビュー」
(MacOS XのExpose的なもの)を、HOMEボタンに「中央に戻る」
を、さらに中央HOMEでHOMEボタンを押すと「通知バーを開く」
に割り当てた。
(通知バー=上部のステータスバー。ここをプルダウンすると、いまある通知内容の詳細が見られて、かつ通知元アプリへのランチャーとして機能する。これは便利。OS標準です。)
HOMEにはあまりアイコンは置かない予定。ADW.Launcerはドロワー(アプリ全体の一覧)をグループ分け登録できるので、そちらを使えば困らない。現在は、[設定系][Google系][音楽系]などと分けている。
(また、物理ボタンに[通話]があるので、DockにもHOMEにも電話アプリを置かなくていい。これも利点だと思う。)
なお、HOME代替アプリは多数あるが、基本的には標準HOMEを拡張したものだ。独自の便利ウィジェットを搭載していたり(LauncherPro、ただしウィジェットは有料)、タスクマネージャーを標準搭載していたり(HOME++)、違いはその程度。−−軽さやら気分やらで、好きなものを選ぶといい。
変り種としては、たとえばZune HomeはHOME自体がグラフィカルなドロワー、NetFront Life Screenはダイアルスタイル。お好みで。−−てかこのダイアルランチャー、CLIEの最後のほうにあったね。
−−私にはアニメーションオフが必要だが、他の人には別の最適物がある。探せばある。なければ作る。「Androidさすがだな」
と思った。
興味深いことに、たいていのスマートフォンは縦長なのに、Androidは横長の壁紙を指定させる。理由は、「HOMEでペインを移動するとき、いっしょに壁紙もスクロールする」
が標準のためだ。−−わたしはオフにしたけど。
iPhoneはiOS4までHOMEスクリーンに壁紙が張れず、ロックスクリーンだけだった。結果としては、「ロックスクリーンには見栄えのいい派手なもの」
「HOMEには壁紙らしい地味なもの」
という使い分けができる。
Androidは、標準ではHOMEだけ。ロックスクリーンには、それがDimったもの(少し薄暗くなったもの)が表示される。もちろん、追加アプリでロックスクリーンをイジることもできる。
また、OS2.1からライブウォールペーパー(動画壁紙)もある。日本ではHTC Desireで有名になったアレだ。たんに日本には2.1マシンがDesireしかなかっただけで、もともとOSとして標準搭載。意外にもあまりRAMは使用しない。お好みでどうぞ。
繰り返すが、私が欲しいのはPDA/PIMであり、Palmデバイスの代替になる、あるいは上回るものだ。
Calendar Padは、シンプルながらも、「1日表示」
にて予定の重なりをうまく処理して、1ページで24時間をすべて表示してくれる。私にとってはこれは非常に重要。PalmでDataBk3を使っていた理由はソレだ。
ルックスの綺麗さでは、iPhoneの[さいすけ]には遠く及ばない。単純な綺麗さでは、iPhone標準カレンダーが一番だろう。しかし、これらは1日の予定を見るのにスクロールが必要。
PIM的な意味で、自分にはこのCalendar Padの「1日の予定が1画面」
はキラーアプリになる。
Gmail通知に関しては、Gmail Notifierが便利。標準Gmailだと1回のみの通知だが、これは「inboxに未読メールがある限り、指定の分数ごとに、指定の回数を限度に」
通知を繰り返してくれる。GT540にはLEDランプがないので、この機能もキラーアプリたりうる。
まだ見つけてないが、探せば、非通知着信・SMS未読・カレンダーアラートなどにも、同様の「繰り返し通知」
アプリはあるだろう。なければ作る。−−わたしにその技術があるかといえば、ないけど。
というわけで、PIMとしては完全に実用。
日本公式販売のAndroidを買った場合、オムロンiWnnかジャストシステムATOKがプレインストールされているので、何の問題もないだろう。
それ以外では、有志によるsimeji、オムロンが解放してくれたOpenWnn、PalmSourceを買い取ってACCESSが解放してくれたGraffitiがある。−−そもそもGraffitiが使いたくて私はAndroidを1つ買った。
simejiは最初はSocialIMEのためのソフトだったが、OpenWnn解放と同時に、その辞書を取り込んだ。また、OpenWnnはsimejiのマッシュルーム拡張を取り込んだ。「なら、事実上同じソフト?」
と思っていたが、細かいところが違う。
根本的には、キーボードの縦幅が違う。Simejiが少し大きく、OpenWnnは小さい。GT540は3inchの3:2画面のため、小さなOpenWnnだと誤認識を起こしやすい。−−大きなスクリーンのひとや16:9のひとだと、また違うだろう。筐体と好みに合わせてどうぞ。
また、SocialIMEとの連携結果が、なぜか違うことがある。まあ、これはたいした問題ではない。−−てか、GoogleさんがGoogleIMEをAndroidに解放してくれたら、それで事態はもっとよくなる。
Simejiには、後述するコピペ拡張がある。これが便利だ。
(なお、パスワード入力フォームなどアルファベットが強制指定されている場合、キーボードは自動的に英字モードに切り替わる。うちの環境だと、なぜかOpenWnnはこの場合のみ英字をアプリに渡せなかった。たぶん、機種依存トラブルだと思う。)
Graffitiは。英語に関しては最高だ。画面を見ていなくても書ける、誤認識が少ない、仮に間違っていても辞書側で正しい候補が出る。嬉しい限り。
ところが、日本語も、2000年当時のPalmのままだ。すなわち、かなりダメだ。文節対応は諦めてもいいが、語尾変化にすら対応が不十分なので、実用ではない。−−実際のところ、当時のPalmでも、POBoxで辞書・入力を拡張しないと、日本語はダメだった。
(…てなことを ついったーにつぶやいたら、ACCESSさん広報アカウントから反応をもらえた。「たとえばOpenWnn並み、あるいはiWnnやATOKエンジンに対応したGraffitiがあれば、有料版でも買います」
と伝えておいた。「企画部に伝えます」
とのこと。)
ともかく、このへんふくめ、いくらでも拡張できるのは、「Androidさすがだな」
と思う。
標準の仕様だと、セレクト開始や動作決定で「長押し」
して、ちょっと待たねばならぬ。微妙にまどろっこしい。
simeji拡張コピペを使うと不満がなくなる。Menuボタンを押すとセレクトモード。画面につねにCopy/Paste/Cutがあり、すばやく操作できる。
ちなみに、評判の悪いiPhoneのコピペ、実装はiOS3.0からだが、「選びたい単語をダブルタップすると範囲表示されるので、必要に応じて範囲修正、常に表示されるポップアップから動作を選ぶ」
は、Android2.1の標準よりは素早いと思う。−−馴れるまでは、範囲修正が非常にやりにくいのだけども。
使ってみた感じ、どうもAndroidのポップアップダイログはモーダル(モード付き)のみ、すなわち「動作を確定させるまで別のことができない」
ため、iPhoneスタイルができないのではないかと推測。ただし、ちゃんとドキュメントを読んでないので、勘違いかもしれない。
(なお、ただのメッセージなら、ふわっと現れてふわっと消えるバルーン系がAndroidにはある。iPhoneにはこういうものがない−−いや、公式Twitterが採用してるか。)
simeji拡張はダイアログを使わない。API自体は常に生きているのだろう。そうやって拡張できるあたりは「Androidさすがだな」
である。
実はAndroid2.1では、テキストボックスでしかコピペできない。2.2からはWeb本文などもセレクトできるようになったそうだ。
また、2.3ではセレクトのUIが改善される予定。Samsung Galaxy Sが独自実装していたものを本家OSに取り込む格好だ。→[Android 2.3(Gingerbread)における新機能、変更点のメモ]
というわけで、まだまだ発展途上である。−−Android1.6は2009年9月で、iPhone OS2.0は2008年(えーと5月?)。1年遅れだと思えば、十分よくやっている。
OSは、ビックリするほど頑丈だ。どんなにアプリを使っても、少なくともOSを巻き込んで死んだり、「強制電源オフするしかない」
状態に陥ったことがいまだに1度もない。アプリケーション自体がクラッシュした経験も ほとんどない。
(ご存知のとおり、AndroidはLinuxカーネルの上にJavaVMがあり、アプリはVM内でしか動作しない。)
ただ、自分が買ったGT540はエントリーモデルで、RAMが少ない。そのため、アプリ連携を多用すると、RAM不足によって それなりに遅くなる。
そのときでも、HOMEボタンを押せば、確実にHOMEに戻る。−−ただし0.5秒〜1秒くらいのタイムラグが出るときはある。−−そして、タスクキラーを起動して余分なタスクをKILLすれば、万事解決する。
(なお、そういう詰まりきった状態でも、空きRAMは常に20MB以上確保されている。ドキュメントを読んでないが、なんらかのswap機構を持っているのかな? 「Andrioid swap」
でググると、「OS1.6でrootを取ってSDカードにswapを作る方法」
などが出てくるばかりで、OS2.1以降の標準でどうなのかが分からない。)
なお、正確には、iPhoneだってアプリがOSを巻き込んで死亡したことは1度もない。iPhoneも、ちゃんとカーネルの上にsandboxがある。
しかし、iPhone iOS2.xでは日本語入力が非常に不安定で、「iPhoneが一切反応しない」
→強制電源オフに出くわした。いくらsandboxがあろうと、「日本語入力」
で症状が出てしまえばどうしようもない。しかも、アプリを選ばず発生する。−−あれは厳しかった。
iOS3.0以降はこういうことはないし、iPhone3GS以降はRAMもふんだんなため、動作は軽快だ。
(しかし、iPhoneを「自分が使いたいように」
使うには脱獄が必須。そして、脱獄系で設定を変えると、そのたびにrespring(PalmOSにおけるソフトリセット)が必要になる。これが微妙に不満だったりするが、そこは自己責任。)
用途によるが、PIMとしては600MHz+2.1で十分。ただし、RAMは256MBでは足りない。
アプリ単体であれば、Photoshop Expressで画像処理をしても、youtubeで動画を見ても、JustPictures!(かわいいよー)でスライドショーをしても、アプリ内で処理が停滞することは一切ない。
とはいえ、連携アプリを呼び出すとき、そのアプリがon memoryでなければ、当然動作はモタつく。というわけで、必要なのはRAMであって、CPUではないだろう−−3Dゲームなどをしたければ話は別だろうが。
おおざっぱには「RAMにロードしきっていて、swapに入っていない状態」
を意図している。逆をOFF memoryというかどうか分からないが、とりあえず言うことにする。
あたりまえだが、このエントリーモデルRAM256MBのOptimus GT540でも、アプリがon memoryであれば、動作に支障はない。ただ、ふつうに使うと空きは32MB程度、不要なアプリをKILLしても、空きRAMは60MB程度だ。写真系はKILLしてあるので、写真を呼び出すたびロードが発生する。−−このへん、on memoryにするアプリを精査していく必要がある。もっとも、RAMが512MBあれば問題ないだろう。
(3G無印だと もっと悲惨だ。RAMがもともと128MBしかなく、OS起動の段階で32MBしか空きがない。)
iPhone4だろうと(1GHz+512MB)、アプリがOFF memoryであれば、それぞれの起動には時間がかかる。とくに、日本語キーボードが必要なものは、シンプルな「ついったー投稿専用アプリ」
であってすら つっかかってしまう。
私がiPhoneで不満なのは、「ブート時にon memoryにする」
、すなわち自動実行するアプリを選ぶ方法がないこと。いちいちon memoryにしていくのがウザったい。
脱獄しても、その方法は存在しない。「cronに相当するLaunchDaemonsに設定すればいいんでないか」
と思ったが、ついったーで有識者に聞いたところ、「いまのiOSではコマンドラインからGUIアプリを起動できない」
とのこと。しょぼん。
一方のAndroidは、標準では、ほとんどすべてのアプリがブート時に一斉に起動する。アプリによっては設定で「起動する・しない」
を選べるが、その項目がないアプリがどう動作するかはインストールしてみないと分からない。
なので、AutoKill系のアプリが1つは絶対に必要で、私が使っているAdvanced Task Managerには「ブート10秒後にAuto Kill Listのアプリを殺す」
機能がある。
どっちもなんか極端だと思うが、自由度が高いのはAndroidだ。
Quadrantという標準的なベンチマークで、Optimus GT540 OS2.1は410程度。SONY Xperia X10 mini OS1.6といっしょ。どちらも600MHz+256MB+256MBなので、当然といえば当然。
(なお、X10 mini OS2.1でも大差ないそうだ。)
ご存知のとおり、Androidは2.2からVMにJITを積んだ。JITがあると、動作は倍に跳ね上がる。
勇者がGT540にカスタムROM2.2を入れたら、ベンチは880でたそうな。なんと、Galaxy S OS2.1と同程度になる。
(もちろん、いまのGalaxy Sは2.2であり、その倍になる計算だ。)
とはいえ、カスタムROMにはドライバー不足で、「Wi-fiは使えるがカメラが使えない」
てな段階。自分で試すには勇気と技術と覚悟がいる。
ユーザーサポートにメールしたひとの話によると、LGさんも12月にはアップデートが間に合うよう検討している模様。真偽は定かではないが、とりあえず待つ。どっちにせよRAM不足は解消しないけど。
余談だが、Optimus GT540(2010年3月、OS1.6スタート、600MHz+256MB+256MB)→Optimus One(2010年10月、OS2.2スタート、600MHz+512MB+512MB)と、LGはCPUがエントリー機ばかりだった。
次のOptimus Star(2011年3月予定)は初のハイエンド機で、Quadrantベンチが2250程度とのこと。410の自分から見ると5倍だ。→[LG Optimus T2 “Star”のベンチマークテスト動画、NeoCoreは脅威の67fps]
Optimus Starは、Android実機で初のデュアルコア1Ghz CPUを採用することになる、予定通りに出せれば。−−というわけで、LGに限定しても、選択肢はよりどりみどりである。
(ちなみにLGは全機種でバッテリーが1500mAh。そこは こだわりなのかもしれない。iPhone4でも1420mAh、3G無印に至っては1150mAhしかない。)
2010年時点、たいていのAndroid機はSSDストレージを詰んでいない。FlashROMとRAMのみで、あとはmicroSDを用いる。音楽データなどはすべてmicroSDに、アプリはFlashROMに入れる。理由は知らない。サブタイトル詐欺で申し訳ない。
GT540の場合、ROMは256MBだが、アプリインストール可能な空き領域は70MBしかない。とはいえ、実際たいていのアプリは1MB以下で、自分が使うもので最大はSkypeの12MB。Opera miniは2MB。
(ちなみにフル機能のOpera Mobileは21MB。ダウンロード途中で「ストレージに空きがなくなりました」
といわれ、苦笑しながらキャンセルした。)
OS2.2からは、アプリをSDカードに移動できる。ただ、ウィジェット機能は使えなくなる。これから買うひとは、ROMもRAMも大きなものを買ってください。
とはいえ、Samsung Galaxy SはSSDを詰んでいる。また、次世代2.3用のリファレンスモデルであるNexus Sは(これもSamsung)microSDカードスロットがない。これからは変わっていくかもしれない。
結論から書くと、3inchは二律背反だ。
(なお、正確には静電容量方式・抵抗膜方式のようだが、静電式・感圧式で書く。→Wikipedia:タッチパネル)
2007年の初代iPhone(2G)発表時、ジョブスはこう言った。−−キーノートはiTunes PodcastやWebで確認できる。
「スタイラス? なくしたらどうする。われわれはもっとよいデバイスを用意した。しかも、それは誰もが生まれながら持っている。指だ。」
そして、静電式タッチパネルによる滑らかなスクロール、マルチタッチ、それによるピンチインやピンチアウトを披露した。これはなかなか衝撃的だった。
(2003年ごろかな、日本からPalmが完全撤退した後に、toy1氏と飲みながら、「タッチパネル操作が進化するには、“ダイアルをつまんで回せる”が必要かねえ」
などと話したことがある。それはいま、iPadのiElectribeなどで実装されている。)
だがしかし、私はPalmデバイスを指で使っていた。「いや、スタイラス落としてもなんとかなるんでない?」
と思っていた。
今回ひさびさに感圧式デバイスを買った。ちゃんとスタイラスが付いてくる。デジタイザのキャリブレーションをやったのは、何年ぶりだろう?
感圧式の場合、スクロールは「押し付けて、そのまま動かす」
ことになる。それ自体はいいのだが、問題は余韻の表現だ。−−余韻表現は、いまのGoogle Mapも実装しているので、PCとマウスで試してみるといい。
感圧式だと、スタイラスでも指(爪)でも、液晶から離したとき、少しピンッと弾いてしまうことがある。このとき、意図せぬ余韻スクロールが発生する。困ることに、「上にスクロールして、止めた」
つもりで、下への余韻が発生するケースがしばしばある。
また、3inchという小ささだと、そもそもスタイラスであっても、キーボード入力時に 隣のボタンを押してしまう。−−MSが「マウスは1ドット、指は100ドット」
という分かりやすい説明をしているが、それは大きなモニタの場合で、3inchだと、下手すると指は150ドットくらいかもしれない。→[“Windows Slate/Windows 7/マルチタッチ対応アプリケーション開発者会議”レポート]
というわけで、3inchの場合、感圧式でないと困る。しかし、感圧式はUI設計に見合っていない。
冒頭のとおり「私にはiPhoneの3.5inchは少し大きい」
わけだが、「多くのAndroidマシンも3.5〜4.0inchなのは、こういう誤動作を考えての必然の設計なのかな」
と、3inchを使ってみて思った。
選択肢としては、3.2inch静電式マシンが実在する。HTC Aria(イーモバイルから発売)、Optimus One、ソフトバンク004HWだ。実機をイジって満足したら、買いたいところだ。今はお金ないけど。
Palmデバイスも感圧式だったが、よく考えると、Palmには[スタイラスによるスクロール]という操作がない。
画面のスクロールは、Windowsのスクロールバーと同様の上下の▼ボタンのタップで行うか、あるいは[次へ][前へ]というペイン切り替えだけ。画面に発生させるイベントはタップだけで、スタイラスでグニグニするのはGraffitiシルクパートのみだ。
だからこそ逆に、[画面をなぞる]動作は[文字のセレクト]専用に割り当てることができた。これは実にスマートだ。Palmの「人間のほうが賢いのだから、人間がちょっと譲歩する」
美学の結果の1つだと思う。
(上記のとおり、AndroidもiPhoneも、コピペにはモード切替が必要になる。「なぞる」
に複数の意味があるからだ。)
とはいえ、いまはもうPalmデバイスはないし、静電式スクロール自体は馴れると気持ちがいいものだ。自分に見合うデバイスを探したい。
機種依存の話ではあるが、各社の宣伝ビデオやユーザーレビューを見る限り、Android各機種が標準的に次の機能を持っている。
つまり、ふつーのデジカメでふつーにできることができる。日本の一般ケータイでもできる。
iPhoneは、これら設定が一切ない。サードパーティーにすら許してない。これはまあ、Appleは「the computer for rest of us」
の会社であって、まあそれはそれで。
iPhone4|Optimus GT540|どちらもiPhoneのPhotoshop Expressで加工
絵作り自体は、Optimus GT540はエントリー機ということもあり、ぼちぼち程度だ。iPhone3G無印よりはいい。4には負ける。Exilim s1にはさすがに勝っている。Cyber-shot T33には負ける。まあ普通。
iPhone4元絵、Darkroomレタッチ|Optimus GT540元絵、Darkroomレタッチ
ちなみに、「iPhoneの」
Photoshop Expressの搭載フィルタが異常に優秀なだけで、元絵はどちらもこんなに綺麗ではないし、私がずっとPCで使っているArcsoft Darkroomで加工しても、こういうふうにはならない。
Web版のPhotoshop Expressには、単純な補正機能しかない。Android版のPhotoshop Expressにはフィルタがあるが、常識的な結果しか出さない。なぜiPhone版だけ異常に鮮烈な結果を出すようにしたのか、そこは謎だ。
ついったーや はてなブックマークで流れてきた、IS03の話。→[IS03バッテリー問題完全解消マニュアル第一版]
「おいおい、こんだけ苦労しても1日しか持たないのかよ!」
と思って調べたら、そもそもバッテリーが1020mAhしかなかった。そりゃ根本的に足りない。iPhone3G無印でも1150mAhだ。→[GALAXY S、IS03、Desire HD、スペックを集めてみました]
上記のとおり、LGさんは全機種が1500mAhの余裕の大容量。自分でテスト。まずは特に設定せず、Wi-fiを切っただけの状態。いつもどおり、寝ている間の8時間音楽を流すテスト。
…変わらない? それが「完全なマルチタスク」
ってことなら、微妙に疑問を覚えなくはない。
設定を変える。Wi-fiを切るだけでなく、天気ウィジェットやついったーなど、定期通信するものをすべて殺す。ただしGoogle同期サービスは、殺すと再起動の方法が分からないので、生かしたまま。
これなら実用なんでないかね。ふつうに使う、すなわち「通勤時に音楽を聴く」
「休憩時間に ついったーを見る」
「たまにメールする」
程度なら、2日は持つのでは。
(実際、寝ているあいだ8時間音楽を流す必要はない。寝つきの2時間流せば実用に足りる。)
ちなみに、iPhone4は、フル機能オンでも待機8時間で消費1%のみ。このへんはさすがだ。
アンペアで見てみよう。iPhone3G無印はWi-fiオフ、PUSHオフ。iPhone4はすべてオン。
Appleが、バージョンごとに、また機種ごとに、バッテリー消費を改善してきたことが分かる。これはOSとハードとセットだからできる利点だ。
とはいえ、OS2.1で音楽+基本サービスのみにすれば、LGの場合、消費電力はiPhone4(のフル起動)と大差はない。頑張ってると思う。
(そして、多くのAndroidマシンは、裏蓋を開けれればバッテリーが変えられる。予備バッテリーを1つ買えばいい。)
たぶんOS2.2発表のとき、「バッテリーの消費が問題だが」
という記者の質問に、Googleサイドはこう答えた。ちとソースは見つけられない。
「OSには問題ない。バッテリーを消費するサードパーティアプリが悪い。」
だが実際には気にはしていたようで、2.3で、アプリが使うバッテリー容量を確認できるようにするそうな。→[Google公式の開発者向け2.3フィーチャーまとめ]
実際、バッテリーなどのハードウェア最適化は、OSだけでは対応できない。筐体によって だいぶ違うんでないかな。
(ただ、液晶オフ時(待機時)のCPUスピードオフとか、もしまだ実装してないなら、このさいOS2.3でやって欲しい。すでに実装してたらゴメンなさい。)
上記のとおり、Android OSは非常に堅牢で、リブートの必要はほとんどない。だがまあ、ついでなので試した。
GT540 OS2.1の場合で45秒。ロゴアニメーションや音が鳴るので退屈しない。
iPhone4も45秒だが、変化も音もないので、非常に不安になる。マッキントッシュ同様に「ぶぉーん」
を鳴らせばいいのに、そうしなかった理由はなんだろう?
(ちなみに脱獄していると、どうしてもリブートしなければいけないケースがある。これは自己責任である。)
Skypeでしか試していないが、通話には十分な品質。
ただ、いい悪いで言えばiPhoneには負けている。今回録画して気がついたが、音声を拾う感度もちょっと弱い。まあ、エントリーモデルなので>GT540。
音楽は。驚いたことに、LGのエントリーモデルのOptimus GT540ですら、iPhone4付属のイヤフォンで聞き比べると、左右の広がり、高低の広がり、ともにGT540のほうがいい。−−ただし、GT540付属のイヤフォンは980円程度の安物だった。
LGもSamsungも、すでにSONYと同じだけの国際メーカーなのは知っている。しかし、エントリーモデルに負けてどうする>Apple
(なお、LGは白物家電もやる。たいしてSamsungは白物をやらない。ちょうど松下vsSONYみたいで面白い。)
シャープIS01が「OS1.6どまり」
ということで非難を浴びたが、冷静な話として、PalmもZaurusも、機種内でのOSバージョンアップは一切サポートしなかった。Appleがいまだに2008年のiPhone3G無印を(限定的とはいえ)無料サポートし続けているのは奇跡的な例だと思う。
そもそも、Appleと異なり、OSとハードウェアメーカーが別だ。GoogleがOSを発表したあと、各社は自社ハードウェア向けの最適化をせねばならず、実装されるまでにかなりのタイムラグがある。
OS2.2は2010年5月発表だが、各社が新機種発売やアップグレードを開始したのは2010年10月。その10月でも、SONY Xperiaはようやく2.1になったところ。
このOptimus GT540の場合、3月発売で1.6、8月に2.1対応。
Appleに倣うなら、2年くらいはサポートを続けて欲しい。とはいえ、それは希望的観測に過ぎない。
SONYのXperiaは原理的にマルチタッチをサポートしていないので、OS2.2はサポートしない予定だった。それでも、なんとか擬似的に対応する方法を見つけ出し、2011年初頭には2.2をリリースする予定。
LGも、噂だが、このGT540にも2.2は出してくれるらしい。感圧式だからマルチタッチはないが、JITは嬉しい。
ほかにも、HTCやSamsungはやるだろう。HTCは初代のリファレンスマシン会社であり、Samusngは2代目の会社なので。
ただし、これらは海外機種の話だ。日本販売製も同時期にリリースできる保証はないことに注意されたし。
(なお、いざとなったら、自己責任で、有志作成のカスタムROMという手もある。)
国内発売機種なら、なんか積むでしょう。Appleのヒラギノ太っ腹には負けるかもしれないけど。
標準のフォントが読みにくいわけではないが、CJK一括のフォントなので、一部の漢字が違って、たまにビックリする。でも、標準で入っているのは楽でいい。
フォント使用ライセンスさえあれば、自分で入れ替えることは可能。ただしSDK入れてadb shellを使う。rootいるかも(未確認)。
いや、そこは自己責任でよろしく。私も自己責任でやります。
「お好みで」
。
わたしはかなりAndroidが、というか、このOptimus GT540の筐体が好きだ。これでRAMが512MBだったら文句はゼロ。
ひとさまに一眼レフカメラを薦めるときは、わたしは「機能よりも、手に馴染むかを実機で確認して」
と薦める。それと同じで、ケータイ・PDAも日々持つものだから、機能よりもデザインの好み、手の馴染みかたなどが重要だろう。
結果から考えると、スペック的にはOptimus Oneでないと足りない(3.2inchの512MB+512MBでちょうどよい)。しかし、Optimus Oneの筐体は、GT540ほどは好きじゃない。
(ちなみにOptimus Oneは通販で295$+送料25$=約2万7000円。くやしいことに、GT540はすでに189$と、10$も値下げされている。)
「たられば」
でいえば、12月に旧Desireが実質0円になったので、私には「iPhone3G無印で今日までガマンして、旧Desireに乗り換えるのがベター」
だった。しかし、iPhone4に不満を感じなければAndroidは試さなかったし、2万円で買えるGT540を試さなければAndroidへの決断はできなかった。その順番は覆らない。−−iPhone4の割賦が終わる2年後は、Androidも もっと充実しているだろう。
(旧Desireは、1GHz+512MB+512MB、135gとちょっと重いのと、3.7inch。なので、私の希望にはベストではない。)
Androidにも、すでに3DCGゲームなど含め、エンターテイメントのアプリも多数ある。それを遊ぶには必要スペックが上がるだろうが、幸いボディの選択肢はいっぱいある。キーボード付きもあるし、大きなものも小さなものもある。
2年前の日本には、非キーボードの選択肢がiPhone3G無印しかなかった。それと比べて、なんと自由になったことか。
好きなヤツを買いましょう。ガジェットは楽しいです。
長くなった。以下は後日、日付を変えてまとめなおします。
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[calender]
うちの父親は酒場のピアニストだ。芸名はオスカー角。オスカーピーターソンを好きだから。
(−−けして実験人形ダミーオスカーではない、と信じたい。でも、ウチの書棚にはダミーオスカーが揃ってる。)
父が弾きたいのはジャズだ。でも、リクエストがあればなんでも弾く。毎年[ヒットソング4000]という楽譜集が出ていて、それを父はすべて暗記している。あゆでも宇多田でもモー娘。でも弾ける。父いわく、「言われた曲はなんでも弾ける、そうでないとプロのサービス業ではない」
。
酒場だ。酔っ払いは無茶を言う。「おい、ラジオ体操を弾いてくれよ!」
父は断らない。笑顔で、丁寧にラジオ体操を弾く。客は笑う。「ほんとに弾きやがったよ! いいねー」
。
それで御代をもらう。その御代で私は育てられた。
高校1年のとき、父に言われて、ホストクラブの現場を裏から見せてもらった。父らのバンドがビートルズを弾く。女性客は1人も聞いていない。みな、ホストとのおしゃべりに夢中だ。
それでいい。父たちはBGMを弾いているのだから。
なんとなくみなが知っている曲を、いい雰囲気で提供する。それで御代をもらう。その御代で私は育てられた。
胸を張っていう。ウチの父はプロのサービス業だ。
もちろん、サービス業に芸術性がないかといえば、当然そんなことはない。ウチの父のピアノは巧い。同じピアノを私が弾いても、子供の遊びの音しか出ない。父が弾くと、音の広がりがぜんぜん違う。
(なので私は、幼少から「いい機材を持てば、自分も巧い音楽が演奏できる」
とか「いい写真が撮れる」
という幻想を抱いたことがない。)
しかし、お客さんは父の芸術性に御代を払っているのではない。いいBGMを提供したこと、指定した曲をきちんと弾いたこと、その技術に御代を払っている。
その演奏がヘタであれば、芸術性が皆無であれば、御代はもらえない。
しかし、芸術性を押し付けるようであれば、それこそ御代はもらえない。サービス業だからだ。
胸を張っていう。ウチの父はプロのサービス業だ。サービス業は立派な仕事だ。
1998年、私はPC専門の出版社の版元編集になった。
大学時代は、どちらかというと、熱意に燃えた、ただの素人だった。だからこそ[スタイルシートWebデザイン]は書けた。あれは文化事業に近い。それを出版してくれた技術評論社には感謝してもしきれない。
その青二才も、プロの現場でいろいろ鍛えられた。すんなに受け入れられたのは、父を見ていたからだと思う。
そのうえでないと、商業出版はなりたたない。
「じゃあ、内容は二の次か」
といえば、もちろんそんなことはない。専門書ゆえに、必然的に、内容の正確さや説明の巧さが求められる。難しいことを噛み砕いて説明する技術は、一種の芸術だ。
しかし、お客は芸術性にお金を払うのではない。文芸ではなく技術書・実用書だから。「どれだけ役に立ったか」
、それが基準だ。
だからこそ、正義感だけの編集者や執筆者は、商業的にはNGだ。それを裏に持っていることは必要だが、自分の主張を押し付けたいだけの人は商業出版には向いていない。
たとえば。読者が「てっとりばやいメールの設定の仕方を知りたい」
と思っている段階で、「それよりもセキュリティ設定やリテラシーが重要です」
と言い出すなら、それはプロの仕事ではない。
読者が知りたい「てっとりばやいメールの設定」
を、てっとりばやく教えつつ、読者が意識しなくても、隠れてこっそりセキュリティ対策まで同時に自然にやらせてこそ、プロの仕事だ。その技術は芸術的なものだ。
(想定読者によって、意識させていい場合と、よくない場合がある。それを見分けなければいけない。)
うまいライターさんは、ほんと凄いよ!
個人的には、版元編集者は、DTPの現場や技術の現状、印刷の現場や技術を現状を、ちゃんと知っていないといけないと思う。版元編集の仕事は、企画・執筆依頼から、DTP進行、印刷まで、全体の進行管理が責任範囲だからだ。
編集者もDTPの概念の基礎は知ってないといけない。−−知らないと、DTPにおいてなにが難しくて何が簡単か理解できない。
私がいた版元は、新人に自社広告を1年間DTPさせる。社内で先輩に宣伝文を依頼し、回収し、DTPに流し込み、必要に応じて文字数を調整する。それで、編集やDTPの実際を知る。
(ただし、このシステムは現在はない。いろいろ事情がありまして。)
自分が制作しようとする本のDTP難易度(人的・時間的)を理解できていないと、DTP担当に無茶な納期を要求することになる。それで損をするのは、けっきょくは自分だ。−−赤字訂正指示も、簡単に見える処理でも、意外と難しいものがある。図版は特に。
同様に、「印刷におけるフィルムとCTPの違い、一般プリンターとセッターRIPの違い、色分解、分版、インクのヌキノセ、太らせ、網点」
といったことも理解していないといけない。してないと、トラブルが起きたとき、どこをどう直せばいいのか分からない。
たとえば、だが。青焼きで平気で文字訂正する編集者のなんと多いことか! 青焼きは「印刷トラブルがないかチェックする」
工程であり、本文を直す工程ではない。−−校正に不安があるなら、事前に念校を1回増やしたほうが、時間もお金も節約できる。
たとえば。ストリップ修正(部分修正:正確には、いまはストリップの本物はない)という技術がある。修正部分だけのフィルムを印刷し、部分的に張り合わせる方法。
これが可能なのは、1Cの本文のみだ。1Cでも、地紋があると、部分訂正できない。どうしてもズレが出てしまうからだ。印刷会社さんはミリより小さい単位で修正してくれるが、それでもズレは出る。−−この場合は、ページあるいは台で印刷しなおす。コストがかかる。
文字でも、2C掛け合わせの場合、同様にズレが出るので、訂正が効かない。逆に、本文がスミのみ、地紋が色のみであれば、フィルム上で別版になるので、文字のストリップ修正が可能だ。
こういうことを理解していると、予算と修正コストを考え、デザインの段階で、必要ない色カケや地紋などは排除するよう依頼できる。いくら見た目が綺麗でも、予算に収まらなければ商売にならない。そしてデザイナーさんは、依頼された範囲で最良のものを作ってくれる。−−編集側が指定しなければ、その範囲は明確にならない。
たとえば、見出しやコラム、強調語句などは、必然があるので、低予算でも文字の色カケを採用したり、地紋を付けるのは普通だ。−−必要があって色カケ・地紋を採用したら、フィルム・CTP以降にそこに修正を掛ければ、ページ単位で出しなおしだと理解してないといけない。
(2005年段階ですら、「CTPだと ぜんぶ出しなおしするんでしょ? なら、どんだけ直してもいいよね」
と思っている編集者が多かった。冗談じゃない、全体をRIPしなおしたら、時間的コストがものすごくかかる。−−実際にはCTPでもソフトウェア的なストリップ修正を行う。それを知らない編集者はいまでも多いのではないかと思う。)
紙質の違いや、紙によるインクの乗りの特性も理解していないといけない。紙によっては、DIC220を出すために、DIC222を指定したほうがいい場合がある。「デザイナーさんがDIC220を指定したから、そのまま横流しで220」
では、デザイナーさんの意図を生かす結果にはならないケースがあるのだ。−−編集者は、筆者さんやデザイナーさんの意図を実現するために働くべきで、「右から左」
ではダメだ。
(→DIC一覧)
それを理解してこそ版元編集だ。と私は思っている。
ただし、わたしはPC技術書の世界しか知らない。最近ちょっと学習参考書を下請けしたが、方針がかなり違う。文芸やマンガなら、もっと違うだろう。
そして自分は2005年に病気引退してしまっているので、インデザインの現在も、PDF入稿の現在も知らない。復帰したら、いや復帰前に、最初にそれを勉強したい。
まずは病気治さなきゃね。というわけで、絶賛リハビリ中です。
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