【自己顕示録】


2002年8月後半


8/30

/雑記:シュレディンガーの猫/

(8月30日(金)17:30)

*神林*

toy1氏より情報をいただき、現在《雪風+神林》フェア開催中で、過去の神林作品が増刷されたことを知る。仕事のついでで神保の三省堂に行き、[プリズム]購入。ただし、悲しいお話が…

プリズム][今宵銀河を杯にして][七胴落とし][完璧な涙]のカバーイラストが、アニメチックなイラストに変更されておりました。まるでdual文庫みたい。心底悲しい。旧イラストは暗すぎて一般受けしないとは思うが、でもあの暗さは作品とマッチしていた(後者2つは既読)。こんなにポップでナヨナヨしい物語じゃないのだ。

*趣味*

企画参考のために他社本を購入。そのままついでに工学系棚チェック。アナログ回路・デジタル回路、切り口が各社さまざまで興味深い。すでに自社に本があるが、まだホジってもいいのかな。また、自社では出せないと思うが、ノイズ対策関係の本が面白い。商売性は不明。[電気通信工事担任者資格]は、いまから参入でも商売になるものかどうか。

ちと趣味に走り、物理棚でファインマン先生の本を読む。[ファインマン、物理を語る(うろ覚え)は、図形的直感的な(じつに氏らしい)切り口から、ニュートン法則を証明したり応用したり。いつの日か、氏の[ファインマン物理学]を全巻そろえたいものだ。

*シュレディンガーの猫*

あと、著者忘れたが量子力学の総括的入門書[シュレディンガーの猫]を読む。前から再確認したかったのだ。以下、事実。

モノの説明:
背景の説明:

つまりこれは、量子力学を理解できなかったヒトによる揶揄なのだよ。しかし、一般には量子力学の考え方の《説明・紹介》として流布してないかね? (そうでもなかったらゴメン)


(追記:9月8日)

にもかかわらず、シュレディンガーの波動方程式は、量子力学の基礎の1つとなっている。氏は、自分の理論がボーアやプランクの話とくっついて、自分の理解を超えるところに行くのがイヤだったのかねえ。


/めし:jazz cafe [genius](ジニアス):玉蘭/

8月30日(金)17:30 うどん 四国屋@中野

じゃこ天うどん

はじめての店。かつ大失敗。

メニューに《冷たいうどん》が見当たらなかったので温汁うどんにしたが、実は裏面にあった。しかも、出てきた汁は白じょうゆでキツく塩からいもの。食べていて気持ち悪くなる。

「じゃこ天」は、名前に記憶があってもモノが思い出せないので頼んだ。正直、ジャコの掻き揚げを想像してた。実際には、すり身の揚げハンペン。なんか落胆。

全部自分が悪いのだが。

8月30日(金)13:30 聚寶園@白金台

きくらげと卵の炒めもの
セット:ザーサイ スープ ごはん

実際には、刻みたまねぎと細切り豚肉入り。全体に湯脂(なにかわからぬ)が掛かっている。これが あっさり なのにしっかりした味。これと塩で全体を調整。かなり美味かった。

中華スープには、刻んで炒めた野菜数種入り。これもよき味わい。やはりこの店はどれも美味い。

ところが、ザーサイが趣味に合わない。味がなさすぎ。もうちょっとしょっぱいか辛いかしてもいいのではないか。

8月29日(木)21:00 中華 天使(てんすー)@中野富士見町

五目チャーハン
野菜スープ

きりっと立った中国米チャーハン。卵と刻みハムと刻み野菜によるシンプルなもの。インディカ種ならではのパサつき具合と油の混ざり具合がすばらしい。

…のだが、味がすんごくシンプルなので、半分食べたところで飽きてきて、醤油を挿した。1品だけで食うもんじゃないな。

スープは、煮込み野菜で柔らかいものを想像したのだが、シャキシャキ歯ごたえの新鮮野菜だった。出てくるまでに時間かかったし、タンのみ作ってあって、別途野菜を炒めて乗せているのだな。ヤングコーン、ニンジン、丸ダイコン、きくらげ、卵。

8月28日(水)21:45 jazz cafe [genius

ダージリン+ミルク

店名はジニアスと読む。ジェニウスではない。

前にネコ撮影徘徊していて発見。jazz barではなくて喫茶。バンドじゃなくてレコード+CD。jazz批評などの雑誌のバックナンバーあり。外から見ると分からないが、中は意外に広い。メニューは普通。コーヒー、紅茶、アレンジティー。食事もできる。値段も普通。とくに追加料金は取られない。

私が入ったときは、Jazzを熱く語る老人4人組のみだった。マスターも老人。いっしょになって話し合っていた。ちと耳が遠いらしく、大きな声を出さないと注文を聞いてくれない。−−あとからは、(1)20歳くらいの長身外人女性を連れた60歳くらいの老人 (2)主婦ずれ6人グループ (3)青い浴衣で決めた50代夫婦 が来ていた。

入店時は、ゆったりswingのjazz trio。ママさんに教えてもらうと、これはsonny clark trioのbestだそうな。ドラムが上手かった(wes landers)。ついで、(老人たちが話題にしていたので)john coltrane [my favarite thing]に。テーマ部の荒々しいテナーとドラムは好きなんだが、ジャム部は苦手。−−このあとは、vibeの誰か(MJQ?)、女性ボーカルswingと進んだ。雰囲気としては、最初のが一番よかったな。

余談:今日まで、ソニーロリンズとソニークラークを脳内混交していたかも。)

老人グループ、熱く語るが、思い込みが激しいだけで、音楽には詳しくない模様。コルトレーンのjam部を指して「ここだけ聞くと、サウンドオブミュージックとは思えないよね」「コード進行は同じなんだけどね」 同じじゃねえよ、無調モードのワンコードジャムじゃないか。それに、ジャム部とテーマ部を同列に扱うのはバップの聞きかたじゃないだろ。

でもまあ、それぞれが自由に楽しく聞くがよろし。

1時間いて、音楽いっぱい聞けて、450円。安い。

googleで検索すると、有名店なんだな。

8月28日(水)20:00 ラーメン 田丸@目黒

チャーシューメン

ラーメン派の同僚に依頼して、そこそこ美味いお店に連れて行ってもらう。権之助坂を下ったところ。

器が、カレーをイメージさせる横長の深い皿。タマゴちじれ麺。スープはあっさり目の鶏がら醤油。名物という茹でキャベツが添えられていて、これから甘味が出ていて美味しい。これなら私でも食べられる。

チャーシュー自体は味スカスカ。たぶん、私が求めているものはラーメンじゃなくて単体のチャーシューの味なんだろうな。

googleで探すと、たいていのところで「量が多い」と紹介されてる。そんなだったかなあ?

8月27日(火)23:30 玉蘭@歌舞伎町

(toy1氏と2人で)
生ビール
揚げパン(1人1本)
肉まん(1人1つ)
突き出しのサラダ(キャベツとニンジンの千切り ドレッシングかけ)
豆苗(トウミョウ)の炒め物
水餃子 醤油と三倍酢とラー油のソースがけ
(ここで満腹)
豚ゼラチンを使った冷菜 ニンニク・しょうが・レタスそえ
(ここで苦悩)
五目チャーハン

toy1氏紹介。「まだ食べたことがないが、ここの揚げパンと肉まんだけは知っている」 店内に日本人なし。西洋人4人くらいのグループがいるのみ。我々の後には、中国人9人グループが入る。toy1氏曰く、「こんなキレイな北京語を聞いたのは久々だ!」とのこと。−−いま見つけた[ZAKZAKめしマップ]でも北京料理の店とあるな。

イキオイで水餃子まで頼む。最初に揚げパンと肉まんが出た時点で冷や汗。

ここで満腹。ほぼ限界。

だが、目の前で中国人9人グループに対して、次々と皿が出て行く。ドレを見ても美味そう。いま通り過ぎた、小さな白い皮でピカピカ光るものが美味そうでたまらない。お母さんに依頼して「あれ1人前ちょうだい」と頼む。「豚肉の料理」としか紹介してくれなかったので、品名不明。遠くで見たときは白い皮に見えたが、実際は切ったカマボコサイズのゼラチン寄せだった。

これでもう完全に満腹を越えたのだが、実に悔しい。向こうに見えるチャーシューかなにか分からぬものや、ミニ焼肉とピータンの冷菜など、完全に目の毒だ。真っ白なビーフンとキャベツの皿が運ばれていったときには、戦慄さえ覚えた。ここは2人でくるような店ではないということか!

どうしてもガマンならず、チャーハンを注文。とてもシンプルな五目チャーハン。余分な具は一切なし。タマゴと油の混ざり具合が美味。

完全に限界を超えたところで、会計をとる。2人で6350円。あんだけ腹いっぱいになったのに…

話題は、いま食べているものに対して「美味い!」のみ。

toy1「奥の団体、ヒトが遅れてきて挨拶したり、大げさに乾杯するさま、まさに2chオフ会みたいだ!」
角「いや、2chでなくても飲み会はそうなんじゃないのか…」
toy1「大人数で来るために、2chに声を掛けてオフ会を開くのだ!」

あの店のメニューすべてを注文するには、そうやって10人以上集めていくしかないだろう。いや、ぜんぶで50くらい品があるから、50人必要?


はらごなしに、喫茶らうばるで休む。

ミルクティー

非常に濃く出した茶葉。アールグレイの香り付き。ストレートで口に含んだら、苦くて閉口した。これに濃いミルクをドロっと混ると、魔法のようにさわやかになる。

話題は、toy1氏の引越し事情、音楽事情など。


別離後、いつもどおり歩いて方南町まで。中野富士見町の手前で唐突に雨。しかもけっこうな量。たしかに天気予報は夜に雨だったが、さっきまで好天だったのに。冷える。


8/26

/奈知未佐子[花渡り]/

1996年6月初版 集英社 でも連載は小学館プチフラワー連載

*ざっと紹介*

短編集。すべて童話・民話・寓話・昔話風のプロットで描かれているが、内容はオリジナル。下地になるものはあるかもしれないが、基本的には奈知の語る《新しい童話》だ。

どのお話も、原則はとくに批判や風刺は含まず、純然なる《綺麗な物語》になっている。己がなくしていた純真をつつかれ、切なくなること請け合い。

絵はシンプルで簡素だが、内容に実にマッチしている。かわいい。−−ふだんはやらないが、紙面をデジカメで撮影したものを1つ掲載。出版社のサイトなどにサンプルがないもんで。

わたしは[狐の富くじ][天使の釣り鐘]で泣いた。前者は、狐を信じる子供の純真が可愛いし、その坊主をがっかりさせまいと奮戦する狐が美しい。結果として狐が坊主を深慮ある青年に育てていく様も素敵だし、狐の最期に空から降り注いだ枯葉を見て青年がつぶやく言葉がたまらない。後者に関しては、あとで あらすじを書く。

おいてけ山の狸]での嫁っこ少女の「でもおら、狸とお手玉しただ…」という寂しい独白がたまらぬ。[ポチの番]での犬の幸せそうな表情もたまらぬ。[銀の糸]の姫の感受性豊かな悲しみもたまらぬ。[狐のぼんぼり]の狐のヘタな一途さもたまらぬ。いろいろたまらぬ。

ひさびさに魂の洗濯をした気分。

*サンプルあらすじ 天使の釣り鐘*

トゥトゥーリは性悪の山羊だった。いつも作物を荒らしたり、子供にいたずらばかりしていた。人間をまったく信じなかった。なぜなら、子山羊のころに、幾度となく人にだまされ、食べられようとしていたからだ。

トゥトゥーリは、ある日油断して、足をくじいてしまった。万事休すとジっとしていると、老人が助けてくれた。トゥトゥーリは「とうとう食べられてしまう!」と思うが、老人は手当てをしてくれただけだ。あとでこき使われるのかと思うが、日々じっと看病してくれるばかり。食べさせてくれるのは質素な草ばかりだが、老人自身もクズのようなジャガイモしか食べていない。

土地がよくないから、いい野菜がとれないんだよ。でもなぁ、これも神さまが わしに見合ったものとしてくださったんだ。ありがたいことだよ。(原文セリフ)

数日のうちに、トゥトゥーリの足はすっかりよくなった。老人もそれをよろこび、「いつでも好きなときに出ておゆき」という。そのとき、ふと教会で鐘がなる。老人は山羊に語る。

わしが死んだときは、あんな立派な教会の鐘は鳴らしてもらえんだろう。でもなぁ。誰でもよい行いをすると、死んだときに天使の釣鐘が鳴るんだよ。教会の鐘が鳴らなくても、神様はちゃあんと祝福してくれるんだ。(原文セリフ)

トゥトゥーリは、「明日出てゆけばいい」「まだ足が心配だ」などと、まだ数日居残った。老人はトゥトゥーリを友人として扱った。

その朝トゥトゥーリが目覚めると、なぜか老人は寝たままだった。男は二度と畑には行かないだろう(原文ト書き引用) トゥトーリは衝撃を受け、そして懸命に耳を凝らす。しかし、どこからも天使の鐘の音は聞こえない。

でも、天使の釣り鐘は聞こえなかった。そしたら誰がじいさんを祝福してくれるんだろう(原文ト書き)

トゥトゥーリは走る。かつて嫌ったあの村へ走る。人がトゥトゥーリに驚いて捕まえようとするのを避け、教会のなかを突っ切り、階段を登り、登頂の鐘へ。−−トゥトゥーリは鐘ヒモにぶらさがり、己の体を懸命に振る。大きな鐘の音が村中に響きわたる−−と当時に、トゥトゥーリは反動で落ちてしまう。

なぜ山羊が教会の鐘を鳴らしたのか、誰にも分からなかった。しかし、村人たちは山羊の墓を作り−−(原文ト書き)、その墓にはやがて小さな白い花が咲いた。釣鐘草。風に揺れながら、野に心地よい音をふりそそぐ。

/村上たかし[ぱじ](4)/

2001年12月発行 集英社ヤングジャンプ連載

URL=http://yj.shueisha.co.jp/manga/paji/

*おおざっぱな紹介*

モモちゃんは幼稚園児。ご両親を不幸にもなくしてしまい、おじいさんが1人で育てている。パパ兼おじいちゃん。だから、ぱじ。

モモちゃんはとくに美形でもなく、とくに秀でた才能があるわけでもない、ふつうの子。でも、とても素直でよい子。−−そのふつうの子のふつうのお話を、ていねいに描いたのが本作品だ。

作者は[ナマケモノが見てた]などのギャグ4コマをたくさん書いていたひと。本作品のコンセプトは「人の心の温かさ」だそうで(うろ覚え)、そのへんは1巻のあとがきで明言されている。実際、その方針は当たり、連載自体がヤンジャンの中で唯一の宝石のように光っており、なんだかいうたいそうな賞まで受賞している。

「ふつう」と書いたが、もちろんマンガを読んで楽しくするためのテクニックは無数に使われている。たとえば、家がいまどき考えられないほど貧乏だったり、近所に面白いキャラクターが多数住んでいたり。たとえば、“発明王”伊達さんは、町内の老人のつどいで「まったく新しい、高性能なニュートリノ検出装置」を発表してしまう。ヨリちゃんは、23人家族(くらい)。病院に何年も入院している“主(ぬし)”の杉村さんは、誰よりも医学に詳しかったり、また各界の大物とも懇意だったり。

そのようないくらかの演出を伴いつつ、この作品もまた《すなおな心》を上手く描いている。モモちゃんは誰にも優しく、誰にも好かれる。心の底から ぱじを大事にし、ぱじもまた強く愛しながら、近隣に見守られながら生きてゆく。これも現代の寓話の1つなのだと思う。

*杉村さん*

ダントツに杉村さんが楽しい。“おすぎ”風のオカマキャラで、なんにでも詳しく、また他人に優しい。2巻でぱじが入院したときに知り合い、その後も何度も登場する(設定:退院後も ぱじが検診に通っている)

2巻での登場時は、たんに病院に詳しいオッサンだった。縫い方で先生を当てたり、土産の包装で品を当てたり。しかし、再登場したときには、医師会議に忍び込んで、医師よりも的確な治療方針を提案するほどのキャラに格上げになっていた。−−このあたりから本作品の魅力は上がったと思う。−−その後のイベントで《一日院長》に選ばれた杉村さんは、外科チームの監査報告の不正を告発したり、内科チームの勤務体制が過労気味なのを訂正したり…と、《奇跡の24時間改革》を断行してしまう。

この4巻では、ぱじが悪徳商法で《ダニ退治ふとん》をつかまされた回がgoodだ。杉村さん指導でクーリングオフするが、ぱじは「わしは助かったが、こうしている間にも別のひとが騙されておると思うと、とても心が痛い」と悲しむ。すると杉村さんはおもむろに携帯電話でコール。「そう、XX商会っての、あたしキライだから。じゃ!」 杉村さんはぱじに微笑む。

「安心して、潰しといたから!」「そ、そんな電話一本で?」

:彼は各界の巨人に面識があり、これまでもいろんな活動をしてきた。)

*ぱじにまつわる好きなシーン*

2巻で、モモちゃんは魔女PiPiの魔法スティックのオモチャを手に入れる。隣のハルおばあさんが「お手伝いをして褒められると、魔法パワーが溜まるのよ」と教えてくれたから、モモちゃんは頑張ってお掃除などをする。ちょうどその日、ぱじは街中で倒れて緊急入院してしまう。それから毎日、モモちゃんはいっしょうけんめいお手伝いをしては、病室で魔法を試みるのだ。−−「ぱじが早く元気になれ」と。

4巻で、ぱじが疲労のためか、昼中からコックリ寝てしまう回がある。そこで ぱじが抱いた苦悩が切ない。「この状態で果たして孫を育てていけるのか…」

何巻か分からぬが、ぱじ宅の《開かずの押入れ》が登場する。ぱじが伊達さんだけを招きいれ、その中身を明かす。それは、モモの母であるサクラが、病気で死ぬ前に書い貯めた《モモの誕生日プレゼント》と《お手紙》だった。−−ももちゃんは元気ですか? おりこうさんにしてますか? 今日で5歳だね。このプレゼントを挙げるね。ママは遠いところにいて会えないけれど、おじいちゃんと仲良くね。−− ぱじは伊達さんに頼む。

「もしわしに何かがあったときは、ぜひ伊達さんがこれを引き取って…」
「分かった、分かったからそれ以上は何も言わないでくれ」

泣き虫のぱじ。でも強いぱじ。−−私の言葉ではうまく説明できていないが、読んでいただけば分かると思う。

余談:ごぞんじのとおりで、私は家族ネタに非常に弱い。)

/休日めし:長島葡萄房/

8月26日(月)14:00 長島葡萄房@方南町

ガーリックトースト
スパゲティ 地中海サバのオリーブオイル付け 完熟トマト オリーブ実とケッパー実
紅茶

トマトに感動。1/8ほどの小型に切り分けてあり、食感が柔らかく、味は爽やかに甘く、濃い。日本のトマトとイタリアのトマトは似ても似つかないとは知っていたし、過去に食べたこともあるはずなのだが、今日のはまるで別天地。

サバの食感はネットリで、味はあっさりと親しみやすい。トマトとは味の方針がまったく違うので、スパゲティを2種に楽しめる。

ガーリックトースト:見た目の厚みは1cmくらいとノーマルだが、外周部分のパリパリ感と本体のもっちり感の差異が際立っていて、まるで厚焼きトーストのように噛み応えがある。味わいも、バターやニンニクもさることながら、外周の焦げた部分の香りが恐ろしく美味。量は少ないのに《食べた》満足感の大きな一品だ。


8/24

/夏期休暇:世界最大の恐竜博2002@幕張メッセ/

URL=http://www.dino-expo.jp/index.html

erkさんの希望にて。片道1時間20分。幕張は遠いね。

*12:45 恐竜博in*

45分待ちで入場。野外行列を覚悟しておいたのだが、室内行列で済んだ。これならば疲労も少なし。−−ゲートは5分置きくらいに開けている模様。

場内こども満載で疲れる。が、展示品サイズが大きいため、遠くからでも見えるのが救い。ひとだかりもバラけ、相対的には楽。

展示は化石中心。本物もレプリカもある。組み立てたものもあれば、発掘状態を再現したものもある。いくつかは、組み上げの脇に、肉付けを再現した模型が置いてある。この肉付けを見ると、表情がユーモラスだったり、イメージと違ってデブだったり。−−というか、私のイメージは《骨のガリガリ》+《骸骨独特の穴目》そのものであるらしい。これが歩き回る姿を想像してしまう。

私自身は恐竜に興味が薄いので、感想おざなり。erkさんが楽しんでおるので、展示自体はそれなりの品質なのだろう。客観的には大人気で、会場が幕張メッセであるにもかかわらず「会期を1日延長」という快挙。

最大級の恐竜(かつ草食)のセイスモザイルスがでかいでかい。が、見て一番気分がよかったのはステゴザウルス。やはり知っているモノに親しみがわく。そういう意味では、ティラノザウルスがいない(頭しかない)のは展示として弱いのかも。−−余談だが、ティタノザウルス(titano=チタン系)という種が3つ連続で並べてあり、多くの親はここで「ほら、ティラノだよ」と子供に声を掛けていた。さもありなん。

写真はいろいろ撮ったが、あまり上手くないのでボツ連発。唯一、最初に撮った《発掘資料を運んだ箱》が意図どおりでお気に入り。色の暗さがロマンだ。

*恐竜博で得た雑学*

一般的な傾向として。

草食
頭小さい。歯小さい。首長い。首とバランスを取るため、尾も長い。体どっしり。四足が地に付いている。−−巨大なものは、スピードを出して移動する必要のない結果だろうから、たいていこちら。
肉食
頭大きい。歯大きい。首短い。前足を立てて相手を襲える風。−−ようは、相手を捕まえなければいけないから。

首の骨を見ると、首方向とは別のほうに、爪のような補助骨がある。理由は分からぬが、首が長いものは《後ろ》向きに生えており、首が短ければ《下》だった気がする。《後ろ》だと下を向くときに骨が刺さる気がするのだが、これでいいのか?

恐竜→鳥の進化について説明あり。翼に似た機構の腕を持ち、羽毛のある小型陸生恐竜など。わたしはプテラノドンら翼竜から鳥なのかと思っていたが、ぜんぜん違うそうな。この雑学をgetしたのは非常に嬉しい。

*16:00 コージーコーナー@駅前のビル*

マンゴーオーレ

意外にもほどよい甘み。erkさんがキームンを飲んでいて、これと合わせて非常に満足。

*17:45 紀伊国屋 新宿本店in*

1Fの石屋にて、虎目や琥珀やらを見て楽しむ。安い。琥珀は《蚊》を閉じ込めていると高い^-^ レモン色の水晶(宝石としてカット済み)が無性に綺麗。8000円は安いのかどうか… あとは、スタールビーに閉じ込めた6角の光が印象的。

私は何も買わないが、erkさんが虎目の球を購入。800円なり。虎目は、見る角度や光が入る方向で、柄が違うように浮き出る。全体として綺麗なものを見つけると嬉しいそうな(erkさん談)。

奥の雑貨屋kagayaで[3Dパズル ネコ ラベンダーの香り]購入。380円なり。

小説コーナーで購入:

北野の新刊[イカ星人]、カバーをerkさんがいたく気に入る。そのうち買うそうな。私は、章タイトル「君はそのうち死ぬだろう」に引かれて、旧作を購入。RCサクセションに捧ぐ。

*20:00 思い出横丁の回転すし*

サーモン、 エンガワ、 アサリの味噌汁、 名も知らぬ白身、 サバ、 エビ、 カニミソをカニフレークに染み込ませたもの の軍艦、 イクラ、 アナゴ、 稲荷すし。

2人で3300円程度。愛知県民からすると、東京の寿司は適当なお店でも十分美味い。イクラを口内で噛み潰すと旨味が染み渡る。幸福。


8/23

/夏期休暇:中華天使:bookoffで/

*14:45 自宅でおやつ*

鉄人のこだわり 石鍋シェフの やわらか杏仁豆腐(森永)
紅烏龍茶(四谷 香港キッチン)
グロンサン強力内服液

アーモンドミルクプリンと呼んだほうが正しいタイプ。適度な加糖とミルクの風味。シロップが付属しているが、本体のみで適切に甘い。コンビニ売りとしては十分すぎる美味さ。この鉄人シリーズで、ひさびさに当たり。

昨晩に寝かたを失敗したようで、頭痛とダレが酷い。家でおとなしくしているものの、とりあえずグロンサンを服す。せっかくの夏期休暇なんだが、外も雨だし。それでも猫写真は撮影してきた。

*20:30 中華 天使@中野富士見町*

(erkさんと2人で)

豚肉とザーサイの細切り炒め
塩味あっさり。食べやすい。
モンゴウイカの四川炒め
辛い辛い。そして酸っぱい。ザーサイ炒めで緩和しながら食す。でもイカの弾力が素敵。
コーンスープ
予想外なことに、西洋コーンスープであった。とても濃厚で美味なのだが、心理的に変な感じ。かの幼少トラウマと逆ケース。
ホタテの牡蠣油炒め
ホタテが大きくて甘くて素敵。オイスターソース味なのかと思ったが、透明なサッパリのあんの甘めの別の味(説明語彙がない)。付け合せも美味。とくに焼きネギの香ばしさが素敵。
五目焼きそば
茶色のアンでコッテリ。麺は普通の中華麺で、ところどころ見事にカリカリに焦げていて、その風味と感触が美味しい。具も、豚肉、えび、ハム、きくらげ、しいたけ、白菜、ニンジン、それぞれに食感が違って楽しい。
杏仁豆腐
本体はとても一般的な、固めてサイコロサイズに切ったもの。味もノーマル。これに、洋ナシのさいの目カットが添えてある。フルーツカクテル。
スープが珍しい。柑橘系のさわやかな風味を薄くつけたもの。ハチミツレモンの10倍希釈くらいか。これで心地よく食べられる。
*22:00 bookoff*

帰りに、うかつにもbookoffに寄ってしまう。私とerkさんで本屋に寄っては、とんでもないことになるのが当然。ちと珍しいマンガまで含め案外に豊富で、喜んで無数に読む。

久々に萩尾望都を漁る。[イグアナの娘]を初見。いかにも望都らしい設定と展開に大満足。[半神]と対にして読むと感心さらに深まるかも。

購入:

マンガ版グインサーガ[七人の魔道師]も立ち読み。ファイブスターとロマンシア(コンプティーク版)を足した感じ。 背景などの雰囲気は 思ったよりも重厚ぎみで、まあ許容範囲。 キャラは、どれもこれも若く描画されており、いまいち。 まあ、ダレが書いても満足するものにはならないだろうから、そこは許す。

ヴァルーサがアーパー娘すぎて難だが、それは原作に忠実なのかも。 シルヴィアは、見た目が16歳程度という若さが変なのを除けば、 グインに対する感情表現と王妃という義務とのあいだの描画など、 かなりよい。すくなくとも、いまの温帯よりは上手い。

さらに余談だが…

リング][らせん]などの一連のヒットホラー映画・小説のマンガ版が並んでおり、絵の担当がMEIMUであった。なつかしい。

わたしは彼の初期作[パワードmiyuちゃん][魔道師スドー]が好きだった。童話のような柔らかい絵と、救い手のない悲惨な物語。売れるはずのないマンガ家であった。いまでいう萌え系マンガに走れば売れただろうし、また彼の友人である克亜樹のような展開もあったはず。作品を追っていたわけではないので、その10年以上前から現在までの流れは知らぬ。だが、仮面ライダーのマンガ版まで書いているようなので、彼としては満足だろう。


8/22

/平日めし:揚州商人(夢見る杏仁豆腐)/

8月21日(水)20:30 揚州商人 目黒本店

揚州ワンタンメン
世界一美味しい 夢見る杏仁豆腐

食べたいものが特になく、駅前の天下一品ラーメンにしようかと歩く。が、思い返して、目黒に立ち並ぶラーメン区まで行く。適当に看板を見渡して、唯一中国っぽかったこの店に入る。

汁はあっさり系醤油。麺はストレートの細麺。丁寧にあくを抜いてあって、すっきり食べられる。ワンタンと麺を口に含み、汁をレンゲですくってガブガブ飲むんでも大丈夫。−−もっとも、わたしはソバ・うどん派であり、ふだんはラーメン食べないから、比較として美味いのかどうかは不明。


店内は狭いが綺麗で、目黒鹿鳴館に行くようなねーちゃんも入っている。で、その綺麗めな兄ちゃん姉ちゃんがこぞって杏仁豆腐を頼んでいる。メニューでも自慢の一品っぽい。追っかけて、私も注文。

ボール皿。あまり固めていないザラザラ系、きめ粗め、つまり木綿豆腐の状態で出てくる。舌触りがとても軽い。最近はクリーミーな《ココナッツミルクプリン》系の杏仁豆腐が増えてきたが、それともまた違うタイプ。極力甘みを抑えてあり、風味も薄め。それで食感の妙が引き立つ。

これだと物足りなさそうだが、実は漬けスープが絶品。とてもサラサラした軽いもので、これに薄ーく軽ーく甘みと香りが付いている。無理なく本体と絡めて食べられる状態。両者をともに口にした状態で、絶妙の美味。

私のつたない食事体験の中では、一般に杏仁豆腐の漬け汁といえば、(1)甘すぎてベタベタ か(2)味なしのただのつゆ のどちらかだった。私の経験などたかが知れているが、現時点で当店を自分史上No.1として認定する。

追記9月5日:2度目。今日はキヌごし豆腐っぽい。前は、型の端っこの布の近くでも食べたのかな。)


ごく余談だが、店員さんの挨拶も行動も、細かい態度までしっかりしてた。バイトらしき20歳くらいの少女が、高くよく通る声で注文復唱やら「お会計いたします!」やら受け答えしていて、店内明るくなる感じ。店長もにこやかでよい。ヒトがよいと店が明るく見えるものだな。


その後歩いて渋谷まで移動。

目黒〜恵比寿間は道路が明るくていいが、恵比寿〜渋谷の途中で暗くなり、人通りが怪しくなって ちとびくついてしまった。細く暗いところで、うんこ座りのヤン蔵大学4人とかがタムロしてると、やっぱやな感じだな。

[渋谷駅 新南口](離れの別路線)に辿り着いてもヒトはほとんどいなく、ちと焦る。さらに3分近く行けば渋谷駅本体なのだが、位置関係を把握していなかったこともあり、すんごい不安な行軍となる。心理的に非常に疲れた。

8月20日(火)14:00 auntie pasta@恵比寿

チキンソテー 中華風ソース
ぶつ切りレタスとマカロニのサラダ
ごはん
紅茶

目当ての店が満員で入れず、そのまま歩いて見つけた店も満員で入れず、そうこうするうちに恵比寿まで出てしまった。そう、目黒と恵比寿は陸続きなのだよ。

チキンが肉厚分厚く、かつ大きい。焼きはまあまあ。ソースはトマトベースでちょいピリ辛。チリソース風なのか。なんでこれ中華風というんだろう。

食後に飲み物のオーダーを取るのだが。

私「紅茶をミルクでお願いします」
ウェイトレス「はい、ホットコーヒーでよろしいですか?」
私「いえ、紅茶で」
ウェイトレス「あ、その、ホット…紅茶ですね」

で、サーブ時には「ホットティーです、お待たせしました」と言った。

8月19日(月)13:30 中華 シェシェ

マーボー丼 大盛り
セット:卵ときコーンスープ つけもの オカカまぶし

ひさびさにシェシェ。ほのかに甘く、でも刺すように辛い。汗をダラダラかきながら食す。うまし。


余談だが、わたしは幼少のとき、地元の香港料理屋[朱紅]にて初めて中華コーンスープを食べた。注文するときに、いわいる洋風のコーンスープを思い浮かべていた私は、この裏切りに涙したものだ。初めて味わうトロミもなんだか気持ち悪く、その後 ずっとアンカケ系は避けていた。精神的に嫌いになっていたのだ。−−食べるようになったのは、就職して東京に来て和平飯店に入り浸るようになってから。その間20年近く偏見を持っていた。

いまとなれば、この中華コーンスープもやさしい味わいで美味しいし、アンカケの中華飯や焼きソバはどちらかといえば好物なのだが。


8/19

/雑記:ニラ茶、フサ犬説、デフラグ/

http://aa.2ch.net/test/read.cgi/mona/1029696259/l50 ってこんなにバリエーションあったのか…。過去スレには物語まであるし。

フサギコが犬だという説話もあるし。

デフラグのAA(モナー)

デフラグ失敗のAA(ギコ)

かわいい。


8/18

過去に見た映画など。完全に忘れる前に記す。とりあえずtim burtonシリーズ。

/tim burton [nightmare before christmas]/

(日本での正式公開時、名古屋の劇場で平日に見た。年号おもいだせず。)

official | imdb

人形によるストップモーション=アニメ。timお得意の暗い世界で、フリークたちの日常が濃く描かれる。不気味なようで、かわいいようなユーモラスなような、ブラックな描画。

ディズニー出身のtimがディズニー配給で作成した。そのためか、部分的にミュージカル仕立てになっている。キャラクターが歌い踊りつつストーリーが進む。

*あらすじ*

正しさは保障できない。

世界

jackはhalloweenの国の王であり、儀式halloweenのディレクターでもある。毎年工夫を凝らしてストーリーを作って子供たちを怖がらせる。

:ジャック=オ=ランタン:本来は、カボチャランプのジャックのはず。本作では細身のガイコツくんだ。)

映画のオープニングは、国の魔物総出によるジェットコースタームービー的な《こわがらせ》の連続。これが今年のhalloweenの本番カットであり、終了後にjackは出演者らに感謝の言葉と祝辞を述べる。市長がそれに呼応して、jackの演出を褒め称える。

しかし、jackは悩んでいた。マンネリズム。新規性がない。毎年これでは、僕はもうヒトを怖がらせることができないのではないか? −−打ち上げで盛り上がる街を背に、jackは一人国裏を歩く。おともは、幽霊のzeroひとり。

そのようなjackの悩みに気づいているのは、縫い上げ人形のsallyだけ。sallyはマッドサイエンティストが作り上げた合成人形。今年のhalloweenには参加せず、塔から1人jackを見ていた。

christmas

jackは、気が付くとhalloween国を出ていた。深い森の中に、いくつかの扉がポツネンと現れる。この向こうは、それぞれ別の世界があるようだ。その中の1つに誤って入り込んでしまう。

ここはchristmasの世界。一面の銀世界。降り注ぐ雪。天に満ちる鈴の音。立ち並ぶ家の暖炉からは暖かな火。「どうして誰も怖がっていないんだ?」jackには想像も付かないことばかり。不思議な世界に、jackの胸は揺れる。−−そして、子供を寝かしつけるために親がする物語から、jackは驚愕の真実を知る。

jackは大慌てでhalloween国に入る。王の塔に立てこもり、1人で無数の実験を続ける。黒板に雪の結晶から得られる物理式の考察を書き、フラスコで雪を閉じ込めて多角的に分析したり。

王が国表に顔を出さないため、国民は非常に困っていた。市長が困りながらも、いまjackがなにやらを研究中だと告げる。

乗っ取れ!

ついに公表する日がやってきた。jackは広場に皆を集め、christmasという恐るべき儀式の実態を語る。−−それは雷の爪(サンダークロース)という魔人が支配する闇の国であり、夜になると無差別に子供たちに恐怖を届けにやってくる。親は子供を隠すために、子供を早く寝かしつけるよう努力する。しかし、それもむなしく毎年多くのよい子がサンダークロースの魔の鉤爪の餌食にあうのだ。

:ほんとはもっと大胆な誤解をするのだが、角の記憶があいまいのために、この程度にとどめる。)

halloween国民の想像を絶する恐怖。jackが思いもしなかった斬新な怖がらせかた。皆に動揺が走る。

jackは宣言する。

「僕は十分にchristmasを研究した。僕たちの実力を持ってすれば、従来のhalloweenを超え、さらにchristmasを超えるショーを届けられるはずだ。今年は、サンダークロースには敬意を持って休憩してもらおう。われわれが、新しいchristmasをお届けするのだ!」

その日から、国民総出でchirstmasの準備が始まる。靴下に入れるための死体の足首を無数に用意し、プレゼントの箱は蜘蛛の紐でラッピングし、その中には想像を絶する恐怖の玩具を。マッドサイエンティストは、jackからの念入りの注文を受け、空を飛ぶ骸骨のソリのエネルギー機関の研究に忙しい。

この事態を知り、sallyだけが憂う。それはchristmasでもhalloweenでもないのではないか? 1人不安を胸に、事態の打開策を練る。

当日

jackは若い3人を派遣し、熱烈な敬意を持ってサンタクロースを拉致し、halloweenの国に招待する。jackは真剣に述べる。

「そのご老体で、毎年あれだけの子供たちの相手をなさるとは、まさに尊敬に値します。しかし、今年はその苦労はいりません。われわれが変わりに、立派に、子供たちを怖がらせて見せましょう!」

sallyの抵抗もむなしく、jackはzeroを連れて人間界へ。子供たちは、喜んでサンタのプレゼントを空けると、中から子鬼が出てきたり、箱に食べられてしまったり…

人間界では臨時ニュースが流れる。−−今年はサンタが何者かに拉致され、現在行方不明である。ニセモノのサンタが登場し、子供たちに恐怖を届けている。世界の軍勢力すべてをもって、現在これを追撃せんとする。ただし、いまだかつてサンタの行方は知れない。

さまざまな攻撃によって、ついにjackのソリは追撃される。jackは嘆く。何がいけなかったのだろう。僕に何が足りずに、僕はついにchristmasを成し遂げられなかったのだろうか。僕はまだ未熟なのか。このままではchristmasが台無しになってしまう。いまからでも本家サンダークロースの助力を得られるだろか?

(実はhalloweenの国で、ヌラヌラの怪物とサンタクロースとsallyの間で危機一髪シーンがあるのだが、よく覚えていないので割愛)

その冒険から無事にサンタを救出したjackは、人間界での状態を報告し、相談する。

jack「いまからでも間に合うだろうか、christmasを復帰させられるだろうか?」
サンタ「もちろんだ、私を誰だと思っているんだね?」

開放されたサンタクロースは、自らを光と変え、無限の速さで人間界を修復してゆく。プレゼントは正しいものと交換され、子供たちは泣き止み、空に自愛の雪が降る。−−ニュースもその報を伝える。

エンディング

jackは考えた。今年の僕は失敗だったが、今回のこの刺激が果たした役割は大きい。いままでと違う恐怖をイメージできるようになった。来年のhalloweenのイメージができた! かつてないほど人々を怖がらせるに違いない! きっといつか、サンダークロース先輩にも認めてもらえる日が来るだろう。

と、そのとき、halloween国に雪が降り出した。サンタは、この国にも等しくクリスマスをもたらす。国民のまったく知らない天候。想像もしなかった天候の変動。驚愕。

スクリーン上では、視聴者に《ほのぼの》を与え、halloween国民に恐怖を与えている。そのまま音楽たまかり、エンディング。

*感想*

何がスゴイかといえば、jackが最後までhaloweenの価値観のまま物語を進める点だろう。jackは真剣にクリスマスを惨劇の行事だと思っており、その点で真剣にサンタクロースを尊敬し、ごくごく真剣に代理を申し出ている。真剣に人間を怖がらせようとしており、恐怖を与えることに失敗したと思って反省している。けして《自分が与えた恐怖によってクリスマスを台無しにした》ではないのだ。−−最後まで、jackは人間心理を理解せず、クリスマスを理解せぬまま終わる。私はこのjackのキャラクタ付けを素晴らしいと思う。

これだけのフリークの物語を映像化し、なおかつ一般視聴者にとってもファンタジーであるように仕立て上げてしまうという、そのtim burtonの手法にはまことに頭が下がる。

*絵として*

見たのは10年近く前になるので、映像の動きや音楽のよさは、すでにほとんど記憶にない。

*クローズアップ*

ストーリを1点補強。

いざ出発

マッドサイエンティストは、無事にガイコツのトナカイとソリを完成させた。広場での公開のあと、「いざ出発」という段となる。このとき裏で、sallyがひそかにジャマをする。マッドサイエンティストが過去に作ったガラクタのなかから《雲発生装置》を持ち出して作動させ、人間界への通路をふさいでしまおうとしたのだ。

:sallyはクリスマスが台無しになるのを恐れ、なんとか止めさせようとしていた。)

このソリは星の光を頼りに航空するよう設計してあったので、これでは先に進めない。マッドサイエンティストは頭を抱え、jackは悲しみに打ちひしがれる。

そこにzeroが意気揚々とやってきた。元気なzeroは、jackをつついて急かす。まるで「はやく行こうよ」といわんばかりだ。

だめなんだzero、このままでは暗くて先に進めない…あれ、まてよ。そうだ、zeroだよ! このzeroの赤鼻ピカピカじゃないか! これなら暗い夜道でも迷わず進めるよ!

私はこのギャクを無性に愛する。

/tim burton [edward scissorhands]/

邦題[シザーハンズ]。nightmare〜公開の翌年、地上波TVの深夜枠で見た。

imdb

ジョニーデップ主演。ゴシックホラー風のポスター、造詣。だが中身は前半が人情コメディであり、後半は悲劇だ。

*あらすじ*
オープニング

雪の晩。眠れない少女が老婆にお話をせがむ。

ならば、悲しいお話を1つしましょう。どうしてこの街は、いつも雪に閉ざされているのか。哀れなエドワードのお話を。
古城

登場するのは、街のAVONレディ。知人宅もあらかた回ってしまったし、セールスあがらないし、どうしよう…と車を走らせると、町外れの古城が。使われていないかと思っていたけど、庭は綺麗に刈り込んであるどころか、イヌツガを使って芸術的な造詣までこしらえてある。「AVONです、お邪魔します、どなたかいらっしゃいませんか?」女は奥に進む。

埃だらけの室内。奥から、手に光る鋭利な刃物を持った男が見える。女は息を飲んで逃げ出そうとする。が、意外なことに、その男はおびえきった声で訊くのだ。

行かないで…あなたは誰?

女は見る。その男は恐怖にゆがんだ顔でこちらを見ている。顔中に傷。整わない服。手には、何かの仕置きのあとであるかのように、指のあるべき部分に長い刃物が差し込まれている。拷問? 女はおびえながらも男に近寄る。

わたしはAVONのセールスレディです。化粧品のセールスに来ました。もしよろしければ、あなたのその顔の傷を拭いてもよろしいでしょうか?
エドワード

男はたどたどしく話す。

人に逢ったのは久しぶり。僕はエドワード。XX博士の作った人造人間。まだ完成していないから、手には仮のハサミしか付けられていない。博士は僕をとても大事に育ててくれた。たくさんのお話を聞かせてくれた。外のことも教えてくれた。僕の何度目かの誕生日に、博士はにこやかにこういった。「ついにお前に手を付けてやれるな」 プレゼントの箱を抱えてやってきた博士は、でも僕の前で急に様子が変になった。その場に崩れ落ちて動かなくなった。「どうしたの?」と僕が手をかけると、僕の手はハサミだから博士を切ってしまった。飛び散る鮮血。いつもならば僕を叱るのに、博 士はもう動かない。

女は困惑しながらも、いくらかのことを悟る。この男は、見た目と違って悪人ではない。この顔中の傷も、誤って自分で付けてしまったもののよう。保護者はすでにいない。そして、なによりも、この子は1人で寂しがっている。意を決し、女は自宅にエドワードを連れ帰る。

夫と息子(小さな子供)は驚くが、じきにエドワードの人柄を愛するようになる。エドワードは、明るく綺麗な室内で戸惑いながら、香水のよい香りや暖かな光に幸福を覚える。それに触ろうとするが、手はハサミであり、意図せずにウォーターベッドを破いてしまったり、大変。また、夜半にようやく帰ってきた娘(ウィノナ)はどうしてもエドワードと馴染めない。逆に、エドワードのほうはウィノナに一目惚れだ。

人気者

エドワードには、思いがけぬ才能があった。庭造りの才能。木々の葉を剪定し、思いのままに形を整える。まるで彫刻であるかのように、細かい表情の像を次々と作り上げる。町人は始めはエドワードを避けていたが、この才能を知った後は態度が一変。みなが「次の休日は自分の庭を頼む」と競って声を掛けるありさま。1人の女性が意を決して髪の毛のカットを依頼するが、これも意外な大成功で、エドワードの美容院を開くありさま。

この模様はTVにまで放映される。ホストハウス宅の女(AVONレディーのひと)はTVの場でエドワードの不思議な生い立ちを話し、「こんな彼にも人権を認めてやれないか」と主張。専門家の協力を要請する。

陥穽

エドワードの美容院は大人気。なかには、カットルームでセックスを迫る女まで。しかし、エドワードには何のことだか分からず、逃げ出すしかなかった。

その人気ぶりを、ウィノナとつるんでいる若造連中は気に入らない。ウィノナを通じてエドワードを呼び出し、「あそこの家に大事なものを忘れたので、鍵を開けてくれないか」などと適当なことをいいつけ、他人宅の鍵を壊させるなどの悪事を働かされる。この件で即刻警察に捕まる。

ホストハウスの主人は非常に頭を抱える。エドワードには人間のいう善悪観念がない。どう説明しても、話がかみ合わない。女は「まだ社会を何も知らないから」と守ろうとするが、エドワードの人権保護のために集まった法律専門家らは投げ出してしまう。

ウィノナは罪の意識を感じ、エドワードと話す。そのうちに、エドワードが自分に向ける愛も理解し、かつ自分がここまで拒否したがるのは、内心は自分もエドワードに惹かれているからだと悟る。

事件

世間に、噂に尾ひれが付いて流れ出す。かの《セックスを迫った女》は、その振られた腹いせと、かのAVONレディーがTVに出て脚光を浴びていることなどをやっかみに、「美容院で私を犯そうとした」という告発を行いだす。もう街にはエドワードと友人になろうとする人間は1人もいない。エドワードは石持て追われる身となる。

とある夜、パーティーが行われた(halloweenだったか?)。エドワードは参加しなかったが、彼が作った氷像のいくつかはパーティーに華を添えた。

ウィノナは現在の恋人に対し、エドワードへの恋心を告白し、分かれてくれるよう頼む。しかし恋人は逆上する。酔っ払った状態のまま、車をウィノナの家に走らせる。エドワードを殺そうという企みだ。

そのとき、ちょうどホストハウスには少年(ウィノナの弟)も帰ろうとしていた。夜中の暗い道。酒酔い運転の男はうまく制御できず、少年を跳ね飛ばしそうになる。庭でそれを見たエドワードは、少年を守りたい一心で飛び出し、少年をタックルで突き飛ばす。間一髪で、少年は車にはひかれずに済む。

ところが、エドワードの手はハサミであった。その鋭利な指先によって、少年は出血する。エドワードは慌てて少年を抱え起こそうとするが、それによってさらに傷を増やしてしまう。少年は、車からの恐怖と出血のショックで叫びだす。人が集まる。

悪魔狩り

ウィノナの現恋人はエドワードを告発する。

こいつは悪魔だ。そのハサミで俺たちを虐殺しようとしている。こいつを街から追い出せ! 殺せ! 身を守れ!

ウィノナが「それは違う」と事実を語ろうにも、人民も少年もすでに興奮しきっている。みな、手に鋤や鍬を持ち、松明をかざしながらやってくる。悪魔狩りが始まる。

エドワードは逃げる。街のはずれへ。あの古びた古城へ。

−−狂った恋人はここまでも追いかけてくる。(ちと詳細を忘れたが)とっくみあいのあとに2Fから落ち、その恋人は死ぬ。エドワードも、片腕だか片足だかを失う。ウィノナが涙ながらに抱きよるが、エドワードはハサミで傷つけることを恐れて抱きしめない。ウィノナから熱きキスを交わし、別れを告げる。

民衆はまさに《悪魔狩り》と化して古城まで詰め寄るが、ウィノナがそのエドワードの片足をみなの前に差し出し、「エドワードは死んだ」と言い聞かせて引き取らせる。

エピローグ

オープニングに出てきた少女のベットが映る。目には涙。祖母はロッキングチェアーを揺らしながら、目を閉じて落ち着いている。

少女「どうして、おばあさんはこんなに詳しく知っているの? お城の様子まで。」
祖母「私がそこにいた少女だからよ」
少女「(絶句)…エドワードはそのあとどうなったの? 死んでしまったの?」
祖母「どうなったかは分からないけれど、まだ生きているわ。今日も雪が降っているでしょう?」

シーンが切り替わる。夜の古城。庭にはイヌツゲの像だけでなく、無数の氷像が。カメラがパンし、室内を通って屋上へ。風に乗って粉雪が舞い飛ぶ。その向こうには、大きな大きな氷に向かって、無心にハサミで彫刻を続けるエドワードがいる。エドワードが手を動かすたびに、氷が削れ、新たな粉雪が生まれる。−−カメラが下から上にパン。アップ。像は、美しい少女ウィノナの姿をしている。音楽一気に高まる。

カメラ、一気に遠景。古城から粉雪が町中に舞い降りる。スタッフロールはじまる。

*感想*

もちろん泣きましたとも。−−世間に受け入れられなかったフリークが、一度受け入れられたあと、信じがたいまでの失意を得る。しかも、己が愛する相手(少年)を、意識せぬまま己で傷つけてしまう。それも、己が己の証であるハサミによって。−−存在のすべてを揺さぶる悲劇の描画。フリークを描かせたらtimに適うものはいないと震撼しましたよ、はい。

前半の造園や美容院のカッティングの模様は、その動きもカッコよいし、仕上がった造詣が本当に美しい。人々のファミリアな笑顔とともに、見事な《ほのぼの》を描ききった。そのあとに、このどんでん返し。timの演出は、なんと的確なことか。そういえば、前半は昼のシーンが多く、後半は夜ばかり。そんへんもキッチリ作ってるな。

エンディングは、夜景の中の氷像が映像として美しいばかりでなく、音楽もよい。分厚いコーラスでブワっと盛り上がる。老婆が「今日も雪が降っているでしょう?」以上の説明をしないのもいい。目の前の映像は、これ以上なにもいらないほどに物語っている。

一度見ただけなので記憶の中でかなり美化されているとは思うが、差し引いたとしても、ヒトに勧めて間違いない映画だと思う。

*絵として*

エドワードと博士との生活の回想シーン。緑を基調としてた暗い雰囲気。ホルマリン漬けのエドワードの手や頭がメリーゴーランドのように回ったりと、不気味ながらも愛情あふれるやり取り。ほのかにユーモラス。

だったような気がする。もう覚えがないが。

/tim burton [ed wood]/

1996年かな? 公開時に名古屋の映画館で見る。

imdb

ジョニーデップ主演。実在のB級SF監督エド=ウッドの伝記風映画。モノクロ。

*ものがたり*

とくにナニがある話でもないので、よく覚えていないが…

売れない映画作家のエド=ウッドは、偶然にもかつてのドラキュラ俳優ルゴシと出会う。この偶然を頼りに、ぜひ彼の出演する作品を撮りたい。しかしこちらは、実績もお金も足りない状態。しかし情熱ならば誰にも負けない。なんとかならないだろうか。

いくらかの偶然と幸運によって、彼は作品を撮る機会を得る。作品は興行的にはいまいちだし、一部でしか話題にすらならなかったが、この内容には満足している。私は幸せだ。

と、まあ、けっこう地味なおはなし。

*ウッドへの敬愛*

撮影している映画は、空飛ぶ円盤を吊るす紐が丸見えだったり、タコの火星人に襲われたり…という大変チープなもの。そのチープなものを、ウッド自身はチープだと思わず、真剣に目を輝かせて撮影する。

たぶん、それに触発されて脳内には無限の幻想世界が広がっているのだろう。デップの見事な表情演技によって、観客である私にもそれがありありと分かった。大げさな身振り、大きく見開いた“イってしまった”目、ときおりタガが外れる感じなど、見事すぎるほどクレイジーだ。ヒトとの交渉時に、首を縦でも横でもなくグルングルンと回して悩んで悩みまくってからyes/noを応える−−その演技に敬服する。

ウッドは、映像に対すて自分勝手で変質狂的な思い込みをたくさん抱いている。経済観念もなく、商売もヘタだ。映画技術もあるとはいえない。しかし、そのキャラクターをデップもtimも非常に愛しているのだろう。見るとそう感じる。

この敬愛観念と、後述の[オープニングのタコ]によって、私はこの映画を大好きだ。

*ウッドとルゴシについて*

ウッド自身は、チープかつB級のダメSF映画をいくつか生産した監督として、カルト的ながらもbig nameだ。Webでちょいと調べれば、いくらでも映像が出てくるだろう。

本映画でメインに撮影するのは2冊で、ウッド自身のホモセクシャル性カミングアウト作(タイトル忘れた)と、かの[plan9]だ。[plan9]はそのテのヒトに不思議な感動を与える作品らしく、デニス=リッチーとケン=トンプソンも、彼らが作った実験的OSの名称として[plan9]を与えている。

余談:この2人はUNIXを作った当人。リッチーはC言語を作ったK&RのRそのひとでもある。かの2者は、UNIXのもつ特権ユーザー構造などのいくつかの点を「致命的な欠陥だ」とし、それを改善する形でpaln9を作成した。infernoプロジェクトとして継続中のはず。)

ルゴシは、ゴシックホラーとして名高い初期ドラキュラを演じた名俳優なのだが、ウッドの時分ですでに時代遅れであり、仕事もあまりなく、精神不健康と経済不況にさいなまれていた。映画では、この2人の奇妙な友情と、ルゴシの度重なる自殺未遂、そして有名な[ルゴシ、私邸の庭でたたずむ]という最期の映像を撮影するシーンが再現される。

*映像クローズアップ*
オープニング

timが、その技術の粋を集めて、plan9のシーンを理想化して再現してみせる。−−大仰なマーチ音楽とともに、空に無数のアダムスキー型円盤が飛び交う。宙の闇を飛び交うサーチライト。円盤は急降下して海へ。すると、その海が揺れて盛り上がり、巨大なタコの足が、その吸盤も生々しいままに右へ左へと荒れ狂う。轟音と振動。いまにも観客を掴みに出てきそうだ。

このオープニングを見た時点では、私はplan9を知らないため、そのオマージュだとは気づけなかった。本編を見て、そこで実際のウッド版のplan9映像が差し込まれ、はじめてこのオープニングの意味に気が付いた。目の前ではウッド版のチャチなものが流れているが、オーバーラップするように脳内ではtim版が再生される。

このくだらないシーンを、実に丁寧にゴージャスにしたてあげる。その姿勢に私は感涙を覚えた。

タコ撮影シーン

作品中、いくつかの紆余曲折を越え、ようやくルゴシが出演をOKする。駆けつけた撮影現場は、ただの公園の噴水。かんたんなライトとカメラ、そしてタコの足の模型があるだけ。この足を動かすようなモービル機構はないし、そのためのスタッフもいない。

ルゴシ「台本によると、私はこのタコに襲われるのだが、どう演技すればいいのかね?」
ウッド「この噴水を海に見立て、キミがそこに引きずり込まれるように演技して欲しい。タコも、キミが動かしてくれ。」

ルゴシはしばし憮然として立ちすくむが、5秒ほどで吹っ切ったかのように噴水に飛び込む。自ら撮影合図を出すと、ルゴシはおもむろに手足をバタつかせて、「助けてくれ! 引き込まれる!」などと叫びながら溺れて見せる。その間、溺れる状態に不自然にならない範囲でタコ模型を引っ張ったり蹴飛ばしたりしながら、己に絡みつかせる。恐怖に表情を凍りつかせ、最期には沈みきってしまう。

その演技を、ウッドは驚愕と興奮のまなざしで見つめる。目を見広げ、鼻を膨らませ、手をもみ絞って。「カット! ありがとう、完璧だ、最高だよ!」

−−傍目から見ればバカバカしいのだが、不思議なことに、ウッド側のファインダービューから見ると、(観客の私にも)このタコが実際に襲っているように見えるのだ。まさに、奇跡の演技としかいいようがない。−−もちろん、tim版では別演技別撮影なのだが。

カットの合図のあと、ルゴシは無言で噴水から立ち上がる。元の憮然とした表情に戻っている。−−これまたプロの魂を感じた。ルゴシ自身も、またこのルゴシ役のひとも、作品コンセプトを完全に理解して、見事に演技している。大感心。

/tim burton [mars atack!!]/

1997年4月に名古屋の映画館で視聴。すでに記録あり。

思えば、当時の[すみけんリソース!]には感想雑文を記すコーナーはなかった。雑文はupdate-dataに書き、一定期間後にすべて消していた。しかし、このマーズアタックの感想だけはあとに残したく、[old.html]というコーナーをでっち上げたのだった。懐かしい。

さらに余談:2〜3人に「なぜコレは最新であってもold.htmlなのか」と質問されたことがある。その理由は、とももとがupdate-dataの古い記述を残すためのものだからです。)

/土日めし:なぞの姉ちゃん/

8月18日(日)18:30 玲瓏

ソーセージとショルダーベーコン 粒マスタードとマッシュポテト添え
トマトとアスパラガスのサラダ オリーブ添え
パン2種*2種
ブルーベリーと生クリーム
紅茶

今日は「ソーセージの残りがないのでベーコンで代用」とのこと。このベーコンは2度目。味が深くて、口の中にいつまでも味が残る感覚が好き。ポテトと合わせて食べるとより深い。

いま、過去の玲瓏記事を見渡す。カツレツ出したりパスタ出したりした時期もあるんだな。メニューが固定になって寂しいといえば寂しい。が、ソーセージは美味いし、ヘタになんかして採算合わなくなって潰れても困るし。長島さん(経営者)としては「いろいろ食べたければ葡萄房へどうぞ」ということなんだろうな。

8月17日(土)19:15 萬蔵ソバ@中野坂上

豚の角煮(チーズのせ:とろみ美味)
あたたかいキツネそば
ハイアップ内服液(薬局で購入)

体調はいいような悪いような。とりあえず鼻水は止まった。首筋のこわばりと頭脳不明瞭感のみ残る。いろいろ悩んだが、おそばを食べたいイメージにしたがって坂上まで移動。17:30と早めだが食事。

体を冷やしちゃいかんと温ソバにしたが、汗を大量にかいて閉口。失敗か。ただ、あまり疲労感はないので大丈夫だろう。


途中で1人、長身細身の美人のおねえさんが来店。革色の上品なボディースーツで、なぜか腹部アキで肌が出ている。パンツも膝までのもの。その綺麗なお姉さんが、なぜまたお寺脇のおソバ屋へ1人で??

メニューを眺め、こともあろうに「中華ソバ」と注文し、「さむいよ」と店内冷房を止めさせ、携帯電話に耳を当て始める。そんな品物あったんだ…と驚くとともに、その傍若無人な展開に感心。追加注文で「えだまめ」と入れ、謎さらに深まる。変な美人さんじゃのう。

しばらくして出てきたソバを見ると、ひやむぎであった。ようやく合点。これは季節限定品の「春夏ソバ」(しゅんかソバ)ですね。この点に関しては、阿呆は私でございました。






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