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ギリアムの新作を見に行くが、まさかの満席。冷静に考えると、今日はレディースデイであった。
定期的に起こる病気で。別のカメラに興味が出る。
(−−先月末はα7D+AF17-35/3.5Gの驚くべき描画力に腰を抜かしていた。この2つの組み合わせでのみ出る奇跡で、別のGレンズでもSweetでもNGだった。)
本日は。EOSのピクチャースタイルを試す。ボディはなんでもいいわけだが、5D+EF50/1.4USMにする。スタンダードとポートレイト。Webレビューなどを見ていたが、体験するとやっぱり驚く。あきらかに血色が違うやん! おもろいなー。
あと、最大の違いはバッファー。わたしは連射速度には興味はないが、連射バッファは重要。ネコの表情を狙うと、3秒に10枚は撮りたい。*istDは4枚くらいでモタってしまう。5Dは理屈上40枚だっけか、ま、とにかく余裕。いいなあ。
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トレイラーで惚れ込む。ひさびさに映画館へ行く。117分==ギリアムにしては革命的な短さなのも奇跡的。3時間の映画は疲れるからなあ。
トレイラーの段階で「これは新しいロリータ(キューブリック)になるのか」
と感じた。といってもわたしはロリータを見てないわけだが。でも、そういうイメージ。
このローズは、子供のあどけなさと大人の妖艶を持つ。周囲に影響された結果と思われる微妙な精神常識のズレ、妄想壁、ひとりごとによる対話、笑顔、涙、恐怖、好奇心。−−基本的に本作は、このローズを見せる映画だ。
役者であるジョデル・フェルランドがものすごくいい。スチールだとあまり分からないが、ふつうにしているだけで、かなりかわいい。そのうえ、セリフまわしと表情の作りかたがとても巧く、演技の幅も圧倒的に広く、実力としても一級の女優レベルだと思う。
それを、ギリアムがネットリと広角アップで撮りまくるのだ。見ていて惚れないわけがない。
(この子は現段階ですでに映画/TV24本のベテランさんだそうな。)
見渡す限りの平原。黄金色のススキのような小さな草。曲がりくねった木。大きな白い廃屋。青い空。−−圧巻される景色だ。
そのほかにも、(黄金色のススキのなかに)壊れたままひっくり返って放置された黄色いバス。線路。猛スピードで走り抜ける特急列車。
これを、ギリアムは広角で遠近強調しながら、綺麗に綺麗に撮る。美しい。
正直思った。−−日本でこうした映画を作れない理由は、景色がないことも理由の1つだろうな。もちろん探せばあるんだろうけど、土地の広さと人口からして自由度がたんないだろう。同じようなことは、[キンザザ]でも[ビッグフィッシュ]でも思った。
上記のとおり、基本的に広角で、遠近感を強調して撮影される。それがトリップ感を出している。「景色が広い」
という印象を受けたが、それも実際は広角マジックの1つだと思う。
たんに絵的に強調されるだけでなく、意味のある強調。たとえば《人形頭》を鏡台の上において、その上から広角遠近で撮影することによって、《人形頭》とローズの頭が同じ程度のサイズで写る。この状態で、2人は会話をする。十分に頭をかき回されたあと、ローズの手がにょきっと伸び、ドアップになって画面に迫り、《人形頭》をつかんで手元に引き寄せる。すると遠近が普通になる。こういう効果をきちんとやっている。
ライティング(照明変化)が恐ろしく繊細。平常のシーンでも色がとても綺麗に出ている撮影なのだが、ただ同じシーンを写すのではなく、細かく照明を変化させて、その色合いを複雑に変えている。
たとえば、ローズがおばあちゃん宅のクローゼットを発見するシーン。暗闇。当然、撮影用照明があたっていて、見せたい部分は見えるようになっている。カメラの移動とともに、照明も当然変化する。すると、見えていないところが次々と見えてくる。
それだけでなく、ローズは手に懐中電灯を持っている。これがランダムに周りを照らすことで、架けられた衣服の模様が次々と見えてくる。
その全部の総合が、きちんと計算されたのだと思わせるほど、とても効果的なのだ。
すげーなギリアム。
えー。突っ走り続けで、どこで止まってくれるのか分からぬ映画。とはいえ、[ブラジル]のように時間軸や現実・虚構が入り混じるような複雑なものではない。軸は分かる。ただ、その軸がもう。もう。
ストーリーが悪いわけでもないわけでもありません。いい映画です。ただ、ストーリーがどうこう という映画ではないです。
ただ、あえていうと。「ギリアム版アリスinワンダーランド」
のキャッチコピーは92%意味がありません。
(原作の小説が先にあり、ギリアムがそれに惚れたそうで。といっても、どれくらい原作のイメージがあるんだかは保障できない)
極端に少ない。ええと、父母、本人、デル、ディケンズ。あと《人形頭》。
この全員が精神的にも肉体的にもどこかイカれている。まともな人間が1人もでてこない。相対的にローズが常識的に見えるくらい。
一般論として、本物のキチガイは、外から見ると一見常識人なのに、どこか1つ2つネジが外れていて、だからこそ違和感をもたらす。ギリアムはこのことをよくわかってると思う。
特筆すべきは。
「笑いながら怒る男」などをやっていたころのパワーを少しでもいいから思い出してください。見てないけど、[さよならColor]も酷いんだろうなあ。
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思うところあり、デジカメ本体の設定を今月から《コントラスト強》にする。コテコテへ。
*istD+sigma af 24/2.8 macro II 2006年8月5日(昨日)撮影
いつものマンションの壁ふくめ、sig24は立派だね。なお、花などは すこしレタッチ。
余談だが、この日はF8パンフォーカス・ノンファインダーでやたらに撮影してみた。結果を見ると、T33と見た目区別が付かなくて、ちょっと悲しい。もっと広角にするか、ボケを強調するか、どっちかにしないと。−−sig28を持っていたときも同じ結論で、あのときはボケに走って正解だった。
ああ、例によってまた「なにを撮りたいのか」
が分からなくなっている。
(そもそも*istD自体が6月5日いらい。ほぼ2ヶ月ぶり。)
さいきんまた50mmがわからなくなった。→あのタクマー50との素晴らしい日々を思い出せ>自分。次も試してNGだったら、あえてFA77limitedへ戻ってみる予定。色は最高。ただ、どうしてもボケが制御できなかった。
実はまた1D MarkII Nが欲しくてたまらない。あれは掛け値なしに素晴らしいカメラだ。5Dだと疑問点もあるが、1D2Nにはない。
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ゲテファンのハードをズキュン! 「KODAKってどんなんだっけ」
とヤフオクを観てたら、いっぱいありやんの。そしたら、黎明期にずいぶんがんばった。
ううううう。燃える。 現代では実用にならないところがすごくいい。 でかいだけにバッファーとバッテリーがふんだんで、 当時みなの憧れだったそうな。380万。
記録メディアは、CFとかじゃなくて「PCカード」
。
いわいるCFにゲタを履かせた状態らしい。
調べると、同時代のキヤノンのデジタル一眼もそういうタイプ。
あげくにTIFF-RAWでしか保存できない。
(いまのシリーズに落ち着く前に、D6000という実験機種があった。というか、KODAKのものをOEMで売ってた。)
ここになれば、ボディもふつう。これはなんとNikonマウント唯一のフルサイズ。 907gという軽さだ。 (CANON 1D系は1250g、5Dが800g。)
電源を入れてからスタンバイ完了までに4秒〜20秒。レンズマッチングやらなにやらするらしい。電源を切るのにも2秒くらいかかる。すげー。そんなに古いカメラじゃないのに。
ゲテばんざい。いやゲテといっては失礼だが。いまとなっては。
ちなみに、KODAK CCD/CMOSはじゃじゃ馬だが、当たるとすごいそうだ。全般に色の鮮やかさは「さすがフィルムメーカー」
と。もちろん、いまとは時代が違うけど。→dpreviewでサンプルを見られる。まずまずの仕上がり。
あと、途中からボディがあきらかにSIGMA SD系。CCD/CMOSにローパスフィルタもいれてないそうで。FOVEON関係?
仕事で《まるごとPalm!》を作った2000年は、たしかにフィルム撮影だった。vol.2あたりでデジタルを実験的に使い(1Dが2001年12月発売なので、どうもD6000を使ったようだ)、そのあと2003年以降は100%が1Dsになったのだと思う(1Dsは2002年12月発売)。
(その1Dsに特有の事例が「CMOSにゴミ・ホコリが付く」
。現在まで神話のように「デジタル一眼ではレンズ交換時のホコリに注意」
と言われているが、あれは1Ds特有の静電気のせいであり、ほかの機種では言うほどは付かない。)
同時代の2003年9月にKISS Dと*istDが発売。ご存知のとおり、その後デジタル一眼は ものすごいイキオイで浸透した。
だからこそ。その直前までまともなデジタル一眼がなかったことがビックリだ。
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