【自己顕示録】


2002年1月後半


01/28

/雑記:SGML、ミーちゃん/

2月2日 22:00

A Gentle Introduction to SGML [ja]

非常にわかりやすい。具体的だし、論理も実例もわかりやすい。とくに、マークアップとは何かという説明は、いままで読んだ中で一番的確で、一番わかりやすい。−−本職が編集となり、自分で赤ペン校正をやっていることも関係しているかもしれないが。

オリジナルの執筆年号が不明だが(いまオフラインなんで調べられない)、翻訳年は1997。そのころからWeb掲載されていたとなると、拙著はなんと気が利かない文章だったことか。

(「気が利かない」ちうか、えらく読みにくい文章だなあ。まどろっこしい。みなさん、よくあんなもんを読んでいたねえ。いまさらながら、感謝いたします。)


今回はじめて、SGMLにも参照機構(IDREF)があることを知った。IDREF自体は知っていたが、その運用イメージは知らなかったのだ。また、部分コンパイルに相当する手法や、多文書(DTDだったりインスタンスだったり)のinclude方法も初めて知った。DTDのサブ定義追加は知っていたが、それがたとえば部分コンパイルに対して効果的に使えるなんて考えたこともなかった。ネームスペース的なものに至っては、あると想像したことすらなかった。SGMLってよくできているなあ。

こんな感じでXMLを説明したドキュメントはないだろうか。当然あるんだろうけど、どう探せばよいのやら。翻訳であっても、w3c recの文書は、説明対象がエンドユーザーじゃないからなあ。−−一方、HTMLの仕様書は十分エンドユーザー向けだと思う。

1月28日 11:40

ギ コ ネ コ ダ イ ス キ (2chで某氏に教えてもらう)

2chキャラのぬいぐるみなど。マジでカワイイ。しぃ最高。ギコもいい。

モナギコ同盟のバナー群もかわいいねえ。

1月28日 13:40

アサヒカメラ2月号 特集:写真家と猫](朝日新聞社、840円)

表紙の猫がかわいすぎる。特集ページでもトップ。白毛ベースの体で、背中に三毛が入る。小さ目の頭で、大きく見開いた目が澄んだブルーて素敵過ぎる。後半にはプロ指南の猫写真撮影法が。買わずにはいられない。

この猫は、カメラマンの平間至氏のミーちゃん。−−なるほど、love beer? や各種邦楽アーティストの写真ね。知ってるのばかりだ。

ミーちゃん可愛すぎる。本日のミーちゃん、すてきすてき。ミーカフェ、間違いなく行きます。3月14日までかあ。

これについて知人の猫派に知らせたら、「猫同伴可のカフェは、猫の病気の感染対策がないと怖い」とのこと。たしかに。わたしは飼っていないので気にしなかったが、飼い主としては注意したいところ。発病していないキャリアだと、何がどうなるかわからないからねえ。


01/27

/日本のやきもの1200年/

前期:12月4日〜24日、後期:1月5日〜2月3日。私が行ったのは後期。@赤坂サントリー美術館

装飾焼き物を年代順に展示。例によって沿え文が非常に丁寧で、勉強になった。

*歴史 うろ覚えながら*

日本で最初の装飾焼き物は、猿投(さなげ)で作られたそうな(8世紀〜10世紀)。中国三彩から彩色や釉(ゆう:焼き艶と言えばいいのか?)を取り入れるが、形は日本式。この時点では花瓶・壷・かめが主体。形状はシンプル。

−−猿投の時代に、灰による釉を意図的に取り入れた“灰釉(かいゆう)”が生まれた。表面がちょっとデコボコしていて、膨らんでいる部分が白く艶々しているアレだ。よくあるやつ。地の緑との兼ね合いが味わい深くて、かなり好き。

そして、この猿投の技術が信楽(しがらき)やら織部(おりべ)やらに散らばり、さらに発展する。王道は常滑に移るが、個性が各地に。本家猿投は衰退してしまったが、お隣の瀬戸にて復興し、現在にいたる。−−と。

余談:わたしは大学時代に猿投山〜瀬戸で林学演習していた。家は知多半島だから、常滑は電車で20分だ。「瀬戸物」「常滑焼き」といえば焼き物のことだとは知っていたし、窯元見物にも行っていたが、歴史的にスタート地点だとは知らなかった。)

時代が進むと、皿や小物入れも現れる(展示は16世紀室町)。瀬戸からは黒瀬戸という新しい釉が広がる。織部では、「破格の歪み」(解説より)で荒々しく形状をゆがめたり、筆の走り書きで抽象的な文様を入れたりと、独特の装飾をはじめる。モノに色が付き始める。

あとは技法も作品もさまざま。

絵画的な彩色は、韓国人村から生まれる(これは歴史でも習ったな)。オランダ交流以降は、西洋輸出用に「いかにも東洋風な」イラストの入ったものが大量生産された。朱や緑を交えて仙人・竹林・神獣を描く、つまり実際には中国風。

*目に付いた作品*

私は、彩色はあまり好きではない。捻りや釉が偶然に生み出す微妙な変化を眺めるのが好きだ。

展示No23 瀬戸黒茶碗(銘 礎石) 美濃

両の手のひらで円を作ったくらいのサイズの、ちょい大き目の茶碗(湯飲み)。下部の置き口が小さい以外は、全体に系一定の寸胴。飲み口の厚みは1cmくらい。−−まずはサイズで圧倒された。

表面は、指でロクロから切り取った跡が分かるくらいの微妙なデコボコがある。この上を漆黒の…と書くと漆の黒なんで間違いだが…黒釉で覆う。発色が均一にならず、歪み目に合わせて微妙にムラが出る。

この微妙な不均一さ加減により、見ていてとても心地よい。

展示No118 褐釉平鉢(野々村仁清 作)

直径50cmばかりの平らなお皿。着色なしで、シンプルな土の色。皿の中央に、薄い白で桜紋のようなものが描かれている。

このお皿の左右の端が、大胆に内側に捻られている。片側は、縁が上を向く程度。もう片側は、裏が完全に上面に来ている。裏側の置き口には塗り薬が荒くしかけてあるようで、捻った裏からその部分の変色が少しだけ覗ける。

…圧倒的な存在感で迫ってくるのだが、私のボキャブラリーでは説明は無理っぽい。

余談:中野坂上の[萬蔵そば 尾張屋]の湯飲みは形状も飲み口も適度に捻られており、持ちやすく飲みやすい。欲しい!)

さらに余談だが、綺麗な白台に載せられた皿や花瓶を見ながら、ふと[おせん]第1巻にある逸話を思い出した。実用品でもあるこれらを鑑賞するのに、この形態は果たしてOKなのか、と。実際に花をいけたり料理を盛ったりしてこそ生きるのではないか、と。もちろん、もしそういう実用にするなら、僕らは見るチャンスがほとんどなくなるわけだけど。美術展なら1000円程度だけど、本格料亭空間は…ねえ。


(別件)

会場にあったポスターによると。

あとなあ、かはくで見つけた[寄木細工]@たばこと塩の博物館(〜2月11日)もけっこう行きたいんだよなあ。


/日枝神社/

ついでなので日枝神社へ(2度目:前回は2000年8月)。宝物殿が公開中だったが、16:00まで。私がたどり着いたのは16:30。

赤坂東急ホテルのある通りに「日枝神社 こちら」という看板があり、ここに大きな狛犬(コンクリ)がいる。胸板の肉の付き具合、背の毛の丸まり具合など、なかなか力強い。

その奥には[結婚式場 日枝]という看板が。ここの石段を登ると、式場と日枝神社がある。なぜ看板に神社の名前がないのかは不明。−−−−離れたところに大きな鳥居(これもコンクリ)もあるから、こちらにあるのかな?

正門に行くと、掛布や柱の塗りの発色がきれいなので感心。外側の守護位置には、平安貴族っぽい装束の役人像が立っている。内側には猿。右が子持ちの女性体で、呪術師みたい。左は烏帽子をかぶった神官風。表裏ともに彩色がきっちり残っていて、非常にきれい。−−だが、時間帯が悪く、写真にできる位置が限られている。今日の写真はすべて左からのアオリになってしまった(涙)。

境内には、本殿と奉納殿。名のある神社の割にはシンプルだし、想定参拝客から考えると狭いかもしれない。正月とか大変じゃないか?

本殿前には狛犬がいることが多いのだが、日枝神社は“赤い装束を着た”猿だ。左のものは、小猿の像を抱くとともに、サルボボを持っていた(参拝客が置いたと思われる)。なんでまた猿なんだろう。

(本殿の1段目までは中に入れた。奥の御神体らしきものの左右には、金銀に光る獅子が。暗くてよく見えないのが残念。)

横から出て裏手に回ると、お稲荷さん+猿田彦+スサノオの神社が。そうか、猿田彦がいるから、守護像が猿なのか。でも、猿田彦は猿じゃなくて天狗だよなあ… −−そういえば、前回はこの裏から入ったのだっけ。完全に忘れていた。

(補足:本家Webで説明発見。でも説明になってない…)

帰り道、正門を出てすぐの階段を下りると、そこはまだ大通りではなかった。ビルの谷間には国会議事堂が見える。たしか前回は、こちらから帰ろうとして、ひどく遠回りになったのだった。引き返し、結婚式場を経由して駅に行く。


01/26

/悪夢:音のなる夢/

*夢*

今朝9時にエアコン修理屋さんから電話がかかる予定だったので、そのつもりで寝ていた。だからこそ見た夢。

寝ていたところ、手持ち電話のコールで起こされる。着信音は女性の声で“電話です”。出ると、読者からの質問電話であるもよう。

「XX社のXXさん担当の本を買ったんだが、これについてのXXがどうも納得できない」
「承りましたが、ただいまのこの電話ではお答えできません」
「なんだと、逃げるのか
「そうではなく、XX-XXXX-XXXXに掛け直してほしいのです。」
「XX-XXXX-XXXX? その番号は数がおかしい。おまえ、ごまかそうとしているだろう。怪しい。」
「とんでもない、怪しくなどございませんので、そちらにおかけください。」

(自分から切り、慌てて着信拒否指定。)

どうも腰が痛いので、ズボンをおろしシャツをまくり上げて、腰にシップを貼ろうする。うんちんぐスタイルなので非常に格好悪い。そのとき、窓の外に小さな子供が。歌を歌いながらやってきて、室内を覗く。歌いながら、好奇心の目で「やーいやーい」とこちらを囃す。「こら、あっち行け!」と私が怒鳴ると、「あれ、犬がいるよ わんわん」と子供が喜ぶ。犬とは俺のことか。

子供が、[おもちゃのチャチャチャ]をシャウトで歌う。かなりカッコいい。私もいっしょに歌う。手についた薬を落とすために洗面台で手を洗いながら、テンポを変えたりガナり具合を調整したりしつつ、延々とチャチャチャ!

09:30、実際に業者さんから電話がかかってきて、目がさめた。

今回は、電話のコール音から相手の声、チャチャチャのシャウトまで、すべて音を覚えている。《音がある夢》だと断言できるのは初めてだと思う。それどころか、私はいままで「自分の夢には音がない」と思っていたくらいだ。

(余談:私の手持ち電話(feelH")はつねにマナーモードなので、音は鳴らない。)

*エアコン修理のほう*

なお、エアコンのチェックは無事終了。さいきん温風設定なのに冷風が出たり、はてはフィルターが凍り付いて止まったりする事態が続いたので、その件を調べてもらう。

「再現性がないので、現状では修理不可能。基盤の一部のハンダが浮いていたので調整したが、これが直接の原因ではなさそう。もう10年選手だから、そろそろガタが来てても不思議はない。」

だが、説明を聞くと、私がこのエアコンの特性を理解していなかったのも原因の気がする。

「プシューと音がしてしばらく送風になるのは、外部の霜取り機能。こいつは旧式なので、下手すると15分は暖房に戻らないかもしれないが、それは仕様。」

「いま基本設定温度が21度になっているが、それだと反応しない可能性がある。もうちょっと高くしてね。」

てえことは、私が自分で「パワー不足」状態に押し込んでいたわけか? 温度に関しては、リモコンの温度指定スライドバーの目盛りの20度のところに意味ありげに四角が書いてあったから、ここが適正なのかと思い込んでいたのだが… それに、去年までは21度でちゃんと普通に動いてたよ。謎。

まあ、古いエアコンの交換は、借り手が変わるときじゃないとありえないだろうな。この方南町に4年。かなり気に入っているのだが。

   ∧∧
   /⌒ヽ)
  i三 ∪
 ○三 |
  (/~∪
  三三
 三三
三三

01/24

/マンホール/

明治初期のマンホール発見 横浜・県庁前(asahi.com)

同僚ogtさんから教えてもらった。

ところで、「マンホールは性差別だからパーソンホールにするべきだ」という不毛な議論を見たい。…と思ってgoogleで検索したら、本当にあるっぽいのね。下のほうのは人名だけど。

あああ。ヒューマンホールってのもあるのか。これは作品名だが。

探索はとどまるところを知らない。マンホールって何だ。

言われてみると、たしかに模様にハマるひとはいるだろうなあ。


01/19

/化石の美と科学@かはく|シロナガスクジラ写真/

2001年12月4日〜2002年2月17日、国立科学博物館

http://www.kahaku.go.jp/special/past/fossil/index.html

with erkさん。

*上野公園にある施設*

上野公園には、公的な機関だけで、上野動物園・東京都立美術館・西洋美術館・国立博物館・国立科学博物館がある。これ以外にも[上野の森美術館]という私立のものがあるし、すぐ近くに美大関係のものもあるようだ。

このうち、都立美術館と国立博物館には何度も行ったことがあるが、どちらも非常に広い。企画展示だけで[通常の美術館]の1.5倍程度もあるにもかかわらず、複数のサブ企画(通常の0.8程度)を複数併設しているのが普通。国立博物館にいたっては、別に常設が4つあり、そのうち2つ(本館、東洋館)は通常の3倍近い展示面積だ。−−see also 感想1感想2

ただ広いだけではなく、質まで高い。こうなると、とても1日では回れない。

*シロナガスクジラ*

公園の片隅には、非常に巨大なクジラの模型がある。原寸大のシロナガスクジラ。しかも、木々の間から地面に向かって飛び込もうとしている。皮膚の染み、しわ、動き、表情まで、どれも見事に表現されている。サイズによるインパクトがあるだけでなく、細部まで練りこまれた逸品だと思う。

ここにあるのが[かはく]だ。正式名称は国立科学博物館のはずなんだが、看板には[かはく]としかない。URLもkahaku.go.jp。

外部展示には、このほかにも蒸気機関車D51(デコイチ)、ロケットランチャー(日本初の人工衛星「おおすみ」に使用)がある。こちらは本物だ。

*でかい!*

[かはく]がどんなところかといえば…模型・本物・概念図を駆使して、考古学・生物学・宇宙化学・物理学・科学を展示するところ。入ってすぐは[進化]で、この恐竜の親子像がある。

最初の展示室(本館1F南)「生物の進化(1)」には、地球誕生期から恐竜時代まで、さまざまな展示がある。先カンブリア期の生態爆発(現在とは比べ物にならないくらい多様多種の生命体がいたことが判明しつつある)、植生進化、水生進化、魚の上陸から陸棲巨大生物まで。−−このへんはerkさんの得意分野なので、いろいろ解説してもらう。

(余談:客は、親子連れが多く、ついでカップル。子供が恐竜にはしゃいでいる。数組の高校生+引率先生もいた。土曜日に課外授業? なんか不思議なかんじ。)

この時点で気が付いたのだが。ほかの国立施設に違わず、[かはく]も広い。−−パンフを見ると、本館3F建て(おもに生態系、プラス宇宙)、みどり館5F建て(分類学各種とシアター)、新館がB1F〜3F+企画展(B2F〜B3F)だ。−−はじめは順に見るつもりだったが、あわてて企画展に移動。

余談:本館の建物の作りは、国立博物館の表敬館と同じ(あるいは酷似)だ。あちらはたまにしかOpenにならないので、建物のよさはこちらで味わおう。洋風宮殿の作りで、天井や階段の装飾が立派よ。)

思えば、初めて国立博物館に行ったときも、こうして慌てたものだ。

*企画展1:化石芸術*

横0.5m * 縦2m程度のパネルとして化石が立てて展示してある。私は「化石」というと、一帯から三葉虫などを取り出した状態を想像するのだが、ここにあるのは「一帯」だ。展示の目的は、その「一帯」に生じた紋様を鑑賞することにある。

模様は、(1)波や地殻によって生じたもの、(2)中小生物の活動跡(生痕) の2つに大分されるようだ。私は生痕をみてもチンプンカンプンだが、解説パネルによると、これから過去生物の行動パターンや形状を推測できる、とのこと。

(補足:化石になるのは硬い部分だけなうえに、風化しない条件が必要だから、足跡などの生痕化石しか残っていない過去生物は無数にいる。ここから大雑把な性質を予測するのは非常に大変だし無理があると思うが、それをやるのが学問の進歩というものなんどあろう。)

中ほどに「触ってみよう」コーナーがある。それまでにみたものをイジれるのは気持ちよいものだ。

紋様自体は面白いパターンが多いし、たしかに企画者の意図もよくわかる。だがしかし。私は根本的に知識がなく、パネルを読んでも用語がわからなかったりして、途中で眠くなってしまった。

*企画展示2:アンモナイトの美と科学*

故 川下由太郎氏のコレクション。北海道は世界的なアンモナイト産地で、氏はその北海道での代表的なコレクターだそうな。

大小および形状種類のさまざまなアンモナイトが無数に展示されていた。 −−私はあまり意識したことがなかったが、かなり多種の巻貝を「アンモナイト」と呼ぶそうだ。定義は知らない。−− ただの石片っぽいもの、表面がオパール化したもの、磨き上げたもの、模様まで明確にわかるものなど、状態もさまざま。1/3くらいが自由に触れるようになっている。

アンモナイトの表面には、縫線(ほうせん)という模様がある。貝が大きくなって巻きが増えるほど形状が複雑になるそうな。それぞれに模様の具合やサイズが異なり、飽きずに見物してしまった。触れるアンモナイトで線に沿って指を動かして、しばしボーっと。−−縫線部分がひび割れているものもあった。組織として弱いのか。

端が欠けて内部が見えているものがあり、これの表面と内部の縫線がつながっているのが見て取れた。密度がぜんぜん違うのに、ちゃんと線がつながっている。立体把握の苦手な私としては、どういう状態なのかちいとも理解できない。−−ちなみに、樹木の年輪も、水平垂直以外の切り口になると、どういう理屈で模様がでるのかちいとも理解できない。

北海道特産の異状巻き。アンモナイト種はある時期で死滅してしまったのだが、その死滅前の一時期に突如発生した異状巻きだそうな。北海道でしか発見されておらず、学名の頭がニッポニテスとなっている。

展示の後半では、「僕はただの石じゃない」という台が。下面に化石があり、正面に鏡面が。化石に手を当てると、鏡面に復元図が浮かび上がる仕掛けだ。たぶん、鏡面の偏光をイジって、裏にある立体模型を見せている。この模型の足(ヒゲ?)がピクピクと動くのが可愛い。

アンモナイト自体は死滅したため、 石化していない部分は類推するしかない。一番近いのはオウム貝だそうで、それとの生態的な比較が展示されていた。巻きのゼロ点があるかないか、など。本物のオウム貝も水槽にいた。

時間が合えば、「レプリカを作ってみよう!」体験コーナーで遊べたようだ。


(余談)

かはく]には、複数の付属施設がある。そのうち1つが、先日行った自然教育園

この他には。


01/19

/超雑記:とろろそば、医学・理化学図書、ケラ再度受賞、『敗北』/

1月19日 20:30

中野坂上の[萬蔵そば 尾張屋]にて、とろろそば豚角煮。濃い目のお汁の中に、良質な濃いトロロ。重たく硬く、箸で触って手ごたえを感じる。久々に美味いトロロを食べた。

豚角煮も佳作。脂分の少ない個所を選んだようで、一般的なものよりも硬い変わりにくどさが少ない。この店はチーズ閉じとしてサーブしており、それも口当たりのよさを助けている。

この店には何度も来ているが、ここまで美味いと思ったのは初めてだ。

(余談:TOY1氏へ。でも、この店は そば湯がいまいちです。)

1月19日 11:00

ゴールデン=キョロちゃん。

1月18日 21:00

所用で上京していたerkさんと、HilltopTower(駅ビル)のユウリンドウ書店で合流。このユウリンドウには医学書や理化学書(書籍・雑誌・論文誌)が多い。erkさんいわく、近くに大学があるのとこと。その筋の人には有名だそうな。

中でも一番キているのが、[驚くべきミクロの世界](うろ覚え)。電子顕微鏡による写真集。章立てが「動物」「植物」「病気」「菌」「鉱物」など。ハエの腹部の詳細描画などはおなじみだが、「うろこの模様」になると私には珍しい。

「病気」はインパクトがありすぎ。なかでもアルツハイマーはすごかった。神経線維がほぐれてしまい、絡み合ってゴミがついて役に立たなくなっている。使い古したハブラシのよう。−−動脈硬化くらいなら知識でわかるし、大学の図録でイラストで見ているとおりなのに関心すれば済むのだが…

−−この本、単純に写真集としても意義があると思う。このあいだ見つけた菌体写真集(変形菌図録)とどちらがいいだろうか。2800円(安い!)。

1月18日 10:00

鶴屋南北戯曲賞にサンドロヴィッチ氏の「室温」(asahi.com)

ケラ、2つ目の受賞。年食って偉くなったもんだなあ。それでも、作風は変わらずデタラメのままであって欲しいが。

1月15日 11:10

update-dateで書いた「なぜ敗北に北が含まれているのか」について、2人のかたより情報をいただいた。YN氏、TOY1氏、ありがとうございます。

それによると、「北」という字は2人が背を向けた様子からできているとのこと。辞書を引くと、たしかに敗北には「逃げ帰る」という意味がありました(知らなかった)。

だが、そうなると次には、なぜ「背く」(あ、北って入っている)という字が方角の北となったのか、知りたいですな。手元に百科事典や漢字字典が欲しいところ。デジタルの各種事典を買うかなあ。

余談ですが、リチャード=ファインマン氏は 「大英百科事典(名称うろおぼえ) のない生活は想像できない」 という趣旨の発言をしています。


(追記)

さらにYN氏がフォローしてくださった。「背を向け合う」転じて「寒い方向」、すなわち北だそうです。

(追記2月4日)

さらにerkさんより。漢和辞典(旺文社)の「解字」より。

会意。ふたりの人が背を向け合っているさまで、反対しそむく意。転じて、古 くから正面とされる南向きの反対の方向、「きた」の意に用いる。
形声。テントの形の囲いと、音を表す丹(ダン、ナンは変わった音。あたたかいという意→暖ダン)とで、囲いの中が暖かい意。暖かい意をとって、「みなみ」の意に用いる。
南面
(2)天子の位。また、天子。天子は南面してすわるのでいう。
北面
(2)臣として仕えること。君は南に向かって座り、臣は北に向かって君に対するからいう。

すみ「いまでも皇居は南向きかしら。天皇は天子じゃないけどね。」

erk「京都御所は南向き。あそこは風水とか陰陽五行説とかでばっちり固めてある都だし。確実に天皇は南を向いていたよ。」







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