go-da and fakes project

剛田伝説と、わたしが個人的に好きなカリスマの曲を、壊しながらカバーします。

2005年6月5日最終更新

剛田タケシに関する方針説明

剛田タケシに関して資料

日本が誇るボーカリスト兼ギタリスト。27歳の若さで他界するまでに数多くの伝説と奇行を残す。いまだ「死んだのではなく隠居しただけだ」とするファンも多い。

残念ながら破天荒な性格のゆえかレコード会社に嫌われたらしく、音源はCD化されていない。それで私の手でカバー版として掘り起こしていこうと思う。

録音した楽曲および考察

ミニアルバム【jaian is coming(おおおことがくるぞ)】

4thと5thの間、中期のミニアルバム。4曲入り。

:jaianとは、剛田の幼少時のあだな。)

ジャイアン主義(3.45MB)

初期からのライブ定番のハードロック。ただし、録音されたのは中期〜後期。

4thアルバム【anywhere door】が剛田としては初の海外リリースで、商業的にも成功を収めた。それを期にレコード会社は過去作品に英語タイトルをつけてリリースするとともに、剛田に頼み込んでこれら定番がスタジオ録音された。

(俺様のルールを説明しよう)

お前のものは 俺のもの
俺様のものは 俺だけのものに決まってんだろ!
ジャイアン! ジャイアン! ジャイアン!

俺の妹は 世界一
かわいくてやさしくて そのうえマンガも上手いんだよぉ
ジャイ子! ジャイ子! ジャイ子! 

(じゃあ、のび太にも分かるように、もういっぺん分かりやすく紹介しよう)
全てのものが 俺様のものってワケさ。
ジャイアン! ジャイアン! ジャイアン!
ジャイアン! ジャイアン! ジャイアン!

(以上、俺様のルール、わかりやすいだろ?)

意味については説明不要。簡素かつ十分なジャイアニズムの説明になっている。−−イズムではなくルールといっているあたりが、いかにも剛田英語らしい。

実際のライブでは、この中盤が長いジャム合戦となる。

私のバージョンではbpm100。ソロはmicroKORGのA54改(ワウ)+B21改(sample&hold)でディストーションかけまくり、+QY-70のnew age pad。

ジャイアン様のショータイム(including 勝手にシンドバット:サザンオールスターズ)(2.59MB)

これもライブ定番、録音事情は[ジャイアン主義]に同じ。

楽曲はファンクネスとドライブ感を併せ持つハードロック。イントロはハデなバンドブレイク。冒頭は女性とジャイアンの掛け合いから始まる。

「いま何時?」「そーね、だいたいね」
「いま何時?」「いや、焦らなくても」
「いま何時?」「じゃあ、教えてやる。ジャイアン様のショータイム!」

このショータイム宣言のあと、剛田の轟音ギターが鳴り響く。本来はここから長いジャムになるが、わたしのバージョンでは短めに切り上げつつ、中央に3連ハネのパートを置き、野比プロデューサー得意のミクスチャー展開を再現した。

bpm131。ソロはmicroKORGのA54改(ワウ)+B21改(sample&hold)で、ディストーション+下オクターブ。

余談:桑田圭介は自らのバンド“サザンオールスターズ”のデビュー曲にて、この冒頭やりとりを引用している。ただし、楽曲自体の関連はない。桑田が有名になるために剛田伝説にあやかったというところか。)

show time jam(2.18MB)

ジャムセッション部を模倣。テーマブレイクを早弾きパートに当てたのは、ディジー ガレスピーやチャーレス ミンガスがやっていてカッコよかったので取り込んだ。

bpmを127に下げた。ソロは同じくA54改(ワウ)+B21改(sample&hold)で、ノーマル+下オクターブ。ディストーションはなし。

のび太ののびはのびのび太(編集)(3.6MB)

これも同じくライブ定番。

バンドメンバー紹介Blues、だたし5拍子。とはいえ、ほとんどが野比(プロデューサー兼キーボード)のオルガンと剛田のギターソロのバトルになる。

のび のびのび のびのび太
のび太の のびは のびのび太

スネ スネスネ 骨皮スネオ
ドラ ドラドラ Dr.ドラ
おいらのバンド 心の友

(なあ、もっと複雑なの弾こうぜ)(じゃあ、俺様早弾き)

私のバージョンでは、オルガンが野比の1/10の腕もないので、いったん公開したものの大幅カット編集して出直す(歌詞中央を割愛)。bmp114。ベースはループを使わずすべてアドリブ手弾き。ドラムはかんたんな2パターンを元に、例によってアドリブ叩きまくり。

オルガン音色は、QY-70の19番RockOrgnに89番FantasyPadを足し、アンプシュミレータを軽く通したもの。ギター音色はmicroKORGお気に入り加工シリーズの1番(太め)に8番ディストーション(キラキラ音圧)。どちらも元音色があったはずだが、もうすっかり失念してしまった。

jaian is coming(剛田武:1.3MB)

ミニアルバム【jaian is coming(おおおことがくるぞ)】中唯一の新曲。ただし、そっけない単純なハードロックのジャムである。サビ部がJB的なリズム遊びになっている。たぶん、剛田はほかの曲が旧曲なのが気に入らず、スタジオでメンバーと遊びながらササっと作ったのだろう。

私のバージョンでは伴奏はできるだけ原作に忠実に、クラビ+オルガンのパターンで作成。bpm106。ソロはA84(ワウ)+B84(プツプツ)+シタール。

3rd【土管ロック】+electrical jaian parade

DKN rock(土管ロック)(2.75MB)

剛田タケシ最大のヒット作。3rdアルバムの表題曲。非常にストレートなロックで、その後に日本にoiパンクのブームを呼ぶ。野比プロデューサーは卓越したシンセ=プレーヤーでもあるのだが、この楽曲ではギターへのこだわりが凄い。

(作品リリース直後、剛田はインタビューで「あのアルバムでは野比は役立たずだ。俺1人でも作れた作品だ。」と豪語。この結果、小学生時代からの野比との友情が終焉を迎える。)

みんな空き地に集まり転がせ
そこの浮浪者 仲間に取り込め
金はいらねー いるのは心意気
覚悟きめたら目いっぱい 蹴飛ばせ
土管ロック!

お前のモノは 俺のモノ
裏が表で表が裏で
奇想天外 摩訶不思議
出前迅速 落書き無用
土管ロック!

中卒!

私のバージョンでは、bmp160。ソロはmicroKORGの自作#1+B54改。原作は轟音ギター作品なので、できるだけ忠実にするためにシンセ=ソロもすべてdistortionをかけた。中間に半分テンポのファンクネスを盛り込む。そうしないとボーカルの弱さをごまかせない。

ボーカルにはBR8内蔵bull stageエフェクト。剛田の“空き地”へのこだわりにリスペクトを。でも単体だと弱すぎるので、サビ部にはボコーダーでコーラスを入れる(B86+B82)。

DKN rock tp(electorical jaian parade mix)(3.49MB)

配給元のホネカワ=プロダクツは、剛田に無断で楽曲のテクノミックス集をリリースする。日本のクラブシーンでかなりの大ヒットを見せ、ユーロへの剛田アピールのきっかけとなった。しかし、剛田本人はこの作品を自分のものとは認めていない。

私のバージョンではテクノポップ感でまとめた。サイン波をピコポコさせてアクセントにしつつ、ブロックコードのシンセを重厚に重ねる。ビフラートを丁寧に。ドラムは、TR808系音色のシパシパいうハイハットに、さらにdistortionを掛けて。スネアは使わない。ベードラは丸くて太いやつを、目立たないけども部分的にドコドコと連打。bmp104。

ボーカルは、同じくbull stageエフェクト+ボコーダー。中央部には、ybn pop(前にボツにしたもの)のフレーズを改良し再利用。

microKORGは、ボーカル=カウンターではB64改。ホイールでリピート回転数を変えるもので、ポコポコする。フレーズもこれを徹底して意識する。ソロはB25改+B54改造。どちらもディストーション。導入部ではドラム+ソロのみなるのだが、この部分での猛烈早弾きは笑いの取れるパートだと自負する。

:jaianとは、剛田の幼少時のあだな。)

GI・TTA・GI・TA(2.9MB)

剛田タケシ3rd【土管ロック】から。ドライブ感あふれるハードロックナンバー。歌詞は「気に入らない相手をぶっ飛ばす」only。

憎きブタゴリラ 隣町のボス
実力は伯仲 カタがつかねえ
勝負方法は野球だ 野球で勝負だ
明日こそ叩きのめす!

明日はあいつをGI・TTA・GI・TA

こいつはnobi nobita 心の友だ
シンセサイザーはけっこううまいんだが
プロデューサーなんて偉そうにしてんのは
nobitaのクセにナマイキだ! 殴る!

明日はあいつをGI・TTA・GI・TA

余談:そのときどきの気に入らない相手について歌うので、liveでの歌詞は不定だった。)

私のバージョンでは、原作のDr.ドラによる激しいタム連打パターンのみ継承し、演奏リフとしてLed Zeppelin[a whole lot of love]を組み合わせた。bpm110。原作の叫びコーラス(oiパンク風)は1人では再現できないので、ボコーダーを使用。これが大きな差別化になったと思う。

ソロ音色はB54(ワウ)の生+ディストーション。

曲の後半は、メンバー紹介を兼ねたソロ合戦。といっても私は1人なのだが…原作スタジオ版にならって野比(key)、スネオ(bass)、Dr.ドラ(drum)の順にエミュレートした。

killing machine(剛田武:2.3MB)

3rd【土管ロック】はストレートなロックが中心なのだが、この曲のみ現代でいうところのテクノコア的なディストーションシンセ多様の演奏になっている。ただ、叫びっぷりはほかと変わらず剛田ロックである。

歌詞内容は、1st1曲目[22世紀の精神異常ロボ]が再び登場する。どうも剛田の妄想するこの機械は、つねに破壊と死の象徴のようだ。麻薬に犯された頭が生み出した産物なのか、それとも…

通り抜け/フープで壁を越え
スモールライト/なんでも小さく
どこでも/ドアで場所を越えて
空飛ぶ/コプターぷかぷか

ボヤボヤしてたらすべてのルールが
アイツの都合で替えられちゃうぜ
ボヤボヤしてたらすべての未来が
アイツの都合で握られれちゃうぜ

22世紀からやってきた
精神異常ロボ
アイツの道具があれば
nobita程度のヤツでも
世界征服できる
だから俺は戦うんだ
だから俺は戦うんだ

(余談:この曲の各種パターンは、後のelectorical jaian paradeで各所に利用される。サビの部分は、なんと[土管ロックmix]にそのまま当てられている。ホネカワの大ネタ根性と褒めるべきかどうか…)

私のバージョンでは、テクノコア的な音色を強調してある。サビは音色と歌がユニゾンなのだが、重ねすぎて低音が割れている。bmp80。ソロは生A84ステレオ(ワウ+ホールド)+A84上オクタでディストーション+パッド。

AKC Rock(空き地ロック)(剛田武:3.5MB)

代表曲[DKN Rock(土管ロック)]と対を成す、シングルでB面を飾ったナンバー。ハイテンポの、ちょっとニューウェイブな感じすらある、ポップなパンクロック。

“空き地”とは、剛田ファンならみな知っていると思うが、幼少から剛田がリサイタルを開いてきた“あの場所”を指す。当時のステージ台は“土管”。このため、土管ロックと空き地ロックは2つで1つの唄と考えてもよいのではないかと思われる。

歌詞の中身は乞食生活のようなことを唄っているのに、妙に元気にあふれているのは、剛田にとって“空き地”こそが出発点だからであろう。

お金がない 家族もない 仕事もないや
やる気もない 実力ないや 予定もない
そう 貧乏だから!
空き地! 空き地! 空き地に住んでいる!

言うことない 不満はない なんにもないや
希望はある 夢もある 熱意もあるさ
けど 貧乏だから!
空き地! 空き地! 空き地がすべて!

あきらめない くじけない とんでもない
貧乏だけど!
空き地! 空き地! 空き地があるさ!
空き地! 空き地! 空き地に住んでいる!

私のバージョンではbpm160。例によって中央に半テンポのファンキー伴奏を持ち込んで差別化を図る…が、ソロが漠然として長いだけになってしまった。反省。

1st【俺はジャイアン】

3rdと比較すると、より純粋なハードロックやプログレ風コアに傾倒した曲が多い。テクニック的には非常に充実している。

22世紀の精神異常ロボ(2.72MB)

元タイトル:22nd CENTURY SCHIZOID robots including MIRRORS:剛田タケシ

剛田の1stの1曲目。7拍子のインスト曲(ボーカルはツブヤキのみ)。原作では源シズカによるviolinを配置し、剛田のフィードバックノイズギターと入れ替わり立ち代りインプロビゼーション演奏を繰り返す。中間のラップ部(MIRROS)ではDr.ドラによる激しいドラムソロが見もの(聞きもの)。

歌詞は自滅的で、当時の病んだ剛田の脳裏をうかがわせる。

頭でかでか 冴えてぴかぴか
それが何なんだ! キサマは22世紀の精神異常ロボ!

未来の世界の 殺戮ロボット 
どんな問題でも解決!? キサマは22世紀の精神異常ロボ!

(ラップ部)
奇妙奇天烈 摩訶不思議 奇想天外 四捨五入 出前迅速 落書無用 ×4

異常ロボ! 異常ロボ! おまえはオレを殺しに来た
22世紀の精神異常ロボ!

(余談:この歌詞とドラムソロがあまりにインパクトが強いため、剛田幼少期の伝記マンガではDr.ドラのルックスがこのロボットになっている。)

私のバージョンでは、再現不能のためにMIRROSを省略。ソロはフィードバックを強く強く意識して演奏。自分としては非常に成功した部類で、演奏中に剛田が“降りてきた”と感じた。フレージングはZappa[filthy habbit]に負うところが大きい。

bpm71の7/8。ソロはmicroKORG A53改(ワウ+ディストーション)。オルガンはB56+QY-70のFstRoter。


この楽曲がロバート=フリップに衝撃を与えたことはタイトルからも自明。フランク=ザッパも興味を示したようで、75年の来日時には剛田青果店(実家)に足を運び、剛田のインディー時代の作品のコピーを入手しようと交渉したという(詳細未確認)。

(初期マザース時代の歌詞で「剛田はホモ野郎」というフレーズがある。これはザッパによる剛田への嫉妬なのか、それとも敬意なのか。いまとなっては判断しがたい。)

この時点ですでにカルトヒーローだったが、スターになるには3rdを待たねばならない。

店番 including "i shot the serif"(bob marley)(剛田武:2.2MB)

ミッドハイでユレ16beat、クラビがファンキーな曲。でもブルース魂あふれる佳作。

どういう事情なのかは分からないが、ブレイク部分のキャッチフレーズが"i shot the serif"を引用している。また、「com'on baby, now!」というネチっこい叫びは、剛田が「同世代アーティストの中でもっとも好きだ」と公言してはばからないled zeppelinのロバートプラントを意識していると思われる。

歌詞内容は、剛田幼少時に、生家である剛田青果店の店番を言いつけられた記憶を…まあ読んでそのままである。

今日は店番
おいら店番
どこにもいけない
つまんないこと このうえない
だけど母ちゃん怖いから oh!
いいつけ守って ここにいてる
(ギター!)(のび太!)

いいつけ守って 今日は店番

私のバージョンでは、クラビを少し簡略化してある。というか、元の野比プロデューサーのリフは難しすぎて、私では弾けない。bpm102。A84ディストーション一本+シタール。ソロはオルガンと交互。

(サビリフレインで上乗せされるギターのチョーキングが、微妙にハズれている。気づいているが、この音痴感もまた剛田かと思い、あえてそのままにする。もともと歌もヘタだし。)

なお、サビのコード進行は、AM79-Am79-EM7-E79。トニックはE。

抜き打ちテスト(剛田武:2.1MB)

剛田特有の歌詞の特徴といえば、「母ちゃん」「ジャイ子(妹)」そして、永遠の小学生ガキ大将イズムである。この曲も、「漢字の書き取り」と歌うことから、たぶん小学生の思い出を歌ったものなのだろう。歌詞中には野比プロデューサーの名前だけでなく、たまにゲスト参加する出来杉氏(マルチプレーヤー、特にバリトンサックスとフルートの2本交互演奏がエリックドルフィー級)まで登場する。

楽曲は、ゴリゴリのリズム部隊によるファンキーなクセリズムをAメロに持ちつつ、Bメロでは美麗なコード展開をしてみせる。微妙に剛田らしくないテクニカルな展開をするので、たぶん野比プロデューサーの進言によるところが大きいと思われる。1stアルバムだけに、編曲には慎重に慎重が重ねられたのだろう。

月曜日に悪夢が来た
まったくそぶりもなかった
先生ニタニタ笑って
そのときは やってきた

月曜 国語の時間 抜き打ちテスト
月曜 漢字の書き取り 抜き打ちテスト

出来杉はすまし顔
nobitaはマヌケ顔
俺様は噴火寸前
そのときは やってきた

月曜 国語の時間 抜き打ちテスト
月曜 漢字の書き取り 抜き打ちテスト

(なお、海外版の洋題は[monday, bloody monday]である。)

私のバージョンは、ごくごくオリジナルに忠実。bpm96。ソロはA81(図太い)ディストーション一本+シタール。

2nd【乙女の愛の夢】

このアルバムそのものは、剛田がスランプ期に断片的に録音したものを元に、野比プロデューサーが再構築+追加録音したもの。剛田本人の演奏が極端に少ないため、コアなファンには不評。しかし、クールな野比のアイディアが非常に冴えており、剛田が《素材》としても質が高いことが判明した。

sister jay(blow job blues)(3.60MB)

2ndアルバム【乙女の愛の夢】より、サイケデリックなブルースナンバー。

この曲の歌詞では、剛田自身の妹(ジャイ子)を使って性的な言葉を吐く。それを聴いたジャイ子は深く傷つき自殺未遂を起こす。自責の念に駆られた剛田は本格的にドラッグにのめり込んでいった。この事件こそが3rdアルバムの暴力性の源で、その暴力性が剛田をスターにしたのは揺るがしがたい事実である。とはいえ、このようなプライベートな楽曲を独断で公開してしまった野比プロデューサーの倫理観には疑問がある。

sisyter jay got the work in blow job. my private joy.

わたしのバージョンでは、bpm80でのゆったりめのブルースとした。ベースを(ループではなく)全て手演奏にして生っぽさを演出。進行としては王道のブルースだが、バッキングにvibeを配することで原作のサイケ感に敬意を表する。ブレイク部分でゆったりとvibe連打が戻ってくる部分はクールだと自分を褒めたい。ときおりオルガンの短いオブリガードを入れている。これはJBホーンを意識した。

ソロは2系統。(1)A53改(ワウ:ディストーション)+B21(sample&hold)。早弾きと長音ワウを口語に。(2)A25(低音轟音)+B64(プツプツ:ディストーション)+シタール。低い部分をゴリっと(抽象的で申し訳ない)。

エンディング16小節ではサイケ感演出で、パッドシンセでテーマを入れた。


(余談)

今回歌ってみてようやく気がついた。これは実はジャイ子のことではないのではなかろうか。

これはsister joy、いってみれば某《喜び組み》のことではないかと感じるのだ。そうであればblow jobとナジった真意もストレートに分かる。今後の剛田研究に一石を投じる意味で、わたしはこのレポートを提出したい。

なお、ジャイ子とは人気漫画家クリスチーネ剛田のこと。なお、矢井田瞳という女流ロックシンガーが自らを「ヤイコ」と呼称しているが、これはjaikoのユダヤ語読みであり、矢井田の精神的ルーツのカミングアウトだと言われている。


i'm not your slave! :including "the ocean"(led zeppelin)(剛田武:3.0MB)

スローテンポの、非常にファンキーなハードロック。

繰り返しになるが、2nd【乙女の愛の夢】は剛田の録音断片を野比プロデューサーが接合して作り上げたものである。その最たるものが、ラスト曲たる本曲だろう。

学校が終わると 空き地に集合
野球の練習 キャプテンは俺様

なのに母ちゃん 俺を連れ戻しにやってきやがった
「お前店番やんなよ」って
よりによって今日かよ!

野球の試合が 来週に迫る
俺が行かなきゃ練習も 身は入らねえだろ

だから母ちゃん 今日は そのところよく考えて欲しいんだ
i'm not your slave!

なのに店番 今日は店番 明日も店番?
俺は母ちゃんのドレイじゃねえっての!
i'm not your slave! i'm not your slave!

私のバージョンではオルガンリードがヘタクソなのは見逃してください。イントロのドラムフィル、歌前のブレイク部、そしてソロ復帰後の「i'm not your slave!」で半音あがる部分のテンションの高さは 自慢できると思う。なお、bpmなどスペックメモ紛失。

single B面

anwhere door NO.9(2.5MB)

海外向けsingleのみに収録。4thアルバムで登場した謎の移動装置「anywhere door」について、喋るというかポエトリーなのか。

音楽はジャムセッション。ゲストの出来杉氏がバリトンサックスとフルートを交互に操るさまは、まるで eric dolphyかのよう。とはいえ、アバンギャルドによりすぎて、けして分かりやすいとは言えない。

anyhere door 君を運ぶ
どこなりへと 望む場所へ
お金は掛かりやしない
けど使うにゃ資格がいる

anywhere door 時を曲げる
ねじれた空間 意味を超える
けして夢なんかじゃない それは今でもここにある

anywhere door (呼び鈴の?)音が聞こえたら
君はドアを超えゆく
けして夢なんかじゃない

私のバージョンでは、骨格のみ伝わるようにする。bpm64のスローテンポに、ロングディレイを掛けたドラムで異様な音場を作る。そのうえで、すべてQY-70キーボード直接アドリブでベース・バリトンサックス・PolarPadを当てる。


fakes

既存曲を、破壊しながらカバー。こちらはジャイアンではありません。

天井裏から愛を込めて tp(アンジー)(2.0MB)

ファンサイト:アンジーきねん館

今の自分の趣味からすると不思議だが、わたしはアンジーメジャー1st【溢れる人々】の[天井裏から愛を込めて][夜の行進][笑い者]を無性に好きだった。パンクスが歌うバラードで泣いたのは、あとにも先にも[笑い者]が唯一だ(たぶん)。voの水戸華之介の少し変わった嗄れ声が魅力的。

その1st1曲目のサビだけを用いて、テクノポップに再構築。3度上のコーラスを乗せる。bpm96。基本伴奏として、ここんところお気に入りのtpシリーズを採用。

microKORGソロ:B43(金属ザラツキ)+A53(ワウ):どちらもディストーション。

vegetable blues(岡村靖幸)(4.00MB)

岡村officialファンサイトの1つ

(剛田ソング[店番(おれは母ちゃんのドレイじゃないっての)]のつもりで作っていたのだが、剛田になりきれないため岡村にした。)

原曲は16beat軽妙アレンジのポップblues。Aメロでは歪みまくったスライドギターがボーカルと絡む。サビではホーン部隊のうねり和音が炸裂。後半ソロ合戦でのコーラスワークが素晴らしい。

私のバージョンではドロ臭くネチっこいR&Bとした。bpm144で2分3連符ベース、だから通常でいえば72の超スロー。重たいリズム。

愛犬ルーと散歩すりゃ ストロベリーパイ あの娘が手に持ってやってくる
もうじきだろね 待ちきれないね
請願書読んだ? 本妻するなら あの娘に決めてんだ

「かんたんよ」ってはにかんで舌を出し あの娘は腕まくり料理する
もうじきだろね 待ちきれないね
清純な君だから 本当はちょっぴり自分がはずかしい

青春しなくっちゃマズイだろう? 
持ち帰りのサンドイッチと パック入りの烏龍茶? 冗談じゃない!

(E)na あれいいな これいいな 欲しがってばかりのベイベエ
(E)na あれいいな でも本当に大事なキスなら僕しか販売してない

ソロ前半はA54改(ワウ)+A25改(轟音低音ディストーション)+B21(sample&hold)。後半はB64改(プツプツ)+A18改(キラキラ音圧)。

自分としては大変満足。自分がこれだけの重たいブルースを演奏できるようになるとは思ってもみなかった。ボーカルはアカンけども。

(岡村が「本当に大事なキス」を販売してくれなくなってもう10年以上になるのだな。)

あややblues(松浦亜弥[ねーえ]:0.5MB)

一発ネタ。元曲アレンジ担当が小西で、例によって空白のない神経症的な音の作りだったので、逆に音のスキマだらけのBluesで試す。既存のプロのBules曲にあてると、見事にハマる。

伴奏はすべてQY-70プリセット。49番MtlBoogy。bpm108。

楽園+贈る言葉 改訂版(平井堅+海援隊:1.5MB)

一発ネタ。贈る言葉の歌詞を[楽園]に当てはめることに成功したので。前版は冒頭のみだったが、改訂版ではフルコーラスの歌詞入れ替えとなる。

伴奏はすべてQY-70プリセット。19番Smooth1(TLCモドキ)と20番Smooth2。bpm66。

参考までに、分析した結果のコード進行は次のとおり。トニックAmで、|Am7-F|Em-Em7|F-D7|Dsus4-E7|。1〜2小節でFからEmというのは、個人的には思いつかなかった展開だ。

hello, when doves cry(カラオケ)(doors+prince:0.9MB)

QY-70を購入したかなり初期に作ったトラック。キャッチメロをdoors[hello, i love you]をモジったものに。これをどう使おうか悩み続け、ふとprince[when doves cry]にすると似合うのではないかと検討。

歌も入れてみたが。英語元詩でも強引日本語詩でもどうしても似合わず、断念。せっかくなのでカラオケ状態で公開することにした。bpm126。

なんでボクをひとり残していけるの
この冷たい世界に
ひょっとするとボクは求めすぎるの?
まるで図太いボクの父さんそっくりに
ひょっとするとキミは母さんみたいだ
けして満足しやしない
そして二人とも叫び続けるよ
まるで鳩が鳴くとき みたいにさ

spec list

2003年3月〜2005年2月でたぶん打ち止め

シーケンサ:Yamaha QY70/ アナログ風シンセ:microKORG/ MTR:BOSS BR-8

基本的にステップ打ち込みはナシで、すべて生演奏をMIDI録音したうえで多少のエディットを重ねたものです。もちろんループは作りますが、ベースやドラムのフィルはアドリブ中心です。





ご意見ご要望及び苦情はE-MAILにて

e-mail to : jy3k-sm#!#!asahi-net.or.jp

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