【自己顕示録】


1999年11月


11/29

/花園神社 三の酉(酉の市)/

11月29日は三の酉 本祭。私は遅れ馳せながら、花園神社に行った。

:東京で一番大きな酉の市は浅草(吉原のほう)らしいが、山の手では花園神社が大きいようだ。)

*駅から境内まで*

夜9:15、丸の内線新宿三丁目に着く。駅から入り口までの道のりの間も、すでに「熊手を抱えて帰ってくる」連中が少なくない。

入り口付近から、人の波でごった返しの賑わい。若造もおっちゃんもいる。入り口から境内まで、出店に迎えられながら、喧騒にまみれてのんびりと歩く。

多くの出店が出ており、すっかり縁日気分だ。−−たこやき、御幣餅、フライドチキン、牛肉串、焼き鳥、一銭焼き、おやき、ヤキソバ、お好み焼き、タコス(^-^)、幸福のみやげもの。由来は知らないが、ところどころに七味のお店がある。

境内前には、大量の提灯が整然と組みあげられている。手前では、太鼓などの芸が奉納されている。

*熊手*

境内の脇では、豪華絢爛に飾られた化粧熊手の市が繰り広げられている。小判をあしらったもの、七福神と宝船、福助、その他各種の縁起ものが飾られている。大きなものから小さなものまで。1000円くらいから、果ては10万円以上まで。

お店は50は出ているだろうか。各店が自慢の熊手と提灯で客を迎える。各種で客の気をひこうと工夫している。店番にコドモを座らせたり、若いねえちゃん(茶髪で日焼け^-^)を座らせたり。

「安いのあるよ、負けとくよ! 残り物には福があるから、コレ見てってよ」

余談:僕ですら、肩を叩かれて客寄せされた。)

購入が決まると、お店の人と回りのお客で、景気付けの三三七拍子を打つ。

「○○商事さんの商売繁盛と家内安全を願って!」

お店によっては、太鼓や拍子木を取り出し、自分のお店独特の威勢の良い掛け声を披露する。−−安いやつを買った人には程々に、高い熊手を買った人はかなり威勢良く^-^ こうなると、イキオイのある店、元気の良い店で買いたいと思うのが人情ではなかろうか。事実、威勢の良い店のほうが客入りがいいし、心なしか熊手も奇麗に見える。


余談

買った人は、その熊手を高く掲げて歩く。下げてはいけないし、カバンにしまうなんてもってのほか。その熊手で幸運をかき集めるために、表に掲げて練り歩くのだ。

−−どこかの偉い人が指導してそうしているわけではなく、自然に皆がそうしている。もしそうしていない知り合いがいたら、家族や仲間が「あんたなにやっとるん、熊手は持ち上げて歩くもんだよ」と教えてくれる。見事な民間継承。生きたお祭りの醍醐味だ。


ちなみに、熊手には値段が明示されていない。たぶん、そういうことをするのは粋じゃないんだろう。通りすがりのオネエチャン曰く、「こんな場所で値段を気にするなんて、バカのすることだよ!」。−−おお、江戸っ子だ^-^


余談

これまた通りすがりの人曰く、「外人が見たら、でっかくて派手なリースに見えるのかな」。


*参詣*

本殿に参詣。お賽銭放り投げて、2礼2柏1礼。ごくカンタンに済ませてしまった。−−本殿の奥には、けっこうお札も放り投げられていた。でも僕はワンコインで済ませた。しかし、銀色に光るほうにしておいた。

その脇で売っていた公式熊手(?) 700円を購入。穂付き(初穂??)。朱で書かれた「花園神社」の文字がお気に入り。


余談

そのへんのおっちゃんらに倣い、私も熊手を家まで掲げて帰った。−−といっても、胸の高さだけど。

中野富士見町行きの電車に乗ったので、そこから一駅歩いて帰った。その間も、ちゃんと掲げていたよん。幸福getしたかな? するといいなあ。


*再度境内を練り歩く*

境内のいたるところに、座って飲める出店がある。おでん、焼き鳥、あゆの塩焼き。会社仲間のおっちゃん連中が、購入した熊手を見せ合って喜んでいる。若造が「キティちゃん熊手」で喜んでいる。テキ屋(?)のおっちゃんらが気前よく客呼び込みをやっている。

大鳥居の近くに、見世物小屋があった。大きな看板で、ヘビ女とシャムの双子の赤ちゃんの絵が飾ってあった。「今日の見世物:猫目犬」^-^ 漫才師なオバチャンが読み込みをやっていた。

「今時、見世物小屋自体が天然記念物だよ。さあ、中に入ってみていってちょうだいな!」

境内をぐるぐる廻っていると、射的や輪投げがあった。うーん、縁日っぽい^-^ でも、ガラス細工は売ってなかったな。残念。

ひとりでいったので、飲み屋に入る気分ではなかった。とりあえず、御幣餅を食べた。縁起良さそうだし>御幣餅。


余談

でも、お店は「五平餅」と書いていたな。東海地方は「御幣餅」と書く。だって、小判のカタチをしたお餅でしょ。


*感想*

10:30まで境内をブラブラして、縁日の気分を楽しんだ。−−ざわめき、雑踏、人込み、奉納のお囃子、人との肩のふれあい、三三七拍子、笑い声、ヨッパライの喧燥、暗い中の明かり、たまに紛れているチンピラ風の兄ちゃん、いろんな食べ物の混ざった香り、知らない人の笑顔、テキ屋のとっちゃんの抜かりの無い顔、ものめずらしそうに眺める外人。−−なんとなく気分が昂揚するし、幸せを感じる。小さなハレの日。

:同じ意味の単語が混ざっているけど、気にしないで^-^)

お金で買える幸せだって、馬鹿にしたもんじゃない。−−熊手を買う。知らない人が(お店の人も通りすがりの人も)、自分のために景気付けをしてくれる。ほのかな幸福感。羽子板に自分の名前を書き、屋号を書き、お払いをしてくれる。自分の幸せを祈ってくれる。−−本来お金で買えないものなのに、ほんのちょっとお金を出しただけで、こんなに幸せにしてくれる。それが幸せでなくて、なんだろう。


余談

かなり余談だが、民間信仰による行事は強いと思った。茶髪の兄ちゃん姉ちゃんがハッピや浴衣で出店を開いていても、熊手を売っていても、ちっとも違和感なかった。それどころか、この薄暗い縁日の雰囲気にばっちり溶け込んでいた。「もともとそういうモンだ」というのもあるし、縁日自体がまだ「生きている」ものだというのもあるだろう。前述の「熊手は高く掲げるんだよ」もそのひとつ。


惜しむらくは、ひとりで行ったのは失敗だったかもしれない。何人かで行けば、また別の楽しみがあったに違いない。会社で誘ったんだが、興味を示してくれなかった。もっと僕が「縁日なんだよー」「遅くまでやってるんだよー」と説明していれば…


11/28

11/22-0:00(17590:43565)、11/22-10:00(17630:43615)、11/23-18:30(17690:43740)、11/25-20:30(17775:43950)、11/28-22:30(17830:44155)。

/嘔吐日記/

28日日曜日は、今年一番の冷え込みだったらしい。よりによってそんな日に、朝起きたら、私はフトンからはみ出してフローリングのうえで寝ていた。寒い。アタマがガンガンする。本日はいろいろとやろうと思っていたことがあるのだが、それどころではない。バファリンを飲んで寝る。眠気はないのだが、横になっていないとツライ。鼻や咳などの症状はひとつも無い。ただアタマが痛い。

12時ごろ、どうやら症状が落ち着いてきたので、何か食べようと起きあがる。しかし、固体も液体も喉を通らない。なんとか牛乳だけでも飲もうともがいているうちに、急に悪寒が走り、目に見えるくらいに体中が震えている。「こりゃあマジイな」と考えるまもなく、唐突に嘔吐。何も食べていないので、胃液しかでない。トイレでひとしきり出したら、だいぶ楽になった。人間の体って不思議だ。−−落ち着いたところで、冷凍の肉まんをふかし、半分だけ食べた。

夕方には大分落ち着いた。長島珈琲房にてサンドイッチを食べる。帰りに「待ち伏せ猫」に捕まり、すこし遊ぶ。そして今に至る。


そういえば、27日土曜日の夢は、猫にまみれる夢だった。実家の居間から庭を見る。飼い犬のとなりに見知らぬ猫がいる。猫に餌をやろうとすると、わらわらと猫が増えていく。そんな夢だった。

/雑記/

*立正佼正会のアフターサービス*

今更ながら、10月の葬式のアフターサービスについて追記。

新聞はともかく、この花カードは使って良いものなのだろうか。私はいまだに手をつけていない。

*超雑記*

11/24

/ネズミ講ノニ/

この夏ぐらいから、地下鉄丸の内線の電車広告に、《ノニ ジュース》の宣伝が載っている。「タヒチで見つかった神の飲み物」らしい。しかし、どこで売っているのかも、どうやって手に入れるのかも、何も書かれていない。

同僚IMMRが飲みたがっていたので、興味にかられて調べてみた。Yahoo Japanにて検索すると…

アメリカの健康食品会社マリンダが日本に進出
「タヒチアン・ノニ・ジュース」を新発売!

この製品は癌、高血圧、低血圧、痛風、糖尿病、消化機能、心臓病等の治療に著しい効果があります。販売はマリンダ社が直接販売するのでなく、全国各地のDISTRIBUTORSが販売しています。DISTRIBUTORSを募集中。

むむ?

(2)ノニ・ジュースの飲み方

 ノニジュースの飲み方や使用例のご案内は、このサイトでは、都合により控えさせていただいております。詳しくは、以下のリンクで担当者までご連絡下さい!  

 積極的なご質問を心よりお待ち申し上げております。

        私たちに聞いて!

として、ディストリビュータさんの電話番号などが掲載されている。

どんなネットワークビジネスについても言えることですが、日本上陸 或いは開業前後にビジネスに取り組むことが有利なのは断然です。

19000円でノニジュース4本セットを購入して、それを3人に売れというらしい。「健康を皆に広げるのが、我々の使命」ときた。

以上のボーナスは取得するのが難しいよ うに思われますが、3人ずつコンスタン トにネットワークを拡げていくことが出 来れば相当早く収入を手に出来るプラン となる可能性が高いです。

…ネズミ講ですな(;_;)

掲載されている電話番号(各地の代表の番号として、携帯の番号が載っている)は、どうせ特定の1個所にのみ掛かるようになっているんだろう。送られてくるノニジュースも、ただのブドウ糖液に違いない。

そもそも、冷静になってみれば、この時代に「新発見」だの「独占伐採契約」だのがインチキくさいですな。先週にクイーンズシェフ(新宿の輸入食材店)で探してみつけられなかったときに、気づいても良かったなあ…


ちなみに、私が知っている範囲では、方南町の美容院1軒と中野の花屋さん1軒が「ノニ」のポスターを張り出している。被害者か…


(後日談)

ネズミ講とは「商品が絡まないアレ」のみを指す。商品が絡むものはマルチ商法。法的には、単価が2万円以上のみを「マルチ商法」というらしい。ノニの場合は「マルチまがい商法」になるようだ。

なお、2万円というラインはうろ覚え。その根拠の法律/法令も知らない。伝聞の際は要注意



11/22

11/15-0:00(17320:42925)、11/16-21:30(17465:43165)、11/19-11:15(17530:43395)、11/22-0:00(17590:43565)。

/雑記:Visor、ナポリタン スパの定義、バターになっちゃうよ/

*Visor*

同僚がVisorを入手したので、触らせてもらった。

*地位迎合主義?*

http://www.asahi.com/1119/news/national19002.html、「糸魚川―静岡構造線が地震危険度1位 活断層を順位付け」より。文章ラスト。

 つまり、今後調査が進んでも「14-32%」という糸魚川―静岡構造線活断層帯以上の危険度をもつ断層が見つかる可能性はきわめて低く、林さんは「全国でトップクラスの確率と考えるべきだ」と述べた。(09:40)

なんかここで「林さん」って書かれると、ヘン。冒頭に「科学技術庁地震調査研究課の林豊技官」とあるし、「林技官」のほうが座りがいい。…この感じかたって、地位迎合主義かな。

(余談だが、「いといがわ」は東海地方出身者以外でも読めるものなのか? 私は大学に入るまで読めなかった…)

*ナポリタン スパの自虐的な定義*

99/11/15朝、j-waveのtokyo todayにて、代理ナビゲータの福ノ上達也さんが伝えた「ナポリタン スパの定義」。どこの定義だかは知らないが、別にたっちゃんが勝手に行っているわけではないらしい。

*バターになっちゃうよ*

引用問題でちょっと調べていたら、ちびくろサンボにぶち当たった(ライセンスフリーなの)。 シュールというか、192枚も食うなというか。 発禁になった理由は、「トラがバターになるなんて、とんでもない!」に違いない。

ちなみに、http://www.geocities.com/rayna_usa/も読んで、ちびくろサンボの本当について、ちょっとは知ったほうがよい>自分。もちろん、「ちびくろ散歩」なぞもってのほかだ>改訂会社。

*木枯らし一番…*

11月16日、木枯らし一番が吹いたそうです。

ところで、春一番ならぬ《木枯らし一番》というのははじめて聞いたのですが、 過去にもあった言葉ですか?

*NT…*

「NTのカーネルを書き換えて、特権を乗っ取って、NTのファイルシステムのセキュリティを無効にしてしまう」…すごい。

http://www.zdnet.co.jp/pcweek/news/9911/12/99111204.html

*企業再建*

日経ビジネス10月??日号。ルイス=ガースナー(IBMを再建したCEO)のインタビュー。リストラを正しく企業再建の意味で発言していたので、違和感を感じてしまった。なんと腐った脳みそだろう>自分

*サバイビー終了*

11月15日、サバイビー終了。人気無かったんだな。残念。最後にバズーが死ぬこたあ無いのに。ジャンプっぽく、急激に半年後で、バスーが切り込み隊長として活躍しててもいいのに。(働きばちのライフサイクルを知らないので、どれくらいの時間を開けるのが適切なのはは不明。)


11/21

/悪夢:闇夜の徘徊/

先週は「熱が出て脳がモウロウとなるが、他の症状の無い」風邪をひいた。今週は、「ノドとハナを中心に、お腹もくだって、節々も痛い」風邪だ。−−まずいことに、どちらのケースでも「熱による汗」をかかない。つまり、実際にはウィルスが潜伏しただけで直っていない、という症候だ。

そんなカゼのころにみた悪夢。11月21日2時43分。

寝ている。学校(??だと感じた)をサボったようだ。TVがついている。母親が、僕の偽アリバイ工作のために、親戚に電話して頭を下げている。(←この辺、小学校のころの記憶が屈折してにじみ出ている。)

僕は唐突に外出する。真っ暗の上り坂。車がそれなりに往来している。僕は道路の反対側にある電話ボックスに入るため、信号に気を付けながら渡る。その電話ボックスに、慌てた様子の他人が走ってきて入ろうとするので、僕は譲ることにした。

ふと気がつくと、僕はパジャマに首コルセットというマヌケな姿だった。急に恥ずかしくなり、走って帰ろうとした。しかし、途中でとある女性(小学校のときの同級生)とすれ違う。「ふーん、これがコルセットなんだー」と感心されてしまった。(←腰痛コルセットについて、会社の同僚OGTさんに感心された記憶がにじみ出ている)

坂を下りきったところに、僕が泊まっているペンションがある。マスターは、怪訝な表情で僕を迎え入れる。どうもパジャマのズボンのゴムが緩い気がする。ともかくフトンに入る。母親の眠る定位置の天井に神棚があり、ねじれ大根とニンジンが奉ってある。なんだかシュールだ。あれ、ここはペンションじゃなかったっけ? (←ペンションは日光の記憶。)

再度外出する。マスターではなく、黒人の従業員に出口まで案内してもらう。どこをどう歩いたのかは不明だが、ともかくまた坂を下りて戻ってきた。坂の途中にあるパン屋さん、朝4:00からの営業で、売り切れしだい閉店するようだ。すでにオバサンが数人並んでいる。なるほど、いつも閉店だからおかしいとは思っていたんだ。

ペンションに入ろうとするが、誰かが食事中なので、マスターに断られた。それもそのはず、僕は下半身丸裸だ。ズボンのゴムが緩すぎて、完全にずり落ちている。焦ってズボンを直そうとするが、どうしても直せない。恥ずかしさのあまり、取るものも取らずに逃げ出した。

ここで目が覚めた。

…今回気がついたのだが、僕の夢には音が無い。色は…あまりはっきりとした意識はないが、たぶん総天然色だ。今回はセピアトーンというかグレー。舞台が夜から明けがたにかけてだし、そのせいかな。


余談

このメモは、朝2:43に目が覚めてから、WorkPad/poBoxを使って書き留めた。1時間かかったようだ。なぜそんなに時間がかかったのだろう。

ちなみに、そのメモをキータイプでここにトレースした。所用時間は10分。うーむ…


/新宿ぶらぶら日記:クイーンズシェフ、花園神社/

*クイーンズシェフ*

丸の内線の電車広告にある《ノニ ジュース》を探しに、クイーンズシェフ(新宿の輸入食材屋)へ。ノニはタヒチの果物で、現地ではネクター状態であるらしい。−−ちなみに、そのノニ ジュースの輸入元の宣伝、ちょっと危険な宗教くさい。

ノニ ジュースは見つからなかったが、写真で見たノニと同じような果実は見つけた。Horland Mellon(スペル不問のこと)と書いてある。オランダのメロン? 

クイーンズシェフの食材、半年ほど前に来たときよりも質と種類が落ちているような気がする。紅茶は確実に減った。

あやしいお菓子は充実している^-^ キンダー サプライズ系の別製品があったので、一つgetした。おまけとして、「オーストラリアの動物の模型」が入っているらしい^-^

ところで、ボッタルガ(からすみ)のソースが欲しかったのだが、置いていなかった。前は近所のスーパーで買えたのだが…最近どこでも見ないなあ。なぜ?


(余談:明治屋)

名古屋は栄の明治屋は、輸入食材の質が充実していた。

東京ではどこに明治屋があるのだろう。昔に東京駅の近くで見つけたが、店舗も小さいし、品揃えも悪かった。横浜中華街に行ったときにも偶然明治屋を発見したが、輸入扱いじゃなくて普通のスーパーみたいだったので入らなかった。


*花園神社の蚤の市*

そのまま移動して、花園神社へ。酉の市の日程を確認。3の市が11月29日(月曜日)で、28日が前夜祭。前夜祭には来れるかな。

日曜日なので、蚤の市をやっていた。中国流れと書いてある鉄器が沢山あった。明治期のビールのポスター画(いわいる美人画)が奇麗だった。いくつか、かなり立派に見える茶器があった。ありがちなのは磁器に「伊万里っぽい青」が塗ってあるものだが、今回気になったのは土焼き。土の色が落ち着いていて、よい感じだった。とはいえ、僕は茶わんの見方も値段の相場も分からないから、評価が正しいとは限らない。もちろん買わなかった。−−名古屋の大須観音の蚤の市よりは品がよい気がする^-^ 

(七五三の祈祷も行われていたので、とてもにぎやかだった。)

ちなみに、外人さんを中心に、けっこう多くの人が物品を購入していた。人気があるのは着物だ。着物といっても、行事着じゃなくて、昔の普段着。しかし、若いネエチャンや外人には人気。外人のなかには常連っぽいのもいて、会話を楽しむ風もあり。

外人「やあやあゲンさん、オゲンキ?」

ゲン「いやあ、ダメダメだなあ」

外人「んー、ドシタノ?」←ちょっと差別的にカタカナにしてみた

ゲン「いやね、あまり儲からないね。最近はお宝が無いよ。」

外人「オタカラねえ。おや、ケンビキョ(顕微鏡)。ねえ、このケンビキョ、how much?」

ゲン「ワン サンザント」←おっちゃんも英語混じりで応える

外人「it work?」

/紀伊国屋にて:ファインマン物理学など/

*ソニー本*

紀伊国屋にて、プレジデントと日経ビジネスを購入。購入理由は、どちらもソニーの特集があるから。ちなみに、文芸春秋12月号には大賀さん寄稿で盛田さんへの追悼文が載っていたのだが、あまりに「知っていること」しか書いてないので、購入は見送った。

また、既刊本「ソニー技術の秘密」(木原信敏著、ソニーマガジンズ、1997)も購入。

*岡本太郎美術館が開館*

階段の張り紙で、川崎の岡本太郎美術館が(10月30日より)ようやく開館したことを知る。いったい何年工事してたんだ? それに見合うものはできたのか? 要チェックだ。

*売れている本のコンセプトをチェック*

店頭で、自分の会社のインターネット株取引の本をチェック。この本は売れている。店頭でその理由がまざまざと分かった。他社の類書とならべられていても、この本が一番目立つ。

この段階で、読者はウチの本を選ぶだろう。コンセプト勝ち。たぶん、内容もよくできているに違いない…が、僕は株の知識が無いので、判断不能。

*国民の歴史*

西尾幹二の[国民の歴史]をパラっと読んだ。いわいる「教科書風」ではなくて、雑学的小論文をならべて閉じた体裁。700ページ超で2000円(今は「発売記念価格」で1800円)。安い、つーか儲からんのでは>出版社。

前付きカラーページに仏像の写真がある。原則として顔のアップ。表情がよく伺える。面白い試みだ。

*ファインマン物理学*

ファインマン先生の[ファインマン物理学]を始めて読む。驚いたことに、ファインマン先生の例の語り口で書かれた物理の教科書だった。一般的な物理学の教科書で、広範囲を扱っている。大学向け教科書だ(実際、カルフォルニア工科大学の教科書だ)。もしこれで大学の授業を受けていたら、もっと物理を好きになっていただろう。


余談

ずっと「ファインマン・ダイアグラムを用いた、ファインマン先生の専門分野に関する書」だと誤解していた。タイトル翻訳が悪い。現代は「the feynman lectures on physics」。


それにしても、ファインマン先生は素晴らしい。学問を愛し、学問を楽しんでいる。また、他人にもその楽しさを教えようと努力している。あらためて、「学問は楽しくなくちゃいけないし、そうじゃないなら止めたほうがいい」と悟った。

4冊あって、それぞれ4000円/500ページ程度。高いが、それでも個人で購入してみたいと思わせるほど面白い。


11/09

11/07-22:00(17010:42225)、11/8-11:30(17050:42285)。

/雑記:ホームページに「行く」?/

*朝のj-wave*

11月8日からの週は、大倉氏が休暇で、キャロル久末先生が担当。これがまたイイ。実にj-wave感に溢れる朝になった。キャロル先生といえば長年j-waveの三本柱(キャロル、クリス=ペプラー、ジョン=カビラ)であられるのだから、j-wave感に溢れるのは当然。けど、しばらくカビラはいないし、キャロル先生レギュラー少ないし、という状況だから、朝からのj-wave感満喫には「ひさびさ」の思いがある。声のフンイキ、英語の発音、差し込むジョーク、笑い声。すべてがj-waveっぽい。気持ちよい。

ちなみに、天気予報などの短報をナビゲーターが英語で復唱するのをひさびさに聞いた。カビラはずっとやっていたのだが、大倉氏はやっていない。こんなところからも、違和感は積み重なっていくんだなー。

というわけで、大倉氏には悪いけど、j-waveっぽさに関して大倉氏には問題があるから、できるだけ早く引っ込んでくださいー。大倉さん個人がダメだとはいわない。でも、あなたはj-waveらしくない。上記の感覚は本能が感じるところだからチャンとは説明はできないけど、本能だからこそ抗えないのだ。

…と、自分のWWWに書いたところでどうにもならないのだが、とりあえず主張してみた。

*型が一致しません。*

11月2日、 http://www.hmv.co.jp/ にIE4でアクセスすると、次のようになった。

Microsoft VBScript 実行時エラー エラー '800a000d' 

型が一致しません。: '[string: "Unknown"]' 

? 

ちなみに、http://www.hmv.co.jp/index.htmlならokだった。−−いきなり音付きムービー(Flash)が現れるので注意。

*ホームページに「行く」?*

「このあいだ教えてくれたほーむぺーじにはまだ行ってないの」とERKさんがいう。ほーむぺーじはともかく、「行く」っちゃあなんだろう。…でも、この言い回し、かなり普及しているようだ。雑誌でもTVでもラジオでも良く聞く。なんでそうなるのかな? コンピュータを介して擬似的に「行く」っつー感覚のかな。「行く」…「ほーむ」だから「他人の家」みたいなもんで、「家」だから「行く」のかな? なんかすごい悪循環だ。

僕はWWWを「見る」と表現する。それが一番違和感の無いところだと信じている。

*超雑記*

/連日更新した日の日記/

今日はあんまり仕事をしなかった。

前の本は片付いたので、今日から新規の本に取り掛からなければいけない。原稿はすべて入っている。話し合いにより、僕が図版原案の作成を担当する。だから、相当なパワーが必要。しかし、旅行休み明けの月曜、僕は完全にパワー不足だ。

いいわけのように、今日はまだ原稿の入っていない別の本(3冊ほど)に関して「この企画はこの方向でいいんじゃないですか。ガンガンお願いします。」みたいなメールを書いた。また、WWWや雑誌でネタを漁ったりした。ひさびさにfjも読んだ。−−どう考えても、やっぱり仕事から逃げている。イカンぜな。

とはいえ、できないときはできないもんだ。今日は19時そうそうに仕事を切りあげた。残食手当てがつかない日は久しぶりだ。

:うちの会社は残業代がでない。そのかわり、一定時間働くと、残食手当てがでる。)

ぼーっとしたまま家に戻った。まだ21時。早いなー。

最近風気味だから、早く寝なきゃ。つーか、明確な原因「フトンが湿気ていて、しかもくたびれているので、体が暖まらない」を見つけたのだから、早く対策を取らねば。ぶむぶむ。


11/15

11/8-11:30(17050:42285)、11/9-12:00(17140:42415)、20:00(17160:42455)、11/12-18:00(17260:42740)、11/15-0:00(17320:42925)。

/国家行事雑感/

11月12日、なんかしらないが天皇陛下(あきひと)の就任10周年を祝っている。そのこと自体は(国家行事として)とくにかまわないのだが、日付の根拠(というか理屈)がよく分からない。代替わりしたのは1月7日ではなかったか?

ちなみに、君が代斉唱に大きな抵抗はないが、万歳三唱にはかなりの抵抗を感じる 。僕にとっては、なぜか《万歳》は軍隊イメージがある。理性は「万歳は古くからあるお祝いの風習」と知っているのだが、本能が軍隊イメージを出してくる。子供のころに、そういう映画でもみたのかな? というわけで、国家行事私的行事を問わず、万歳だけはカンベンしてほしい。−−ちなみに、三三七拍子や一本締めは構わない。

《国歌》はあってかまわない(それが[君が代]である必然性は感じないが)。国家行事では国歌を歌うべし。そのための歌なんだから。組織には組織の生命活動があるし、組織としての思想もある。それを否定すると、抜け殻しか残らないと思う。−−うーん、あいかわらず右っぽい発言だ。

そういえば、[君が代]に対して、音楽として「現代的じゃない」「しまりがない」という文句を聞くケースがままある。でも、それは勘違いだと思う。人々の印象が悪いのは、自衛隊の演奏(をお手本にした、ありがちなアレ)がつまらないからにすぎない(と思う)。君が代のメロディは、現代音楽的に面白い。

/POSE/

99/11/25、POSE(PalmOS Emulator)をPalm社のサイトからgetし、触った。日本語ワークパッドのromを利用すると、なぜか現在の安定板だと落ちる。最新のα版ならば無事に動いた。

起動に成功…画面上にWorkPadのSkinをかぶったPOSEが登場する…のはいいが、なんてデカイんだ!(表示された画面(JPEG41kb)) 1024x768の画面の縦幅ほぼ全てをPOSEが占める。

(あとでわかったのだが、これはダブルサイズ画面だった。)

そのデカさに面食らいつつも、マウスをペン代わりにチョロチョロ操作してみる。−−グラフィティを認識する。ソフトが動く。あたりまえのことなのに、新鮮な驚きがあった。

hackを入れても、ちゃんと動く。動きそうなhackwareで遊ぶ。menuhack、fndbtnなど、生活必須品が動いてくれた。嬉しい。でも、DAはダメみたいで、落ちる (リセットで回復)。clendraだと再起不能になってしまう。デバッグ条件がキツすぎるのかな?

本体から基本データも入れ込みたかったが、palm desktopからはデータ動かせない(exportできず)。POSEからのhotsyncにも失敗。設定方法がよくわからない。

それはともかく、これでPalmの画面ダンプも容易に撮れるようになった。


(余談)

僕がPOSEをgetしたときは、ROMをどうするのか分からなくて悩んだ。同じような悩みを持つ人がいるかもしれないので、書いておこう。

POSEはハードウェアのエミュレータなので、単独では機能しない。OSのROMイメージを与えて初めて稼動する。ROMイメージは、(1)3Com/Palm社のサイトからダウンロードする(デベロッパー登録(無料)が必要)、(2)自分のPalmデバイスからコピーする、のどちらかで入手する。私は開発者じゃないので登録を躊躇してしまい、(2)の手法を取った。

(2)の方法も、別に難しくも危険でもなかった。方法はマニュアルhtmlファイルに書かれているが、まとめる。

  1. POSEのアーカイブをgetすると、その中に「ROM Transfer」が梱包されている。Palm用の.prcファイルなので、通常のPalmwareと同様にPalmにインストールする。
  2. HotSyncマネージャをoffにする。
  3. POSEを起動し、(ROMイメージの)DOWNLOADを選ぶ。
  4. Palmをクレイドルにのせ、Palm上のROM Transferを起動し、「Start Transfer」ボタンをタップ。
  5. 10分程度で転送終了。


11/11

/サクラ鍋/

平成11年11月11日を記念して、サクラ鍋の老舗[みの屋](都営新宿線森下駅)に行こうということになった。参加者をつのったところ、9人が申し出た。

この店は、同僚IMMRのオススメ。新宿に支店があるが、「森下本店の老舗な雰囲気を是非」というので、そのつもりでいた。

ところが、10日に予約のために電話したら、木曜日は定休日だというではないか。がーん。なんでアヤツは、こういう大事なことを最初に言わないのかな。とはいえ、アヤツに罪はない。調べなかった僕がバカなだけ。というわけで、慌てて新宿支店に変更。しかし、新宿支店のほうが会社から近いし、誰も特に嫌がりはしなかった。

結果、味は支店でも大きくは外れていないようだ。柔らかいうえに臭みのない肉が出てきた。「馬肉は堅い」という既成概念をせせら笑うかのようだった。つまりは、よい部分のお肉は堅くないんだろう。

鍋はスキヤキ風の割下に甘めの味噌を混ぜたもの。それに「ネギ」「しらたき」「生ふ」を入れる。どの具も、馬肉のだしとスープ(とは言わないのかな)がしみこんで、とてもおいしくなる。ネギマニアとしては、かなりシアワセな時を過ごした。


余談

ついでに、ひさびさに脂肉(鍋にアブラをひくためのお肉)を食べた。ある程度脂が落ちた脂肉で、かつすき焼きのスープが染み込んでいるものは、とても美味しいのだ。絶対に太るんだけどね。


新宿支店は、地下鉄丸の内線新宿御苑から歩いて1分。


11/08

11/1-0:00(16790:41670)、11/02-17:15(16895:41845)、11/07-22:00(17010:42225)。

/雑記:丸の内線の優先席の記載英語/

(11月2日)

ふと気がつくと、明らかに変わっているではないか。

coutesy seat
your kindness is greatly appreciated.

(絵として、妊婦・おとしより・怪我人・コドモが書かれている)

辞書に依ると、coutesy=礼儀。これなら通じるのかな。

前はもっと明らかに変な英語だった。priority seatなぞと書いてあったはず。むかーしに【自己顕示録】に書いた記憶があるのだが、調べる気力はない。


11/06

日光については別記

/煌めくプラハ展/

世田谷美術館にて。

東急新玉川線用賀駅から無料送迎バスにて美術館へ行った。美術館は砧(きぬた)公園内にある。


余談

用賀駅の近くのビルに、本屋につられて入った。看板をよく見ると、日本サンマイクロシステムズとオラクルが入っている。驚いた。


*展覧会自身の感想*

印象希薄。展示状態悪し。品自体はよいし、照明なども奇麗。しかし、細かい展示台が多く、にもかかわらず順路が存在しないので、どれを見ていないのか分からなくなってしまう。宝石関係だと、「正方形の台が等間隔に4x3で並んでいて、その台の東西南北に数個づずつ品が置いてある」というありさまだ。会場内の狭い範囲を何度もグルグルと廻らなければ見物できない。−−展示形態も好きじゃない。台は床上120cmくらいのところにあり、台面は平ら。品を目に入れるのはカンタンだが、ある品を見ているときに別の品が目に入ってしまう。自分で気を付ければいいんだが、それでも気は散る。

作品は、ガラス工芸と宝石が多い。それについで陶磁器の花瓶系が多い。どれも奇麗だと思うが、上記の理由で集中して見物できず、印象は散漫。大雑把には、アメジスト(紫水晶)を混ぜ込んだガラスが奇麗だった。あと、レース細工も奇麗だった。

*砧公園*

昼飯を食べようと美術館付属レストランに行ったが、満員で入れず。しかし、公園に出たら出店があったので、なんとかしのげた。縁日だかフェアだかの期間中なので、出店が多いのだろうか。それとも、普段から出店がこんなにあるのかな?

私が利用した出店では、「具だくさんのクリームスープ」が売られていた。コック帽をかぶったオジサンが給仕している。なんか珍しい。スープはいわいるチャウダー。美味しかった。それに加えて、別の店で「アメリカンソーセージ」という名前の6cmくらいのソーセージ5本セットを購入。チョリソーっぽく辛味が効かせてある。なぜ「アメリカン」なのかは不明。

砧公園は広い。テニスコートやサッカーコードが数面用意されている。多目的広場(つーかただの広場)も数点ある。散歩コース、サイクリングコースが用意されている。犬の散歩に来ているひとも多い。美術館沿いの庭園には、数点ながらブロンズ作品が展示されている。木も豊富にある。それなりに太い木(直径50cm級のヒノキかサワラ)が数点ある。ケヤキやクスを中心に、広葉樹もいっぱい。サクラ並木も用意されている。−−いいスポットかもしれない。


余談

会社の先輩に尋ねたところ、「きぬた」とは、「衣を叩いて滑らかにすること、あるいはそのときに使う台」だそうな。砧公園は平らかで広い公園なんだが、それが砧をイメージさせるのかな?

ちなみに、この先輩は世田谷在住なので偶然知っていたようで、「この公園は、前はゴルフ場だったんだよ」と教えてくれた。前は「砧ゴルフ場」だったのかどうかは不明。



11/03

/悪夢:地下鉄テロ/

会社の同僚の女性と電車で移動。地下鉄構内を歩く。なぜか腕を組んで歩いていた。

ふと気づくと、黒い詰襟のアタマの悪そうな男2人に囲まれた。避けて歩いても、着実に前を塞がれる。いつのまにか5人新しく増えている。恐くなって、逃げようとした。駅事務局に女性職員が立っていたので、ERKさん(いつのまにか、同僚はERKさんに変身していた)を「頼みます」と渡し、自分は走って逃げだした。詰襟には追ってくる気配はない。

ある程度行ったところで周りを眺めると、各所に詰襟が配置されているのに気づく。ところどころに女性職員も立っている。薄い茶色のスーツ男も職員か? 僕は職員に助けを求める。しかし、とりあってもらえない。

そこを通りすぎ、階段をおりると、なんと銃を持った機動隊風の男がいる。「これは、僕が狙われているとかじゃなくて、事件だ。オウム?」と考えていると、サイレンが。

「非常事態宣言解除」

皆がうわーと盛りあがる。

ここで夢が醒めた。


11/01

10/25-0:00(16575:41140)、9:45(16595:41170)、10/26-11:00(16665:41275)、10/27-13:00(16705:41365)、10/29-20:00(16755:41545)、11/1-0:00(16790:41670)。

/雑記:Taro愛/

*Taro愛*

10月30日、新宿紀伊国屋サザンにて、荒木の新作「Taro愛」を発見。岡本太郎の作品(立体中心)をモチーフに、荒木がアレンジして写真に収めたもの。

一番多いのは、女性とならべたもの。太郎の作品自体が持っているエロティックさを引き立てるようにしたものもあれば、元の作品にはない緊迫感を出したものもある。芸者が20人くらい、楽屋で(仲間内で)ワイワイやっているカンジの風景の中に太郎の「塔」を置いてみせた作品があった。これはけっこう恐かった。

数ページおきに、各界著名人からのコトバが挿入される。石原慎太郎、草間弥生など。コトバは日本語と英語の併記になっていた。荒木も太郎も国際派だからかな。

定価は2500円。安いとは思うんだが、今はお金がない…






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