夢の中で私は
3匹のネコと暮らしている。

夢の中で私は
図書館のような書架と金背の書物と暮らしている。

夢の中で私は
大学時代のノートを読んでいる。勉強をしなおさねばならぬ。忘れていること，間違っていることでいっぱいだ。

夢の中で私は
カーテンの中にいる。ネコだからだ。ネコは狭いところが好きだ。

夢の中で3匹のネコのうち2匹は
ハムスターのようにモグモグしていたり，大きさを自在に変えたりしている。ネコは自由だからだ。

残りの1匹はニャーッちだ。遊んでばかりいる。

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現実の中で私は
数少ないもののなかにいる。
いろんなことを忘れてしまっている。勉強しなおさねばならぬ。

目が覚めて私は
変化のない日々の中にいる。治療中だからだ。

現実の中で私は
寝てばかりいる。ネコだからだ。

目が覚めて私は
空腹を思い出す。食べるよりも寝ているほうが好きだ。もう十分に太っているからだろうか。

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「現実の中で私は」と夢の中の私が言う。寝ていると，夢と現実の差は分からない。
夢の中で私は
これが夢だと十分に理解しているというのに。

夢の中で私は
いろんな夢を同時に見ている。
それでもストーリーは破たんしない。夢だからだ。

夢の中で私は
同じ短い夢のループに押しつぶされている。
そろそろ起きなければいけないのだが，
なかなかいうことをきかない。

目が覚めて私は
静寂。

最近連続してみる夢のなかでは， うちの兄弟は法力が使える。魔法。

といってもかんたんなもので， 弟はものを温める法力。私は冷やす法力。 会得は弟のほうが早く，発動も着実。 対して私は効き目は鈍いが，発動すると持続力がある。

この力は，入門書を読んで身に付けた。本だ。 どんな本かというと，家に転がっていた。買ってすらいない。 弟が買って，家に放置したと思われる。 それを私が偶然見つけたのだ。

当然目が覚めるとそんな本はない。 あるなら通販で購入したい一品だ

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この設定のせいで，夢の中あるいは目覚めの寝ぼけ中は， 腰あたりが暖かいと「弟が来たのか」と思っている。 来ないよ，弟は仕事で忙しいうえに結婚して自分の家があるよ。

スジャータ　スジャータ　香り広がるスジャータ（めいらく）

2003年11月22日。 旧日記の記載力は凄い。 この「書かねばならん」という強迫観念は病的。

実際このあとニャーッち失踪にともない鬱病になる。三大原因の1つ。ペットロスか。