夢はモノクロサイレント。セリフはない。

自分は無免許の精神科医師で腕がよい。死んだ祖父の家を使って開業している。今日は大学時代の同級生のkkjが遊びに来た。もう夜なので，寝室のソファで眠ってもらっている。BGMにフランクザッパをかけている。

その深夜に多数の来客。酔っ払い風体のおっさん。臭いので玄関すぐで寝てもらう。40過ぎ夫婦の喧嘩中の2人。うるさいので通しの間で寝てもらう。小学生の少年。自室の床にシーツを引いて寝てもらう。

起きたら診療が大変だ。本格的に寝る前に全部屋の来客を確認。夫婦げんかがかしましくてかなわないが，その2人は酔っ払い風体のおっさんの臭さに辟易している。いわいる路上生活者の匂いだ。がまんしてもらう。

寝室に戻る。フランクザッパのBGMのボリュームが大きすぎる。小さくしようと紐を引っ張るのだが，うまくいかない。おかしいな，連動装置が壊れたか。

そこで，覚えている来客数より患者が多いことに気が付く。喧嘩夫婦の部屋にはつごう4人いた。酔っ払いの部屋には6人いた。どうなっているのだろう。

寝室わきの私室にも誰か入り込んでいたらどうしよう。確認のために体を起こそうとするが，動けない。寝室で寝ている誰かが目を覚ましそうで，行動がとりにくい。

あらためて，BGM連動装置の紐を引っ張って，その勢いで体を起こそうとする。

起きた。ら目が覚めた。

なんなのだろう無免許精神医。法外な治療費をもとに効果的な施術でもするのだろうか。

夢はモノクロサイレント。セリフはない。

書店で手塚治虫［MW］（ムウ）文庫版を見つける。未読だったので喜んで買う。しかもやたら安い。

あとで読んでみると，原作本編MWではなく，毎見開きページ1枚絵＋小説による説明＋広告らしきキャッチコピーが1つ2つ混ざっている，という小説版MWリミックスというていだった。

これならすなおにオリジナルを買えばよかったな，とペラペラめくると，巻末は手塚作品年表だった。資料的に価値があるかな。

と考えていたら目が覚めた。3時間睡眠を繰り返している。もっと深い長い睡眠が欲しい。

夢はマンガ形式。コマ割り・フキダシあり。［最強の弟子ケンイチ］の松江さんの絵で，話も最強の弟子ケンイチ。

2日連続してみた夢。夢なのか現実なのか区別できずにかなり本気で心を痛めたが，整理すると完全に夢だった。そもそも版元ghを辞めている。

私は，最初の会社・版元ghの社員。同時に［最強の弟子ケンイチ］のケンイチでもある。同期のYくんが出てくる。

回想シーン。社会人ではなく学生時代。私は完全にケンイチ。YくんはYくんとして出てくる。

ユーリンチェイという危険思想の学生がいた。武闘家でもあり，［闇］の組織とつながりがある。この夏休みにYくんが頻繁にユーリンチェイと交友を持っていた。

時間軸が飛ぶ。gh時代。Yくんが新刊企画を5冊セットで出すのだが，これがユーリンチェイの［闇］の思想を暗に布教するような内容になっていて，ケンイチである私自身にはそうと読み解けるが，知らなければ気づかず洗脳されるような体裁になっている。

これは出版を止めさせねばならないと思い，裏を取るために過去の少年サンデーのバックナンバーでYくんがユーリンチェイと交友を持っていたシーンを探しに大きな図書館にいくが，図書館にはない。どうしてないのだろうと書架を私はうろうろする。

ここで「自分3年くらいそもそもサンデー読んでないじゃん」と思ったら目が覚めた。ちなみに［最強の弟子ケンイチ］も3年前あたりで連載は終了して，松江先生はいま新作を書いている。

こうして文字に起こしてみると荒唐無稽なのだが，夢および起きて夢うつつの状態では，本気でYくんを止めなければ会社に伝えねばと心を痛めていた。