よりぬき: 音楽雑記| neko| 写真| マンガ| 美術| 各種感想| 悪夢| 別の月/年
PR:日本留學情報網 taiwan2japan 從台灣向日本
ArcSoft DigitalDarkroom体験版を入れる。わたしにはAdobe Lightroomより使いやすい、てかadobeのは細かすぎ。わたしにはSilkypixより現像処理に集中しやすい。
[calender]
ひさびさに奇跡を見た。
「話者は笑ってはいけない」。
なにげなくおかしく、かつお話のマジメさも気に入り、「よしながさん ひさびさに上手い手法だな」
と感心していた。
ところが、2巻はそれどころではなかった。
1巻の終わりで、大奥開始時点を記した書物を持つ老人が現れる。「いえ、初代の春日局は女にございます」
とその老人は語り、そして書物の内容が2巻になる。
よしながさんは こういう大風呂敷をしまうのがあまり上手くなく、絵にでぎずにセリフに頼ったり 話がヨレまくったりする傾向のある人なので、読む前はそうとうに心配していた。
今回は見事にクリアした。ただクリアしただけではなく、レベルが相当高い。次のポイントを、納得できるよう丁寧にていねいに描画している。
「若い男だけが罹る奇病、死亡率100%」を導入。それが荒唐無稽であるゆえに(手塚治虫[きりひと讃歌]なみ)物語として受け入れやすい。
「大奥に呼ばれる」という これまた荒唐無稽なところから、事態の異常性をアピール
エピソードのいくつかは真に印象深い。あまりネタバレを書くのも感心しないわけだが それでも書くと、
「あの家光さまは 少女ではありませんか!」の絶叫は絶品
「この大奥は、上様の身を守る武の最後の砦なのです」の意外性
オーラスの2人のシーンで泣かないひとは神経がどうかしてる。
そして、うまくいけば3巻で《上様》と《女性》が合致して認められ、1巻の時代へつながるはずだ。がんばって>よしながさん
[calender]
ご存知のとおり わたしは単語原理主義で、言葉のむやみやたらな略語や誤用が好きでない。ただ、かつての本職では 仕事だから当然「多数派が正義」
であり、従わなければならないことのほうが多い。
仕事(PC系の専門出版社)について最初に受けたショックは、 《ドラッグ アンド ドロップ》が誤用されていることだった。 いまだ誤用のまま定着しており、たぶん誰も誤用とは思っていない。
それはドラッグ アンド ドロップの《マウス操作》の説明だ。 意味じゃない。
意味と《操作》が混同された結果、 次のような操作までドラッグ アンド ドロップと呼ばれてしまう。
「頭でドラッグ開始、お尻でドロップ完了」
どの会社の入門書でも、これをドラッグアンドドロップと書いている。
多くの人がそうやって勉強したので、
わたしがこれを「誤用だ」
といってもピンとこないひとのほうが多いだろう。
だが、これは《セレクト》だ。 つかんで 動かして 投げていない以上、ドラッグでもドロップでもない。
…というようなことを、入社して最初に担当した本に関して 上司に報告したら、えらく怒られた。
まあその。いまとなってはわたしが悪い。青かった。
いまの次代に「流れに棹差す」
「気の置けない仲」
の誤用正用を説いても通じないのと同じ。
とはいえ、意味と《操作》の混同は、「斉藤くん(の応援)のためにハンカチまで持ってきた」
のようなものだ。
なお、この話は最初に某所に載せた。古くからMacを使っているデザイナーさんと、とおりすがりの海外PCユーザーさん、その2人だけが「そんなふうにD&Dを誤用する事例があるんですか」
と心底驚いていた。ほかひとは無反応。
わたし自身も誤用に蝕まれつつあるので、ウィンドウのタイトルバーをつかんで動かす(ムーブ)はドラッグと呼んでいいのかどうか、またリサイズ作業はどうなのか、断言する勇気がない。
PC系ライターさんのなかには、ITリテラシーもライティング技術のないひとが少なくない。PCの浸透速度が急激すぎて、書き手が足りなかったためだ。
書き手自身の勉強ソースが市販本(すでに間違いを含む)なので、 誤用はあっというまに広がり定着する。 そして、編集者もその間違いをチェックできない。 わたしが実例をもって強烈に証明できる事例は、かのHTML本たち→HTMLあやしい本。 たぶんドラッグ アンド ドロップも 似たような感じで定着したのだと思う。
小さな実例として。2003年、デジタル一眼レフのブームはじめのころ、出先のプロダクションさんの編集者に、わたしはこう聞かれた。
「一眼レフって、レンズが交換できるカメラって説明すればいいですよね」
ちげーよ! と思ったが、めんどうなので そのままスルーした。 実際、そう誤解させておいたほうが読者にも通じるかもしれないし。
(補足:一眼レフレックスというのはファインダーのしくみです。ビュー・ファインダー、レンジファインダー、二眼レフ、一眼レフ、それぞれ調べてみてください。)(レンズ交換式はどのファインダーでもあります。独立事象。)
こういうシロート的なプロが活躍する弊害は、ニュースで日常的に「問題事」
として報道されるようになってしまった。
GUI操作用語は、英語圏では説明なく、言葉の意味そのままで通じる。説明する必要がない。
「選択」
「動かす」そのもの
「かちっ」のことであり、英語では
「マウスをかちっと押す」意味
ところが、日本では 聞きなれないカタカナを用いて、 原義を想像できない《GUI用の新しい専門用語》を作ってしまった。
「画面のボタンにマウスカーソル(ポインタ)を合わせてマウスボタンをクリック」
誰だ? こんなアホな説明様式を生み出したのは。 田中か荻窪か。
(注:どっちかがimpress[できる]、どっちかが[超図解]。)
(サトウサンペイの破格説明書だけが「マウスをカチッ」
と書いている。破格のようでいて、実は原義に沿っている。)
もともとGUIの目標は 次の点にある。
銀行ATMにいったとき、画面に書かれた絵にタッチすることに悩むひとは少ない。 これは、もともとはテンキー(実ボタン)を押していたからだ。 このような直感を画面に持ち込むのがGUIの役割。
PC/MacのGUIだって、本来はそうだった。
「画面上にあるボタンをカチっと押す」
がクリック(かちっ)
であり、説明なぞ不要なはず。
この例を某所に書いたところ、大学での教育者と思われるかたから こういう指摘をいただいた。−−わたしも初心者本を作る現場にいたので、そういう事情は分かる。
「画面のボタンを押す」だと、初心者さん、とくに老人は、画面を指で押してしまったり、マウスを画面に押し付けてしまう。なので、このような表現が必要。
だが個人的に思うのは、「指で画面を押してしまう」
を「間違っている」
と思うほうが間違いではないかな。がんがんと指で押させるほうが正解だと思う。−−わたしが塾講師なら、こんなふうにしたいところだ。
「そのとおりで、本来はそうやって指で押せるといいんですが、タッチパネルはまだ高価なので、かわりにマウスを通じて操作します。」
もちろん、本だとそういうフォローができないので、あのような表現を採用せざるをえないことも分かっている。それはそれ、これはこれ。
[calender]
自分でJPEGサムネイルを作るのが面倒だから、youtube純正embededにします。自分がひかりにするまえ、これやられると重いからイヤだったんだが。まあしょうがない。
スラップに萌え死ぬかと思った。何回見ても弦が4つなのが不思議だ。−−わし、グラハム船長は5弦だと思い込んでた。
「シンプルに! ギターが複雑ならベースはこう、ベースがこうならギターはこう!」
ドラムと2人!メドレー。このドラムもまた上手い。なお、Dance2Musicは卑怯だよ…
if u want me 2 stayやeveryday peopleなどSLYの曲が多い。ちょっと感動は下がる。
エフェクター講座。Jet Fazzの曲、ベースもドラムもえれえカッコいいなあ。
「big foot」
、ああそうか、オクターバー下をたまに噛ましてるのか。そんで4弦でも たまにすごく低い音が鳴ってるんだな。
ラストで、かの伝説の「ドラムが抜けちゃったんで、必要に迫られてこのプレイスタイルに」
と船長自ら語る。このビデオ、市販のベース教則なのかな。DVDあるなら欲しいなあ。
[calender]
[calender]
今年の学園祭では、長門の教室が喫茶店で、何を思ったのか長門がウェイトレス兼レジ係であるらしい。
いや、言い直そう、「何を思ったのか」
は失礼だ。これを思いついたヤツは そうとうに見所があると思う。長門のウェイトレス姿は、去年の朝比奈さん・鶴屋さんとはまた違う趣があることは間違いない。ただ、長門に接客ができるのか、それが心配だ。
教室のドアを開ける。…とくに「いらっしゃい」
などの声はない。ここでは勝手に席に付くシステムであるらしい。すると、長門が水を持ってきた。コトンとも音を立てず、コップが机に置かれる。
「えーと、コーヒーを頼む」
「そう」
それだけつぶやき、長門はスタスタと去る。復唱はなしかよ! …いやまあ、俺たちの長門に記憶間違いや運び間違いがあるとも思えないが。
「コーヒー」
「ああ、ありがとよ」
「…」
「どうした、用が済んだなら仕事に戻っていいんだぞ」
「のんで」
「?」
「のんで」
「ああ、わかった」
熱いコーヒーにミルクだけを入れて飲む。存外に香りが高くて驚く。インスタントじゃないのだな。さすがに俺の不勉強な舌では豆まではわからんが。
「おいしい?」
「ああ、おいしい。クオリティ高いんだな、学園祭なのに。驚いたよ」
「そう」
そして長門は去った。もうこの行動にも俺は驚きはしないよ。
13時、すなわち午後1時だ。会計をするとき、俺はちょっとしたイタズラを思いついた。
「会計は200円。1000円札を受け取る。お釣りは800円。」
「なあ長門、100円玉を、1枚2枚つって数えながら出してくんないかな?」
「そう」
長門は表情も変えず、1枚2枚3枚と100円玉を出す。
「ところで、いまは何時かな」
「1時10分15秒。4枚5枚…」
「いや長門、“いまなんどきだい”ってんだが」
「JSTと同期、1時10分18秒345、誤差はない。6枚7枚…」
俺はやれやれと肩をすくめる。
「長門、時そばって知ってるか」
「古典落語」
「それだけ知っていれば十分だ。俺がなにを言いたいかも想像が付くだろう?」
長門は、客観的には十分長い時間、こちらの目を見つめてきた。思い間違いじゃない、悲しい色が浮かんでいる。
「私はこの教室の売り上げに被害を与えるような冗談を許されていない。また、あなたもそれを望んでいるとは思えない。わたしという個体も正確なお釣りを払いたいと思う。
許可を」
「許可って、俺にいってんのか」
「わたしに条件を課したのは あなた」
そうだな。俺が悪かった。つまらないことを言ってしまった。詫びるよ。
「8枚。お釣りは800円。」
「たしかに」
そして長門は付け加えた。
「もしまたお茶が怖くなったら、ここに来て欲しい」
部室。ひさびさに1番乗りだ。ただ、ごぞんじのとおり、1番といっても、部室の備品かのような長門はすでにいるわけで、それはあえて数に入れていない。
長門はいつもどおり、片隅で分厚いSF原著を、音も立てずにめくっている。
その長門が、珍しく顔を上げ、こちらを向いた。
「ここらで1つ図書館が怖い」
「は?」
「図書館が怖い」
「お前に怖いもんがあるとは思わなかったな。それに、こんだけSF好きで、なのに図書館が怖い? 不思議なものだな」
「…そう」
長門の目は、いつもどおりSF原著に戻った。いったいなんだってんだ?
[calender]
2004 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2005 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2012 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2013 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2014 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2015 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2016 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2017 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2018 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2019 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |