日本IBM発表会@西新宿のセンチュリーハイアット。午前中は坂村健の講演。話すのが上手い。
日本全国に光ファイバーを引くと100兆円かかる。それを回収するだけのビジネス思案があるのかといえば、ない。コンテンツがない。映画を流せば…というが、ハリウッドなら年間で兆を越すが、日本映画は数千万だ。ペイしない。それに、多くの企業はメールしか必要としていない。メールだけなら光ファイバーいらない。
14:30、ようやく昼飯。12:30にホテルのランチを見物したら「鴨肉ハンバーグ」があったのでそれにしようと狙っていたのだが、14:30にはランチが終了していた。トボトボとアイランド=パティオに移動。
ひさびさにスパイス=ロードを覗く。インドネシア料理のmixセットがよさげ。1プレートに、ナシゴレン(チャーハン)、ミーゴレン(ヤキソバ)、サティ(焼き鳥)、目玉焼き、温野菜が乗っている。
サティにネットリとペーストが塗りつけられている。昔に名古屋のインドネシア料理屋でよく食べた味。アーモンドペーストがベースなので最初の味は甘いが、あとからジンジンと辛くなる。ちうか火。熱い。…懐かしい感触だ。ナシゴレンもミーゴレンも薄味になっていたので、バンラスよい。
店内にカエルが無数いた。店員さんの許可を得て撮影。−−カエルって神だっけ?
独立した2つの夢。
ラディン制裁のためのアフガン戦争にて原爆が投下された。マジかよ核はヤベーんでないのか?
その模様は全世界にTV放送された。しかも生。投下の海域にヘリコプターや戦艦が集まり、それぞれにTVクルーが乗っている。投下の瞬間、そろって米国を非難する声があがった。
「見る見るうちに放射能が広がっていきます」−−なぜか放射能が目に見える形で放送された。速報。中国の首相が公式にアメリカを非難。各種の平和団体がボートで投下海域に駆けつける。デモとシュプレヒコール。オレンジ色のゴムボート。
目がさめた。トイレへ。
私は旅館にいる。幼馴染のS10TMHR家が運営している旅館。木造の大きな宿。完全和間のため、ドアなどの仕切りはなく、柱と障子のみの開けっぴろげ構造。中央に囲炉裏がある。室内の明かりはオレンジ色のハダカ電球のみ。全体に薄暗い。−−窓からの眺めから判断して、ここは2Fのようだ。
建物の中を探検したくなった。暗い廊下をそっと歩く。板ぶきの床がギシギシときしむ。木の色は黒っぽい。
ふと途中の部屋を覗くと、中は洋間で、赤いじゅうたんとゴージャスな椅子が数個。橋本竜太郎がいる。−−黒いスーツで、ポマードでベタベタのオールバック。品位の無い間抜けな笑顔。−−相手は外国人のよう。なにやら政治的な階段が行われているようだ。私は息を詰める。バレてはヤバいと思ったためだ。
そっとその場を離れ、階段を下りる。そこでオバサンに声を掛けられる。
「温泉には入ったかい?」でも着替えとか用意してないんだが…と思っていると、突然そこは露天風呂。絵に描いたような岩風呂で、しかも広く、あげくに岩の向こうは崖。覗き込むとめまいが。空を見るとヘリコプターが。そういえば戦争はどうなったんだっけ。隣を見るとTMHR君がいた。やあ久しぶり。ヘタすると20年ぶりくらいか?
1つ目の夢。原爆投下の生放送とは…えらく破天荒な夢だ。報道陣吹き飛ぶっつーの。それにしても、あとから群がるようにして出てきた運動家ゴムボートは気持ち悪かった。国会で田嶋(だっけ?)が「テロを終わらせるには、ラディンを許せばいい」
と言ったのに近いくらい気持ち悪かった。誰だよこんなの議員にしたの。
2つ目の夢はやけに平和になってしまった。小泉純一郎(現首相)じゃなくて橋竜が出てきたのは、いま家にTVがないので小泉の印象が薄いからだろう。なお、橋竜じゃなくて、高校のときの友人のTTRだったのかも。
なお、TMHR君の家は旅館ではない。
情報処理技術者試験の問題が出版社向けに配布される日。本家のセンターまで受け取りに行く(送付してくれないのだ)。受け取り作業自体は実労働1分だが、早く行かないとなくなってしまう(早いもの順)。9:00に虎ノ門に直行。
ついでなので、帰りに金毘羅神社によって写真を撮ってきた。10分の寄り道じゃけえ、見逃しておくんなませ>上司
鳥居は鉄製。黒い。左右それぞれに2匹ずつ、計4匹の聖獣が。左上から時計回りに、龍、鳥(朱雀)、寅(白寅)、亀(玄武)。清め水場の水吐龍もなかなかよかった。−−えーと、こういうときには龍はなんていうんだっけ。何色だっけ。「青春、朱夏、白秋、玄冬」
だから青龍か?
まだ朝早いのに、休憩のサラリーマンがベンチに3人ほどいた。出勤途中に通り過ぎるひともいる。ほとんどのひとが鳥居前で一礼してゆく。けっこう親しまれている神社なんだな。
なぜか俺が新宿から電車に乗っている。丸の内線じゃない路線に乗ってしまったらしく、このままじゃ会社のある駅(yt3)に着かない。
「まあAKBNBSでもいいか」と考えていたが、どうも新宿線でもないようだ。おかしい。そんな路線あったっけ? 電車内の経路案内を見ると、次の駅はworkplace。乗り換え案内ソフトにてworkplace駅からyt3駅の経路を探す。が、どうしても回答がでてこない。ふと気が付くと、ここは会社。隣でtkちゃん(高校の同級生)が、
「えー?、経路わからないと出かけられなーい」と困っている。メーカーに電話。そのとおり操作する。でも結果は同じ。
ふと思い立ったことがあり、電話を保留にしたままマニュアルを読む。オプションを設定。検索。ダイアログ
「乗り換え検討回数が100回を超えても回答が出ません。経路検討上限を増やして再検索しますか?」Yesだ。すると1秒で答えが。「ルートが無限大に発散します。回答に循環路が含まれます(無限ループします)。」なんだこりゃ。あ、メーカーへの電話をつなぎっぱなしだった。あわてて、そのまま電話を切る。
場面は唐突に学校。高校か大学がよくわからない。どうも俺は学級委員のような仕切り役になっている模様(そういう経験はないのだが)。生徒は高校の同級生が多いが、なかには会社の同僚も混じっている。
スピーチが始まる模様。教師がスピーカーを紹介。男と女。
「XXさんは、幾多もの障害を乗り越えて、ついにご結婚なさいました。その際に決め手になった点について、お話願います。」教師は高校のときのMTYにも見えるし、いまの会社のatbにも見える。夫婦のうち女は細身の美人。男は、太り気味の野暮ったいヤツだ。
男、教壇にあるマイクの前でモゾモゾとしている。動作がおかしい。喋ろうとしてバランスを崩し、マイクに顔をぶつける。
「あー」とか「うー」とか言っている。女が心配そうに見守る。教室からクスクス声が漏れる。俺は「障害者みたいだな」と思う。すると男は大江健三郎の息子になる。そうか、障害者そのものだったんだ。“幾多もの障害を”とはこのことか?男、苦労して話し出すが、実にだとだとしい。教室内にだらけた空気が。しばらくすると私語雑談が。教師が注意しようかどうか迷っている。えーい、まどろっこしい。代わりに俺が怒鳴る。
「黙れ。いま大江さんが懸命に喋ろうとしているのがわからんのか。聞く気の無いやつは出て行け。」静かになる。ヤンキー風の男たちが出て行く。残った生徒から、俺に白い目が飛ぶ。別にかまうもんか。と思っていると、夫婦両方も教師もいなくなる。なんだこりゃ。学級崩壊。
俺は夫婦を探して校内を走り回る。いない。ここにもいない。トイレが異様に込んでいる(130%くらい)。なんでだ? と思っていると、ヤンキー風の男が、大江さんの肩を抱いて歩かせている。大江さんはトイレに行きたいようだ。やさしいじゃないか>ヤンキー。さては、先ほど叱った俺が一番バカだったか。あやまらねば。それに、この混雑したトイレに大江さんは入れるのだろうか。などと考えながら待つ。
脇には、KNとHYKW(どちらも高校同級生)がいる。HYKWが、俺の真横に座りながら、執拗に話し掛けつつ、俺のお尻を触る。なんかヘンだ。ふと見ると、KNは真っ青な顔になって、部屋と部屋の間のスキマに駆け込む。なんでそんなスキマがあるんだ? 覗くと中は広い。ガスタンクのようなものがある。KNは下半身丸出しにして、ガスタンクに手をかけていきんでいる。トイレをガマンしていたのか? とにかく、なんかヘンだ。
このわけの分からない状況を置いて、教室に戻る。生徒はかなり減っている。ふと気が付くと、黒板には誹謗の落書きが。
「障害者大江は(うんぬんかんぬん)」俺、怒りつつ消す。でもDQNと書かれていないことにホッとする。黒板を見ると、いつのまにか“203号室にてXX時から再講義”とある。無駄だとは思うが、教師(MTY=atb)に伝えなきゃ。
職員室に行く渡り廊下に行くと、なぜか途中でヤネが低くなっており、あげくにそこにエアダスト管が出ており、通れない。下のスキマを通れるか? 腹ばいになってみるが無理。回り道をしなきゃ。えーと、どういくんだっけ?
ここで目がさめた。汗をかいている。今日はどうも暖かい。毛布は余分だったか。
(余談)
先週くらい、yt3駅から電車に乗るときの実話。
混雑した電車に私が乗り込むと、直後にいたスーツ姿の兄ちゃんがニコニコしながら乗るのを躊躇している。見送るのかと思ってみていたら、そのニコニコ顔のまま、足を開かずに体を左右にズリズリさせながら前進を始めた。まるでゼンマイじかけのおもちゃのように歩く。そのまま電車に乗りかけたところで扉が閉まる。見事に挟まれる。でもニコニコしたままで、開けようともしない。一言も喋らない。うめき声すら出さない。おかしい。
ようやく気づいた。このひとはどこかに障害があるのだ。筋不随に近いのだ。慌てて私がドアを開けてやる(というか、手を車外に突き出して、駅員に知らせる)。男は数秒かかって乗り込み、ニコニコしたまま私に会釈をする。
−−ニコニコのまま表情が固まってしまっているのかな。珍しい。
なぜ急激に終わる? 人気がなかったとは思えないのだが。作者ネタ切れか、意欲切れか。
あれだけの事件があったのに、結果として歴史がわれわれの史実に近い形で落ち着くのは納得いかん(つーか残念)。天回が死んだなら一向一揆もないだろうし、明智も謀反しなかっただろう。
それに、やはり《あの事件後》の翌週の号で「30年経ち、《本能寺の変》」まで飛んでしまうのはもったいない。間を書いて欲しかった。あるいは、これ以降のお話を。だって、五右衛門とか復帰したのに意味無しじゃん。
そういう点はさておいて、オチとして「なぜ信長の死体はないのか」と「チンギス=ハン==秀吉説」を併せて利用するあたりは、たしかにエンディングとしては綺麗だ。
うーん。1巻2巻は感心できたが、3巻はどうかな。ダレてきたか。そろそろ大きな展開が欲しいね。
もう全然話わからない(自己笑)。あの少年(名前忘れてしまった)が体験したと思い込んでいる惨劇が実はニナの体験だったからといって、あの少年の行動原理が変化してしまうのは変じゃないかなあ。そんなのすでに関係なさそうだもの。
それにしても、最終章が「ヨーロッパの田舎の町での大量殺人という惨劇」では、マスター=キートンに似すぎている気がする。
でも面白いっすよ。
ストーリー覚えていないので17巻から読む。そうか、17巻の怪しい魔道収集家は《ドワーフの王》だったのか… それにしても、時間が逆行しながらの旅とは… 複雑すぎ。19巻くらいで、アリアンはレギオンの《誕生》や杖の由来すら見るのかな? まさに《後継者になるための旅》か。
ちうかもう、ぜんぜん話わからん。面白いが、いまだに話を広げまくっているのにはへこたれる。だが、その場その場の情景が圧倒的に美しいし、省略はあるものの矛盾は少ない気がする。−−グインみたいな壊れかたでも無し、まだ付き合いまっせ>あしべ先生。
これまた20巻から読み返す。とりあえず一段落か。ここんところの話の流れでグリフィス再生誕は《必然》だったのだが、それでも感心できた。じらしにじらして4冊か3冊か、よく書き上げたものだ。
−−余談だが、ルカ姉がいい女すぎ。イシドロもいい役になったもんだ。
あ、そういえば、例の卵の元がキャスカの忌児を飲み込んだが、あれは《生誕》したのかな? そのへんは「待て次号」
なのか。
愛知県東海市太田町みたいな下町。雑踏を歩く。お祭り、水色のハッピ、ハチマキ。
曲り角のところで、高校時代の友人mmknを発見。声をかけるが、連れとの会話のせいか回りがうるさいせいか、振り向いてくれなかった。
本屋。雑誌を立ち読み。のはずが、ふと気が付くと家にいる。
机の脇に蜘が多いと思っていたら、カブトムシサイズの大きな甲虫(こうちゅう)まで。部屋の隅からワラワラと出て来る。飛ぶ。慌ててキンチョールを噴霧。いくつかは墜ちたが、向かい続けるのも多い。バルサンを焚かねばならんか?
目がさめた。異様な腰の痛み。あと発汗。最近最高気温がデタラメで、18度かと思えば翌日25度だったりするので、布団および毛布の設定が難しい。昨日はしっかり毛布を引いて寝たが、それが暑かったようだ。
「ワラワラと出てくる」系は、9月24日にも見たなあ。啓示か?
真夜中00:20、まさに今、トイレの水タンクが壊れて、直してきた。すげー悔しいので、寝る前に文章に記す。
先ほど流した後、数分後に気づいたのだが、いまだ水の音がする。フタを外して確認すると、実際流れっぱなしになっている。穴(水が出てゆく部分)にフタが閉まっていない模様。
この水タンクの仕組みは実に単純(なんかのときに試した)。
レバーをまわすと、裏側で金紐が巻かれる。すると、その先につながっているゴムの蓋が空いて、便器に水が流れる。同時に、浮き子と連動しているストッパーが外れて、水が流れ出す。
溜まっている水が出て行って水流が弱まると、ゴムの蓋が閉まるようになり、水が溜まり始める。一定水位まで浮き子が上昇すると、連動して水道が止まる。
見ると、どうもゴム蓋が閉まっていない。なんだろうと思い、金紐を引っ張った。コレが失敗。予想外にもゴム蓋は下の謎の物体にくっついてしまっていて、動かない。ムリに引っ張る形になったため、金紐接合部分が取れてしまった。大失敗。
仕方が無いので、タンクに手を突っ込んで状態を確認。ゴム蓋の周りには、トイレの青色洗浄剤(薬局で買ってきて私が突っ込んでいるもの)の溶け残りがこびりついていた。知らない間にずいぶん累積していたのだな…手でこれをすべて避けて、流してしまう。これでフタは閉まるようになった。
問題は、金具を戻せないということだ。2人いて道具さえあれば簡単なんだが…
不動産屋に連絡すれば業者を呼んでくれると思うが、こんなカンタンなことで業者を呼ぶものバカバカしいし、そもそもいまは夜中だ。明日は休日出勤する予定だし、数日間水が出っ放し(あるいは止まりっぱなし)にするのも、あまりに気分が悪い。速攻で何とかせねば。
しばらくのあいだは、手だけで作業をしようとあがいた。しかし、片手ではコの字を開けられない。断念。
棚から道具を探す。荷造り紐と布ガムテープがある。これを使って浮き子を固定。塗れたタンク層にはガムテープは役立たずだったが、ガムテを摩擦力として紐を水道にグルグル巻きにすることで固定を得た。
次に、手でコの字をこじ開けようとしたが、ムリ。指に刺さった。イタイ。破傷風になったらどうするんだ。
こじ開けるためにラジオペンチを探すが、普通のペンチしかない。金具は幅3mmくらいの小さなものだから、これではかなりキツイ。しかし、他に無いのであればしょうがない。何度かアタックして、折らないように注意しながらなんとかこじ開けた。
あとは、ゴム蓋の突起部分をコ金具で挟み込んで、ペンチで締めるだけ。そしたらフタ全体を固定軸に通し、設置完了。−−蓋がちゃんと穴をふさぐことを確認し、水流テスト。不安はあったが、無事治った。
悲しいのは、たったこれだけの作業で腰が痛くなったことだ。変に力んだのは確かだが、それよりも最初に中腰のまま試行錯誤を続けたのが痛かったらしい。
それにしても。やはり男子たるもの、各種の工具セットは持っておくべきだなあ。今日でも、引越しの際に自宅から最低限の道具だけ奪ってきてあったから、なんとかなったんだもの(母親が嫌がったが)。
実家には祖父が残したセットがあるので豊富だし、大学も理系だから精密ドライバーまでいろいろあったものなあ。やはりハンズとかで綺麗なセットを買っておくべきか。ノコとキリも数種類欲しいなあ。
余談だが、私の祖父はなんかの工場で技師やっていた。金工も木工も一通りできる。屋根の修理、犬小屋つくり、小物つくり、木細工、ある程度OK。そもそも、祖父の家は祖父が建てたのだ(そのせいで建てつけ悪いが)。当然だが、TVやビデオの接続で戸惑うことは無い。接続箇所や基盤に英語が書いてあっても戸惑わない。高年齢なのに。−−逆に、父親はそういうことがまったくできない。子供心に不思議に思ったものだ。やはり、技術労働者は強い。
私は小学生のときに小遣いを溜めてNEC PC6001mkIIを買っている。中古だったためか、備え付けのはずの同軸ケーブル(家庭用TVにつなぐRFケーブル)が入っていなかった。本来ならば業者にクレームをつければいいのだが、当時の私は祖父に同軸ケーブルの予備線(頭なし)をもらって、自分で剥いて軸線と網線を整え、TVのRF端子にセロハンテープで直接固定した。たぶん、マシンをすぐ使いたかったのだろう。−−今思えば電気屋に行って同軸RFを買ってくれば良かったのだが、当時はそういう工夫をするのが好きだったようだ。
その当時、同級生でファミコンをTVにつけられないヤツがいた(ただの同軸RF)。そのこの親も付けられなかったようで、頼まれて私が付けに行った記憶がある。また、ウチの親はTVアンテナすらTVにつけられないし、そういう女性を他にも知っている。なぜなんだろう? たしかに、「同軸を削って剥け」
と言われたら戸惑うかもしれないが、少なくともアンテナはモジュール化されているから、コンセントにプラグを挿すようなものだと思うんだが。
それはそれとして。
祖父がこうじゃなければ私は技術を好きじゃなかっただろうし、高校のときに体育祭でデコレーション(木組み+ハリボテで6m)はつくってないだろうし、林学にも進んでない。−−また、父がいなければ学問好きじゃないだろうし、そもそも音楽やってない。−−人生は環境に強く影響されるな。当然か。
(てなことを言う割には、私はハンダ付けがヘタクソだった。電気はぜんぜん分からん。悔しい。)
祖父の影響か、私は幼少のころから、ドライバーセットなど、同じ種類のものが少しずつサイズを違えてそろえてあるのを見ると、かなり興奮する。ネジとかケーブルもそう。色違いまで含めて無数に置いてある日には、それを眺めるだけで数時間過ごせる。ただし、きちんと整然と並んでいないとダメ。ゴチャゴチャしていては美しくない。
だから、道具箱の中よりも、店頭で萌える。近所には超雑貨屋があって、ネジと針金とペンキが細かくそろっていた。ここは天国だったなあ…また、初めてハンズで工具を見たときの興奮は忘れないし、いまでも結構興奮できる。
そろいの道具は美しい。相似形は美しい。アーティフィカルだ。
−−この感覚は、個人的には平沢のテクノ論に近いと思っている。
(と、ここまで書いて、推敲して、13:20だ。1時間掛かってこの分量か…)
池田理代子(著)、集英社文庫、全5巻。1976年がオリジナル。
少女漫画の名作、宝塚でもTVアニメでも人気の作品だ。といっても、私は宝塚は見たことがないし、TV版も部分的にしか見ていない。が、ルイ16世が馬車で逃げるシーンでの画面3分割表現を強く覚えている。
(余談:縦に3つに割り、それぞれにルイ16世とアントワネットとフェルゼンの顔アップが描画される。3人3様の思いの交錯が表現された、非常に技巧的な名シーンだと記憶している。)
原作の内容は、大きく2つに分けられると思う。
このうち、偉大なのは後半だと思う。その後半も、前半なくしてはありえないのは確かだが…デュ=パリー婦人・ポリニャック婦人・首飾り事件、どれもくどい。アントワネットの馬鹿さ加減にイライラするし。
作風だが、心理描画や感情表現に力が入れられており、場合によってはストーリーは断片的で、けっこう戸惑った。ページごとに日付が飛んだり、前後関係が省略されたり、回想と実際を区別せずに描画したり、配置意図不明に(その場にはいないはずの)オスカルが描かれていたり。−−少女漫画を読んだ経験は少ないのでよく分からんが、これは王道少女漫画なんだろうか?
考えてみると、非常にアン=ハッピーなマンガだ。オスカルはどうがんばっても女であり貴族だし、アントワネットは人民の気持ちを知ることのできない不幸な状態のままだし、市民革命は新たな支配者や被差別者を生むし。そういう《矛盾》がテーマなのかな。個人では抗えない《歴史の流れ》を画くマンガ。理想は堕ち、愛はもつれ、利権がはびこり、誇り高き王は死に、革命を起こしたものも新たな嫉妬によって断頭される。
(半分は史実とはいえ、主要な登場人物は100%死ぬ。すごいマンガだ。物語途中でアンドレとオスカルが死んでしまうあたりに、作者の強い意志を感じる。)
本編のエンディングのラストページの描画は、あまりにも悲惨だ。−−民衆に叩き潰されたフェルゼンが、レンガの街道に倒れている。その周りには黒く描画された木々が茂っており、空白部分にフェルゼン・アントワネット・オスカルの3人の出生日と出生地が記述されているだけ。−−
ここまで重苦しいシチュエーションの絵にはそうそうお目にかかれない。これだけの大量のページを重ねてきた物語のエンディングとして、まさにふさわしい。
(余談:アニメ版のエンディングは、まったく違う。とある崖にて、見知らぬ同士の兵士と少女(たぶんアランとロザリー)が、思い出話として革命のあとを語る。その中で、偶然2人とも「凛とした素晴らしい女性」に言及し、思い出に浸りながら終わる。)
(余談)
話は面白かったのに肯定的な文章が出てこないのは、内容の暗さと構成の悪さが影響しているんだろうなあ。読まないと損なマンガなのは間違いないんだが。
もし、ストーリーの連続性に気を使って書いたら、ページ数は倍以上になるだろうが、さらに名作になったのではないかと思う。が、逆に味が減るのかなあ。難しいところだ。
方南町−中野富士見町には、立正佼成会の大聖堂がある。毎年10月にはお会式がある。これを見てきた。
(注:お会式:おえしき:日蓮宗で毎年10月13日に行う日蓮商人の忌日の法会
from 旺文社国語辞典)
前日。昼頃外に出ると、タイコの音が。練習をしているのだろう。見物に行く。
大聖堂脇の駐車場に、出店の準備が出ている。たこ焼き、焼きソバ、フランクフルト、風船吊り、焼き鳥。いいですなあ出店は。
大聖堂に行くも、練習風景は見られない。でも音はする。さらに環七沿いにいくと、集会場みたいな広場があって、ここで数十人が練習していた。プラカードを持っている。「韓国」
「台湾/台北」
おお、あちらにも立正佼成会が手を伸ばしていたか…それとも、日本から行った人向けのやつなのかな。
韓国は2種類のバスドラムを絡み合わせた3拍2小節のループを披露している。小節頭のみに、甲高いシンバル音が短く鳴る(スプラッシュシンバル、中華系の小さなヤツだ)。かなりお祭り系の狂気の出た素晴らしいリズムで、録音して使いたいくらいだった。−−でも、演奏しているのは普段着のオバサンたち。顔には余裕の笑顔がある。不思議なものだ。
台湾のほうは5人程度で まといを高くあげる練習をしていた。
12時ごろ、出店に行く。まだ人は山にはなっていない。フランクフルトをget。美味しい。「超大盛り焼きソバ 400円」
というのがあり、容器2つ分を1つに詰め込んでいた。持ち運び大変そう…
ふと見ると、とおりの交通規制を始めていた。行列の本番はいまから始まるところらしい。タイミングを間違えた。12:30〜18:30の交通規制。また夕方に来よう。
(余談:方南町や中野富士見町では、地下鉄駅から大聖堂までイベント時は交通規制が敷かれる。駅構内にも数日前から「混雑が予想されますので、あらかじめご了承ください」
というビラが出る。そもそも、中野坂上から方南町までの支線は立正佼成会が作らせたものだという。恐るべし>立正の実力)
18:00家を出る。途中の公園(ネコ集会場2)で6匹チームのネコと遭遇。広い道路に出るT字路にはさらに4匹ほど。あいかわらずの密度だ。
大聖堂前の大通りに出ると、ちょうど最後の神輿が帰ってくるところだった。白ちょうちん付きの神輿と、日本画の描かれた低い行灯、文字(立正佼成会が1文字ずつ)の書かれた手持ち提灯、そして先頭には子供神輿がいた。そろいの衣装とウチワを持っている。
「らっせいらー」
の掛け声と低音高音2種類のタイコおよび金物(どれもフライパンみたいな形状)で4拍子のリズム演奏が繰り広げられている。鳴り物は笛。2つの類似のフレーズを不規則に繰り返し演奏している。タイコも掛け声も表情も、また衣装も観客も含め、みな祭りの恍惚に入っている。躁状態が心地よい。カメラを持ってくるのを忘れて後悔。
そのまま大聖堂を通り過ぎて、昨日見た広場のほうへ。すると、ここに10ほどの神輿が。中央に、桃か蓮かよく分からないものがあって、けっこう綺麗だ。これはもったいない。カメラを取りに戻る。
カメラを取って戻ってくると、ちょうど終了式が始まるところだった。広場の上のテントに司会者が立ち、参加者をあおる。しばらくコール&レスポンスしたのち、「会長先生にお出まし願います!」
ときた。会場から強い歓声。私は広場外のとおりから眺めていたのだが、このあたりにいるオバチャン連中も色めき立つ。「まあ、会長先生だわ!」
と叫んでいた。マジで。−−それまでは《ただのお祭り》だと思っていたのだが、やはりこれは宗教行事だったんだなあ。
司会が「お題目を」
と唱える。−−じいさんの法事で体験しているので分かるが、《題目》とは《南無妙法蓮華経》のこと−−みなが手を合わせ、題目を三唱。続いて立正佼成会の「会の誓い」らしきものを唱和。参道にいる人間を含め、全員がやっている。−−1000人以上いるよなあ。パワーあるなあ。
その後、短い談話をはさんで、最後の盛り上がり大会。会場にある全員が声をあげ、タイコを連打し、まといを振る。
10分くらい過ぎたあたりで、高い笛が響く。司会が「これでおしまいです」
と宣言。1分ほどかかって、ようやく収まる。が、会場および周りから「アンコール」
の声が。司会が「皆さんまだ力がありますか! では、これで本当に最後ですよ!」
と再開を指示。−−おどろいた。宗教行事にアンコールがあるのか。
今度は5分くらいだったと思う。「あと1分です。あと30秒です。15、14…」
とカウントダウンし、最後に皆で盛り上がって終了。
会長先生のお言葉が始まる。
「お疲れ様です。新世紀初のお会式・一条祭(漢字忘れた)を無事に終えられて幸いです。皆さん、私はハッピを着ていませんが、着ている皆さんはハッピーですか? (会場笑)えー、happy new century(会場爆笑)」以降、ねぎらいの言葉。運良く明日も祭日だから体を休めるように云々。
最後にまた題目三唱。−−それにしても、会長自らオヤジギャグか…
(余談)
私が帰路につく段階で、すでに道路の掃除を始めていた。さすが「近隣からクレームの出ない良質な宗教団体」なだけはある。ウチの地元のお祭りは、夜はみな飲んでいて、翌日早朝に掃除大会だったなあ。
CEATEC Japan2001に行ってきた。幕張。遠い。電車すくない。人多い。へこたれる…
ディスプレイ関係もりだくさん。有機EL、高密度プラズマ、高密度アクティブLCD、どれもすばらしい。現状液晶によるDVDポータブルも展示してあったが、ショボくみえちゃってかわいそう。−−写真にしてもぜんぜん分からないが、ちゃんと動画。けして紙が貼ってあるわけじゃない。
各社が出していたけど、とくに差はわからなかった。EPSONが、数と展示会場の質で一歩先んじるかな。
静岡パイオニアのブースにあったプラズマで、額に飾られていて、中に名画が変更展示されるものがあった。スキャン精度が高く、1m離れてみる限り、油絵に見える。少なくともポスターには見える。とてもモニターとは思えない。
(注:PDPという業務用プラズマだそうな。絵画システムの商品名はArtDisplay。)
同じブースで、裏にPCをつなげて、アクアリウムのデモをしていた。タッチセンサーがついていて、画面をつつくと餌が出たり魚が驚いたりする。インタラクティブに動くこともあり、また動きと画像の質のよさもあり、とてもモニターとは思えない。
ごく小さなモニター(ケイタイねらい)もすごい。いまのケイタイレベルのサイズにVGAが載ると、すなわち密度を倍以上に上げると、世界変わるね。有機ELだと動画追随性が高くて滑らか。−−現行FOMAの動画デモも見たが、ガタガタだった(涙)。
変り種として。“覗き込む”タイプのモニター(右端)付き電話@サンヨー。VGA出ている。普通の液晶は情報を押さえ、必要な動画は覗き込む。コンセプトは面白い。−−だが、いまだに「携帯電話サイズのもので動画を見る」必然が分からん。
おなじくフィリップスのブースには、普通に眺めるだけで立体映像になるモニターがあった。立体動画ホログラム。膜が多重になっていて、視差分にあわせて映像を切り替えるのだろう。ちなみに、いろんな角度から見ても立体に見える。ただし、“裏が見える”ようなものではなくて、同じ画像・立体感のまま。
ソニーはHandycamIPという製品を出した。実際にはbluetooth内蔵なだけなんだが、すばらしいネーミングセンスだと思う(心底)。ユビキタスの一環だそうな。でも、実際には「ソニー家電ネットワーク」
(中心にVAIO、周りにはClip-onからデジカメからCLIEから、BluetoothとメモリースティックとiLinkで)を言い換えただけ。とはいえ、かなり進んだと思う。−−余談だが、Clip-onの操作インターフェースのよさ(GUI含む)に感心した。
ネットワークウォークマン(シリコン音楽)も、ようやく手のひらに納まるようになって、実用化の兆し。内蔵型とメモステ型の2系統になった。
そういえば、話題のソニー製13インチ有機ELディスプレイ。人だかりの山。まったく商品が見えない。4分ほど並んでようやく拝見したが、でもEPSONのブースにあった小型のもののほうが製品としては凄そうだった。まあ、大きくしたことに意義があるのは分かる。
予想外だったが、各社がユビキタスを押している。前面に出すのはソニーだけかと思ったが、パナソもNECもキヤノンも…てな具合だ。現状では10MB/s程度の帯での動画やり取り実現化の話に始終してたけど。「コンセント系のホームLANで出せるのが最大20Mなんで、そのなかで動画ぐらい実現させねば…」
ということらしい。
特許で問題になった青色LEDおよび白色LEDを使ったブースがいくつかあった。使用した大型モニター(街頭用)と信号灯を見た。これはまじで明るいし綺麗だ。低電力が本当なら、たしかにすごいパテント取れると思うっす。
パナソのブースの近くで、epのキャラクターの着ぐるみが飛び跳ねていた。ピクピクうずうずと動く。ジャンプする。中の人はキツいだろうなあ…
それはそれとして。ep。インタラクティブTV。TVを見ていて「いま映っているカバンが欲しい!」
と思ったら、リモコンのepボタンを押す。するとネット通販に移行(楽天市場)。−−こんなビジネスモデルは成立しないと思うぞ。
NTTデータのブースには、IP電話がデモされていた。Cicsoの電話を触ったが、ディスプレイの表示が非常にかっこよい。基本デザインは公衆電話のグレーのデジタル電話のものに似てるんだが、こいつは状況に合わせてフレームがアニメーションするのだ。受話器を取ると、ダイヤル履歴がポップアップされる。1つを選ぶと、通信状況がアニメーション表示される。などなど。
電話音質は、外線につながらなかったので試していない。が、自宅でFusionONEを使った限りは、IP電話でも一般回線電話と差はない。
Voiziを試した。音声オペレートによる電話向け情報サービス。自分がしゃべったのが認識されるのにはビックリ。
でも、正直なところ、電話むけサービスなら、ボタン押さしたほうがよいんじゃないのかな。「和食なら1番、中華なら2番を押してください」
とか。誤認識しないし。
ごく久しぶりに同僚IMMRと飲んだ@高円寺[屯]。途中でSSKさんも合流。
IMMRさんは、酔うと非常に調子の良くなる人だ。吐くこともあるので迷惑だが、今回は吐かずに、奇行を繰り返す程度で済んだ。本人が「書いてもいいよ」
というので、その一部をここに記す。
「スミケンは2杯で終わりか。私は6杯大丈夫だ。2杯でゲロ吐くのと、6杯でゲロ吐くのと、どっちが得だと思ってる?」
「私、6杯までなら大丈夫」といいながら、すでにビール4杯、すだちサワー1杯、ウーロン杯2杯飲んでいる。と思ったら、さらに追加してやがる…
「4000円でいいんじゃない」とフォローし、札を返した。そこでIMMRは
「じゃあ、お釣り1000円だね」と、お札を1枚出した。
「なんだ、踊るのか?」とオクラホマ=ミキサーを踊り始めた。当然のように俺も踊らされた。家に着くまでに、5回以上踊らされた。
「なあ、こんな大きな家に住んでいるヤツは、悪党だよな! スミケンもそう思うだろ?」と絡まれる。
「ひょっとして、私のこと変だと思ってる?」と聞かれること3回。人がすれ違うと、
「ねえ、あのひと、私のこと変だと思ってるかなあ」とつぶやく。
「私がフラフラしてると思うかも知れないが、実は足元がフラフラしているのはスミケンのほうなんだよ」
まあ、被害も無いし、楽しい部類だ。今回は。