いっかくはぢめ作品紹介

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詳細解説版


不完全な虚構

1993年4月。

《曲目》 涙と密室/愛と天国/才能と限界

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この数作の《個性の無さ》を吹き飛ばすために、ためにためて作った密室ソング。プリンスなビート、美しくスリリングな不協和音など、現在のいっかくはぢめの原形となった楽曲集。


第23作品集【不完全な虚構】

1993年10月。

《曲目》 欲望と狂気/崇拝と幻想/こわれもの/願望と狂気/不成立音楽

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苦心の末完成した、これぞいっかくはぢめミュージック。内容的には、アルバムタイトルの示すとおり、前シングルを推し進めたものだが、演奏も歌も洗練度が上がっている。

個々の曲、全体の流れ、ともによく出来ている。


paintyourheartpink

1993年12月。

《曲目》 About You/Love Again/O.K./Be Together

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クリスマスを意識して、それっぽい曲の一節をもじって曲を完成させよう!と作りはじめた作品。

曲はいい。でも、歌がだめ。こんなに繊細なハーモニーは、私では表現しきれなかった、というのが敗因だ。でも、「Be Together」はかなりの「女性だまし」ソングであることが判明した。

余談だが、「もろびてこぞりて」のタイトルは、ラテン語かなにかで「シュワキマセリ」なのだと思っていた。違うぜ。


ballet

1994年2月。

《曲目》 #1/#2/#3

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この頃、衝撃的な出会いがあった−−Zappaを初めて聞いた。

この作品は、Zappaへのあこがれがそのまま出た作品であり、今のところ、複雑さという面において[いっかくはぢめ]の最高傑作である。

#1は、複層コラージュ音楽。(1)プログレっぽい重たくてスローなループ、(2)ハイテンポな7拍子、(3)swingっぽいループ、(4)ウエストコーストなハーモニー、などさまざまな部分部分を繋いでいる。つなぎ部分には専用のフレーズなども配置し、結果はけして「バラバラ」ではなく、見事に一つの曲を構成している。歌も、基礎演奏も、メロディ演奏も、対メロディ演奏も、ありとあらゆる部分が密であり、充実している。本人でも信じられないほどの高みがここにある。なにかに乗っ取られていたとしか考えられない。

#2は、ミドルテンポの3連16部。本人はブルースで、ファンクで、しかもレッドツェッペリンなんだと思っている。

#3は、テクノ風プログレ7拍子。歌ぬき。

歌詞のほとんどは、当時持っていた英語で書かれた英国史からの無断借用。一部のみ自分で作成した。


L.O.V.E

1994年5月。

《曲目》 このままでいいや/何も知らない/うまくいえないよ/6月に出会ってから

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サカナを食べる猫がジャケット。そういうアイのうた。手書き歌詞カードがカワイイ

どれも勢いがいいが、勢いだけかもしれない。


Lovely Heart of MELODY

1994年9月。

《曲目》 /Lovely Heart of MELODY/noises variation

5拍子を基本とした、モーツァルト風インストゥルメンタル。もちろん、Zappaを意識しているためか、その曲中に(お家芸である)jazzっぽい展開を入れ込んである。ヴァリエーションは、ミニマル・テクノ風音楽をアコースティックな音色でやった。

それほど胸を張れる作品ではないが、可愛らしい作品だ。


nene the funny cat

1994年10月。

《曲目》 nene the funny cat/testament

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既にお家芸になった感のある5拍子POP。neneとはこのネコの名前であり、クレヨンしんちゃんに出てくるネネちゃんであり、大塚ねねである。いや、そんなことはどうでもいい。

はじめの4小節で、ひとつのメロディを作り、それをトニックから3度に帰るように調整。それを次の4小節では、絶対音的にはほぼ変えずに、伴奏を転調し、結果相対的にトニックに帰るように再編成。こんな感じの実験をしてみた。見事に成功した。でも、その時に造ったメロディが「演奏」向きであり、歌向きではなかったためか、歌詞の乗り方が出鱈目で、聞きにくい作品になってしまった。でもPOP。

testamentの方は、単純にプリンスやスライにぞっこんのファンク・POP。実は、balletの頃のボツ曲を歌い直したもの。だから、歌詞にballetや23thなどとの共通部分がある。結構よく出来た作品として生まれ変わった。


ピーターパン

1994年12月。

《曲目》 #1/#2

download:歌詞mp3 #1

いっかくはぢめ史上もっとも悲惨でグロテスクな曲。現実から逃げ出す自分に向かって、「ピーターパン、死んじゃえ」と叫ぶ。このころ執拗に歌いたかったのは「人殺しの歌」である。もう一つのテーマは、「ときのはな」。

#1はグログロテクノ。ハイテンポでトリップな内容。語りは呟きから絶叫へと移り変わっていく。#2はスローテンポのヘビメタテクノ。#1のアクの強さに比べると、ききどころが無い。

#1はよく出来ているのだが、これは普通の人に聞かせてよいものなのかようか判断しきれない。

この演奏は、昔にmooovement/oldffashionとしてリリースしたものと同一。そのときはまったく別の歌を載せていた。


Family to Love-愛と家族-

1995年8月。

《曲目》 intro-#1/#2/#3/outro-#4

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久々に作品を出した。原題と邦題がつりあわないところがイカシてると思う。とりあえず、「人殺しの歌」に関しては、一応の完結を見たといってよいだろう。

このシリーズでは、全曲まったく同じ歌詞だ。それを、まったく違うメロディと編曲でお届けしている。#2がずば抜けて出来がいい。#1はピーターパンの焼き直しになってしまった。

歌詞は、「人殺し」のシーンと「告白」のシーンに分かれる。自分としては、性格の異なる2つの歌詞を同じメロディに乗せる実験のつもりだった。しかし、結果品を今聞けば、「恋が適わなかったから、自分の手で殺した」ようにしか聞こえない。−−意図とは違うんだが、まあいいや。


トキノハナ

1996年5月。

《曲目》 トキノハナ

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ずいぶん間が開いてしまった。この間にも、いくらかフレーズは造ったのだが、まったく作品コンセプトはできなかった。これも、昔馴染みの「ときのはな」を完成させたに過ぎない。


三ヶ月

1996年8月。

唐突に造ったバレエ的作品。完全なデモテープ、鍵盤ハーモニカの重ね録音のみ。結局、知人2名に聞かせただけだ。

完成度は低いが、重要で美しいフレーズやハーモニーにあふれている。今後の作品のエチュードになるだろう。(そんなものを公開するな、という説もある。)


僕は信じない

1997年1月。

《曲目》 #1/#2/#3

download:歌詞mp3 #1+#3

前作をエチュードとした作品。#1は久々の「いっかくはぢめ節」が完全復活の、プリンス系テクノファンク、スローテンポ、あやしい不協和音。#2はオシャレ系ファンクを狙ったが、失敗。#3は、テクノ系ヒップホップである。#1がよく出来ている。





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