j-waveがqueen dayとして全番組で特集帯を設けている。somebody to loveかっこいいな。なぜなのかと思っていたら、今日がフレディーの命日だった。10周忌。
10年前、私はまだ高校生だった。死んだ次の週の授業で、英語の先生が泣きながら語ったのを覚えている。
1991年10月23日、彼はエイズであることをカミングアウトし、その翌日に死んだ。当時、エイズについて語るのは全世界的にタブーだった。彼はその風評を破り、エイズは“病気”であり、けして悪魔の呪いではないことを訴えた。
ところが。宇多田ヒカルが小学生のころ(@アメリカ)での出来事。−−ひでえ。日教組はアメリカにもあるのか。
先生「尊敬するヒトは」
宇多田「フレディー=マーキュリーです。歌が上手いから。」
先生「あなたは、ゲイでエイズの人間を尊敬するのか?」
渋谷Parco3でフレディー衣装展をやっているらしい。今日は特別に、ローリー寺西がブライアン=メイの格好をして2時まで待ち構えているそうだ。展覧会自体は12/3まで。
(−−Webを調べたら、去年のハロウィンにはnightmare before christmas展をやった…知らなかった。大失敗。)
結局、夕方に行ってきた。基本的には写真展。若いころから終期まで、プライベートからステージ写真まで。そのほかには、衣装が数点、オリジナルLPアートワークあり、プロモーションビデオ上映あり。衣装だが、有名なピエロ=レオタードやクジャクはなかった。残念。
写真だとダサいものもホモっぽいものも多数だが、それでもカッコよいものは最高にイカしている。ところが、ちゃんと声付きでビデオを見ると、どのポーズも非常に説得力をもっている。各フレーズにおける表現内容と、そのポーズがマッチしているのだ。歌の進行に合わせて、次々とポーズを変え、こぶしを握り、客をあおり、歌いこむ。−−改めて、ステージでのエンターテインメントの人だったのだなと感心。
いままでソロでの楽曲を聞いたことがなかったのだが、バルセロナは非常にいいい。チェックが必要だなあ。
奥に「如来になったフレディ」という絵が飾られていた。Webによると、フレディーが惚れこんだ仏画家の作品らしい。線画によるひょろっとした絵で、単純に如来像の顔がフレディーなだけ。ガッカリだぜ。
(余談)
客層はけっこう不思議。恋人連れは少ない。夫婦(子連れ)や友達連れもいるが、こういうイベントにしては1人も多い。若いひともいるが、40くらいが一番多いかな。40過ぎた脂ぎったデブめの男が、1人でじーっとフレディーを見つめている。なかなかにエグい状態だ。
1999年、東芝EMI。1st。
2ndと友人に借りて聞いたのだが、あまり好きじゃなかった。ところが、1stの[丸の内サディスティック]をラジオで聞いて大変気に入ったのでアルバム買ってみたら、すごく良いではないか。
大雑把に言うと、邦版アラニス=モリセットかな。なかなか良質な演奏と幅広い曲調(バンドは曲ごとに違う)、表現力豊かな女性ボーカル(ロリ声からガナリまで)。見事な“日本の”ロックです。
ローテンポの8beatロック。A-Bメロとサビの対比が非常にメリハリが利いている。A-Bは歌謡曲チックに短調展開し、アルベジオのギターとオルガンで柔らかく演奏。サビでは長調に展開し、ゴリゴリのギターが白玉系ブロック演奏で力強くバッキング。全体にメロのふくらみもよいし、見事に心地よい。
(余談だが、構成がA-A-B-C -A-B-C -D-C-C。サビ後にギターソロなどじゃなくて別メロを持ってくるのは、日本のロック王道。)
惚れました。ミドルテンポのユレ16beat。短調。でもロック。AメロもBメロ(サビ)も非常に印象的なメロディをもっているし、荒唐無稽な歌詞が断片的に耳に残る。
領収書書いてちょうだい。税理士なんて付いていない。後楽園。
演奏はピアノのブロックコード中心。このピアノのゴリゴリ感が非常に心地よい。−−始めのAメロはドラムとピアノのみ。サビでファズ気味のベースが8打ちで入る。イントロおよび2巡目ではブルースハープが装飾を入れる。
シングル版はキーボード=ポップスだったが、アルバム版はノイズギターでハイテンポに変えられている。
ボーカルにもディストーション入っている。正直、これはアイディア一発で素人臭いんだが…でもエンディング付近のディストーション=ボーカルのソロに「俺もそういうことやってました」と懐かしさがこみ上げてくるので、それだけ特筆。
(あの音は、思ったより簡単に出せる。喉の限界まで高音を出して叫んでやれば、自然にああなる。音程コントロールできなくてピクピクするあたりをディストーションで拾うと、ギターのスィープみたいになるのだ。)
綺麗なロック=バラード。歌謡曲じゃなくて、ちゃんとロックになってますね。この差はなんなんだろうなあ>自分の感じかた
後のシングル[真夜中は純潔]のバージョンでは、贅沢なオーケストラ演奏になっている。私はこちらを先に聞いてしまった。
この原曲では、Aメロがシンセ白玉とハープを生かしたもので、メロが細かく動いて不思議な浮遊感を出している。Bメロはロックバンド演奏だが、印象はシングル版に近い。
インパクトがあるのは1st版、演奏安定力はシングルだなあ。どちらにせよ、よいメロディだ。
軽いアップテンポの16beat。Aメロはギターリフが、Bメロはベースが非常にファンキー。サビはユニゾン8分連打でパワーロック。ワウとオーバードライブの良質なギターソロが入っている。ところどころに入るオルガンの歪ませかたもスゴくロックだ。日本人もこんな演奏できるんだなあ。
(余談:イントロの歪みまくったギター=リフのヘヴィーさを聞いて、感心しつつも「お前はレニクラか!」
と笑ってしまった。−−すごくよいリフなのに、いまやるとギャグ入っているように聞こえるのは何故だろう。)
キュートなポップス。ミドルテンポのゆったり16beat。フォークギターのリフとコンガ(かな?)のループが心地よい。林檎もがならず綺麗に声を出している。名作だ。
(余談:歌詞を書き直してaikoが歌ったら、チャートNO.1間違いナシだね。−−それを狙ってやっているのが矢井田瞳か^-^)
ジャケットにいるカメラを持った林檎は見事にエロティックだし、謎めいていて、イメージ戦略上手いと感心。−−オッサンが1人、裁判結果の告知のような状態で、「無罪モラトリアム」
と書いた紙をもって立つ。無数のカメラマンが取り囲む。そのうち1人が椎名林檎。
このCDは、ジャケット=アートが裏表逆になっている。ブックレット(歌詞カード)は縦書きなので逆開き。普通ならブックレットの表に掲載されるような写真などがハコの裏に印刷され、レコード会社などのクレジットがブックレットの表に印刷されている。オビも、表裏の長さが普通の逆になっている。
なにサディスティックだっけ???
テクノ系の打ち込みの曲が混じっていて、それがわざとらしすぎて好きじゃなかった。歌も演奏も質が上がったとは思うが、趣味に合うのは1stだ。
テクノ系で演奏嫌い。サビのコーラスは美麗だと思う。ロリのふりした歌ですな。
Aメロを静かに、Bメロを激しく。綺麗なポップロック。でも好きじゃない。
歌詞の次の箇所だけ無性に好きだ。それまで彼氏との微妙なすれ違いによる“悲しい点”を歌っていたのに、ここだけ嬉しい点を歌う。
(あなたはいつもかんたんにスネたがる。私はそれを喜ぶのよ。)
だってコヴァーンみたいだから、私がコートニーじゃない?
nirvanaにもカート=コヴァーンにも思い入れは無いのだが、それでも90年代ロックの新しい伝説の1つなわけで、そういうシチュエーションをサラリと紛れ込ませるあたりにセンスを感じる。
唱和の歌謡曲をハードロックっぽくした感じ。意外にも好きだ。Aメロでの林檎の声のわざとらしいまでの巻き舌ビフラート歌い上げに感じ入る。
これもBメロの歌詞で好きなのかもしれない。
私の名前をちゃんと呼んで。体に触って。大事なことはそれだけ。みつめて。
初めて聞いたときは、「名前をちゃんと」
という部分で異様に心揺さぶられた。
(余談)
私はしばらくのあいだ椎名林檎を28歳くらいだと思い込んでいた。発言内容も立場も“おねえ”っぽいから。でも、実際はまだ21とかなんだよね。それを知ったら、なんか急に萎えたっす。
特撮(大槻ケンヂ)のライブに行ってきた@渋谷クアトロw/ NW。
予定外に跳ねた、叫んだ、腕振った、もみくちゃになった。楽しかったが、かなり疲れた…運動不足だ。あげくに汗まみれ。洗ったばかりのズボンを台無しにしてしまった。
5時会場6時開演予定。5:30に入る。フロアに80%くらいの人の山。室内には「ヤンガリー」の元演奏みたいなものがかかっている。そこに紛れ込む。6:00過ぎても始まらない。続々人が増える。
6:15になって、ようやくローディーが楽器のセッティングをする。高まるテンション。あるとき、誰かがテープ演奏にあわせて拍手と足踏みを始める。俺と連れも倣う。一瞬にして場内に伝播。ステージに誰もいないのに、「うわーーーー」という歓声とともに我先へとステージに皆が駆け寄る。俺も押されて前のほうに。
そのテンションのまま3分ほど、ようやく出てきた。暗くてよく見えないが、太いからエディだ。エディが左から右に走り回って盛り上げたあと、ようやくステージ照明がつく。2段セットのキーボードにかがみこみ。ピアノソロを演奏。それにあわせてベース田島、ドラム有松、ギター楢崎が登場。
しばらくおいてから大槻。客大興奮。大槻、いろいろと客をあおる。あとは2時間の饗宴。
大槻、おしゃべり上手すぎ。低い声でガンガンと客をあおるのも上手ければ、ヌケた冗談を本気そうに語るのも見事だ。
お前ら、今日は特撮のライブに何を期待してきた? どうなりたい? お前ら、どうなりたいんだ?
人間が本当に感動すると、どうなるか知ってるか? 知っているか? 人間が真に感動すると、記憶を失うんだ。お前ら、ライブで記憶を喪失したことがあるか?
いや、ここで「ある」と答えられると、お話すすまないので、ごめんなさい「ない」って言ってください。いいですか? では、お前ら、ライブで記憶を喪失したことがあるか? 今日のライブで記憶を失って帰ってくれ!
そして、11月11日のリキッドでのライブに、新鮮な気持ちで来てください(懇願)。
おまえら、バンド存続の生命線はなんだか知ってるか? そうだ、物販だ!
物販をなめるなよ! Japanが潰れた真の理由も物販だ。Japan扇子が売れなかったからだ。ELPが潰れたのは、グレック=レイク饅頭が売れなかったからだ。筋少が潰れたのも、筋少カレーが売れなかったからだ。だって、おまえらですら買ってくれなかっただろう(涙)。
(注:JapanだったかX Japanだったかあいまい。だが、次に出したのがELPだから、デビット=シルビアンのJapanのほうだろう。)
(中休みMC)メンバー紹介やりまーす。まず、サポートのベースの田島君。彼は酔うと記憶が飛びます(など、逸話を紹介)。
次、ドラムの有松君。(しかし、有松君はステージ外で休んでいた。)えーと、いま君たち有松君いないじゃんと思ったかもしれないけど、このドラムが有松君なんだよ(とドラムセットをたたく)。いやー、ツアーのとき、有松君とエディが追いかけっこして遊んでいたのを見たときは、かなり驚いたね。俺たちロックなんだからさ…(と、エディがなぜ追いかけっこをしたのか説明)。
ギター、楢崎くん(楢崎、照れ笑い)。彼はいつもおとなしい。このあいだステージ待ちのときに正座していたんで驚きました。
そしてエディです! あれ、エディ、キーボード新品? (と、キーボードの紹介が始まる)
ロックバンドには敵が必要だ! 敵! 敵! 俺たちの敵は誰だ? 誰って言うか、敵いるのかなあ(悩み)。リンドバーグの敵は誰だったかなあ。ジッタリンジンの敵は? 筋少の敵はね…KABUKIロックスかな? まあいいや。
特撮の敵は誰だ! おまえら、誰が敵だと思う? 誰が敵かと尋ねたら!
(客)SFX?
いやきみ、ごめん、俺実はアドリブ効かないから、突っ込まないでくれ。こう見えて、頭の中で考えたことしか喋れないんだよ。
敵はこの、セールス重視だったり、ちょっとヤバいと放送禁止にしたりする音楽産業だと思わないか! 筋少は、ビジネスには乗らず、コツコツとお金をためてビックになってやる! そのステップとして、俺はこんどクイズ=ミネオリアに出るぞ!
いまここに30代はいるか? …たがいに頑張ろうね。疲れるよねえ。
俺が20代だったら、このペットボトルの水とかお客にかけるんだけどねえ。もうかけられない。だって、かけたら俺が飲む水がないじゃん! 脱水症状になったらどうする?
いまここに10代はいるのか? おわ、いるのか。いいの? 特撮なんか見てて。どうやって知ったの? え、ラジオ? きいたかみんな、ラジオで特撮がかかったぞ!
男供! ライブ盛り上がってるか! 手を挙げろ!
男いるな。よし。お前ら、次のライブでは女連れて来い! むさいのは終わりにしよう! 女つれてこーい! ただし、かあちゃん以外な…(涙)。
お前ら、約束だ! 約束だ! (と小指を掲げる大槻と客) 約束だよおお!
ところで、男のおっかけっているのかなあ。ホテルの入り口でマチする男とか。いたらどうしよう。おれ、人生35年生きてきて、一度くらいは男もいいかなあ…とか考えてみたよ。やばいね。
どうだお前ら、記憶は失ったか? さあ、バンドのメンバーの記憶を飛ばすほど、みな叫んでくれ! 俺たちが“今日は演奏したんだっけなー”とすっとぼけるくらいの声を頼むぜ!
てな感じ。そのほかにも、大槻の帽子から商品タグが出ているのを客が突っ込むシーンがあった。田島くんのバンド「スージー=クリームチーズ」(Zappaネタだ)とエディのバンド「蟹」の紹介もあり。
(ごめんよ大槻さん、俺は記憶とばないタチなんで…しかもWebに書くのが習性なんで…)
演奏は、安定して上手いというか、エディがいるから磐石。ただし、CDとあまり代わり映えしない。余分なエフェクトが消えて、よりゴリゴリした感じになっている程度。驚きは少ない。なお、細かい演奏は聞こえない。ライブなんてそんなもんだ。
ただ、曲自体よくできていて、かならず客が叫ぶ(叫びやすい)ところがある。それを皆で叫びまくる。怒鳴りまくる。がなりまくる。飛ぶ。そのようにして盛り上がる。大槻もステージ上で謎のカンフーポーズなどを取って盛り上げようとする。
途中で大槻がギター(モッキンバード変形)を手に取る。「練習したんだよー」といいながら、smoke on the waterを。あまりの分かりやすさに、会場大うけ。リフが済んだら、こんどはstairway to heavenのアルペジオ。「あ、いま観客が“出たー”とかいったよ(笑)」
モタリまくりながら2コーラス演奏。リフ最後の「g a a!」部分のみバンドが入って盛り上げる。いやー。分かりやすい。
演奏した曲目は、えーと、agitator収録#2(うさぎをつれて)、#3、#4(悪魔ストッキング)、#5(人間以外の俺になれ)、#6(パパ共産党)。1stからアベルカイン、ボースカ、ピアノ=デス=ピアノ、テレパシー、特撮のテーマ。2ndからヌイグルマー、ジェロニモ、爆弾ピエロ、バーバレラ、ケテルビー。あと殺神、ヤンガリー、ヨギナクサレ。日本の米。ピアノソロ3回。おまけで「only you(唯一人)」もやった。
余談だが、agitator#6の「パパ共産党」は明らかにスターリン引用っすね。個人的に非常に嬉しかった。
コスプレがいた。1stの「身代わりマリー」だと思われる。黒づくめのメイド服で、袖と首周りだけに白いレース。かわいい…のとブサイクなのと細いのと太いのと、実にさまざまな組み合わせのマリーを見物できた。
(服装で言えば。ピンクのブラオンリーの上半身のコとかもいたなあ。なぜかチャイナドレスもいた。、黒いぴったりのシャツで、胸元だけ丸く穴が開いていて丸見えとか。オデブのキャミとか(強烈だった…胸というよりは肉塊というか“みまちゃん”)。1人だけバニーがいた。この格好に着替えるのはどの段階なのだろう。家か、駅か、会場か?)
基本的にみな飛び跳ねもみくちゃ。人を掻き分けて前に出る女性多数。が、中には目をつぶって恍惚の表情で頭だけゆらゆらさせている人もいる。
男も基本的には叫びまくりだが、なかには女に連れてこられただけのヤツもいるようで、前なのにつまらなそうに突っ立っているだけのヤツがいた。それの連れがバニーガールだったりして、人生謎だと思った。
1995年、Caroline Records/Virgin/東芝EMI
見事なブリティッシュ=ポップ=ロック! 分かりやすいリズムに美麗なメロディ、そして挟み込まれる秀逸な裏声コーラス。beatles〜コステロあたりの流れに完全に乗っている。でもアメリカ東海岸の出身。
ピアノ・ベース・ドラムのみによるバンド。スタジオ録音でも、他の楽器は録音されていない。コーラスのみ多重になっている。なお、ben foldsとはピアノ兼メインボーカルの名前。3人なのにfiveとはこれいかに。
イントロはピアノのブロックコードのみ。低音弦独特の《ピアノ箱を揺らす振動》を十分に意識して、力強い響きになっている。追うようにバスドラの4部打ちとベースが来る。−−ギターがいなくても、十分すぎるほどロックだ。
この楽曲は、歌が休む部分が多い。その間綺麗にピアノやベースがメロディを入れていくのに感心する。
サビの前半は、メロは動かず16分連打。しかしコードは動いていて、ピアノおよびコーラスが変わることで音楽を進行させる。−−Princeの得意技だ。黒い音楽をよく勉強していると思う。
2番というか2巡目のAメロでは、元のメロディに対してまったく別のカウンターコーラスが入る。後期ビートルズかbeachboysを聴くような快楽。
(1)はロック目だったが、こちらはかなりポップ。サビが非常に特徴的で綺麗だ。小節ごとに分けて書くとこんなふう。
美麗です。降参です。
曲全体としては普通だが、どちらもサビ部分のコーラスワークが秀逸。主メロよりもコーラスが強いくらいで、ユニゾンではなく合間を縫って絡み合うように構成されている。
解説によると、ben folds fiveは自称「泣き虫のためのパンクロック」だそうな。演奏も曲もパンクではないが、歌詞の心理表現はこのキャッチコピーにピッタリだ。特にこの曲の次の歌詞は完璧だ。
学校にいるころの僕はダサいから、君は僕を覚えていないと思う。今でも僕は見の振り方を決められない。僕の鼻ピアスを手渡してくれ。モッシュしよう。僕らはアンダーグラウンドにいれば幸せなんだ。(大意)
この“落ちこぼれの独白”がイントロになっている。続いて始まる曲にben foldsがつけたメロディは、ポップで明るくて非常に切ないキャッチーなものだった。元気であればあるほど、対照的に切なさは増す。見事だ。
これまた解説によると、この曲をプロモート版にしのばせたことで、ben folds fiveは口コミで人気が出たそうな。分かる。現代っこ弱虫の1人である私も、やっぱり この曲にひれ伏した。
日本版のみボーナストラック。live take。イントロのピアノリフが素晴らしい。24beat(news jack swing)のリズムのせて、非常にファンキーに鳴らす。たぶん、Princeに聞かすと「このリフ、僕におくれよ!」
と叫ぶだろう。
リフはファンキーだが、曲はポップ=ロック。アルバム後半はバラード泣き系が多かったので、ラストがこの元気なポップになっているのは嬉しい。
実は歌詞の内容は陰湿。「トムとマリーの結婚式に、もうじきすべての秘密をばらす男がやってくる」
という…。